監査員に適用される倫理規定
監査員の資格認定の取得に関する訓練コースでの中で、「監査員に適用される倫理規定 」についての説明があった。そのときには、何らの疑問をいだかなかったが、自社の品質システム監査のときに、不自然な気持ちになったのでこの手紙を出しました。
監査の前日、監査員の接待のために夕食会が持たれた。この夕食会にはISO9002認証取得に関係する当社の主だった管理職が出席することになった。わたしは、この夕食会には出席しなかったので、どの程度のもてなしだったかは不確かではあるが、翌日の監査は予定どうりの時間に終わりました。監査チームから指摘された不適合はマイナーなもので、二つだけであった。これだけでも不思議に思った。なぜならば、監査前日まで文書や記録の作成のために多くの人々が夜遅くまで残業をしてなんとか監査を受ける準備を終えた。にもかかわらず、たった二件の不適合は、社員からすればISO9000の監査は一般に言われているほど厳しいものではないと感じざるをえなかった。
当然のごとく、監査のあとは翌日と同様に夕食となった。これには、わたしも出席しました。その席で監査員が話しをしていたことは、他の会社の監査をしたときに連れていかれた中国料理店の食事がいかに素晴しかったかであった。当社が接待した中国料理店よりずっと高級な店であったので、私のボスはたいへん恐縮していた。さらに驚いたことは、日本や韓国で監査するときには、夕食のあとは女性のホステスがいるカラオケにかならず連れていかれるとのことだった。シンガポールでもこのようなカラオケのバーがありますが、終わったあとで渡される請求書にはたいへん高額な代金が記入されています。だから、一般の人達は決して入りません。ビジネスマンだけが利用するところです。わたしの質問は、一体このような接待を監査員にすることは、倫理規定に違反しないのでしょうか?ということです。たしか、訓練コースでは、監査がすべて終了した日の夜に、常識的な夕食は規定に違反しないが、前日や監査途中での接待は受けないのが倫理規定だといっていたように思います。正しい答えをいただきだいと思います。
私個人は、ISO9000のシステムはいろいろな点で有効であり、品質を保証する最善の手法だと思っています。内部監査であれ外部監査であれ、そのプロセスは仕事のやり方を改善するのにたいへん役立っていると思っています。だから、監査は厳格に行って改善に役立てるべきだと考えています。
では、ご回答を記事に出してくださることを期待しています。<戻る>
匿名
Singapore,Singapore
(ホームページ・オーナーのコメント:訓練で習ったことが正しいのです。日本でも、と言うより、私自信がやってきました。カラオケ・バーには連れては行きませんでしたが、結構な食事は毎回の如くやっていました。これを観察していて感じたことは、監査員などの職業はまるでどさ回りの役者ではないかと思った。行く先々で接待を受けるのが楽しみになっているとみました。このような光景を見ていたので、監査員登録のための書類をロンドンに送るのをやめました。このような投書を読むと、これでよかったとつくずく思っています。)
社員の資質と品質システムでの教育 計画
品質改善やISO 9000認証取得についての討議がいろいろと行われているが、 最も重要な部分、すなわち、従業員トレーニングと知識向上のための側面を明確に記述することを取りこぼしている。
製造会社には、製造機械、製造プロセス そして品質のできばえを決めるパラメーターに関しては、詳細で、そして高度な審査手続きがあるかもしれない。しかし、
従業員のための審査手続きはどうなってるんでしょうね?
どんなに素晴しい考えと計画が品質システムに組み入れられていても、従業員の知識向上のための計画がきちんと文書化されていなければ、その品質システムは不完全だとしか思えない。<戻る>
Glen W. Spielbauer
Dallas,Texas