新潟学会行き帰り その5

〜長大トンネルの中にある駅 筒石駅に寄る〜

さて、このあとどこに行こうかと思い、周りを見回すと、海岸沿いに走る国道に沿うように遊歩道があります。これ、雰囲気から判断するにかつての国鉄北陸本線の跡のようです。一瞬でわかってしまう私も私ですが…。ということで、せっかくなのでこの遊歩道を北に向かって歩いてみました。進んでいくと、橋脚や作業用の待避所の跡などがところどころに残っています。あと、踏み切りがあったことを思わせるS字状に曲がった道路とか、かつて使われていたキロポストなど、マニアックなものを見つけてひとりで喜んでたり(笑)

北陸本線跡の遊歩道 北陸本線の橋脚跡
(左)北陸本線跡の遊歩道 (右)中央のレンガ造りのものが橋脚跡

踏み切り跡 かつてのキロポスト
(左)中央の遊歩道をS字にまたぐ道路 踏み切りの跡です
(右)遊歩道沿いにあったキロポスト

適当な所まで歩いた後、来た道をもう一度引き返し筒石の集落まで戻ってきました。ここからさらに5分ほどかけて山を登り、ようやく駅に到着。トンネルが完成する前は集落の近くに駅があったはずなのに、今は5分ほど山を登りさらに階段を降りなければいけないというのはなんとも不便な話…とも思ってしまいます。

駅舎にお邪魔し、預けていた荷物を引き取り地下にもぐります。相変わらず撮影は続いている模様。そんな中、駅に普通列車が到着、京都に向けて出発します。

筒石13:49発→富山15:21着 普通556M 富山行き
やってきたのはさっきと全く同じ車両。糸魚川まで行ったあと直江津まで戻り、再びこの便で富山に向かうようです。糸魚川を過ぎ、親不知のあたりでは海岸線沿いの厳しい地形を縫って走っていきますが、そのあとはのどかな所を走っていきます。魚津のあたりで隣に富山地方電鉄の線路が見え、しばらくすると富山到着。

富山15:37発→小松17:31着 普通440M 福井行き
富山で福井行きの普通列車に乗り換え。ちょうど通学時間帯に当たるせいか車内は結構な混雑で出発しました。その客も県境の倶利伽羅峠あたりでは落ち着きを見せます。このあと、金沢で一通り乗客が入れ替わり、小松で下車

富山からの普通列車
富山からの普通列車

小松17:33発→福井18:05着 特急雷鳥100号 大阪行き
当初予定になかった筒石に寄り道したので、このままでは乗車券で指定されている湖西線経由で普通列車を乗り継いで帰ることは不可能、ということでこの区間を特急利用としました。今回は18きっぷではないので特急券730円のみの追加でOK。といっても結構高いですけどね。臨時の特急とあって自由席でも車内は空いており、車内販売のビールでも飲みながらしばしくつろぎます。

福井18:11発→敦賀19:01着 普通236M 敦賀行き
特急を使ったことで福井18:11発の普通をつかまえることができました。(ちなみにさっきの普通は福井18:18着と、微妙に客をナメているダイヤ)福井を出たあたりでは通勤通学客でにぎわっていた車内も敦賀に着く頃には閑散としていました。すでに日も沈み、窓からはぽつぽつと明かりが見えるのみです。

敦賀19:21発→近江塩津19:41着 普通156M 米原行き
敦賀で少し待った後に米原行きの普通列車に乗車。寝台電車改造の419系車内はかなり閑散としています。敦賀を出るとループ線に入り、進行方向左手眼下に敦賀の市街地の夜景が広がります。

近江塩津19:47発→近江今津20:06着 普通4854M 近江塩津行き
近江塩津で湖西線の近江今津行きに乗り換えです。まだ夜8時前にかかわらず、近江塩津から湖西線方面に向かう普通列車はこれが最終…。わずかばかりの客を乗せて近江今津に向かいます。

近江今津20:11発→京都21:15着 普通1847M 京都行き
近江今津で京都行き普通列車に乗り換え。白に青のラインの入った北陸地区の電車から緑とオレンジの見慣れた電車へ。この旅ももうすぐ終わりと認識する瞬間です。途中で先発電車がシカをはねて遅れるというアクシデントも用意されていたものの、車掌さん曰く「動物なら現場検証ないからすぐ動くでしょう」との言葉どおり10分程度の遅れで京都到着。

113系
緑とオレンジの見慣れた電車(笑) 近江今津駅にて


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