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5.0 経営者の責任
5.1 経営者のコミットメント 経営のトップは、品質マネジメントシステムの構築と実行、そしてその継続的改善の実施を実証するために以下のことを実行する。  顧客の要求のみならず、法令、および規制を遵守することが当社にとっていかに重要性かを以下のような手段によって組織全体にコミュニケートする:  従業員の能力開発や製品に特化したトレーニング  施設内に掲示板の設置  定期的なコミュニケーション会議  特に強調する必要のある場合には文書で通知  品質方針を策定する  品質目標を確実に策定する  マネジメントレビューを実施する  人的資源や設備の不足が製品の欠陥の根本原因ならないようにその確保に努める 
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5.2 顧客重視
 経営のトップは、当該品質マニュアルに記載されている「顧客関連のプロセス」を通じて顧客の要求事項を明確にすることに努め、顧客要求事項の充足が定常的に行われるために必要なる社内環境を確保する。顧客満足を定期的に評価することにより、顧客満足を高め最高の満足に達するべく製品品質のみならず提供するサービスを含めた業務のプロセスを継続的に改善する。そのために、経営のトップは、当該品質マニュアルの次項に示すように品質方針、品質目標および目標達成のための計画を策定し、レビューを通じて改正する。 
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5.3 品質方針
神戸化学は、当社の経営方針と整合性を保つ品質方針を以下に定める。 品質方針 神戸化学の成長は、顧客の期待を超える質の高い製品とサービスの提供を通じて獲得できる顧客満足に大きく依存する。顧客満足の絶え間ない向上を目指し、顧客価値・社会価値を高めるプロセス、製品、そしてサービスの継続的改善を実践する。 クォリティは、当社の品質マネジメント・システムに基づく業務、その要求内容の理解、プロセスの改善、および絶えず高められる品質目標を満たすことにより獲得できる。 品質方針は文書化され、製品・サービスのクォリティに対する当社の姿勢を示し顧客満足を高める意志を表明するものである。当該品質方針および品質目標が、当社のすべての社員により理解されるように内部コミュニケーション・プログラムを含むあらゆる手段を通じてその周知徹底に努める。当該品質方針は、必要に応じて改訂される。 当社は、品質方針、および目標の達成のために以下の事項が不可欠であると認識する。  顧客満足の測定と分析  必要となる経営資源の適切な提供  品質マネジメント・システムの継続的改善 社長 田中一郎 平成14年8月15日 
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5.4 計画
5.4.1 品質目標 経営のトップは、品質方針と整合した品質目標を策定し、各部門あるいは部署ごとに目標が展開されることが確実に行われるようにする。これらの目標は、測定を可能とさせるためにできうる限り数値を用いる。少なくとも達成度が評価できる目標であること。 5.4.2 品質マネジメントシステムの計画 経営のトップは、お客様の要求している内容を充たすことが確実にできるように業務実施手順を計画し、当社の品質方針を達成するために品質マネジメントシステムとして構築し、当該品質マニュアルに記載する。 当社の組織、主要施設あるいは事業戦略上で顕著な変化が発生し品質マネジメントシステムの変更を要する場合には、当該品質マネジメントシステムの根幹を壊すことなく国際規格ISO9001:2000との一致性を重要視する。 
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5.5 責任、権限およびコミュニケーション
5.5.1 責任と権限 経営のトップは、品質マネジメント・システムに関連する部門・部署およびその長の責任と権限は、組織図、当該品質マニュアル、および各業務のフロー図によって明らかし、全社に伝達する。当該品質マニュアルでは、下記のとおり、品質マネジメント・システムの運用のための主たる責任と権限を明らかにする。  各部門長は、製品、プロセス、およびシステムに関する不適合の発生を防止するために率先して対策の提案を行う。  すべての従業員は、製品やサービスの不適合を未然に防ぐために必要となるあらゆる権限を有する。  各部門長は、従業員の能力、技能、知識の向上のために必要なるトレーニング・教育のニーズを明らかにする。 関連文書: 神戸化学組織図 
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5.5.2 管理責任者 
経営のトップにより任命された管理責任者は、専務である。専務は、現行の責務とともに以下に示す管理責任者としての責務を有する。 • 品質マネジメント・システムの実施と維持管理を監督する • 品質マネジメント・システムの成果とその改善の必要性を経営のトップに報告する • 顧客の期待は何かを社内全体で理解されように社内コミュニケーションを通じて社員の認識を高める • 審査機関による外部監査、および内部監査の計画、実施、是正処置の効果確認を行う。 5.5.3 内部コミュニケーション 経営のトップは、管理責任者とともに、品質マネジメント・システムの成果を示すデータを以下の方法で社員に示す。 • 品質目標に対する毎月の実績を掲示する。 • 顧客苦情を含む顧客関連の情報をコンピュータネットワーク上にリアルタイムに流す。 • 改善活動、不適合に対する是正処置の実施状況、訓練計画などを社員会議などで開示する。 
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5.6 マネジメント・レビュー
5.6.1 マネジメント・レビュー会議の開催 品質マネジメントシステムが適切でありそのまま使ってよいか、あるいは妥当であり効果を発揮しているかどうかを確認するために、経営のトップは定められた間隔(原則として年二回)で品質マネジメント・システムをレビューする。 管理責任者は、出席者および日程を決定し、出席者に通達する。レビューでの討議内容には、品質方針および品質目標の調整や変更の余地があるかを含める。これらのレビューの議事録は、記録の管理手順にしたがって維持管理される。 5.6.2 会議へのインプット情報 管理責任者は、各部門長から情報を収集し、マネジメントレビューへのインプット情報として以下の事項に関する資料をマネジメント・レビュー会議に提出する。 • 審査機関による監査の結果、および内部監査で見いだされた不適合 • 顧客苦情を含む顧客からのフィードバック • 製造工程の実績および製品の適合性(合格率、不良発生率など) の分析結果 • 予防処置および是正処置の状況(処置の効果、未処置数など) • トレーニング・教育計画に対する実施状況 • 前回のレビュー会議で決定したアクションの状況 • 品質マネジメントシステムに何らかの影響を与える可能性のある事業環境の変化(顧客の変化や新規の法規制など) • 改善を要する余地の有無、あるならば何か 5.6.3 会議のアウトプット マネジメントレビューの討議により、経営のトップは、以下に関しとるべき行動を決定する。 • 品質マネジメントシステムの効果を高めるための改善、および業務プロセスの改善の必要性。必要と判断された場合には、改善活動の内容とリーダー • サービスを含む顧客の要望や要求を充足するための製品の改良の必要性。必要と判断された場合には、その内容と対応策 • 主として人的および施設に関する経営資源に関するニーズの明確化と対応策 
