9月7日(火)
この日は1日かけてローカル線めぐり。8時ごろに札幌を出発し、夕張・美瑛・留萌と回ってきました。ただ、この日は台風18号が日本列島に上陸しており、翌日には北海道にやってくる予定。計画では9月7日の夜に札幌から夜行で網走まで行くことにしていて、台風の進路は北海道の中央から西寄りを通過見込み…。台風の進路次第では札幌にとどまろうかと思ったのですが、とりあえず行ってみることにします。足止めを食らったらそのときに考えてみることに…(苦笑)
札幌22:25発→網走6:15着 特急オホーツク9号 網走行き
桑園駅近くの温泉「北のたまゆら」で汗を流し、宿に荷物を取りに行き、買出しを済ませてホームに向かうと発車5分ほど前。5号車の指定席はかなりの混雑です。…といっても半分以上のお客さんが旭川までに降りていってしまい、網走に着くころには半分くらいまで減っていました。私も途中から2両占拠して横になってました。
夜行列車のオホーツク9号 座席はそれほどよくなかった…
9月8日(水)
翌朝…網走に着いてみると…雨降ってない。確かに風は結構強かったですけど、てっきり大雨になっているものと思ったのにかなり意外?日ごろの行いのせいにすると…怒られそうですね(苦笑)列車のほうは、札幌のほうは列車が止まっているらしく、朝一番の札幌行き特急が運休になっていましたが、普通列車は動いていたので一安心。
網走6:41発→北浜6:57着 普通4725D 釧路行き
網走からはまずは釧路行きの一番列車に乗って北浜駅へ。大阪の真ん中にも北浜という駅があるのですけど、そことはまったく別の駅です。この駅、オホーツク海にもっとも近い駅として有名で、駅舎の中の壁には名刺やら使用済みの乗車券やらがそこらじゅうに張ってありました。駅舎の横に展望台があるんですけど、そこから眺める線路とオホーツク海のコントラストはなかなかいい感じ。実は、この駅では駅舎を利用した喫茶店があって、NHKの「列島縦断鉄道12000kmの旅」でも紹介されていたんですけど、なにぶん早朝だったのであいてませんでした。
(左)北浜駅舎と(右)きっぷ・名刺だらけの駅舎の中
(左)北浜駅展望台より(右)そして帰りの列車がやってきた
北浜7:16発→網走7:31着 普通4722D 北見行き
北浜駅の近くのユースホステルに泊まっていたという人たちといっしょに網走方面へ戻る普通列車に乗車。話を聞くと北見から旭川行きの特別快速「きたみ」に乗って札幌に向かうらしく、台風のことはやっぱり心配のようでした。
このあと、網走駅前のレンタサイクルで自転車を借りて博物館網走監獄へ。現在も網走刑務所は現役なのですが、それとは別の場所に昔の建物を移築して博物館として公開しています。中では単に昔使われていた建物を公開するだけでなく、網走の刑務所の歴史から過去・そして現在の刑務所の実態などを紹介しているなどある意味変わった博物館…かも。
博物館網走監獄
網走10:01発→釧路13:17着 快速しれとこ 釧路行き
網走監獄から網走駅まで戻ると「台風の影響により北海道全線で運転見合わせ」の掲示。かなり焦ったのですが、駅員さんにたずねてみると釧路行きは運転するとのこと。あとで友人からきたメールによると、道東地区の根室本線の新得〜根室間、私の乗っている釧網本線の普通列車をのぞいて北海道内全線運転見合わせとのこと。
北浜駅付近の強風のために網走出発が10分ほど遅れたものの無事発車。知床斜里までは左手にオホーツク海を見ながら進んでいきます。そのあとは進路を南に変え、塘路のあたりからは釧路湿原の背の低い木々を見ながら進んでいきます。根室本線との合流駅、東釧路を過ぎるとようやく釧路の市街地が見えてきて、釧路駅到着です。
釧路13:50発→釧路湿原14:11着 普通4736D 網走行き
釧路で食事を取った後に網走行きの普通列車に乗ってきた道を引き返し、釧路湿原駅で下車。丸太造りの駅舎と登山道があるだけで、人が住んでいる気配の感じられない寂しい駅です。
駅前の登山道(といっても数百メートルだけですが)を登り、さらに道路をもう数百メートル移動すると細岡展望台へ。そこに出てみると眼下には釧路湿原が広がっています。線路から見た釧路湿原は正直大したことなくて、何でガイドブックでオススメになっているのだろうと思っていたのですが、この景色を見て納得。台風の影響でやたらと風は強かったのですが天気はよく、川と草地と木々が何キロにもわたって広がっている様子には感動。そのあと来た道を引き返して14時41分の釧路行きに乗車、釧路に戻りました。
(左)細岡展望台からみた釧路湿原と(右)釧路湿原駅
釧路駅前15:30頃発→摩周湖17:00頃着 国道391号線
釧路の駅前でからはレンタカーを借りてクルマで移動することにします。網走から乗ってきた釧網線沿いに走る国道を北上、やはり釧路湿原を見ながら進みます。弟子屈町で右に曲がり摩周第1展望台へ。摩周湖は周りが断崖絶壁で湖畔まで行くことはできず、観光は山の上の展望台から見ることになります。往々にして霧が出て摩周湖が見えないことがあるそうですが視界は良好。きれいな湖面を見ることができた…のですがいかんせん風が強すぎます。なんか持ってるものが飛ばされそうな気がしてちょっと怖かった…。
摩周湖 普段は穏やかな湖面もこの日は波立っています
このあと20kmほど走って今夜の宿、川湯温泉に到着。テレビをつけると今回の台風、札幌方面では街路樹が倒れたり屋根が飛んだりと大変なことになっていたようで、列車はほぼ終日運休。今日予定通りスケジュールをこなせたのがかなり奇跡的だったようです。ちなみに温泉のほうは硫黄のにおいがする強酸性の湯と珍しい水質。温泉地のすぐ近くに硫黄山という活火山があって、そこが泉源になっているようです。
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