東北18きっぷ道中 その1

〜三重県のローカル線 三岐鉄道に乗る〜

9月3日(火)
出発前夜はあまり寝れず、眠い目をこすりながら着替えを入れた荷物を抱えて京都駅へ。18きっぷを使っての3泊6日東北旅行の出発です。平日の朝ということもあり通勤・通学の人で京都駅は賑わっていました。

京都8:51発→草津9:09着 新快速3614M 野洲行き
まずは例によって新快速に乗り、草津に向かいます。朝ラッシュも終わる時間帯、しかも逆向きということで座ることができました。このあたりはまだいつもの景色です。

草津9:20発→柘植10:05着 普通5332M 柘植行き
草津で東海道線を離れ、草津線・関西線回りで三重県に向かいます。一応江戸時代の「東海道」は、現在の東海道線や名神高速道路が辿る関ヶ原経由のルートではなく、南寄りの亀山・桑名を通るルートを通っていて、今回のルートはほぼこれに沿ったものです。4両編成の柘植行きはそこそこの乗客がおり、ドア横のロングシートにちょこんと座っていました。

草津線の113系
草津線の113系

柘植10:12発→亀山10:40着 普通232D 柘植行き
柘植で関西線に乗り換えです。この区間は非電化でディーゼルカーがやってきます。2両編成のワンマンカーはそこそこ座席が埋まるほどの乗客がいました。途中、スイッチバック式の中在家信号所で行き違い待ちの際は、突然列車がバックして驚いていたお客さんも多々。この信号所は上下合わせて1日3本しか使わないので当然かもしれませんが。

関西線キハ120 中在家信号所
(左)関西線のキハ120系気動車 (右)スイッチバック式の中在家信号所

亀山10:43発→桑名11:27着 普通1328G 名古屋行き
亀山で名古屋行きに乗り換え桑名へ。313系の新しい車両を利用したワンマンカーでした。桑名までの区間は車内は結構のんびりした雰囲気です。

名古屋地区の関西線313系
名古屋地区の関西線313系

桑名11:48発→富田11:56着 普通1323G 亀山行き
桑名駅の改札の中の喫茶店でお昼を食べた後、三岐鉄道に乗るため2駅引き返します。富田駅は無人駅で、ワンマンカーの運転士に18きっぷを見せて下車しました。

この富田駅は正式にはこれから乗る三岐鉄道の始発駅で、かつては旅客列車もこの駅から出ていました。しかし、今ではこの駅にやってくるのは貨物列車ばかりで、旅客列車は5分ほど歩いたところにある近鉄富田駅から出ています。JRの富田駅の構内にはかつての三岐鉄道のホームの跡だけが残されています

三岐鉄道のJR富田駅
JR富田駅にある三岐鉄道駅の跡

近鉄富田12:20発→西藤原13:05着 普通 西藤原行き
ということでJRの駅から5分ほど歩いて近鉄富田駅へ。窓口できっぷを頼むと下の写真のような硬券が出てきました。地方私鉄では今でもこういうのが残っているようです。3両編成のロングシートの電車で、田んぼの広がる沿線を走ります。はじめはのんびりしていたのですが、途中から高校生が乗ってきて急に賑やかになりました。さらにごく普通の自転車を列車の中に持ち込むおばあさんがいたりと、JRでは味わえない雰囲気です。

三岐鉄道の硬券きっぷ
三岐鉄道の硬券のきっぷ JRではほとんど姿を消していますが地方私鉄では健在

あと、三岐鉄道が普通のローカル線と違うと思ったのは、途中で2回ほどすれ違った貨物列車の存在。三岐鉄道は旅客列車のほかに石灰石・セメント輸送の貨物列車が走っており、むしろこっちの方がメインだそうで。終点の2つ手前、東藤原駅にはセメントの工場が隣接されており、ここでセメントが積み込まれているようです。東藤原駅を発った貨物列車が、先ほどのJRの富田駅からあちこちへ運ばれています。

で、この東藤原駅より先の区間は貨物列車が走っておらず、貨物メインの三岐鉄道にとってはおまけのような区間。この区間に突入するととたんに線路の状態が悪くなってとてつもない揺れが…そこまでケチらなくても…

西藤原13:16発→伊勢治田13:25着 普通 近鉄富田行き
終点の西藤原は駅舎がSLの形をしているもののこじんまりとした駅でした。一応登山口にはなっているものの平日の午後ということでかなり閑散としていました。同じ電車に乗り込み、途中の伊勢治田(いせはった)駅で下車。

三岐鉄道の車両 西藤原駅
(左)三岐鉄道の車両 (右)三岐鉄道の終点西藤原駅


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