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注意事項:この品質マニュアルは手順書などの下位文書が多く小規模企業にはお勧めできません。規格を理解する目的でのみに限定してお読みください。
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神戸化学(株)品質マニュアル
作成者 川上 弘 January 31,2000
承認者 大村 孝史 Febuaray 5,2000
1. 目的
1.1 一般
本品質マニュアルは、神戸化学株式会社(以下、神戸化学と称す)の品質マネージメント・システムを定める。本品質マニュアルに記載されたシステムに関する要求事項は、適合品を確実に提供し、顧客の要求事項を満たすことはもちろん、さらにそれを越えることによって顧客満足を達成することを目的として策定されている。また、継続的に改善され、不適合を防止するためのシステムも含まれる。
本品質マニュアルは、神戸化学が顧客の要求事項を適切かつ明確に特定し、神戸化学の品質マネージメント・システムの関連するすべてのプロセスに適用できるように変換し、顧客満足を達成することを確実に行うことができるように構成されている。
本品質マニュアルは、神戸化学のすべての製品に適用し、ISO9000:2000の要求事項を満たしている。
1.2 除外事項
神戸化学は、ISO9000:2000の要求事項のすべてを満たし、当該規格からの除外条項はない。
2. 品質マニュアルの適用規格
本品質マニュアルは、以下の国際規格の要求事項を適用し、作成された。本品質マニュアル、および関連文書は、国際規格の改訂、あるいは改善のために、必要なる場合には、改訂される。
ISO9001:2000
3. 用語および定義
本品質マニュアルにおいて用いられている品質マネージメント・システムに関連する用語に関しては、国際規格ISO9000:2000に記載された用語および定義に準拠する。ただし、国際規格の訳文が不適切である場合、あるいは当該国際規格に掲載されていない用語を用いる必要性が生じた場合には、独自の用語を用いることがある。なお、神戸化学は、用語および定義に関する特別なる文書は作成しない。
4. 品質システムの要求事項
神戸化学は、顧客の要求事項に確実に適合した製品を提供するために必要となる業務のプロセスを確定し、運営している。確定したプロセスを実践していることを表明する手段の一つとして、神戸化学は、ISO9001:2000の要求事項に基づく品質マネージメント・システムを策定し、文書化し、維持している。
神戸化学は、当該品質マネージメント・システムを実行し、維持し、より適切なるシステムにするために改善を行っている。当該品質マネージメント・システムは、神戸化学の規模、製品、プロセスの複雑さ、手法、作業を実行している要員の技能、経験、知識を考慮して作成され、下記の内容で構成されている。
1) 品質マネージメント・システムを実行するに必要となる業務活動を記述した管理規定
2) 製品の適合性を確保するためのプロセスの流れとその相互関係を記述した作業手順書
3) プロセス操作並びにその管理基準を示す作業指示書
関連文書
QMS-S-002 神戸化学の組織図
QMS-S-003 神戸化学の主要業務プロセス関連図
5. 経営者の責任
5.1 概要
本章におけるプロセスは、神戸化学の品質マネージメント・システムの内部で相互に関連しているプロセス・ネットワークの一部と見なされる部分である。すなわち、神戸化学の「経営者の責任」の中核となることは、プロセスを運営するに当たって顧客志向を最重要視することである。したがって、神戸化学の社長は、顧客のニーズと期待は何たるかを決定し、それを神戸化学に適用できるような顧客要求事項の形に変換することを社内システムを通じて明らかに示さねばならない。これらに対し、社長は以下のコミットメントを行う。
社長は、以下の事柄を行う強い意志を表明する。
1) 顧客要求を満たすことがいかに重要であるかの社内認識を高める
2) 神戸化学の品質方針を掲げ、品質目標を作成し、社員教育計画を含む企業の
中期経営計画を策定する
3) 品質マネージメント・システムを構築する
4) 経営者の見直し会議を開催し、「顧客満足度調査」及び「経営品質自己評価」の結果にも配慮し
品質マネージメント・システムの強化・改善を行う
5) 事業業績を向上させるための経営資源の確保、ないしは再配分に努める
6) 神戸化学の利益関係者である株主、社員、供給者および地域住民の利益
ないしは期待に沿うよう行動し、地球環境保護に貢献する
関連文書
QMS-001 本品質マニュアル
QMS-P-001 経営者の見直し会議運営手順書
5.2 顧客要求
社長は、以下の事柄が確実に実行されるように処置を講じる。
1) 「顧客満足度調査」を含む手法で顧客のニーズと期待を正しく把握し、顧客の信頼を得ることが
できるように開発計画、製品仕様、ないしは業務指示書の形で文書化すること
2) すでに明らかとなっている製品、およびサービスに関する顧客要求内容を欠落することなく完璧に理解し、
それを満たすこと
3) 神戸化学株式会社は、利益関係者である株主、社員、供給者および地域住民とのコミュニケーションを
通じて彼らのニーズおよび期待は何たるかを把握し、それらを満足させること
神戸化学の社長は、上記のプロセスによって定められた要求事項が完全に理解され、満たすことが確実にできるようなプロセスを設定すること。
関連文書
QMS-P-002 見積もり書作成・承認手順書
QMS-P-003 製品設計・開発手順書
5.3 法規・規制上の要求事項
神戸化学は、企業活動、製品、ないしはサービスに関わる面に適用される法的規制、もしくは制度は何かを明白とし、遵守する。また、いかなる場合にも利用できるよう資料を準備する手順を定め、維持する。
関連文書
QMS-P-002見積もり書作成・承認手順書
5.4 品質方針
私たちは、優れた品質で、顧客満足経営を柱とし、社員を大切にし、社会に貢献する
神戸化学株式会社 社長 米戸靖彦
平成11年1月1日
当該品質方針は文書化され、品質に対する当社の姿勢を示し顧客満足を高める意志を表明するものである。当該品質方針が当社のすべての社員により理解され、実施されるように社長はあらゆる努力を行う。
神戸化学の事業活動は、顧客ニーズと期待を満たすことをモットーとし、そのために高い品質、かつ経済的なコストでの製品、およびサービスを顧客に提供する。また、株主、社員、および地域住民のニーズと期待に答えるべく十分なコミュニケーションの場を持ち、その内容を把握し、事業活動に反映する。
神戸化学は、品質向上活動計画(以下、品質計画と称す)を策定し、株主、および社員に公表する。当該品質計画には、顧客要求を満たすための業務を遂行する能力・知識を向上する目的で計画された社員教育も含まれる。
品質マネージメント・システムの実践が顧客要求を満たすだけでなく、それを超える結果を生むと信じる。さらなる改善を目指し継続的に運営内容を見直し、製品品質やサービスの欠陥が生じることのなきよう社内環境を整えるとともに、品質マネージメント・システムを継続的に改善・改良する。
関連文書
QMS-001 神戸化学品質マニュアル
QMS-P-001 経営者の見直し会議運営手順書
5.5 品質計画
5.5.1 品質目標
神戸化学の各部門は、品質方針に沿い、さらに方針に向かって継続的向上を具現化するために年度別品質目標を組織の各部門および適用される各グループにおいておのおの独自の品質目標を策定する。
なお、品質目標は、何らかの尺度で測ることができる内容で、最大限6項目とする。また、品質目標は、定期的に見直され、必要なる場合には変更される。
5.5.2 品質計画
神戸化学は、品質目標の達成に必要となる活動と経営資源に関する年度品質計画を年度初頭に 策定し、文書として発行、掲示する。
品質計画は、月次実施計画とし、各計画内容の実施責任者を明らかとする。以下は計画内容の事 例である。すなわち、
1)社員意識調査の継続的実施
2)社員の技能・知識の向上を目指す全社教育
3)ベンチマーキング手法の修得と実施
4)顧客満足度調査の継続的実施
5)職場環境を含む経営資源の最適配分の見直し
品質計画は、顧客、及び当社の利害関係者の意向を反映し、適時見直され、必要なる場合には変更される。組織変更が行われた場合には、品質計画は適切に調整され、品質マネージメント・シ ステムも支障なきよう適切に維持される。
関連文書
QMS-S-004 神戸化学品質計画書式
5.6 品質マネージメント・システム
5.6.1 一般
神戸化学は、顧客の品質要求に適合する製品、およびサービスを顧客に提供することを確実に実施するために文書化された品質マネージメント・システムを構築し、維持する。
5.6.2 責任と権限
神戸化学の社員一人ひとりが責任を果たすことにより品質は支えられている。業務改善や問題を解決するための方策の提案をすべての社員に求めている。一方当社は、当該品質方針と当該品質マニュアルに記載されている要求事項に基づいてすべての業務を行うことを旨とする。したがって、品質活動の成果を向上させることは、すべての社員の責任でもある。
当社の品質方針を全うする上でのすべての責任と権限は、副社長に与えられている。また、各部門長は、副社長を補佐する責務を有する。さらに、各部門長は、担当部門の品質に関わる実績の向上に対しての責任を有する。
当社の各部門にあっては、すべての社員は製品とサービスの不適合を未然に防ぐために必要とするあらゆる権限を有する。この権限には、品質上の問題を見つけ、記録し、解決策を提案し、解決策を実施・検証し、当社の製品とサービスが要求を満たすことを確認する手筈を整えることが含まれている。すなわち、品質に関わるならば、当社の組織に関わらず柔軟に対処することを旨とする。
当社の組織図を、関連文書に示す。
各部門長は、検証活動を完墜するために教育・訓練された社員を養成する責務を有する。当該品質マニュアルの検査および試験、および内部品質監査の章で述べられている検証および監査の要員に関する詳細を参照すること。監査活動に参加する要員は、監査の独立性を保つために監査対象部門に携わる者以外が選任される。
品質マネージメント・システムの検証活動にかかわる要員は、品質問題を防ぐためのあらゆる権限を有し、もし問題が生じた場合にあっては、問題が顧客に波及するまでにその問題事項を監督者に通知する義務を担う。
関連文書
QMS-S-005 神戸化学組織図
5.6.3 品質管理責任者
副社長は、品質管理責任者として任命され、確実に顧客の要求事項を満たすことを目標として品質マネージメント・システムを確立し、維持・管理するために以下の責任と権限を有する。また、品質マネージメント・システムの健全性、もしくは改良の必要性に関して適時社長に報告する。
1) 品質に関する当社製品およびシステム全般にわたっての不適合、苦情、是正処置
および予防処置について審議し、必要に応じて改善を関係部署に指示し効果の確認を行う。
2) 定期的に各部署の品質目標の進捗状況を把握し必要に応じて改善を指示する。
3) 内部監査スケジュ-ルの作成、監査の実施の補佐および、是正処置の確認
4) 必要なる場合には、顧客を含む外部組織との接触・折衝を行う
5) 社員の品質に関わる意識向上
5.6.4 内部伝達(コミュニケーション)
神戸化学は、品質目標を達成し、顧客満足を得るために従業員を含むあらゆる利害関係者へのコミュニケーションの重要性を高く認識する。よって、以下の事柄を行う。
1) 各部門長は、部門別ミーティングを定期的に持ち、品質目標達成のために必要となる方策を討議する
2) 全社員の出席する品質発表会を年2回開催し、優秀なる品質活動内容を発表する
可能なる場合には、顧客からの発表を依頼する
3) 品質向上活動の状況を掲示板(Quality Boardと称す)に掲載する
4) 供給者との交流会を年2回開催する。
5.6.5 品質マニュアル
神戸化学は、品質マネージメント・システムの要素を記載した品質マニュアルを作成する。品質マニュアルは、社長により承認され、「品質文書管理規定」に定められた各部署、およびその他の事業所に配布される。また、社内LAN上に掲載され、従業員は閲覧できる。
品質マニュアルの文書体系の概要は以下の通りである。
第一階層文書 品質マニュアル
第二階層文書 受注業務管理規定、教育・訓練規定などの管理規定類
第三階層文書 品質記録を含む受注書、発注書、要領書類など
および補助資料
関連文書
QMS-001 神戸化学品質マニュアル
5.6.6 文書管理
神戸化学は、文書管理規定の制定し、当該規定に基づいて文書管理を行う。文書管理規定の制定および改訂の責務は、品質管理責任者である副社長にある。
品質管理責任者は、「品質文書管理規定」にしたがって、品質マネージメント・システムに関連する文書の適切性を評価し、承認する。承認を受けた文書は、識別番号を付け必要とする部署の品質責任者によって配布される。品質保証室長は、発行先別文書台帳で文書の所在部署を明らかにし、最新版が業務に使われるように管理する。なお、配布先は、本社のすべての部門、および関東工場および九州営業所が含まれる。配布先部署の責任者は、配布された文書を適切に保管する。
無効文書と廃止文書、文書の変更、文書の種類と管理区分、管理文書のコピ- の取り扱いなど文書管理の詳細は、文書管理規定に定められる。
関連文書
QMS-002 文書管理規定
5.6.7 記録の管理
神戸化学は、品質記録管理規定の制定し、当該規定に基づいて品質記録の管理を行う。品質記録管理規定の制定および改訂の責務は、品質管理責任者にある。
品質記録は、要求事項への適合性と品質マネージメント・システムの効果的な運用を立証するもので、適切に維持される。品質記録の識別、保管、検索方法、保管期間に関しては品質記録管理規定で定められる。
関連文書
QMS-003 品質記録管理規定
5.7 マネージメント・レビュー
主要部門長、および議題関係者の出席の下で、社長を議長とするマネージメント・レビュー会 議を年2回(5月と11月を原則とするが、変更することもよしとする)開き、必要に応じて下記の事項を審議する。
1)審査機関による監査並びに内部品質監査で見い出された事項と改善計画
2)顧客苦情を含むフィードバック
3)すべての社内品質向上活動とその成果
4)品質目標に対する達成度
5)プロセスの実績と製品の適合性に関する分析結果
6)予防処置および是正処置の実施・効果の状況
7) 教育・訓練計画に対する実施状況と計画の見直し
8)以前に行われたマネージメント・レビューによるフォローアップの状況
9)品質マネージメント・システムに影響を与える内外の企業を取り巻く環境変化
10)品質マネージメント・システムの有効性と変更の有無
マネージメント・レビュー会議の結果、品質マネージメント・システムの改善・改訂・追加、顧客要求による製品の改良、経営資源のニーズの必要性が認められた場合には、社長は、 改善要求書を作成し、各部門長、ないしは責任者に実施の任にあたらせる。また、会議の議事録は品質記録として管理する。
関連文書
QMS-P-001 経営者の見直し会議運営手順書
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