情報の収集、管理、および分析
「事実に基づくマネージメント」を基本とした顧客満足度を測定する。幅広い視野から、有効なデータを収集し、マネージメントの情報とする。また、これらのデータをクオリティ・マネージメント・システムの基盤とし、事前予防的アプローチによってクオリティに対応する。

レベル5 ・ 情報収集、および分析は幅広く、綿密で、しかもタイムリーに実施し、
  すべての組織の運営と計画に組み入れられている
・ すべての関係者は採用されているベンチマークについて熟知している。
  少なくとも20以上の企業運営のプロセスには、このベンチマーク法が活発に
  利用されている
・ 全員が短期・長期の決定を下す際には、顧客情報などの事実とデータがいつで
  も利用できるようになっている
・ 全事業部門の人たちは各自が所属する部門の営業利益、コストなどの実態が
  どうなっているか、同時にいかなる理由によってそうなっているのかを
  理解している


レベル4 ・ 経営関連の情報を報告する手法に絶えず改善が加えられ、情報の流れが
  早くなるように工夫がされるような仕組みがある。情報関係の改善提案が
  毎週10件以上ある
   ・ マネージメントはいつでもデータを用いて、事業計画や改善活動を構築できる
  ようになっている
・ 情報伝達の手法・方式に関して標準化が進行中である
・ 情報へのアクセスが顧客と、原材料・資材などの供給者にもできるように
  適切な方法が講じられている
・ 情報関連分野で世界でも最も優れている企業をベンチマークの対象として
  調査し、必要な改善点を見いだしている


レベル3 ・ 組織内ですべてのレベルにある人たちは問題解決、および実績向上の
  ために必要なデータをいつも要求してくる
・ ベンチマーキングに必要な方法が明確にされている
・ 興味を持っているなら誰にでも、情報にアクセスできるようになっている
  ただし、秘密保護規定で許される範囲内である
・ 情報収集と分析は、営業部内のみならず、サービス・サポート部門の活動に
  ついても実施されている
・ 適切な情報分析を完結しないうちは、実行計画の構築には入らない
・ 部門長は顧客、従業員、納入業者、他の団体の意見を聞く技術に優れている


レベル2 ・ 顧客ニーズに合わせるために、すべての業務に関わる情報が入手可能と
  なっている
・ 重要な業務に関連する達成度が明確になっている
・ トレンド・アナリシス(傾向分析)は一般化している。したがって、
  各業務部門は少なくとも一つのチャートを用いて、達成度を掲示している
・ 会議、計画、あるいは業務活動に関する決定はデータ情報に基づいて実施され
  ている
・ 達成目標は、業務部門毎に明確にして、関係者に知らされている
・ 情報分析に当たっては、統計的手法が一般的に用いられている
・ 顧客、もしくは供給者との情報交換を通じて情報収集を行っている。
  顧客満足度調査が実行されている
・ 製品とサービスの性能・品質に対してベンチマークをもっている


 
レベル1 ・ 情報の意味、および対象者がはっきりしている
・ データ情報の分析は全組織内の大体の部門で実行されている
・ 結果主義で、明確な尺度もなく達成目標を設けている
・ 期待する結果に合わせて情報分析を行うこともあり、顧客の要求に忠実に
  したがって実施していない
・ 無駄な情報によってコミュニケーションが阻害され、効率が悪くなっている
・ コンピュータ技術は有用な情報分析にはなくてはならないものだと考えら
  れている
・ 「悪いニュースは聞きたくない」という風潮あり


レベル0 ・ データは数多く収集されているが、分析が悪く、情報と分析は意志決定に
  ほとんど用いられていない
・ 情報の流れは、しばしば部門間の壁により阻害されている
・ 収集されたデータは顧客の要望・要求と系統的に関連されていない
・ ほとんどの情報は上部に向かって流されている
・ 情報分析は通常上部からの指示によって行われ、達成目標に対し自発的に
  実施されていない
・ 多くの中間管理職は直感と経験により意志決定している
・ 問題解決、もしくは意志決定のための会議は一般に長時間となり。非効率に
  行われている


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