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8.4 データの分析
当社は、品質マネジメントシステムが有効、かつ適切に機能していることの実証及び継続的改善の可能性を評価するためにデータを収集し、分析を行う。収集するデータには、以下の結果が含まれる。
製品の適合性を実証するための製品のモニタリングと測定
品質マネジメント・システムの適切性を評価するための内部監査
業務プロセスの改善余地を見出すためのプロセスのモニタリング
品質マネジメント・システムの有効性を実証するための顧客満足の測定
協力会社を含む供給者の納入実績
品質方針への到達度合い、および品質目標の達成度
是正処置および予防処置の効果
データ分析の結果は、品質マネジメント・システムの有効性および適切性を評価・改善するためにマネジメント・レビューで討議される。
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8.5 改善
8.5.1 継続的改善
当社は、データ分析の結果を評価し、改善を要する品質マネジメント・システムの領域を明らかとし、マネジメント・レビューを通じて必要と判断された継続的改善を計画し、実施する。
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8.5.2 是正処置
当社は、顕在化した製品の不適合、顧客苦情を含む不適合の再発防止のために原因を除去する是正処置を講じる。不適合の是正処置は、以下のフロー図に示す手順にしたがって行われる。当該手順は、内部監査によって発見された不適合にも適用される。なお、顕在化していないが、データ分析などにより不適合の発生が予測された場合には、次項の予防処置を講じる。
なお。是正処置に関する補足を以下に示す。
協力会社による製品やサービスや原材料の不適合なども是正処置の対象となる。
不適合が軽微ならば是正処置のみで再発防止策を必要としない。再発防止策の必要性は、管理責任者が関連部署の責任者との討議を経て決定する。
是正処置の効果は、管理責任者および担当部署の責任者により確認される。
効果確認後、是正処置は管理責任者の署名をもって終了(クローズ)する。
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8.5.3 予防処置
当社は、データ分析などを通じていずれ不適合として顕在化する可能性のある潜在的な問題が予測されたならば。防止のために原因を除去する予防処置を前項の是正処置の手順に従って行う。
なお。予防処置に関する補足を以下に示す。
社員が予防処置の要する状況を発見、もしくは感知した場合には、口頭もしくは書面で管理責任者に連絡する。
管理責任者は、予防処置の必要性を評価し、必要と判断した場合には「予防処置要求書」(是正処置要求書と同内容で書式名のみを変更)を作成する。
担当部署の責任者は、是正処置の手順にしたがって原因を除去する予防処置を講じる。
予防処置の効果は、管理責任者および担当部署の責任者により確認される。 効果確認後、予防処置は管理責任者の署名をもって終了(クローズ)する。