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1月
パット・マガー「四人の女」
パット・マガー「目撃者を探せ」
乃南アサ「幸福な食卓」
東野圭吾「怪しい人々」
小池真理子「うわさ」
乃南アサ「花盗人」
東野圭吾「11文字の殺人」
坂東真砂子「死国」
乃南アサ「トゥインクルボーイ」感想:
乃南アサをけっこう読んでる、ゆっくりおかしくなっていく人がうまい。
パット・マガーは古典ミステリだけど、今読んでも新鮮で楽しめる、
マガーでは、このとき読んだ「四人の女」が一番おもしろかった。
2月
藤本ひとみ「コキュ婦人の艶事」
東野圭吾「十字屋敷のピエロ」
ローレンス・ブロック「冬を怖れた女」
篠田節子「神鳥-イビス」
岩崎正吾「探偵の夏あるいは悪魔の子守歌」
川西蘭「港が見える丘」感想:
いちばん印象に残っているのが「神鳥-イビス」。
色彩感覚を刺激する作品。篠田節子がミステリーをかく人だと
知らなかった。私小説とか書きそうな名前じゃない?
とにかくおもしろい。
3月
東野圭吾「わたしが彼を殺した」
東野圭吾「あの頃ぼくらはアホでした」
東野圭吾「毒笑小説」
東野圭吾「快笑小説」
鈴木光司「バースディ」
ナンシー関「小耳にはさもう」
東野圭吾「放課後」
東野圭吾「卒業」
江國香織「いくつもの週末」
東野圭吾「殺人現場は雲の上」
東野圭吾「美しき凶器」
村上春樹「アンダーグラウンド」
赤川次郎「微熱 」
加納朋子「いちばんはじめにあった海」感想:
東野づくし。「わたしが彼を殺した」には悩まされた。
「あの頃ぼくらはアホでした」はエッセイ、これはおもしろかった。
「アンダーグラウンド」は地下鉄サリンインタビュー集、
淡々と事実のみ書きつづるというスタンスがリアルで胸にくる。
「いちばんはじめにあった海」は我孫子武丸が絶賛していたので、ずっと
読みたかった本。ミステリーという言葉だけで片づけるにはもったいない作品。
4月
東野圭吾「鳥人計画」
赤川次郎「虹に向かって走れ」
東野圭吾「ブルータスの心臓」
東野圭吾「犯人のいない殺人の夜」
宮部みゆき「クロスファイア」上下
乃南アサ「水の中のふたつの月」
乃南アサ「今夜もベルが鳴る」
乃南アサ「紫蘭の花嫁」
東野圭吾「魔球」感想:
東野はあいかわらず、平均点のおもしろさ。「魔球」の殺人の動機は
ちょっと納得がいかない。ツメが甘くないか?
「クロスファイア」は超能力もの。時代ものを書く一方でこういうのも
書くんだよね。できない設定なのはわかっているけど、もっと
暖かい場面が欲しかった、だって宮部さんなんだから。
5月
原田宗典「すんごくスバラシイ世界」
藤本ひとみ「ハプスブルクの宝剣」上下
新井素子「チグリスとユーフラテス」
山本文緒「きらきら星をあげよう」
宮古あずさ「看護婦だから出来ること」
山本文緒「パイナップルの彼方」
大貫妙子「散文散歩」
山本文緒「きっと君は泣く」
山本文緒「絶対泣かない」
江国香織「なつのひかり」(再読)感想:
入院中に読んだので、普段は読まない(重いから)ハードカバーが多い。
あと読み損ねていた本など、おかげでジャンルがバラバラ。
「チグリスとユーフラテス」は久しぶりの新井素子だけど・・・
もうすこし成長して欲しかった、ストーリィも書き方も。
カバーがとても美しい分、期待しすぎたかもしれない。
6月
高橋直子「アイ・ラブ・エース!」
小野不由美「東京異聞」
中島梓「元禄繁盛記」
村上春樹「スプートニクの恋人」
東野圭吾「浪花少年探偵団」
東野圭吾「浪花少年探偵団2・しのぶセンセにさよなら」
加納朋子「ガラスの麒麟」
東野圭吾「ウインクで乾杯」
東野圭吾「探偵倶楽部」
法月倫太郎・鯨統一郎他「不透明な殺人」
若竹七海「プレゼント」感想:
久しぶりに村上春樹の小説が読めた。うれしい。
「浪花少年探偵団」シリーズも2作で終わってしまうのはもったいない。
そして「ガラスの麒麟」。繊細でやさしいミステリー。
高橋直子は高橋源一郎の奥さん。エッセイはおもしろかったんだけど、
この小説は・・・。またカバーにだまされました。
7月
鯨統一郎「邪馬台国はどこですか」
藤本ひとみ「ウイーンの密使」
森博嗣「冷たい密室と博士たち」
宮部みゆき「心とろかすような-マサの事件簿」
森博嗣「まどろみ消去」
森博嗣の「すべてがFになる」感想:
「邪馬台国〜」はミステリーって言っていいの?って作品。
いちお「このミス」に選ばれてたんだけど、歴史モノ好きにはたまらないかも。
森博嗣を読み始める、なかなか手に入らなくて、発表順に読めなかった、
やっぱ第一作の「すべF」がサイコー。
「心とろかす〜」は「パーフェクトブルー」にもでてきた、犬のマサが語り手に
なった軽いタッチのミステリー、もちろんおもしろかった。
8月
森博嗣「笑わない数学者」
森博嗣「詩的私的ジャック」
京極夏彦「魍魎の匣」
京極夏彦「狂骨の夢」
綾辻行人「フリークス」
東野圭吾「眠りの森」
銀色夏生「散歩とおやつ」感想:
「京極の夏」という感じ。「魍魎の匣」はゾクゾクした。
森博嗣の2冊はちょっと物足りなかった。
強烈なミステリーが続いたところで「散歩とおやつ」はなごみ系。
ずーっと続いている、日記形式のエッセイ集。
作詞家・詩人なだけに、ちょっとした表現や日々見つめているモノに
センスを感じる。見習いたいかも。
9月
貴志祐介「黒い家」
宮部みゆき「蒲生邸事件」
京極夏彦「鉄鼠の檻」
赤川次郎「藤色のカクテルドレス」感想:
冊数が少ないのは「鉄鼠の檻」に手間取って、ずーっとずーっと読んで
いたから。なんだか辛かった記憶ばかりの「鉄鼠の檻」。
他の3冊はどれもおもしろかった。
「藤色のカクテルドレス」は1年に1冊の主人公も1歳づつ成長するという
赤川次郎のシリーズもの、これだけは新刊で欠かさず読みます。
10月
東野圭吾「白夜行」
東野圭吾「虹を操る少年」
坂東眞砂子「狗神」
坂東眞砂子「蟲」
桐野夏生「天使に見捨てられた街」
森博嗣「地球儀のスライス」感想:
「白夜行」すごく良くできた、とても東野らしい作品。
ハードカバーを新刊で買ったのは久しぶりだけど、買ってよかった!
「天使に〜」は探偵ミロシリーズ、サラ・パレッキーがなかなか新作を出さない今、
貴重なハードボイルド女探偵もの。
11月
北村薫「盤上の敵」
若竹七海「閉ざされた夏」
京極夏彦「絡新婦の理」感想:
「盤上の敵」おもしろい!・・・けど、北村薫ならもっともっと、と思ってしまう。
あんまりにもスルリと読んでしまったので。
「絡新婦の理」・・・昔の登場人物があちこちから沸きでてストーリィにリンク
してくる、自分の記憶力を試された感じ。
12月
京極夏彦「宴の支度」
京極夏彦「宴の始末」
京極夏彦「百鬼夜行ー陰」
京極夏彦「百器徒然袋ー雨」
加納朋子・若竹七海・他「殺意の宝石箱」
乃南アサ「5年目の魔女」感想:
京極づくし。オモシロイ!
「百鬼夜行ー陰」はまたしても記憶力勝負だった。(2人くらい思い出せない人が)
そして!「百器徒然袋ー雨」もう、たまんない榎木津ワールド炸裂!
1999年は東野&京極の年でした。