審査員は必ずこのような監査リストを使って品質システムを審査する。被審査者が審査員の手の内を知っているとずっと気が楽になる。そして、監査時にこのような質問を受けた場合の答えを用意しておけば監査員に対する印象が良くなる。応答集はこのページに用意しているが、これを使って準備することも一つの方便だ。このチェック・リストは、当然のことながら、経営者が本審査前に自社の品質システムをチェックする内部監査にも使うこともできる。注意:1994年版のチェックリストです。2000年版ISO9001ではありません。ISO9001:2000対応にするつもりですが、時期は約束できません。 |
品質方針 経営者は品質方針、および品質に対する達成目標、例えば顧客満足度の向上、を明確にして文書化しているか? その方針は組織の全てのレベルで理解され、実施され、維持されていることを立証できるか?例えば、社員全員が品質方針を即座に答えられるか、あるいは、品質方針は各部所に掲示されているか? 組織 品質に何らかの影響を及ぼす作業を管理し、実施および検証(内部監査)する全ての社員の責任、権限および相互関係は明確に文書化されているか?特に、不適合(不合格品など)を管理する立場(品質保証課など)にある社員についての責任と権限が明確になっているか? 検証の手段および人員 品質保証活動が正当に実施されていることを検証する社員が確保され、その社員は充分に訓練されているか?(内部監査員が組織の規模に対応しただけ養成されているか?) 品質システムそのもの、製品開発、製造などのプロセス、あるいは製品の品質管理体制など全ての部門を対象に内部監査を実施しているか? 品質管理責任者 ISO9001の要求事項を満たしながら、品質保証活動を実施し、維持するために、品質管理責任者を任命し、その権限と責任が明確化しているか? 任命書(辞令)が発行され、保管されているか? 経営者の見直し 妥当性と効果の点でこのまま現存の品質システムを変更なく継続してもよいかどうかを経営者は定期的に見直しを行っているか?行っているとすれば、議事録と経営者の品質もしくは品質システムに関連する改善命令が上位管理職に対して文書で発行されているか? |