十津川村縦断バスの旅 | 2017年11月23日(木) |
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日本一の長距離路線バスとして最近有名になった八木新宮線。奈良県橿原市の八木駅から五條を通ったのち、国道168号線を旧西吉野村・旧大塔村・十津川村・旧本宮町・旧熊野川町と紀伊半島の山間部を経由して和歌山県の端の新宮を結ぶ路線。最初から最後まで乗りとおすと6時間半もかかるというシロモノです。 とは言え、端から端まで乗り通すと延々乗りっぱなしで耐久レースみたいになってイマイチ面白くなさそうだし、かといって1泊する余裕もということで、少しアレンジしたルートにしてみました。 なんば6:30発→橋本7:20着 急行 橋本行き ということでやってきたのは南海のなんば駅。台風21号の影響で単線運転をしていた南海線はこの日から通常運転に復帰していました。私が乗ったのは高野線のほう。ラッシュの逆向きなので8両編成の列車はガラガラです。 橋本7:26発→五条7:41着 普通 王寺行き 橋本ではJRの和歌山線に乗り換え。和歌山色と呼ばれるブルーに塗られた117系に15分ほど揺られ、国道168号線の入り口、五條へ。 五條バスセンター8:10発→十津川温泉11:11着 1系統 十津川温泉行き 五條バスセンターの近辺で軽く朝食を食べたのち、五條バスセンターへ。定刻になると十津川へ向かうバスがやってきます。マイクロバスにバスセンターから乗り込むのは私1人。次の五条駅では数名乗ってきて流石に貸切はないわなぁと思っていたのですが、五条駅から乗ってきた客は市内中心部の短距離客。すぐに降りてしまって再び貸切状態に。そしてしばらく走るとオッチャン1名乗車。運転手さんとも知り合いのようで、運転手さんとオッチャンの雑談を聞きながらバスは進んでいきます。が、よくよく観察していると、このオッチャン、ただの客ではなく新聞配達人のようで、バス停や道沿いに設置された新聞受けにホイホイと新聞を置いていきます。 バスは五條バスセンターから1時間半ほど走ると上野地のバス停で15分ほどの休憩タイム。有名な谷瀬の吊り橋の近くなのでちょこっと行ってみましたが…この日は風が強かった。その後もバスには乗客の出入りはなく、終点まで運転手さんと新聞配達のオッチャン、そして私の3人を乗せて終点の十津川温泉のバス停まで向かいました。 さて、十津川温泉のバス停についてから次のバスまで2時間以上、ということでまずは早速温泉に向かいます。バス停のすぐ傍にある村営の「庵の湯」。国道から階段を下りてダム湖の湖畔に設けられた温泉で、私が行ったときは貸切状態。源泉かけ流しを謳うだけあって、温かいお湯が常に流れてきました。 温泉の後はお昼ということで、あらかじめ調べておいたドライブイン長谷川へ。せっかくなので地元のものということで鮎の定食をいただくことに。 さらにそれでもまだ時間があるので、温泉をハシゴ。15分ほど歩いて、ホテルも併設されている昴の郷の温泉に行きました。こちらは露天風呂も併設されているような比較的大きな温泉で、結構利用客でにぎわっていました。 ホテル昴13:45発→本宮大社前14:23着 特急301系統 新宮駅行き 十津川温泉で色々過ごした後、新宮行のバスに乗り込みます。さっきの貸し切り状態バスとは異なり、15人ほどのお客さんが乗っていました。二津野ダム湖を横に見ながら奈良・和歌山県境を越え、40分ほどで本宮大社前に到着。 熊野本宮大社は熊野那智大社・熊野速玉大社と合わせて熊野三山を構成する神社。バス停から参道の階段を登った先に本殿があります。八咫烏がシンボルで、八咫烏ポストとかサッカー日本代表のフラッグとかもあります。 本宮大社前15:20発→那智駅前16:38着 特急 勝浦駅行き 本宮大社前からは今度は熊野交通の路線バスに乗ります。何となく奈良交通のバスよりはスピードが出ている気がします。特急バスということで、停留所をすっ飛ばして主要停留所のみの停車です。熊野川沿いの国道168号線を延々と南下し、最後のトンネルを抜けるとそこは新宮の市街地。一旦新宮駅を経由した後、国道42号線を南下し那智駅で下車してみることに。 那智駅は立派な駅舎と道の駅が併設。温泉もあるのですが、十津川で温泉をハシゴしたのでここではパス。こっちにはなでしこジャパンのサイン入りユニフォームが飾ってありました。 那智17:33発→紀伊勝浦17:37着 普通 紀伊田辺行き そうこうしているうちに、那智駅に普通列車がやってきました。105系の2両編成で、トレイナート号ということで車体にイラストが描いてあります。車内には外国人観光客が結構乗っていて、いったいどこに向かうのでしょうか…。 紀伊勝浦18:10発→新大阪22:06着 普通 紀伊田辺行き 紀伊勝浦で買い出しをしたのち、特急くろしおに乗り込みます。せっかくなのでグリーン車にしてみることに。J-WESTカードだと早割で安くなったもので。 しかし紀勢本線を延々と乗ると特急でも結構時間かかりますね。グリーン車で空いてたのであまり苦にはなりませんでしたが、白浜まで1時間半、そこから和歌山まで1時間半、さらに新大阪まで1時間。 そして新大阪に着くと向かいには287系の城崎からやってきた特急こうのとりが止まっていました。あとはここからいつものルートで京都に戻るのみです。 | |
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