よっしーの18きっぷガイド旅行記中部地方の秘境路線 飯田線に乗る

中部地方の秘境路線 飯田線に乗る その1

12月21日(日)
6時にセットした目覚まし時計で無事起床、前日に降った雪がまだあちこちに残っている中を京都駅に向かいます。この日は秘境路線として有名な飯田線に乗りに向かいます。といっても飯田線は全線で200kmほどあり、しかも距離の割にやたらと駅の数が多いため所要時間もシャレにならないほどかかります。やや疲れ気味の体調ではさすがにしんどいので今回は半分だけ乗ってきました。どうやって半分だけ乗ったかは一通り読んでいただければ分かると思います。

京都7:01発→米原8:10着 快速702K 米原行き
まずは京都駅から東に向かう快速(普通)列車に乗車します。やってきたのは白い車体の221系。昔は新快速として活躍していた車両ですが、最高時速が120kmと現役の車両と比べて遅いのでこうやって快速列車として使われています。といっても十分速い列車のはずですが…車内は思っていたよりも空いていて、見慣れた景色を東に向かいます。雪のせいでやや遅れ気味なのは気になりますが…。

米原8:12発→名古屋9:24着 快速5302F 名古屋行き
米原で2分の連絡で名古屋行きの快速に乗り換え。てっきり同一ホームでの乗り換えかと思っていたら、珍しく橋を通っての乗り換え。2分しかないので(しかも電車が少し遅れていた)皆さん放送にせかされています。乗り換えた先の快速は8両つないでいて座席には十分の余裕。雪の積もる関ヶ原を越えて岐阜・名古屋と進んでいきます。

雪の東海道線 雪の東海道線
雪の東海道線 (左)琵琶湖線沿線 (右)柏原駅

名古屋9:30発→中津川10:32着 セントラルライナー1号 中津川行き
名古屋からは中央線のセントラルライナーに6分で乗り換え…だったのですが、東海道線の快速が少し遅れていて余裕があまりありません。とりあえずセントラルライナーの発車するホームに向かい、乗車整理券を買おうとすると…すでに発売中止。たまたま通りかかった乗務員さんに聞くと定刻1分前になったので締め切ったとのこと。とりあえず乗って車内精算、といわれたのでそのまま乗り込むことにします。

このセントラルライナー、さっきも書いたように乗車券のほかに乗車整理券310円が別に必要な特別な列車で、名古屋と多治見の間ではかなり少ない停車駅で飛ばしていきます。普通列車扱いなので18きっぷでも乗車整理券を買えば乗れる…のですが、なにしろ座席が普通の快速にも使われているような転換クロスシート(やや立派なつくりのような気もしますが…)なので一部では「銭とらるライナー」と揶揄される始末。おかげで車内はがらがらで結構ゆったりとすごすことができました。

高蔵寺からトンネルを抜けて岐阜県に入り、多治見に着くとホームで列車を待ち構えている人が結構います。多治見から先は普通列車の役目を背負っていて、各駅に停車でかつ乗車整理券も不要になるからで、座席も半分近くまで埋まってきます。この先は盆地の中をのんびり進み、名古屋から1時間ほどで終点の中津川に到着します。

セントラルライナー
中央線の有料快速「セントラルライナー」

中津川10:52発→飯田11:46着 いいなかライナー5号 飯田行き
中津川で改札を出ると、駅前にJRのバスが1台止まっています。これが今回の計画の一番のミソ、いいなかライナー号です。中津川から飯田まで鉄道で行くととてつもなく遠回りになるのですが、ちょうど中津川と飯田の間にある木曽山脈を中央道の恵那山トンネルがぶち抜いていて、このバスもこの高速を通ります。

いいなかライナー
中津川〜飯田間の高速バス「いいなかライナー」

バス自体は結構大型のバスですが、噂に聞いていた通り乗客は10人ほどとかなり少なめ。定刻になったのでバスが発車、駅前ロータリーを抜け…と思ったところでJR駅の駅員さんがバスに向かって走ってきます。どうも接続の特急が遅れている…とのことで駅前ロータリーに逆戻り(笑)。結局乗り換え客はおらず、5分ほど遅れて今度こそ出発します。

バスは中津川市内でいくつか停留所を通過した後高速へ。遠くに雪の積もった山々をみながら徐々に標高を上げ、全長8kmほどの恵那山トンネルに突入。トンネルを抜けた後も伊那盆地のやや山手を走り、飯田インターで高速を降ります。結局最初の遅れは高速道路で取り戻すことなく走り続け、飯田駅で15分乗り継ぎを計画していたこちらとしてはかなりひやひやものでした…。

中央道からの景色 飯田駅
(左)中央道から山々を望む (右)飯田駅


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