しのぶの戯れ言

日々の出来事から

1999

9月1日(Wed): 世界史

高校の頃、世界史が苦手でした。歴史そのものを勉強するのは嫌いではなく、例えば日本史は今でも好きです。でも世界史となるとどうも活き活きとしたイメージが涌かないのです。世界あちこちで起きる出来事をばらばらに丸憶えしようとするので、それらが有機的に結びつかないんですね。また人名にカタカナが多いのも嫌でした。同じスペルなのに英語読みかフランス語読みかで全然違ったりするのも混乱の元です。しかもなんとか14世とか15世とかいう人もいますしね。でも先日、珍しく世界史の解説本を読んでみました。文明の発達を軸にして世界各地の歴史を追っていくという構成でした。やはり色んな出来事があって、なかなか自分の中にイメージができないのですが、それでも世界史恐怖症から少しは抜け出られそうな気がしました。好きになればきっと世界史は面白いですよね。自分の好きなF1の世界にはミケーレとかマイケルとかミハエルというドライバーがいますが、それはみんな同じスペルなんだと思っても嫌になりませんから。

9月2日(Thu): G4

このところ業績好調なアップルコンピュータから新機種が発表されました。今、アップルは自社の製品を、ビジネス向けか家庭向けかという軸とデスクトップかノートブックかという軸で4つのカテゴリーに分類しています。去年話題をさらったiMacは家庭向けデスクトップ。先日発表されたiBookは家庭向けのノートブックです。そして今回、アップルのフラッグシップとも言えるPowerMacシリーズが、新しいCPUであるPowerPC G4チップを積んで登場しました。匡体の形は曲線を上手く取り込んだ先代PowerMac G3を継承し、そのカラーリングだけがシルバーになりました。すでに写真をWebで見ることができるのですが、なかなかシックな感じです。テクノロジー的にも最新の技術を取り入れ、ライバルであるPentium IIIを搭載したWindows系PCより処理速度が早いそうです。いいですねえ。これこそ待ち望んでいたMacです。先日発表された無線通信にも対応しているそうなので、PowerMac G4とiBookで家庭内無線LANを組むことができます。これは買いです。

9月3日(Fri): パソコンチェアー

ずっと机の前に置くチェアーを探していました。キャスター付きのものはフローリングを傷つけてよくないだろうと思っていたので、できれば固定式の物を探していました。しかしそういう物はないんですね。たまたま具合のいいフロアマットが見付かったので、それを敷いてその上でキャスター付きの椅子を使うことにしました。そうとなったら話しは簡単です。多くの製品を置いていた町田のヨドバシカメラに行って、部屋に合いそうなものを探しました。気に入った製品は在庫になかったので結局注文になったのですが、実はそれを頼んだのはお盆休み。それから随分と待たされて、ようやく今日それを買うことができました。メーカーもお盆休みなので時間が多少かかると言われていましたが、それにしても時間がかかり過ぎです。おそらくお店の方が休み明けに発注をするのを忘れていたんでしょう。まあそんなことは別にして、早速組み立てて机の前に置いてみました。今まで使っていたスチールの折り畳み椅子より遥かにいいです。当たり前だけど。

9月4日(Sat): FAX

実家に帰るという友達の送別会を身近な仲間内で行いました。その場で、就職祝いを兼ね、みんなで贈り物をしました。何にするか相談し、家で使っている電話があまりいい製品ではなかったので、この際FAXに買い替えたらどうだということになりました。ただそれなりにお金もかかるので本人も半額出すと言うことで話しがまとまり、先日一緒に買いに行ってきました。近頃の製品はスキャナー部が取りはずせてハンディコピーになる製品が中心で、用紙もかつてのように感熱紙だけでなく、普通紙対応の物も増えてきているようです。機能はそこそこでも使いやすそうでデザインがいいものを選びました。FAXを知らない人は今や少ないでしょうし、家庭生活でもかなり使われるようになりました。でもいざ初めてFAXを持つ身にとっては分からないことがあるようで、相手が出なくても送信できるのかとか、送る紙は機械に吸い込まれて無くなってしまうのかとか、送る紙も感熱紙じゃないといけないのかとか、なかなかいいボケをかましてくれました。

9月5日(Sun): もんじゃ焼き

ミニコミ紙で相模大野にお好み焼き屋を見つけたので、早速行ってみました。メニューには色々あったので、お好み焼きやもんじゃ焼きはもちろん、ソバの入ったモダン焼きや韓国風のチヂミも頼みました。メニューにはその他に焼肉やらクッパ、はてはホットケーキまで並んでいました。お店の御主人が丁寧な方で、本来は自分達のテーブルの鉄板で焼く形式なのですが、こちらが食べるペースに合わせて、一つ一つ焼いてもらっちゃいました。済みませんねえと言うと、今日だけですと笑いながら、暇だからいいですよと言ってくれました。ニラと豚のひき肉が入ったチヂミは美味しかったです。もんじゃと言えば下町の駄菓子屋の味で、中に入れるものは何でもいいという気がします。しかし今日はそのなかでもお茶漬けもんじゃという意外なものを頼んでみました。いわゆるお茶漬けのもとで味を付けたものなのですが、ちゃんとご飯も具に入っていました。お茶漬け味の雑炊とかおじやみたいな感じなのですが、思ったより美味しかったです。

9月6日(Mon): 小田急相模原

家の最寄りの駅は小田急相模原駅です。漢字で書くと6文字も使う長ったらしい名前なのは、JR横浜線にある相模原駅と区別するためです。しかし由来を聞くところによると、相模原駅の名前は小田急線が先に使っていたそうで、横浜線が開通する時に当時の国鉄に名前を譲り、自分は小田急を冠したそうです。この駅の名前の発音ですが、僕は普通「おだきゅうさがみはら」と一気に読みますが、電車のアナウンスを聞くと、たまに「おきゅう・さがみはら」と途中で切るような読み方をする車掌さんがいます。正しい読み方なんてないのでしょうが、どうもしっくり聞こえないような気がするのは僕だけでしょうか。地元の人間は長い駅名を「おださが」と省略して呼びます。文字にする時は「小田相」と漢字で書くのも変なので、たいていひらがなで書くことが多いです。この呼び方が親しみやすくていいんですよね。自分の中ではかなり気に入ってます。このおださがに、先日会社の先輩が越してきました。賑やかで便利ないい街ですよ。

9月7日(Tue): 床屋

この先しばらく床屋に行く時間が取れないので、早めに会社を上がって行くことにしました。その後スポーツクラブに行く予定だったので、おださがの家の近くの店に入りました。時間は夕方5時頃。ポロシャツにGパンというラフな格好ですので、店の親父が最初に言う言葉は決まってます。「今日はお休みですか?」いや仕事を早めに終わらせたのだとか、フレックス勤務なんだとか、不景気で残業できないんだとか、そんな話しをいちいち説明することになります。それでも実年齢より若く見えるらしく、この近くに住んでいると言っても、アパート住か実家にいるように感じたようです。家を建てて住んでいるんだというと驚いていました。子供はいないけど妻がいて、共働きでうんぬんということまで説明すると、ようやく納得してくれた様子でした。家の近所の店ですので、周辺に住むお客さんが多いのでしょう。あれこれ近所のことを教えてくれました。初めて暮らす土地では、床屋のようにお客さんと話しをよくする店に入るのがいいかもしれませんね。

9月8日(Wed): サッカー

実に久しぶりに職場の草サッカーに参加しました。この前やったのはいつでしょう。おそらく5月か6月だったような気がします。日程そのものも少なかったのですが、たまに予定していても雨が降って中止になったり、こちらの都合が悪かったりしてなかなかできませんでした。今日も仕事が長引いて少々遅刻しての参加です。丁度始まってから1時間程経った頃着いたのですが、もうみんなかなり疲れた様子。参加人数も少なかったので、動きっぱなしだったそうです。その後のミニゲームを一緒にやっただけで、じきに終わってしまいました。次は月末の予定ですが、残念なことに出張と重なりそうで行けるかどうか分かりません。今度は試合になると思うので、間に合ったら是非参加したいのですけど。ところで今日はとても蒸し暑く、少し動いただけで汗だくになりました。いい汗をかいたように思いますが、しかしこの汗は運動して出た汗ではありません。もう少し運動したいなあと思って、結局その後大和のスポーツクラブまで足を伸ばしてしまいました。

9月9日(Thu): まとめ買い

相変わらず会社の景気は上向かないようで、ここにきて予算削減のお達しが予想通り来ました。もちろんその中には残業時間の制限もあります。残業代とは出ればしめたもの程度だという人もいるかもしれませんが、自分の理解では手当てが出る分だけ働くのが当然だと思っています。しかし普通は残業代をカットしても仕事の量を減らすことはありません。効率良い業務を心掛けてくださいと上司からは言われていますが、それで仕事が簡単に捗るようなら苦労はしません。そのしわ寄せはいわゆるサービス残業という形にして辻褄を合わせることになるんでしょう。今日も残業時間を減らすつもりが逆に増えてしまいました。帰ってからやりたかったこともやれず、こういうのが一番ストレスが溜ります。納得いかない思いを抱きながら、帰りに本屋に寄りました。なんかむしゃくしゃしてあれこれの本を取り、気が付いたら7冊、金額にして5000円相当の買い物をしていました。それだけ買っていつ読むんだという気もしますが、スッキリしたからいいや。

9月10日(Fri): たまり場

今日も仕事が長引いてしまいました。順調に事が進んで時間があっという間に経ったのならいいのですが、なかなか思うように行かず、気が付いたら終バスの時間になっていたというのが実状です。結局状況は好転せず、やり残したことは週明けに先延ばしです。実は今日、友達と食事をする約束をしていました。少し遅くなるから会社から直行するしかないかと思っていたのですが、あまりにも遅くなったので友達の相手はかみさんに任せ、重い足取りで家に帰りました。するとどうしたことでしょう。家にはその友達が友達を呼び、かみさんを含めて5人でテレビを見ていました。そういう傍から自分も途中の駅で会った友人を一人連れてきたので、総勢7人が居間にたむろったことになります。家を作る時に、人が集まる空間を作りたいと思っていました。最近このようによく友達が遊びに来ては、勝手に遊んでいるので、そういう意味では理想通りと言えるでしょう。でも端の方で一人淋しくお弁当を食べる家主も情けないかな。

9月11日(Sat): 合宿

スカッシュサークルで合宿を企画して、それに参加しました。場所は浜名湖畔にあるオズネックスポーツクラブ。大きなリゾートマンションの一階にあるこじんまりとしたスポーツクラブで、それでもコートは2面あります。そこのクラブで合宿をするとマンションの部屋を宿泊用に借りることができます。我々は総勢12人に13階にある大きな3LDKの部屋を与えられました。広いリビングにルーフバルコニー、風呂にはサウナもあって、ゲストルームまで備える豪華マンションです。窓からは湖が見渡せる眺望です。一体買うといくらくらいするのでしょう。聞くところによると、実際に住んでいる人はほんの一握りで、あとは別荘として利用されているそうです。朝にこちらを出て現地に付いたのはお昼前。それから夕方までみっちり練習でした。クラブの支配人の方や、岐阜のスポーツクラブの方もゲスト参加され、いつもと違った緊張感を持ったいいトレーニングになりました。合宿なんて大学のサークル以来ですが、やっぱり楽しいですね。

9月12日(Sun): 浜名湖

合宿の二日目です。いまだに夏休みが続いている学生のサークルではないので、合宿といってもせいぜい週末に一泊で行くのがいいところ。少ない時間でもなるべく多く練習時間を取ろうと思って、他の遊びのイベントは取り入れず、ひたすら練習をしていました。くたくたになった練習を夕方に終え、帰りに近くで早めの食事をしてから帰ることにしました。浜名湖と言えばうなぎ。別名夜のお菓子といううなぎパイは有名です。今回は白焼きで美味しい店があるということを聞き付け、早速予約をして期待を胸に店に赴きました。ご存じのように、白焼きというのはタレを付けずにうなぎを焼くものですが、タレ以外に何か焼き方に違いがあるのでしょうか。蒲焼きとは違って脂のしつこさがなく、美味しく頂けました。白焼きと言えばワサビで食べるものだと思っていましたが、こちらではにんにく醤油で食べるのがお勧めだとか。確かに肉厚なうなぎの身が、にんにくのぴりっとした味がアクセントとなって、飽きずに最後まで美味しく頂けました。

9月13日(Mon): 疲れ

平日夜更かしして朝は普通に起きる生活をしているので、だんだんと寝不足が溜ってきます。いつもは週末寝坊することでそれを解消しているのですが、先週末のように泊まり掛けで遊びに行くと、それもできません。以前は週末に予定が入るとその前後の金曜日や月曜日に休みを取ったりする軟弱な時期もあったのですが、このところは心を入れ変えて休みを取らなくても大丈夫なようになりました。今年は家の関係で休みを取らざるを得ないことが多く、有給休暇の取得ペースが早くておいそれと休むわけにはいかないという事情もあります。そうは言っても、今朝はいつもの時間に起きた時、体がかなり重かった。1時間も余計に寝ればかなり疲れも取れますから、少し寝坊してゆっくり会社に行きました。しかし、それでも昨日までの基礎練習のせいで筋肉痛も残っていました。今日は一日中、階段の昇り降りなどもよろよろしていました。いかに普段基礎トレーニングを怠っているかの証拠ですね。終わった後ちゃんとストレッチをしないのもいけないのだけど。

9月14日(Tue): 危機管理能力

警察官の不祥事が次々と明るみに出ています。厚木警察署で後輩署員への暴行があったとか、相模原南警察署で捜査資料の写真のネガを無断で使って恐喝をはたらいたとか。民間人が同じことをすればおそらく逮捕されるでしょうが、それが内部で隠密に処理されていたというのだから世間で騒がれるのも当たり前です。相模原南警察署はまさに今住んでいるところの所轄署です。厚木警察署もよくその前を通ります。その中にいる警察官全員の素行が悪いのではなくても、不信感を抱かずにはいられません。ところで、その事実を報告する県警のお偉方の対応も誉められるものではなかったようです。これもよく言われる危機管理能力のひとつなのでしょう。ハイジャック事件で亡くなったパイロットしかり、お客様相談室でのトラブルに暴言で対応したメーカーしかり。影響の大きさを正しく判断できないから、おおごとになってしまったのです。あと100日程でいよいよ2000年になります。いったいどんなことが起きるのか。嘗めていると痛い目に遭うかもしれませんよ。

9月15日(Wed): イメージトレーニング

何ごともいいお手本を見て学ぶというのは上達の近道です。ここ最近続けて国内外のトップ選手の試合のビデオを見ることがありました。使っている道具は同じなのですが、フィットネス的に遥かに鍛えられていて、スタミナもテクニックも格段に違い、我々とは違う次元の試合をしています。それにしても見た目にはゆったりした動きでボールを追い、それでいて正確で鋭いショットを打つプレーを少しでも真似したいところです。そんなイメージを頭に描いてスポーツクラブへ行きました。ウォーミングアップをする時から、自然とボールを打つ腕にも力が入ります。ラリーを始めると、どんなボールでも打ち返せるつもりで小さいコートを走り回りました。しかし現実は甘くなかった。ボールは伸ばしたラケットの脇をやすやすと通り抜け、また打ち返したはずのボールも思い掛けない方向へ飛んでいきます。おかしいなと思っているうちに、情けなくもすぐにスタミナも切れてしまいました。イメージだけではだめなようです。

9月16日(Thu): 日曜大工への道

ようやく涼しくなり、夜もよく眠れるようになってきました。今年の秋は、ぜひ日曜大工にチャレンジしたいと思っています。最終的な目標は庭のウッドデッキですが、そんなに大掛かりでなくても簡単な整理棚や収納ボックスを作るのも楽しそうだなと考えています。最近本屋に行ってもその類いの本に目が行くようになりました。もともと手先は器用な方ではありません。子供の頃は図画工作とか技術家庭も、嫌いじゃなくても、何か作るとなると、その醜い出来映えに自分が嫌になっていました。しかし、大学のゼミで物理実験をやるようになり、貴重な試料を使った測定を経験している内に、次第に作業を丁寧にゆっくりとやるような根気が付いて来ました。ですから今なら人並みには日曜大工をできるのではないかと思っているのです。日曜大工の本をいくつか買って、それを繰り返し見ながら色々思い描いています。しかし物事は何でも形から入ろうとする僕のこと。まずは何を作るかより、どんな立派な道具を買おうか思い描いてます。

9月17日(Fri): アップグレード

パソコンを使っていると、インストールしているソフトウェアのバージョンアップの連絡がしばしば来ます。残念ながら、世間には違法コピーや海賊版を使っている人も少なからずいるようですが、うちではできる限り正式版を入手することにしています。特に頻繁に使うソフトはお金を払わないとそれを開発したスタッフに申し訳ないですからね。しかし、だからといってインストールしているソフトを全て最新版にしていたらお金がいくらあっても間に合いません。新しくなった機能と価格を見比べて、納得したものをアップグレードしています。グラフィックソフトの定番、Photoshopがバージョンアップされ、本日より出荷されました。バージョンアップ代は2万円かかります。安いソフトなら充分買うことのできる値段です。本来なら頭を悩ませるところなのですが、今回はWeb画像作成用のソフトが同梱されるというので、こりゃお得だわいと、買いに行ってきました。これってまんまとメーカーの作戦にはまっているのかなあ。

9月18日(Sat): 古本屋

近所に増えている店の一つに、古本屋のBookoffチェーンがあります。古本屋と言うとホコリにまみれた本に囲まれ、無口そうな親父が店番をしているというイメージがありますが、この店の雰囲気は全く別のです。ほとんど普通の本屋と見間違うような明るい店内に、奇麗な本が整然と並んでいます。この店に並ぶ本は、多少汚れているものも手入れをしていますので、とても奇麗です。しかも独自のルートがあるらしく、比較的新しい本もふんだんに並んでいるので、新品にこだわらないなら普通の本屋さんより便利かも知れません。また、この店は立ち読みを奨励しているところがあって、例えば喫茶コーナーが併設してある店では、商品を持ち込んで読んでいいとまで言っています。家に帰る前、かみさんがそこに寄りたいと言うので一緒に中に入りました。ぶらぶらマンガのコーナーを見ていると、懐かしい本が置いてあるじゃないですか。プレイボールという野球マンガなのですが、中学生の頃よく読んだものです。思わず手にとって、読み耽ってしまいました。

9月19日(Sun): 草むしり

夏場の強い日ざしを遮るために、庭に面する窓によしずを立て掛けていました。それで雑草が育っているのに気付かず、いつの間にか腰高くらいまで雑草が伸びていました。本当に雑草の繁殖力はものすごいものです。これからの季節はそんなに伸びないでしょうが、ここら当たりで手入れをしないとと、久しぶりに草むしりをすることにしました。荒れ放題になっていた庭はかみさんが担当しました。蚊がすごいので、長そで長ズボンと言う完全防備です。僕はその間、駐車スペースや家の周りを担当しました。砂利を敷いていてもその間から雑草はたくましく生えてきます。引っこ抜くと立派な根が張っていました。しばらく没頭していると、通りがかりの造園屋さんがやって来ました。庭の手入を引き受けるよと、以前も来たことがある人でした。まずウッドデッキを作ってから考えると言って帰ってもらいましたが、その内頼んでしまおうかなと思ってます。一通り終わってた後、完全防備のはずのかみさんは、何故か蚊にたくさんくわれていました。

9月20日(Mon): 浅見光彦

よく読む推理小説に浅見光彦シリーズがあります。内田康夫氏が作り出したこの探偵は氏の80もの作品に登場し、ドラマや映画化もよく行われています。この浅見光彦を愛するファンクラブというのがあって、軽井沢にある倶楽部ハウスで日々親交を深めているそうです。またその小説を題材にしたミステリーツアーなるものも開催され、信州を旅しながら謎解きをする一泊二日の旅に、多くの人が参加したそうです。倶楽部ハウスはファンとの交友の場になればいいと思って内田氏が自費で建てたもので、中には小説ゆかりの品々が虚実入り乱れて並んでいるそうです。自分はそんなにどっぷり浸かっていませんが、架空の人物に対していたずら心半分で色々空想を巡らすのも悪くありません。ただし、小説の主人公なんて読む人の想像の中でイメージが作られるもので、ドラマで俳優が演じてしまうとがっかりすることが多いものです。この日もテレビで新作が放映されていましたが、案の定、安っぽいサスペンスドラマになってしまいました。

9月21日(Tue): ラーメンブーム

一時のラーメンブームもおさまったようです。このブームにおいて、テレビと同じくらい影響を持っていたのがインターネットのホームページです。その中には掲示板もあって、食べた感想とか新期開店の情報が集まっていました。たまに見て参考にしていたのですが、徐々に何かひっかかるものを感じていました。先日、そのひとつの掲示板で、人気のある店で嫌な思いをしたという旨の書き込みがあったそうです。それに対する反応は、店を養護する発言がほとんどでした。別の掲示板で、ある人気店はラーメンの味以前に店が汚くて我慢できないという発言があった時も、それは貴方の個人的な意見だという本末転倒なフォローがあったり。僕も汚い店は嫌いですし、店員の態度が悪い店はたとえ味がよくても二度と行こうとは思いません。しかし、それらの掲示板は、人気店を批判する発言を排除する雰囲気があったのです。そういう雰囲気になると末期状態ですよね。今現在、これらの掲示板は閉鎖しているのですが、それでいいんじゃないかな。

9月22日(Wed): 健康診断

最近気持ちが緩んでいる自覚が無かったわけではありません。今日は年に一度の健康診断でした。まず体重を測ったところで、「順調に成長していますね」と言われてしまいました。「2年前が少なすぎたんで、今が丁度いいくらいなんですよ。どうせなら体脂肪も測ってください」と心の中で思いつつ、視力検査へ。視力検査は過去ずっとパーフェクトです。「右左上下ごにょごにょ」「右は1.0までしか見えませんか?」「えっそんなはずは、えっと1.2はひだ...」「左なんですが、はいそうですね」「1.5は?」「えっ、それはし...」「下なんですが、大丈夫かな。全部言っちゃってますね、私」「だから、ちょっと勘がはずれた...いやいや、よく見なかっただけ...」「はい、おまけです」失意のままに血圧測定。「血圧ちょっと高めですねえ。何かどきどきしていますか?」そりゃ直前にショッキングなこと言われ、はたまた直後に大嫌いな採血が待っているんです。平静でいられるはずがない。「やっぱり高いですねえ。気を付けてください」「...はい」もう嫌!

9月23日(Thu): クライミング

手足の力で壁をよじ登るクライミングに初挑戦しました。連れていって貰ったのは秦野にある人工の壁で、国体の会場にもなったところだそうです。幅約10m、高さ約15mのその壁は、ところどころに色とりどりの突起が付けられています。使う色や形を限定することによって難易度が違うそうです。何をどうつかんでもよい。とにかく上がれるところまでということで、いざ命綱を付けて登り始めました。下で見ているより遥かに体勢が安定せず、また高さの恐怖も予想以上でした。例えバランスを崩して壁から離れても、命綱のお陰でまず落ちることはありません。それが分かっていても恐い。必然と両腕に力を込めてしまいます。するとすぐに腕に限界が来て、ほんの7m位上がったところでギブアップしてしまいました。このスポーツのコツは腕ではなく足の力で登ることと腕は疲れないように力を抜くことだそうです。そう聞いて再度挑戦したのですが、やっぱり結果は同じ。軽々と登る周りの人を見ながら悔しい思いで一杯でした。明日はきっと筋肉痛だろうな。

9月24日(Fri): トルネコの大冒険

かつてスーパーファミコンでヒットしたゲームの続編がプレイステーションで発売されました。トルネコの大冒険2です。やることは単純です。ダンジョンの中にいるモンスターをやっつけながら、奥にあるアイテムを取ってくるのが目的です。一応分類すればRPGなのですが、ダンジョンの形が毎回違うこと、普通このタイプのゲームの主人公はストーリーを進めるに連れて経験を積んで強くなるのですが、このゲームは一度死んだらまた1からやり直しなのが特徴です。一度死ぬことによって、ゲームをやる自分が経験を積み、同じ過ちを繰り返さないように頑張るという、一度はまったら病み付きになるゲームです。前作からその基本は同じで、全体のストーリーや出てくるアイテム、モンスターが違うくらいです。始めてからしばらくは快調に進んでいたのですが。久しぶりに悔しい死に方をしてしまいました。色々死ぬパターンはあるのですが、思いもかけない形でしてやられると悔しいんです。そして今度こそと思ってしまっているのが、まんまとはまっている証拠です。

9月25日(Sat): お客様

かみさんの会社の人達が新居に遊びに来てくれました。設計段階から色々気にしてアドバイスを貰ったり、ホームページに載っている写真を見ていただいていたのですが、実物を見るのは今回が始めてでした。建築事務所の方々でもリビングの吹き抜けを見て、それなりに感嘆の声を上げていらっしゃいました。天井が高く、とても気持ちがよいと言ってくれました。リビングは広くなったのですが、それに合う座卓がなく、昔から使っているこたつテーブルとちっちゃなちゃぶ台を出して食事をしました。遠くは千葉からわざわざ来てくれてありがとうございました。その後、この土地を仲介してくれた不動産屋さんがこれまた家を見に来てくれました。喫茶店で会っては進ちょく状況を話していたのです。おそらく普通ではない家の作りにこれまた驚いておられたのではないでしょうか。一緒に見えた奥様が、うちも建て直ししましょうとおしゃってました。設計はやりますよと、早速かみさんが売り込んでいました。一応相手は不動産屋さんなんですけど。

9月26日(Sun): デジタルカメラ

最初のデジタルカメラを買ってから3年余り。その間に技術の進歩は凄まじいものでした。いまやパソコン周辺機器の中でもかなり市場が大きい部類なのではないでしょうか。当初は40万画素程度の物がほとんどでしたが、いまや200万画素の製品がそれらと同じ値段で並んでいます。画像を記録するメモリーカードも値段にして20分の1位になり、サイズも重量も小さくなりました。ここしばらくそんな製品を指をくわえて見ていたのですが、とうとう買い換えてしまいました。その大きな理由は持っていたカメラの調子が悪くなってしまったこと。完全に直すには同じスペックの新品が買えそうなくらい修理代がかかると言われて、決心しました。それからいろいろさんざん迷った末、値段と性能のバランスがよい、100万画素クラスの3倍ズーム付きのコンパクトなものにしました。やっぱり気軽に持ち歩きたいですし、ズームが付いていないと不便ですからね。それ以外にも幾つかポイントがあったのですが、まあとにかくしばらく使ってみます。

9月27日(Mon): 出張準備

明日から3日間、学会の聴講と発表で岩手県は盛岡まで出張です。規模の大きい学会は学生時代に行ったきりなので久しぶりです。今回発表のために入会した学会ですので、どんな雰囲気なのかいまいちよく分かりません。とりあえず自分達の成果を宣伝してこいという上司の指示に則って、大きな顔をして発表してこようと思っています。ところで、仕事で研修所以外に泊まるのは入社以来始めてです。宿の手配から新幹線の切符の手配は自分達でやらないとなりません。旅行代理店に行かねばと思っていたのですが、今の世の中インターネットが発達しているおかげで、宿の予約は簡単にできてしまいました。新幹線の切符はさすがに窓口までとりに行かねばならないのですが、空席確認ならネット上できてしまいます。現地の気候も各地の天気概況が載っているサイトを見れば一発ですし、ホテル近辺の様子や現地の旨い食べ物なども簡単に調べることができます。いやいや便利な世の中になったものです。さあ、最後に残った心配の種は発表準備だけだ。

9月28日(Tue): 岩手は遠い?

出張初日です。会場は盛岡から電車で二つ先の駅にある岩手県立大学。停車駅の数にもよりますが、東京から盛岡まで新幹線の早いものでは3時間かかりません。岩手というと東北地方でも北の方にあり、関東から見ればとてつもなく遠いように思っていました。しかし実際、同行した人と車内であれこれ話しをしているうちに、いつの間にか盛岡に到着していました。そこで一旦下車し、宿泊用の荷物をロッカーに預け、昼ご飯を駅前で食べてから大学へ。さすがに地方の大学だけあって、広大な敷地に贅沢な配置で建物が並んでいます。周囲にはほとんど何もないところだし、やっぱりはるばる遠いところに来たんだなあという思いを胸に、会場に入りました。その日のセッションが終わってから、別のセッションで発表をしていた会社の同期と落ち合い、一緒に盛岡に帰ってきました。ビールと日本酒を飲みながら一緒に夕食を食べた後、彼は今日中に帰京しなくちゃと8時過ぎの新幹線で帰って行きました。それでも間に合うなんて、やっぱり岩手は近いのかな。

9月29日(Wed): 盛岡の名物

宿泊は盛岡駅近くで、そこから学会会場まで通います。大学の近辺には、宿泊をするところはおろか、食事をするところもないからです。この日も一日セッションに参加して、夕方盛岡に帰って来ました。始めて来たところですから、夕食も珍しいものを食べたいところ。盛岡では、じゃあじゃあ麺、冷麺、ひっつみ鍋、わんこそば、三陸で上がった新鮮な魚介類などが有名だそうです。とりあえず、じゃあじゃあ麺の元祖の店に向かって歩いて行きました。その店に着くと、なんと店の外まで行列しているではないですか。名物に旨いものなしと言いますから、果たして並ぶ価値が本当にあるのか疑問に思ってやめてしまいました。その後繁華街をぶらぶらして、田舎風の居酒屋へ入りました。中に有名人のサインがたくさん貼ってありましたから、有名な店なのでしょう。どぶろくを飲みながら、新鮮な刺身やひっつみ鍋とかを食べ、普通の居酒屋とは違った雰囲気でそれなりに満足しました。これで値段が格安だったらいいのですが、名物に安い物もないようです。

9月30日(Thu): 人は見かけに

学会も今日が最終日。大学への道にも慣れ、お目当てのセッション会場である小さな教室に意気揚々と入りました。このような学会ではセッション毎に座長がいます。口演は発表とそれに対する質疑討論で進みますが、聴講している人から質問がないと、座長が当たり障りのない質問をすることになります。したがって座長にはその分野のベテランがなるものなのですが、その教室には大学生と見間違うような若くて頼り無さそうな人が座長席に座っていました。口演が進み、ちょっと内容にまとまりがない発表が終わった後のこと。まず会場から質問はありませんかと言うことで、僕が基本的なことを確認しようと思って質問をしました。しかしそれにも満足な解答を得られず、ちょっと場に緊張が走った後、その座長が断固たる口調でコメントをしました。口演の目的がはっきりせず、学会の発表として有用なメッセージとは言えない。その辺りを考えて欲しいと。そこまではっきり言ってくれてこちらもすっきりしたのですが、それにしても人は見かけによらない物です。

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