しのぶの戯れ言

日々の出来事から

1999

3月1日(Mon): 贈与税申告

住宅取得に関する贈与税の控除を受けるために大和税務署に行ってきました。住宅を取得すると最初の年は確定申告をするのですが、ウチの場合はまだ家が完成していないので今年度は贈与税の申告だけです。通常の枠を超える金額を贈与してもらったけど、家を買う資金に充てたということで税金を免除してもらえるのです。この申告の受け付け期間は、所得の確定申告と同じ時期になります。午後一番で受付をして貰い、担当の方に聞きながら申請書を作成し、足りない書類は後から郵送ということになりました。終わってみれば簡単なものです。締めきり日間近は混むそうですが、僕らは時間にして30分程度でした。実は事前に手続きに関する説明を調べたのですが、なかなか分からない言葉があったり、自分達の場合はどうすればよいのか分からないことがありました。そういう場合はとにかく税務署に行って相談するのが手っ取り早いようです。まず我々が最初に電話して聞いたのは、いったいどこの税務署に行けばいいのかということでしたけど。

3月2日(Tue): 嘆願書

スポーツクラブの改装が行われることに関して、何人かの会員と一緒に総支配人に説明を求めました。張り詰めた雰囲気の中、特にスカッシュコートが無くなることに関して、その経緯や経営の実状から工事内容まで色々な質問を投げ掛けました。スカッシュコートを残して欲しいという要求に関しては、もう計画は変えられないの一点張り。新しいクラブの内容に関してはまだ分からないとか聞いたことがないことが多く、確認しますというばかり。それで本当に大丈夫なのかなと思うような頼り無さでした。現会員に対する配慮が少ないのではというと、必要に応じて考えるとのこと。でもそれもこちらから要求したから言ったのであって、何も言わなければそのままだったようです。結局、大手クラブのフランチャイズとして生まれ変わるのでそちらの意向に従うしか無い。細かいところはまだ決まっていないという姿勢に終始していました。ちょっと無責任ですよね。お客さんを大切にしないで、自分達の事ばかりなんですから。

3月3日(Wed): 地域情報

地域情報誌である横浜ウォーカーをよく買います。横浜を中心とした神奈川県の最新の情報が載っている他にも、テレビ番組や映画などの娯楽情報も一通り載っているから便利です。そこに普段よく行く店が紹介されていたりすると、どのような評価をされているのか楽しみです。つきみ野によく行くお粥屋さんがあります。お粥のメニューが充実しているのはもちろんですが、お酒のつまみも一杯あって、居酒屋のつもりで行ってもおかしくない店です。その店が最新号に載っていたのですが、なんでもそのお粥に特盛りというのがあるとか。普通の量でもほとんどの人が残すのだから、特盛りはすごいボリュームだとあります。そうですか?僕らは出されたお粥を残したことはないんですけど。それに特盛りなんてメニューは見たことないし。そういえば、この店はかつて、同じ雑誌にスパゲティ屋として紹介されていました。確かにスパゲティも美味しいんですが、そのときはお粥屋なんて雰囲気はちっとも出していませんでした。他の店の情報もそんなもんなのかな。

3月4日(Thu): パスティーシュ文学

清水義範という作家に最近はまっています。なんでもパスティーシュ小説というのを得意としているそうです。その言葉を知らなかったのですが、簡単にいえば模倣作品。すなわち他の作家の文体を真似して、そこからパロディのような面白さを演出するものらしいです。真面目に読んでいるとどこまでが本当の話しなのか分からなくなって、気がついた時にはもうはちゃめちゃなエンディングに出会って、すっかり彼の術中にはまってしまうのです。読むのに気が抜けないと言えばいいのでしょうか。まあ時にはやりすぎかなと思えないこともないですが、あまりのおかしさに声を出して笑いそうになることもあります。話し言葉でも独特な物言いや口癖があるように、その人にはその人なりの文体があります。日記や手紙をよんで、その人柄がなんとなく分かるような経験って誰しもあるんじゃないですかね。その他人の文体を真似して、しかもそこにスパイスを効かせることができるのですから、すごい才能だと思います。

3月5日(Fri): 3月の電車

3月は電車が空きます。大学生は期末試験が終わると新学期までほとんど休みみたいなものですし、高校生も3年生は就職や受験を控えて学校に行くことも少なくなるでしょう。下級生も定期テストが終わると半分休みになったんじゃないかな。そんな感じなので、通勤時の電車も座れる機会が増えます。このところ夜更かしすることが多いので、電車に座っての居眠りが貴重な睡眠時間です。つり革に掴まって眠るのはちょっと難しいですし、扉に寄り掛かってうとうとするのはまだできても、冬場は寒気が扉の隙間から入ってきて寒いですからね。電車に座れるかどうかは大きな違いなのです。電車で眠って、さらにバスの中でも眠ると、本当に通勤時間が短く感じます。降りたばかりは寝惚けていることもしばしばです。少し歩くとだんだん正気に戻りますけど。休みが多かった学生時代が羨ましく思うこともありますが、その学生がいないことでサラリーマンも少なからず恩恵を受けているんだなあと思います。その反動の4月が恐ろしいのだけど。

3月6日(Sat): 相模原公園

風もなく、日ざしも暖かかったこの日、県立相模原公園に散歩に行きました。家から走って行くとちょうどよいトレーニングになるということで、再来週に一緒にロードレースに出る予定の友達とのんびり走って行きました。遊歩道を通ると車に気を使うこともなくて走りやすいですね。相模原公園はよく車で近くを走っていたのですが、実際に中に入ったのは初めてでした。タワーの展望台やフィールドアスレチックもあるのですが、無料で使うことができるのです。ゆったりしたスペースに大きな花壇や広い芝生があって、日ざしのいい日にひなたぼっこするのに丁度よいところです。子供連れの家族や犬の散歩をする人で賑わっていました。驚いたのが、中には売店もあって飲み物やアイスなどを買えるのですが、ここは園内全体にゴミ箱がおいてないのです。全て持ち帰りましょうということだそうですが、そこらへんのマナーはちゃんと守られているようで、ゴミをぽい捨てされていることもなく、綺麗な公園でした。近くにこんなにいい所があったんですね。

3月7日(Sun): F1開幕

F1の1999年度の開幕戦が南半球のオーストラリアで開催されました。日本ではようやく春の兆しが見え始めた季節ですが、彼の地ではそろそろ夏も終わりです。薄着でレースを観戦している観客を見ると、地球は丸いんだななんて当たり前の事を思ったりします。今年はトップチームこそ体制の変化は少なかったのですが、2番手グループに大きな変化がありました。そういうことで、今年の見どころもたくさんあります。ところで、今回のレースはフジテレビで完全生中継されました。日本との時差も少ないので、こちらの時間で正午にレースがスタートします。いつもは夜遅くまで起きて見ていたことを考えるとはるかに楽です。ヨーロッパで開催されるレースでは難しいかもしれませんが、あまり夜遅い放送は勘弁して欲しいです。さてそのレース、色々波瀾があって、22台出走のうち完走台数8台というサバイバルレースになりました。直前になってシートが確定した日本の高木虎之介選手も見事完走でした。この調子で頑張って欲しいです。

3月8日(Mon): エスカレータの謎

電車に乗る時、降りる駅の階段近くになるように場所を選ぶことってありませんか?僕は通勤時間帯で階段が混んだり、乗り換えの待ち合わせ時間が短いとか、急いでいる時にそうすることが多いです。ところで、小田急線の駅にもエスカレータが設置されることが多くなって、階段を登るよりエスカレータの方が楽だろうと思うこともあります。そんな時はあえてエスカレータがある側の階段を選んで降りるようにします。しかし、以前から疑問だったのですが、上向きに移動しているはずのエスカレータをかけ登った方が、階段を同じようにかけ登るより時間がかかるような気がしませんか?電車を降りて真直ぐエスカレータに向かって、早足でかけ登って見ると、たいてい向かい側の階段を登ってきた人の方が先に階段を登り切っているのです。いつもいつも向かいの人が全速力で走っているわけでも無いでしょうから、不思議とエレベーターを使うと遠回りになるでしょう。見落としがちな都会の死角だと言うにはちょっと大袈裟だけど。

3月9日(Tue): “自家”焙煎

久しぶりに自分で焙煎した珈琲を飲みました。たまたま買い置きの豆が無くなってしまったのです。ここ最近はどちらかと言うと豆が余り気味だったので、自分で焙煎する機会もありませんでした。使った生豆はいわゆるキリマンジャロ。酸味が強い豆として有名です。しかし自分は酸味のある珈琲は好みません。エスプレッソに使えるくらい深煎りにした方が好きです。ということで、この豆もかなり長いこと火に焙っていました。深煎りの方がカフェイン等の刺激物が少なく、体に優しいとも言われています。そういう珈琲を寝る前に飲むのが好きなのです。しかし、そうは言っても所詮は素人焙煎。豆の色こそ市販の物と似ていますが、相変わらず味の方は遥かに及びませんです。直火で焙煎するので、火の通り具合にむらができないように絶えず手網を揺すっているのですが、それでも豆の量が多かったせいもあって思い通りにはなりませんでした。それでも新鮮な豆はそれなりの味わいがあります。古くなって酸っぱくなった豆よりいいかな。

3月10日(Wed): 中古ビデオ販売

通っているスポーツクラブの下にレコード屋さんとレンタルビデオ屋さんがありました。今レコード屋とは言わなくなったのかな。そう言えば、この前20代の知り合いにCDが出始めた時って一挙に広がったのですかと聞かれましたっけ。そうすると、僕らはレコードを知っている最後の世代なのかもしれないですね。で、話しはそのレコード屋とレンタル屋なんですが、クラブの改装に合わせて閉店することになりました。店鋪スペースは大型スタジオに生まれ変わるそうです。CDの方はどんどん商品を引き上げ、またレンタルビデオの方は全品安売りに入りました。そのセールは少し前から始めていたようで、あったら買いたいと思っていた昔の小泉今日子のビデオはすでに残っていませんでした。少し前のものなら500円でしたから、チャンスだったんですけどね。まだ残っている物を見ていると、例え500円でも買わないなと思うようなものもありますね。一度は見てもいいけど、そのまま家に残るのは邪魔になりそうって。何故かビデオってあまり捨てられないですから。

3月11日(Thu): 現場の鍵

すっかり陽も落ちた7時過ぎに現場に行くと、まだ大工さんが一人で仕事をしていました。巾木というそうですが、壁の一番下の、フローリングと接する所に5cm位の幅の木を取り付けているところでした。2階の残り部分の作業をしている様子です。もう1階部分の作業は終わったのですかと聞いたら、「1階の作業は親方がやったんで早いんですよ。自分は残業しても間に合わなくて」と嘆いてました。週末から塗装と壁紙の作業に入るので、その前に終わらせないとならないのです。頑張ってくださいね。今日残っていた大工さんは非常に身軽で、工事用の玄関の鍵を忘れた時など、家の壁を登って窓から入ったこともあるそうです。たまたま窓の鍵が開いていたからよかったようなものの、それがなかったら作業ができないところですよ。工事用の鍵というのは3個あって、工務店の事務所と現場用とウチが預かっている分があります。どういう仕組みか分かりませんが、正式な鍵を刺すと使えなくなるそうです。よく考えたものですね。

3月12日(Fri): 耳が立つ

阿刀田高さんの「アイデアを捜せ」というエッセイを読みました。「ナポレオン狂」という短編集で直木賞を受賞したことでもわかるように、ショートショートや短編を得意とする作家です。帯書きには、名手がその創作手法の全てを明かす画期的なエッセイという文句があります。要はアイデアはどういうところで見つけ、そしてそれをいかに小説にして来たか、自身の経験を紹介するという内容です。物書きを志す人の教科書として、また阿刀田作品の制作裏話として面白い本でした。氏は、アイデアの種を見つける瞬間を鼠を見つけた猫の様子にたとえ、「耳が立つ」と表現しています。日常生活のふとした場面で耳が立ち、それを備忘録に記しておくことが役に立っているそうです。考えてみれば、僕もこのように日記風に毎日の出来事を書いていますが、まずはネタ捜しから始まります。電車に乗りながら、仕事をしながら、運動をしながら、食事をしながら、きっと僕の中の猫の耳もぴくッと立っているんでしょうね。

3月13日(Sat): スポーツスクエア

スポーツスクエア新百合が丘というスポーツクラブで行われたスカッシュの試合に参加しました。このクラブにはスカッシュコートが2面あってコートの利用率も高いそうです。新百合が丘は3つスポーツクラブがあってそれぞれにしのぎを削っていますが、ここの売りのひとつはスカッシュと言えるでしょう。ただお風呂やサウナはちょっと狭かったかな。必要最低限と言えなくもないですが、浴槽もサウナも水風呂もゆったりとは言えないでしょう。新百合が丘にはエグザス系のフライツァイトというお風呂の施設が充実しているクラブもありますから、その点で苦労しそうです。スタジオやプールやジムスペースは見ていないので分かりませんけれどね。位置的には線路から見える建物なので近そうですが、駅から行くと以前はぐるりと回る道しかなくて時間がかかっていたそうです。しかし最近できた駅ビルの中を通ればさほど時間はかかりません。スカッシュができるクラブとしてはいいですが、自分が通うにはちょっと遠いかな。

3月14日(Sun): 準優勝!

今まではスカッシュの試合に出てもせいぜい2回戦止まり。2日間の大会でも初日で敗退することが常でした。しかし、今回はトーナメントの運にも恵まれていたようで、2回勝ち残って2日目に進みました。今日ひとつ勝てばなんとベスト4です。眠い目をこすりながら朝コートに行きました。しかしいつまでたっても対戦相手は現れません。結局ラッキーなことに不戦勝で勝ち上がってしまいました。その勢いで準決勝も勝ってしまい、あとは初優勝をかけて決勝を残すだけになりました。今回の試合は通っているスポーツクラブの所属でエントリーしています。しかしスカッシュコートが無くなることが分かった今、その所属で出るのも最後です。最後に一花咲かせようとみんなで頑張っていましたから、とにかく決勝進出は嬉しかったです。決勝は残念なことに負けてしまいましたが、今までの戦績に比べたら上出来です。今日の成績次第ではスカッシュは諦めようかとも思いましたが、もう少し続けてみようかな。準優勝の賞品でラケットを貰ったしね。

3月15日(Mon): ペンキの色見本

新居のリビングの内装はクロスではなく、シナベニアの板を張ることになっています。ただ、板をそのまま張って終わりと言うことはなく、やはりその上にペンキなりを塗ることになります。表面の色がそのまま見えるように、クリアのニスを塗ってもらうことにしました。ところがその透明のニスにも種類があって、工務店から艶ありと艶消しのどちらのタイプにするか決めてくれと連絡がありました。実物を見たいと言って、現場に色見本を用意して貰うことに。ところが、夜現場に行ってもそれらしいものは置いてありません。あちこち捜しまわっても分からないので、その場で工務店に電話しました。2階の納戸に立て掛けてあるはずだと言うのですが、やっぱりありません。また明日お願いしますと電話を切ってからふと見ると、ゴミ袋の中に半分ずつに艶の有無を塗り分けたそれらしい板切れが入っていました。おそらくペンキ屋さんが立て掛けておいたのを、大工さんがゴミだと思って片付けてしまったんですね。それじゃ分かりませんわ。

3月16日(Tue): 同期の飲み会

久しぶりに会社の同期7人で飲みました。場所は秦野の香味亭です。このところ組織体系やテーマの変更がよくありましたから、お互いに今何やってるの?ってなところから入り、まあ実に色々な話しで盛り上がりました。その中の一人が4月に結婚を控えています。お約束の質問で、相手の事やプロポーズの言葉など質問責めにしました。最初のデートでは、あらかじめいくつかのプランを用意しておいてそこから一つを選んで貰ったとか。じゃあ来週は別の方にしようといって、毎週のようにデートを重ねて行ったそうです。まだ独身の一人は、その手は使えると感心していました。考えてみると、7人の内結婚しているのが5人。その中で2人はすでに子供がいて、また別の2人はもうじき子供が生まれるところ。また自分を含め、3人が自分の家をすでに買っています。そんな連中に囲まれて少々心配になったのでしょうか、まだ独身の彼は他のまだ結婚していない同期の名前を思い浮かべ、誰某よりは早く結婚するぞと宣言していました。

3月17日(Wed): 送別会

上司が3月21付けで本社勤務になるということで、その送別会がありました。本厚木南口の「磯や」という店でした。新鮮な魚料理と美味しいお酒を出すお店で、ビールもキリンのブラウマイスターがあったり、日本酒も種類を揃えてありました。なによりお店がきれいで、座敷の他はカウンターしかない小さい店なのですが、そこも座りやすそうないい雰囲気でした。その分普通の居酒屋に比べると値段が少々高いかな。調子に乗ってどんどん頼まない方がいいと思います。さて、入社以来始めて送られる立場になったという上司にとっては突然の異動の辞令だったそうで、せめて今の仕事の切れ目までという願いも聞き入れて貰えなかったそうです。どういう仕事をするのかはっきり分からないまま不安の転勤になるとか。今までの車からラッシュの小田急線を使う通勤に慣れるまでしばらくかかりそうですね。仕事のペースもきっと違うでしょう。とにかく新しい環境で頑張ってください。尤も、これからも公私共にお世話になるかもしれませんけれど。

3月18日(Thu): スカッシュ三昧

スポーツクラブのスカッシュコートが使えるのは今日まででした。内部の改装に伴いコートの一部は階段に、残りはロッカースペースに変わるそうです。休館は4月からですが、コート部分の工事は先行して始まります。僕らがスカッシュを始めたのはここ1年半位ですが、その慣れ親しんだコートが無くなるのは寂しいものです。今日は最終日ということで、いつも以上にスカッシュを楽しむメンバーが集まりました。自分も早めにクラブに行って、くたくたになるまでスカッシュをしました。人数も多いので交代でミニゲームをしたのですが、短時間ずつでも十分楽しめました。こんなに楽しいスポーツだと思うのですが、やはりまだ世間的に知名度は低いのでしょう。集客力の少ない設備は廃止して効率的にスペースを使おうと言うのが、結局はクラブ側の言い分のようです。それも仕方がないかもしれません。これから他のメンバーと一緒に、スカッシュのできる他のクラブに入会し直すことにするつもりです。こんなんでやめるのも悔しいし。

3月19日(Fri): 溺れかけのカッパ

スカッシュコートが無くなっても体力を落としたり体重を増やしたりするのはいやなので、今日もとりあえず運動しに行きました。しかし近々ロードレースが控えていますので、足に無理な負荷を与えたくも無い。ということで、実に久しぶりにプールへ行きました。この日はクラブは空いていて、しばらく一人でプールを占領していました。泳いでいるのは僕一人。監視しているスタッフも一人。別にじっと見られているわけでもないのに、ちょっと力が入ってしまった。何を隠そう、高校時代は水泳部でした。今でも人並みには泳げるつもりです。しかしいくら普段スカッシュやエアロビクス、サッカー、筋トレなどをしていても、水泳で使うところは違います。あっという間に肩で息をするような状態でした。それでも一応1000mを泳いで、ジャグジー風呂の泡でマッサージして上がりました。昔、スポーツクラブに通う前は、ちょっと泳ぐと気分が悪くなって目眩がしたものでしたが、今日はさすがにそこまでひ弱ではなかったようです。

3月20日(Sat): 事故

連休の初日だからか交通量の多い日でした。雨も降っていて、どの幹線道路も渋滞しています。そんな中、新居の照明を買いにいくつかの店を回っていました。ある店の駐車場から右折で出るために出口で待っていました。右から来た車がウィンカーを出して同じ駐車場に入ろうとしていたので、それに乗じてそろそろと動き出した瞬間、そのさらに後ろから、反対車線側を通って車が出て来ました。驚いてアクセルを緩めたのですが、その車はタイヤをロックさせて近づいて来ます。ズドン!と僕の車の右側前扉に激突しました。実際は一瞬の事だったのですが、やけにスローモーションに感じたことを覚えています。しかしさすがはゴルフ。かなりドアがめり込んだ程の衝撃を受けたのにもかかわらず、助手席に座っていたかみさん共々ケガはありませんでした。警察に事故検分をしてもらった後、見にくく歪んだドアのままでディーラーに自走して修理を依頼しました。一年に二度も事故やる人も珍しいですよと言われてしまった。あーあ、全くついてないな。

3月21日(Sun): クロス屋さん

現場に顔を出すと、日曜日にもかかわらずクロス屋さんが仕事をしていました。壁や天井のクロス貼りを担当してくれています。3月末までの仕事が立て込んでいて、休みにも来ないと間に合わないそうです。明日の祭日も来るつもりだとか。それでも今日一日でかなり仕事が進んで、トイレや洗面所の壁紙に、ダイニングの天井まで貼り終わったようです。現場に一人だけで仕事をする方が集中できるので、狭い場所の作業をするのに都合がよいとおっしゃっていました。壁紙はまっすぐ皺ができないように貼るのはもちろんですが、継ぎ目の模様が合うように気を配る必要があります。不自然な体勢を保ったままの作業が多いので、精神的にも体にもきついでしょう。明日は吹き抜けの天井などの高い位置の作業を片付けるとのこと。たった一人でやってしまうようですから、慣れているとはいえやっぱり凄いものです。しかし、一日一人で仕事をしている職人さんは、自然と独り言が多くなるみたい。僕がいるあいだもぶつくさいいながら黙々と(?)仕事をしていました。

3月22日(Mon): 湯の国ジャポン

新百合ケ丘にあるフライツァイトに久しぶりに行きました。エグザスのスポーツクラブに湯の国ジャポンというスーパー銭湯がくっついた施設です。ここにもスカッシュコートが1面あるので、ラケットを用意して向かいました。祭日だったからでしょうか、スポーツ施設もお風呂もかなりの人がいました。ランニングマシンなどは全部で6台あるのですが、その順番待ちをボードに書いておかないと順番が来ないほどです。スタジオも人で一杯でしたし、スカッシュコートも誰かしら利用している状態でした。その隙間をついて久しぶりにあれこれ運動し、最後にゆっくりお風呂に浸かりました。ここはサウナはもちろん露天風呂やジェットバスもあり、さすがに普通のクラブとは規模が違います。またリラクゼーションスペースもあって、小形のテレビが付いたリクライニングシートでゆったり休憩できます。自販機で売っていたビールを飲みながらのんびりさせて貰いました。これが無料で使えるようになれば、結構いいですよ、うん。

3月23日(Tue): 鼻の骨折った?

大相撲の春場所が行われています。一時期の二子山部屋の寡占状態から脱し、しかもその二子山部屋の家族の不和で相撲そのものとは別の興味も出て来ました。また今場所は新大関の千代大海や新入幕の雅山などの若い力士に期待していました。しかし、ここ10日目まで進んで、その明暗がはっきり別れてしまいました。雅山は新入幕ながら順調に勝ち星を重ね、今日も勝ってとうとう勝ち越しを決めてしまいました。星取り表では先頭を並走しています。85年ぶりの新入幕優勝というのも、あながちあり得ないことでもなさそうです。ざんばら髪の関取に今後も注目です。片や新大関の千代大海は悲惨です。先場所のあの力強さはどこへやら。何番か取り組みを見ましたが、気持ちだけが空回りしている相撲が多いです。そんな中、今日の取り組みで鼻の骨を折ってしまったとか。全治2ヶ月で今場所は途中休場になるそうです。一応公傷が認められるでしょうが、次の場所はいきなり角番大関です。慣れっこになった誰かさんと違ってプレッシャーでしょうね。

3月24日(Wed): 本屋に行くと

ちょっと時間がある時に本屋をぶらぶらするのが好きです。雑誌とか専門書とか、買おうとまでは思わないけどちょっと中身を見てみたい本は結構あるものです。ところで、本屋さんにいると何故かトイレに行きたくなるという説を聞くことがあります。聞くだけではなく実際に自分もそうですので、いつも不思議に思います。印刷インクの匂いが原因だとか、整然と並んでいる本が精神的にプレッシャーになるとかいったもっともらしい理由を聞いたことがありますが、本当の原因はなんなのでしょうか。今日も会社の帰り、駅ビルの本屋でぶらぶらしていたら、突然便意をもよおして来ました。しかも雰囲気からするとこれはかなり急を要しそうです。どこかトイレを借りてもいいですが、家までさほど遠くないので急いで帰ることにしました。繰り返し来る波に苦しみながら、何とか家まで辿り着いて事なきを得ました。これも本屋のせいかなと思っていたら、たまたまかみさんも同じような時間に下痢だったとか。そうか、昨日の夕食と今日の朝食に、二人で大量のとろろを食べたんでした。きっとこっちが原因だ。

3月25日(Thu): 価格破壊

とある雑誌で、不況を生き抜く低価格戦略主旨の記事を読みました。数年前に価格破壊という言葉が流行り、どんどん物価が下がったことがありました。しかしそれは品質を犠牲にして価格を下げていたために、ついには消費者に見放されてしました。しかし、今は品質はそのままで値段を下げる戦略に成功している例がいくつもあるそうです。身近なところではマクドナルドがそうです。かつて210円もしたハンバーガーの値段を130円に下げ、しかも時々期間限定でさらのその半分の65円で販売しています。消費者アンケートで、210円という値段で満足する客はわずか30%でしたが、100円になると100%、65円だと120%の人が満足するという結果が出たそうです。120%の人が満足とは買わない人まで満足しているということなんでしょうか。でも徹底的な合理化策を取っているので、65円でも儲けがでるとういうのですからたいしたものです。もう一つの例はiMac。徹底的に部品コストを下げて低価格を実現したと説明してありました。そういや、両方ともMacですね。

3月26日(Fri): 松本清張

最近電車の中で色々本を読むようになっていますが、そのきっかけは学生時代に読み出した内田康夫氏の推理小説でした。彼の作品の特徴は、凝ったトリックやアリバイ崩しといった犯人捜しよりも、犯行を行った動機付けや犯人の心情を中心に書いていることです。また事件の舞台になった地方の風景描写が丁寧で、ただの推理小説と言えない読みごたえがあります。このような推理小説の流れを辿ると松本清張に行き着くとよく聞きます。あの特徴のある顔は知っているのですが、今まで作品を一つも読んだことがなかったので、その代表作の「点と線」を読んでみました。内容は汚職事件にからむ殺人事件のアリバイ崩しを中心にしたものでしたが、犯人を追い詰めるまでの刑事の苦労や、登場人物の描写がなるほど細かいなと思いました。何より驚いたのがこの小説が昭和32年に書かれたものであると言うこと。電車や飛行機などの交通機関に関する部分はまだしも、その筋は今でも全然違和感がありませんでした。先見の明と言うか、日本が進歩していないと言うか。

3月27日(Sat): 納骨

かみさんの祖母の納骨と100日法要のために所沢の霊園に行きました。電車で新宿まで出て、そこから西武線に乗って新所沢まで行きます。西武新宿からは小江戸号という特急に乗りました。席がゆったりしていてとても快適な電車でした。こんなにゆったり行けるなら、渋滞する道を車で行くより遥かに楽だと思いました。お墓に着くとすでにかみさんの実家の家族とお寺さんが来ていて、早速お祈りが始まりました。100日法要の事を曹洞宗では卒哭忌と呼ぶそうです。慟哭すなわち故人の死の悲しみを卒業するための法要と位置付けているそうです。年末に亡くなってから色々慌ただしかったですが、ようやくここで安らかに眠って下さいとお祈りして来ました。法要が終わった直後から、大粒の雨が降って来ました。雨に濡れず、丁度よい時間でした。実は、朝寝坊するところだったのです。たまたまかかって来たマンションの宣伝の電話に起こされなければ寝過ごすところでした。マンションの宣伝はしつこくて頭に来ているのですが、今日ばかりは感謝です。

3月28日(Sun): 照明集め

新居の照明を買い集めました。いくつかの特殊な場所の照明は電気工事やさんに発注と設置をお願いしているのですが、一般的な照明は自分達で適当なのを見つくろって買うことにしていたのです。DIYショップや電気屋さんを回ると結構安売りのものもあります。そういうのを選んで買って来ました。寝室と洋室にはリモコン付きで、壁にぴたっと張り付くタイプの物を買いました。ひとつのリモコンで二系統のオンオフが可能です。洋室は階下のリビングから電気を付けたり消したりできるので便利です。その他、ダイニングにはリモコンの付かないタイプでいいとか、納戸は壁が白いので、柔らか目の照明にしようとか、場所に合わせたタイプを選ぶのに苦労しました。それに反して取り付けるのは実に簡単で、あらかじめ電気屋さんにコネクタを付けて貰っていたので、簡単に取り付けができてしまいます。照明が付くと家が明るくなりますね。今まで仮設の電気で部分的に照らしていたことから考えると、かなりの進歩です。

3月29日(Mon): サウナの入り方

冬に逆戻りしたような寒い一日でした。朝、駅のホームのベンチもキンキンに冷えています。僕なんか座るのもためらいがちになるのですが、ミニスカートの女子高生は平気で座ってます。たいしたものです。仕事の打ち合わせが長引いて、いつもより遅く帰宅しました。でも体が冷えてしょうがないので、お風呂だけでもとスポーツクラブに向かいました。冷たい手足を温めながら体を洗って、その後サウナでしばらく汗を流しました。ところでサウナに入り方も人それぞれで、僕は先に体を洗うのですが、簡単にシャワーを浴びただけでサウナから入る人が多いようです。僕は汚い体でサウナに入るのが申し訳ないと思うからなんですが、シャワーも何も浴びずに、服を脱いだそのままでサウナに入ってくる人もいます。それはいくら何でも失礼ではないかな。でも、濡れた体のままとか、濡れタオルを持ってサウナに入るのはいかんという意見もあります。サウナの中の湿気が増えるからだということですが、うーんなるほど、それも一理あるような。

3月30日(Tue): 思いきりスカッシュ

会社が終わってから大和のスポーツクラブに行きました。そこはエグザスの系列店の中では珍しく、スカッシュのコートが2面あります。そこの会員であれば家の近所の、5月からエグザスに生まれ変わるクラブも使えるようになるので、今度はここに入会しようかなと思っています。今日はとりあえず3月一杯有効な優待券を持っていたので、スカッシュをするついでに様子を見に行ったというわけです。何人かに声をかけて一緒に行ったので、スカッシュを久しぶりに思う存分できました。一人で行って壁打ちをするのもいい練習なのですが、やっぱり打ち合いしないと面白くないですからね。スカッシュコートは30分毎に予約して使うようなシステムになっています。20分だとちょっともの足りない気もしますが、真剣に30分もやればかなり疲れます。最初はちょっとペースが掴めませんでしたが、最後には思ったよりたくさん動けたような気がします。クラブを出てからみんなで食事をして、ふと時間を見ると...12時を過ぎていました。

3月31日(Wed): 閉館

気が付いたら3年と半年通った家の近所のスポーツクラブが、とうとうこの日をもって休館になりました。独自のクラブ運営では思ったように収益を上げられないので、大手スポーツクラブであるピープル・エグザスのノウハウを導入し、新しく生まれ変わるための改装期間です。しかし僕らにとっては、使い馴れたクラブが閉館してしまったという感じです。クラブに通いのおかげで体重が落ち、体力がついたのはもちろんですが、エアロビクスやスカッシュなど、これからずっとやっていけるスポーツを覚えました。さらに、学校や職場以外の知り合いがたくさんできたのが大きな財産です。和気あいあいとしたクラブの雰囲気がよかったんだと思います。他のどこのクラブよりも清潔でメンバーのマナーのよいクラブでした。確かに営業的には失敗だったのかもしれませんが、改装によって今までのいい所が無くなってしまいそうなのが残念です。最終日は閉館ぎりぎりまでいました。いつものように淡々と終わってしまったのがとても空しく感じました。

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