8月1日(Fri): 一泊旅行

今年の梅雨はなかなか明けません。1993年にもそんな年で、冷夏で米が不作でした。僕らが結婚した年です。その結婚式の挨拶で、僕らが付き合い始めた高校一年生だった年も梅雨明けが遅かったと言った記憶があります。それが1982年。約10年周期で梅雨明けが遅れるようです。梅雨が明けなくても夏休みは終わってしまいます。その前に、せめて近場の温泉に浸かりに行くことにしました。宿を決めたのは一昨日。インターネットで直前まで空いている部屋を安く提供しているのがあって、それで熱海のホテルを予約しました。まずは久しぶりに沼津港に寄ってお昼ご飯。地物のアジのたたき定食をいただきました。そこから伊豆半島の付け根を横切って熱海へ。途中、MOA美術館に寄りました。建物も展示品もいいけれど、僕が一番満足したのは茶屋で食べた冷たいクリームしるこでした。泊まった宿はコンドミニアム形式。簡単に言えば普通のマンションの一室です。それでも温泉の大浴場あり本格的な整体マッサージありで、たっぷりとくつろぎました。

8月2日(Sat): 動き回った一日

朝起きてまずは目覚めの温泉。天然温泉はこれがいいよね。朝食はビュッフェスタイル。和食と洋食があって迷うところですが、麦飯ととろろがあったので和食系を選択しました。安く泊まっちゃいましたが、なかなかいいホテルでした。車も苦労するくらい急な坂を登りますけどね。熱海はさすがに坂の街だと実感しました。それにしても、細い急な坂道を、タクシーはもちろん路線バスもヒョイヒョイ走っているのには驚きました。早々にチェックアウトしてまっすぐ帰宅。反対方向の渋滞を尻目に1時間半ほどで帰ってきました。家で小休止してからスポーツクラブに行ってトレーニング。時間は有効に使わないとね。さて再び家に帰ってから今度は本厚木へ向かいました。今週末は厚木あゆ祭りの花火大会です。おっとその前にオダサガ駅前のお祭りも見ていくか。オダサガもまっすぐ歩けないくらいの人手ででしたね。お神輿も元気に通過していきました。厚木に着いて、今年も派手な花火を間近で見られて感動です。それにしても今日は動き回ったねえ。

8月3日(Sun): 盆提灯

なっちゃんの祭壇にお盆の時期に飾る提灯を買いました。床に置くモノ、上から吊るすモノ、灯がグルグル回るモノに、絵柄が2重のモノ。形も大きさも値段もさまざまです。そういうものがあること自体知らなかったので、どれを買えばいいなんて妥当な線も分かりません。何箇所か売り場を見て回って、こんなところかなあなんて見当を付けていました。そうは言っても、いざ買うとなると決め手に欠けてしまいます。今日も売り場をウロウロしながら悩んでいました。町田のデパートに行ったとき、売り場のおばちゃんが強気にセールスに来ました。大きさは正座したとき目線と合うものがいい。組み立てや分解しやすいのがいい。こまかい造作もちゃんとしているのがいい。そして結局、そのおばちゃんがお勧めだというモノを買ってしまいました。言うことがもっともだったし、僕らが分からないことをずばずば指摘されたからです。そこまで見透かされちゃあ買わない訳にはいきません。かわいい盆提灯が買えたたよなっちゃん。来週飾ってあげるね。

8月4日(Mon): 仕事再開

イベントだらけの一週間も終わり、今日から仕事の再開です。でも朝の電車はまだ空いています。子供にとっては夏休み真っ盛りですからね。クラブ活動に行く高校生でしょうか、大きなカバンを持って電車に乗るときは、お願いだからあまり固まって乗らないでね。立ちにくいのよ。梅雨が明けて、朝から強い日差しでした。発車前、アイドリングストップしている社バスの中は、直射日光を受けてすっかり温室状態。暑いよ〜。会社に着いても、朝は電飾節約のためまだ空調が稼働していません。よどんだ空気の居室に入り、サウナに入ったようなまとわりつく熱気を感じながらパソコンを付ける。出勤簿の更新、交通費の精算、出張報告作成、溜まっているメールを大事そうなものから読む。休み中に問い合わせのあった業者へフォローのメール。そんなことをしているうちに荷物が届いて、机の回りが大混乱です。やっぱり、先月の忙しさはまだ終わっていないのね。何からやらなければならなかったのか、はやく思い出さないと、机が埋もれてしまう〜。

8月5日(Tue): ラケット

新調したスカッシュのラケットがようやく馴染んできました。試打したときは軽くてよく飛ぶという印象だったのです。しかし実際に買って使ってみると、思うように打てない。そんな状態が続いていました。確かに軽いし、当たればボールは飛びます。要は自分のスイングがラケットに合っていなかったのです。一人打ちをするとよく分かるのですが、ボールが思った方向にも、思った強さでも飛ばない。こんな状態でラリーをすれば、ボロボロになるのも当たり前です。スカッシュの基本は一人打ち。壁際にいかにボールをキレイに返すか。しばらくその練習に多くの時間を割いてきました。それがようやく実を結んできたようです。力まなくてもボールが伸びるようになり、しかも壁際のコースにコントロールできるようにもなりました。そして意識的に強いボールを打っても、ボールの軌道がぶれません。やっぱりこうでなきゃね。ようやくラケットの方は試合に間に合ったという感じです。あとの課題は、いかにスタミナを消耗しないでラリーをするかかな。

8月6日(Wed): 舗装工事

小田急線の北側の通称「行幸道路」の、おださが駅前から二宮神社辺りまで、道路の舗装工事をしています。というか、しているところだと思われます。というのは、2週間ほど前の夜、スポーツクラブからの帰りに行幸道路の渋滞にはまりました。こんな時間に何故?と思ったら、その原因が工事で片側通行になっていたからです。水道管などの大掛かりな工事ではなく、表面のアスファルトを削って舗装をキレイにするようなものでした。まずは北側の一車線分を削って、次に南側の車線を削る。さらに北側の車線に新しいアスファルトを乗せてキレイにならす。ここまでは数日で進みました。でもそれから今日まで進捗がありません。道路の中央線も横断歩道も応急的に描いてあるだけだし、道路脇には投光器が置きっぱなしになってるし、そもそも南側の車線は削られて一段低くなったままだし。きっとまだ途中だと思うんですよ。工事の人たちはどこにいっちゃったの?夏休みにしては長すぎないかと思っていたら、今夜から再開です。なにしてたんだろう。

8月7日(Thu): CDデッキ

7万円するCDデッキがあると言ったら普通はどう感じるでしょう。機能的にはCDを聴く、ラジオを聴く、それだけ。一番のウリはその音です。小ぶりな本体の中にスピーカーをこねくり回すように配置して、素晴らしくイイ音を出すんだと、宣伝にはあります。店頭販売はせず、ずっと通信販売のみで商売をしてきました。でもその実物が町田や新宿の丸井で展示されているので、実際に音を聴くこともできます。僕も聴いてみたのですが、なるほど自信があるだけあって、厚みのある音がします。何しろ小さいから机の上に置いても邪魔にならない。パソコンで音を鳴らすなんて野暮なことはやめて、気軽にイイ音でジャズを聴けたらいいだろうなあと想像が拡がります。でも7万円。もっと高機能なCDデッキはもちろん、ミニコンポも楽に買える値段。それどころか、名だたるオーディオメーカーのエントリー機を、CDデッキとアンプと一緒に買えてしまう。そんな値段なんです。広告を見かけるたびに、欲しいなあ勿体ないよなあの繰り返し。どうでしょう。

8月8日(Fri): 完敗

スカッシュの神奈川オープンに参加しました。勝てばランキングポイントが貰える公認大会です。スカッシュ協会神奈川支部が主催する大会で、日本のトップクラスの選手がほとんど出場します。したがって予選から出ている選手でも強い人ばかり。僕のような下っ端は、一つ勝てればもうけ物です。今日当たる予定の人も、事前になかなか強いと聞いていました。案の定、最初のゲームはあれよあれよという間に点を離され、ラブゲームで取られてしまいました。サーブ権ありで点数を付けるので、2本続けてラリーを取らないと点が入らないのです。力の差があるとこれが難しい。続く2ゲーム目、これを取られると負けです。何とか1点でも取らなきゃと頑張ったけど、あっという間にマッチポイント。それから相手が少し手を抜いてくれて、それで5点は取れたんですが、完敗でした。せめてもの慰めは、その人がそのまま予選を勝ち抜いて明日の本戦に進んでくれたこと。負けても諦めが付くってことで自分を慰めようとしている自分が、情けない。

8月9日(Sat): 雨にも負けず?

平日運動できない分は週末で取り戻そう。昨日の試合もあっという間に終わってしまったので、台風10号の影響で関東地方も雨風が強くなっている中、今日も午前中からスポーツクラブへ向かいました。コンクリートで囲まれた建物の中は台風の影響はありません。外は横殴りの雨が降る中で、会員さんは淡々と汗を流しています。僕らは望んでいっているのだからまだいい。でもこんな日のスタッフはたいへんです。遠くから通ってくるインストラクターもいるわけで、移動だけでびしょびしょになっちゃいます。トレーニングで汗をかくのは気持ちいいのに、雨で濡れるのは気持ち悪いよね。僕も必死に屋根の下の駐車場を探してしまいました。今日は一通り運動した後、久しぶりにエアロビクスのレッスンにも出ました。ステップ台を使ったレッスンで、派手な動きは少ないものの、じわじわと効いてきます。最近スタミナ不足を実感していますので、こういう有酸素系の運動を取り入れなければ。たっぷり運動はできたけど、その分駐車場代も高かったあ。

8月10日(Sun): 合同供養

なっちゃんのお盆の合同供養に、なっちゃんの位牌とウサコを連れてお寺まで行ってきました。お盆の時期、ご先祖様は家に帰ってきます。今日の供養はそれをお迎えする儀式で、檀家さんや僕らのような供養だけしてもらっている人達がお寺に集まって、まとめてお経をあげてもらうのです。初めてなのでどんな雰囲気なのかまったく想像がつかなかったのですが、いやはやすごい。そこそこ広い本堂一杯に人が入り、その真ん中で住職にご子息3人が揃ってお経をあげるさまは、なかなか壮観でありました。お盆の間、家にはご先祖様のために仏壇とは別に精霊棚を飾り、盆提灯を照らします。ということで、お盆は13日から始まりますが、供養をしてもらう今日からなっちゃんの祭壇もレイアウト変更しました。先日買った盆提灯が思った以上に見映えがよく、部屋を明るく照らしてくれます。なっちゃんもきっと、お、今日は周りが賑やかだなあなんて思ってるでしょうね。

8月11日(Mon): 讃岐うどん

相模大野に新しく讃岐うどん屋さんができたので、昨日行ってみました。もともと居酒屋があった地下の店。外から中が見えない店に入るのに勇気がいりますね。ちょ混みでもイヤだし、ガラガラだとばつが悪い。まあオープンしたてだし、モノは試しとにかく行ってみようとなったのです。セルフサービス方式でうどんを買って、テーブルで勝手に食べる。これが讃岐うどんの定番のようです。上に乗せるトッピングから好きなものを選んで、ベースとなる麺は厨房のお兄さんに注文して、最後にレジで清算。店員がまだ不慣れで手際がよくないのは我慢しましょう。温かいかけうどん(一玉)にてんぷらを二つ取って280円。牛丼並の安さです。ちなみに、おかかと天かすは乗せ放題でした。昨今、立食いそば屋もそこそこの値段を取ります。この中身でこの値段はいいんじゃないでしょうか。ただテーブルは常にキレイにしていて欲しいな。客は丼を下げても普通はテーブルの上まで拭きませんからね。店員が小まめに回るか、せめてダスターを用意するとかさ。

8月12日(Tue): お盆休み

ウチの会社の夏休みは先々週でしたが、お盆の時期も少しだけ休みが設定されています。ということで今週は半分だけ出勤。明日まで頑張ればまたお休みです。それにしても今週はさすがに通勤電車がガラガラですね。たとえ電車に座れたとしても、僕は周りに人が多いだけでなんとなくプレッシャーを感じてしまいます。体の自由を束縛されるってのが嫌いなんです。同じ時間電車に乗るのでも、混んでいるときとそうじゃない時で疲れがこうも違うものか。いつもこのくらいゆったりと乗れると通勤も楽なのにね。昨日も通勤の人がガクッと減っていましたが、今日はさらに人が少なくなっていました。やっぱり日本の会社はお盆の時期に休みになることが多いんでしょう。去年までは、お盆の時期に一緒に休んだって帰省ラッシュにはまるし行楽地は混んでるし、ロクなことないやと思っていました。でも、家にご先祖様が戻ってくる時期に家族が集まるというお盆の意味をちゃんと知った今は、こういう風習を大切にすることも必要だろうなと感じています。

8月13日(Wed): バカの壁

ベストセラーだと聞いて養老孟司氏の著書「バカの壁」を読みました。タイトルが面白そうだったことと、本のカバーにあった内容紹介で興味を持ったからです。著書といっても、実際には氏が語った内容を編集部の人間が文章にしたものだそうですので、どれだけ著者の真意が盛り込まれたのか分かりません。文章そのものは読みやすく、堅苦しい内容でもすらすら読めると感じました。ただ話のポイントがよくわからない。部分的にみれば理解しやすい例を挙げて説明してくれるし、言っていることに共感もできます。でも全体のテーマが見えない。どこにバカの壁があるのかよく分からない。読み終えて、もう一度最初からぱらぱら見直しても、どうしてこの中身からあの紹介文ができたのか分からないのです。自分の理解力が足りないのかと思って、Amazonの読者レビューを探しました。好意的な意見ももちろんありましたが、否定的な内容の方が多かった。宣伝が上手いのだという意見もあった。僕もそれに一票。ベストセラーってそんなものなのかな。

8月14日(Thu): 盆の入り

昨晩は盆の入りだったので、玄関前でおがらを炊いて、なっちゃんを迎え入れました。ん?でもなっちゃんはずっと家にいるんじゃないか?ま、いいか。なっちゃんは立派な仏様になる修業中で、このお盆の間はその修業をお休みして家でのんびりするんだって事にしよう。なんとなく夜更かししていて、ふと、あの悲しい日のことを思い出しました。久しぶりにこのホームページの自分の日記を読み返して涙を流し、かみさんの日記を読み返してまた涙を流しました。よく、あの時の自分達は冷静にこんな事書けたよなあと思った。ある意味、興奮していたんでしょうね。その日からずっと、なっちゃんの事は今までも頭の中にあります。でも、またこのお盆で一段と鮮明によみがえったような気がします。なっちゃんの祭壇の前に座って、久しぶりにアルバムの写真を眺めました。どの写真からも、なっちゃんが僕に語りかけているような気がしました。確かに、その時なっちゃんは僕の目の前にいたんだと思います。なっちゃん夏休みだよ。ゆっくり休もうね。

8月15日(Fri): 冷たい雨

お盆なのに梅雨のような天候。暑い日が続くと文句を言うくせに、こうも寒い日が続くとそれはそれで、どうしただろうかと心配になります。今日も一日冷たい雨が降っていました。それでもせっかくの休みの日、どこかに出かけるかと海老名方面に車で向かいました。久しぶりにビナウォークでもぶらぶらしようと言うわけです。しかし甘かった。海老名駅周辺の交通渋滞は凄まじい。なんとかビナウォークの駐車場入り口にたどり着いても全然前に進まない。中に入るのは早々に諦めて、急きょ南町田のカルフールに方向転換です。そこで見つけたのはカナダのラバット社のBlueビール。お手ごろな価格で売っていたので即ゲット。カナダ旅行に行ったときに出会ったビールで、美味しいんです。夜はスカッシュサークルの仲間とおださがで飲み会。たくさん飲んで、そこそこ食べて、しゃべって笑って、2次会に行って、また飲んでしゃべって、気がつくと1時半になっていました。店を出てとぼとぼと歩いて家に帰る。相変わらず、冷たい雨が降っていました。

8月16日(Sat): 二子玉川

かみさんの妹と、かみさんの父親のいとこの娘(はとこ)と、そのお兄さんの奥さんと、その3歳の息子に会いに、二子玉川まで行ってきまました。この関係、文字にしてみると複雑ですね。はとこの兄貴一家はニューヨークに住んでいます。以前、旅行に行ったときに市内を案内してもらったこともあります。こちらで仕事があって家族で帰ってきていたんだけど、はとこの兄貴だけ先に、よりによって例の停電のあった日に向こうに戻ったそうです。大丈夫だったんだろうか。二子玉川は僕らには未開の地です。みんなで食事でもということになって、そのはとこの兄貴の奥さんのいとこが働いているというレストランに行きました。そのはとこの兄貴の奥さんのいとこの彼氏もそこで働いているそうです。さすがにここまでくると自分でも訳がわからない。そのレストランは多国籍料理と言うのかな。地下にある内装に凝ったお店でした。お任せで頼んでもらった料理はどれもしっかりした味付けで美味しかった。二子玉川もいずれゆっくり散策してみたいね。

8月17日(Sun): 笑顔

3ヶ月ぶりになっちゃんのいた病院に行ってきました。病棟の入り口に飾ってある写真が新しくなったと聞いたからです。僕らが通っていたときから、病棟の待合室にNICUを卒業した子供たちの写真が飾ってありました。さまざまな病気を持って、あるいはとっても小さな身体で生まれて来たけれども、このNICUで厚いケアを受けて巣立っていった子供たちの成長の記録です。チューブだらけの子だって元気に退院できる。NICUに入院した子供たちの親は、最初にこの写真を見て勇気づけられると思います。もちろん僕らもそうでした。ただ幾分写真が古くなってきていたので、NICU卒業生の親が中心になって最近の子供の写真で作り替えたんだそうです。なっちゃんと一緒に病棟にいた子供たちの写真がいっぱい飾ってありました。家に帰ってからの写真なんでしょう。病棟にいたときとは全然違う、いい笑顔の写真でいっぱいでした。なっちゃんがそこに入れなかったのは残念だけど、その笑顔で、これからやって来る新しいパパママに勇気を与えてくださいね。

8月18日(Mon): 話し込んで、、

今日はお昼過ぎに、かつてなっちゃんの看護をしてくれていた看護婦さんと相模大野で待ち合わせをしました。久しぶりに会って話でもというわけです。彼女は昨年の春に結婚して病院を退職。そのままだんな様の転勤で一年間大阪に行って、この4月からまた神奈川に戻って来ていました。でもメールで近況を聞いていたということもあったり、なんだかんだあってなかなか会えなかったのです。あ、ちなみにだんな様はなっちゃんの病棟の先生です。病院を退職する直前、照れ臭そうに結婚報告してくれた事を思い出します。それからずっと、夫婦でなっちゃんのことを心配してくれていました。今はお医者様夫人として、つつましく、そしてたくましく生活しているそうです。今だから言えるなんて話もそれなりにあるもので、なっちゃんの闘病のこと、今の病棟のこと、そしてだんなである先生のことといろいろ話題は尽きず、気がついたらスタバに5時間もいたでしょうか。結局、コーヒー一杯でずっと粘ってしまってた。お店に申し訳なかったかな。

8月19日(Tue): 山の中で

今日は社外の施設で一日ノイズの測定。社有車に測ってもらう機器を乗せ、えっちらおっちら山の中まで行ってきました。その類いの施設は周囲に電磁波が少ないところに作るんだそうで、なるほど大きな国道から曲がってズンズン進んだ先に、そこは突然現れました。周りに似付かわしい雰囲気なので、知らない人には怪しげな施設と勘違いされるかもしれない。あ、失礼しました。でもそこはADSLが届かない。ケーブルテレビも無い。携帯電話は辛うじてDocomoだけ。周囲はキャンプ場と民宿がいっぱいの自然味溢れるところです。仕事じゃなければ楽しめるんですけどね。測定室は大きなテントの中にあって、測定中、僕らは測定器を遠隔操作できる地下室にもぐります。中も結構広くて、機器の改造に使う工具やパーツが揃っていたり、打ち合わせ用のテーブルも置いてあります。さらにトイレはもちろん冷蔵庫や流しもあるので、隠れ家のような雰囲気がありました。こういう趣味の部屋があったらいいよねえ。大音量で音楽かけても文句言われないよ。

8月20日(Wed): テロ

先日の国会答弁の一コマ。民主党の管代表から「イラクに(自衛隊を派遣できる)安全な場所が一つでもあれば挙げてみろ」とただされ、小泉首相はあっさりと「そんなこと私に分かるわけが無い」と答えました。この発言には意表をつかれました。可能性のありそうな場所を細々言うのかなと思ったからです。無責任とも受け取られるかもしれませんが、不確実なことは言わないという首相の意志の強さなのかなとも考えます。そのイラクで、国連本部が自爆テロに遭い多くの死傷者が出ました。国連は中立の立場で平和のために活動している。イラクにとっても復興の足がかりなのだから、そこが標的になることは無いだろうと思われていました。そこがこの有り様ですから、ある意味で小泉首相の発言は正しかったのです。それだけ事態は泥沼になっているんですね。テロを起こす人々にとっては米国も国連も関係ない。自分が信じるのは自分が神とあがめる存在だけ。それを養老氏は「バカの壁」と言うのだけど。まずはこの事実を重く受け止めなければ。

8月21日(Thu): 謝罪

フジテレビのバラエティー番組が、ダイエーホークスの王監督を侮辱するコントを放映したことに対し球団が猛烈に抗議。関係者が謝罪に訪れただけでは治まりきらず、局として最大限の誠意として、次週の全国ネットの番組冒頭で、アナウンサーが謝罪のコメントを読み上げました。ここまで話が大きくなってしまうことに驚きます。王監督は国民栄誉賞を貰う程の人物であり、現役時代からその真摯な人格で知られています。それを揶揄するのは悪質だと言うわけです。じゃあ、これが例えばお笑い芸人が標的になっていたら何もなかったのかな。そういう問題ではなく、番組作りの姿勢そのものが問われているんじゃないかと思いますけどね。謝罪のあとは通常番組を続けたそうです。言葉だけではなく、目に見える形で同じ過ちを犯さないという約束はできないものだろうか。だけどね、王監督は問題の放送も謝罪の場面も見ていないんだとか。実は本人はそんなに気にしていなかったりして。今回の件に関しては、周りが騒ぎ過ぎではないかとも思います。

8月22日(Fri): 右肩が

スポーツクラブへ行くと、最近はスカッシュと背筋腹筋のトレーニング、それに軽く有酸素運動といったメニューで約2時間コースです。体力を今以上付けるためには物足りないけれど、現状を維持してストレス発散になるという意味では役に立っていると思っています。ところで、最近体の疲れが右肩に溜まることが多くなってきました。以前は腰に来たのだけれど、それはお腹周りに筋肉がついたせいかさほどでもない。それより右肩の奥の方に、油の切れたギアがあるような、そんな感覚があります。マッサージしてもらっても隔靴掻痒の例え通り、どうもポイントに当たらないのです。どうしたものか。考えてみるまでもなく、普段の運動では右肩を使うことがありません。ラケットを振り回すから左肩はグルグル動かすのに、右肩は全然動かさない。これではバランスが悪いよね。水泳とかエアロビクスとか、全身を使う運動も取り入れるべきだということは分かっています。普段の生活で腕を上げるってことは少ないからね。せいぜいつり革くらい?

8月23日(Sat): 出し物

鶴間のイオンのスタバによく行きます。その脇にイベントスペースがあって、夏休み期間中、そこで代わる代わる出し物をやっています。僕らが行く時によく当たるのが「超!立体紙芝居」というオジサン一人の妙な大道芸。子供相手の変わった紙芝居です。軽トラに手作りの舞台を作って、紙芝居をやったりオチの無い人形劇コントをやったり、珍妙な歌謡ショーをしたり。はっきり言って面白くないんですが、手作りの小道具で細々と頑張る姿が何となくほほ笑ましい。何だかんだ、もう3回も見てしまいました。子供に受けているのかというと、それも疑問なんですけどね。たけしの誰でもピカソに出演したことがあるというそのオジサン。そこで勧められて、それまでの仕事をやめてこの道に専念してしまったそうです。果たしてそれでよかったのだろうか。もう一つよく当たるのはジャズコンサート。バンドの名前はあるけどアマチュアなのかな。譜面をジッとにらみながら怖い顔で演奏しててもねえ。これがジャズと思われるのは心外なんですけど。

8月24日(Sun): 上大岡

知らない街を歩いてみたい。今日の目的地は港南区の上大岡です。大した理由はありません。雑誌で何度か上大岡の文字を目にした気がしたこと。たしかラーメン本に上大岡の店が紹介されていたこと。なんともあやふやな記憶ですが、まあいつもそんな調子です。しかも今日の残暑は厳しかったもんで、エアコンの効いた車で行ってしまった。駅が大きいというのが上大岡の第一印象です。ついつい吸い込まれるようにその地下駐車場に入れ、駐車場代を浮かすために本屋さんやCD屋をうろうろ。これじゃいつもと変わらないな。でも駅の周りもぶらぶらしたんですが、あまり目ぼしい店はなさそうでした。再開発の途中だからかな。最後に駅からちょっと離れたラーメン「いまむら」へ。魚介系と鶏のスープを合わせたスープは、一見あっさり、でも実はしっかりこってりしていました。僕の好みの味なんだけど、空きっ腹に豚トロチャーシューはちょっときつかった。上大岡ではワクワクするようなモノは見つけられませんでした。でも住むには便利そうです。

8月25日(Mon): セルフスタンド

セルフサービス式のガソリンスタンドが6月末で初めて普及率5%を超えたそうです。え?それだけなのと思うけれど、地域によってばらつきはあるんでしょうね。自分の行動範囲の中では、半分とは行かなくても5軒に1軒はセルフじゃないかと感じています。それとも自分がセルフ式が好きだからかな。僕は余程の理由がなければ、まずセルフ式のスタンドを利用しています。確かに値段も安いけれど、余計なサービスを押し付けられなくていいし、それにセルフ式の方が結果的に給油が早くすむ場合だってある。それに、給油が終わるまで車のなかでじーっとしてるより、外に出て作業をした方が気分転換になるじゃないですか。スタッフを極力減らしたセルフスタンドもありますが、それは却って殺風景。手の空いたスタッフで洗車やメンテナンスなどのサービスを充実させたり、コーヒー屋を併設しているところだってあります。単にガソリンを入れる目的以外にも客を集められるようにすれば、セルフ式はもっともっと増えると思うんですけどね。

8月26日(Tue): 110kmマラソン

日本テレビ恒例の24時間番組中で、これまた恒例のシロウトさんがマラソンに挑戦のコーナーがありました。今回の挑戦者はタレントの山田花子さん。一見きゃしゃな体ですが、一時は女子プロレス入りしたほどの根性を持っています。今年の距離は110km。ところが本放送中にはゴールできなかった。残り時間と距離を見たら行けそうだったけど、それまでに体を酷使したので足が思うように出なかったそうです。一時間後に流した特別番組で今度はピッタンコ「生放送中に」ゴールしました。あの距離に1時間かかったの?それにしても息がしっかりしてない?ゴール後よくすぐに椅子にちょこんと座れたね。最後の演出に疑問はありますが、頑張ったことは変わらないんだから、その根性は褒めてあげたい。でも、シロートさんを準備不足を承知で走らせても悲惨なだけ。どうせなら、一年かけて100km走れる体力を付けてから挑戦して欲しいな。休憩中にあんなにサポートの連中がよってたかって世話をしても、無理やり走らせているようにしか見えないよ。

8月27日(Wed): 久米宏

久米宏さんがニュースステーションを降板。振り返れば18年。アナウンサー生活の半分以上をNステに費やしたそうです。もう十二分にやったと自分で思えるということが降板を決めた理由のひとつとのこと。分かるような気がします。久米さんが先べんをつけたこのタイプのニュース番組。単にニュースを伝えるのだけではなく、時に詳しく掘り下げて、時に自分の意見を加えて視聴者に届ける。事実だけを伝えるのが報道の本分だという意見もありますが、キャスターや解説者の意見も一緒に伝える番組だって十分に面白い。ただそれは久米さんが長年にわたって築いてきた視聴者との一体感があるからであって、誰でも代わりが勤まるわけではない。他のニュースショーみたいな番組で、2流タレントが好き勝手な意見を言ってるのとは大違いです。久米さんが下りるなら番組も終わる。これが正しい選択だと僕も思います。久米さんと言えば、代表番組はいろいろありますが、僕は横山やすし師匠とやっていたTVスクランブルという番組が好きだったな。

8月28日(Thu): お弁当

ずっとお昼はパンにしてたんですが、最近はかみさんがお弁当を持たせてくれるようになりました。あまり乗り気じゃなかったんです。まずもって朝早くお弁当を作るのは大変だと思う。だからと言って、夕食の残りを朝食べて、さらにそれが弁当にも入っちゃったりするのは嫌。それからもう一つはお弁当箱。いつも持つカバンは厚みが無いので、普通のお弁当だと横にしないと入らない。汁漏れしたり中身が偏ったりするのも困ります。常々そう言っていたら、かみさんはちゃんとおかずを工夫して、さらに縦2段に重ねる長細いお弁当箱も見つけてきました。今はそれをカバンに縦に入れて持ち歩いています。でも油断はできない。電車で座ったときにカバンを横に置いたら、ズボンが濡れるほど汁漏れしたこともありました。まあなんだかんだ言っても、元々パンよりごはんの方が好きですから、お弁当を食べられることに感謝です。毎日じゃなくても、できる範囲でこれからもお願いしますね。浮いたお昼代でなっちゃんにお花でも買ってあげようっと。

8月29日(Fri): 百カ日

今日はなっちゃんの百カ日。本来は四十九日で仏様の仲間になってから、初めての法要という位置づけですが、最近は内輪だけで行うことが多いそうです。おぜき家も、いつもよりちょっとお花を多めに飾ってなっちゃんにご挨拶。もう3ヶ月が過ぎたんですね。リビングで花と人形に囲まれて、いつも僕らを見てくれているなっちゃんにすっかり慣れてきましたから、まだそれしか経ってないのかという気がします。特別な日じゃなくても、毎日なっちゃんのことは思い出しています。先日、都営の青山霊園の募集があって、永代使用料が上は1000万円もかかるのに40倍もの応募があったそうです。なっちゃんのお墓もまだ決まってないし、できれば広いお墓を作ってあげたくて、近くの公営霊園の募集を待っています。でもさ、当選しちゃったらお墓を造んなくちゃならないんだよね。なっちゃんとお別れするようで嫌だなあ。毎日なっちゃんが家にいる。だからいつでも挨拶できるし、安心して遊びに行ける。今日も法要だけど、特別な感じはしないんだよね。

8月30日(Sat): Wブッキング

今週末は一泊二日のミニ旅行。目的地は都内。舞台鑑賞がメインです。都内に遊びに出ると帰りの時間が気になるじゃないですか。今回は運良く二日連続でチケットが取れたので、どうせなら一泊して思う存分満喫しようという企画です。初日は表参道のスパイラルホールで「Wブッキング」を見ました。出演は西村雅彦さん、坂井真紀ちゃん他。実は役者だけでなく、今回はピアニストの岩代太郎さんが舞台上で即興演奏をするというのもウリでした。役者の動きに合わせてBGMを演奏したり効果音を出したり。ストーリーにも巧妙に絡んで面白い試みでした。即興演奏ですから役者が意表をつかれることがあるらしい。ストーリーとは関係なく笑い出してしまう場面が何度かありました。メインは一人の男を二人の女性がだましだまされ取り合う話。西村さんは“もてない方の”男を好演していました。舞台がはねた後、近くで一杯飲みながら夕食。ほろ酔い気分になっても小田急線に乗る必要はないんです。もう一軒で軽く飲んで、今宵の宿に帰りました。

8月31日(Sun): 実を申せば

部屋のカーテンを開けると朝日が目に染みました。さあ今日も一日楽しもう。今回のホテル宿泊パックには朝食が付いていません。ホテルのレストランで食べると高いから、早々にチェックアウトして六本木ヒルズでブランチをすることになりました。いやいや、ここは午前中から人がいるもんですね。みんなお上りさんよろしく案内図を片手にウロウロしていましたよ。僕らも人のことは言えませんけどね。そこからバスで渋谷に移動。今日はパルコ劇場で松本幸四郎さん率いるシアターナインスの「実を申せば」を見ます。共演は杉浦直樹さん、水野真紀ちゃん他。詐欺師の話で、見ていてもどれが本当でどれが嘘か分からなくなる。そんな脚本も面白かったし、何より今日は前から4列目という理想的な席だったので、いつも以上に迫力のある演技を見せてもらいました。通好みですけど、幸四郎さんの長女、紀保さんのキャラクターはいいですねえ。その後は渋谷の町をぶらぶらして、新宿からロマンスカーで帰宅。密度の濃い二日間はお腹いっぱいでした。

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