5.6 マネジメント・レビュー
5.6.1 マネジメント・レビューの開催
品質/環境マネジメント・システムの適合性、適切性、妥当性、有効性を確保するために、社長を議長とするマネジメント・レビュー会議を年2回(5月と11月を原則とするが、変更することもよしとする)開き、必要に応じて下記の事項を審議する。
a) 審査機関による監査並びに内部監査で見出された事項と改善計画
b) 顧客・地域苦情を含むフィードバック
c) すべての社内品質向上活動とその結果
d) すべての社内環境向上活動とその結果
e) 法令・規制要求事項の変化の有無
f) 品質/環境目標に対する達成度
g) プロセスの実績と製品の適合性および環境保全の実績に関する分析結果
h) 予防処置および是正処置の実施・効果の確認
i) 教育・訓練計画に対する実施状況と計画の見直し
j) 以前に行われたマネジメント・レビューによるフォローアップの状況
k) 品質/環境マネジメント・システムに影響を与える内外の環境変化
l) 品質/環境マネジメント・システムの有効性と変更の有無
5.6.2 マネジメント・レビューへのインプット
部門長は、以下を含む現状についての情報を会議のために作成する。
a) 内部並びに外部監査結果
b) 顧客・地域のフィードバック
c) 製品の実現化プロセスの実績に関するデータ
d) 環境保全プロセスの実績に関するデータ
e) 要求事項に対する製品の適合性を示すデータ
f) 法令・規制の変更に関する情報
g) 環境基準にたいする適合性を示すデータ
h) 予防・是正処置の状況
i) 前回までの経営者のレビューによるフォローアップ処置
j) 品質/環境マネジメント・システムに影響を与えるかもしれないビジネス運営面での変化
5.6.3 マネジメント・レビューからのアウトプット
レビューは、新技術、クォリティの概念、市場戦略、および社会的もしくは環境面での状況によってもたらされた変化に関係して、方針並びに目標を含めて現行品質/環境マネジメント・システムの改訂を考慮する。改訂が必要なる場合は、本品質/環境マニュアルの文書管理の手順にしたがって行われる。
マネジメント・レビュー会議の結果、改善されるべき領域、顧客要求による製品の改良、経営資源の必要性が認められた場合には、社長は、改善要求書を作成し、各部門長、ないしは管理責任者に実施の任にあたらせる。また、会議の議事録は管理すべき記録として保管する。