10月1日(Mon): ローテーション

仕事で少し遅めに病院に行ったところ、どことなくいつもと雰囲気が違いました。顔を見慣れているいつもの先生方がいないのです。大学病院のシステムなのか、小児科のシステムなのか分かりませんが、若手の先生はある期間ごとにローテーションがあるそうです。病棟に専任なのは主治医クラスの先生だけで、それより下の若手の先生がごっそり入れ替わると聞いていました。今日は僕らにとって新顔の先生が病棟にいたというわけです。娘の受持医の先生も交代です。新しく受け持って下さる先生は以前もNICUにいたことがあって、看護婦さんもよく知っているとか。将来は新生児専門になることを希望している先生なので安心できますよとのことです。娘が病棟に運ばれた時、救急車に乗って産婦人科まで迎えに来てくれた先生も異動されました。昨日挨拶に見えたとき、最後まで面倒を看られなくて残念ですとおっしゃってました。またローテーションがあって戻ってきたときはよろしくお願いしますね。というのは冗談で、その前に退院しようね。

10月2日(Tue): 空を見上げると

昨日までの雨も上がり、朝から素晴らしい秋晴れでした。秦野駅を降りると目に入る富士山も、今日は青い空に映えていました。頂上付近にはもう初雪が降ったはずですが、今はもうそれは消えてなくなり夏の装いです。もうじき真っ白に雪化粧をして、ますます奇麗な容姿を見せてくれることでしょう。日本人、特に関東の人間にとって、富士山を見ながら生活ができるのは幸せなことだと思います。会社帰りふと夜空を見上げると明るく奇麗な月が浮かんでいました。中秋の名月は昨日だったそうですね。一日遅れでちょっと満月からは欠けていましたが、それでも見事な月でした。しみじみと月を眺めたのはいつ以来でしょう。科学者にとってもう月は研究対象ではないのかもしれませんが、夜空に輝く月は僕にとっては充分に神秘的に見えました。ふと他に目を移すと、少ないながらも星が瞬いています。何万年もかかって地球にまで届く星の光りはもっと神秘的です。その中に点滅しながら移動している星が見えました。いやいや米軍の飛行機だった。

10月3日(Wed): 会議室でインターネット

とある試作を我々を含む3社で共同開発することになって、このところ頻繁に打ち合わせをしています。3社のロケーションは都内と名古屋と秦野です。どこで打ち合わせをしても誰かは長距離移動しなくてはなりません。今日は秦野に集まりました。ウチの会議室を使って、午後1時から7時までみっちりかかりました。会議のメモを取るのに僕はノートパソコンを持ち込んでいます。ウチの会社の会議室にはネットワーク端子が用意してあって、それを使うと会議室からインターネットにアクセスすることが可能です。試作で使いたい部品の情報をメーカーのホームページからダウンロードしたり、会議後お客さんをが帰る電車の時間を駅前探検倶楽部で調べたり、次の集まりを都内にあるウチの会社の本社でやることにしたので、その会議室の予約をしたり、、、ととても便利です。自分が普段使っているノートパソコンを持ち込めるから、尚更使いやすいのだと思います。せっかく買ってもらったiBookですから、どんどん使ってあげないとね。

10月4日(Thu): ゴールド免許はく奪

免許更新の時期になりました。近ごろは更新連絡書が“ひと月チョット”前に届くので便利ですね。ところが、そこには次の免許の有効期間が3年と記載されていました。今まではゴールド免許を持っていて、期間中違反はしていません。当然次もゴールド免許になると思っていたので、これは何かの間違いでしょう。仕事を休んだ今日の昼間、近くの警察に行って確認してみました。過去のデータをパラパラ見て、係の人は平成8年にスピード違反をしているよと言います。確かにそれは覚えていますが、それは今の免許に書き換える直前。つまり5年より前なのです。そのことを言ったら、実は普通は5年と言っているけど、正確には5年と40日なんだよと法令集を見せられました。そこでハタと気づきました。その違反をしたのは前回の免許更新連絡書が来た後、確かに5年と40日以内。“ひと月チョット”というのをちゃんと見込んでいるのです。まさかそこまで考えているとは。違反をしたのにゴールドになってラッキーと思っていた自分が甘かった。

10月5日(Fri): 改めて経過を知る

今日は夏心美の北里への転院を勧めてくれた先生に会って、出産から状態が悪くなるまでの経過を改めて聞きました。その先生は2週に一度北里の小児科の外来に来ていて、さらにかつてはここのNICUで働いていたそうです。今日は外来の帰りに病棟に寄っていただいて、産婦人科での看護記録を見ながら経過を説明してくれました。今までは、熱が上がって状態が急変するまでは何事もなく、順調であったと言われていました。でもミルクをあまり飲まないとか、泣き声が変だったとか、僕らでも気になる点が幾つかあったので、その辺りを確認したかったのです。看護記録を確認してくれたところ、産婦人科でも娘のことを十分に気にかけて、細かく対応をしていただいていたことが分かりました。結果から見ると僕らが気にしていた点は感染症の兆候と思えるものだそうです。しかし、その場で考えるとそうと判断するのは難しいということでした。たらればを言えばキリがありません。でももう少し、発見が早かったらということだけは心残りです。

10月6日(Sat): ブロードバンド

ブロードバンドが声高に叫ばれる昨今、我が家のインターネット環境はいまだにアナログモデムです。慣れてしまえば、メールと普通のホームページを閲覧するだけならそれでも間に合ってしまいます。確かに画像の読み込みが遅いとか、大きなサイズのファイルをダウンロードするのに時間がかかるなどの不便はありますけどね。ただ、電話代を気にせずに常時接続できる環境は便利かなあと思っています。そこでブロードバンドです。その中でも今興味を持っているのはADSLです。既存のアナログ電話回線のケーブルを使って、高速のデータ通信を行うものです。実際には電話をかけるわけではないので、電話代を気にする必要はありません。接続料も初期の頃よりどんどん下がってきていて、そろそろ真剣に考えてもいい頃でしょう。数あるADSL業者の中でも、安心感からするとNTTのシステムを利用するのは一番無難なところでしょうか。ただ、今契約しているプロバイダの扱いとか、マイラインとの組み合わせも考えられそうなので、少し迷ってます。

10月7日(Sun): 有料イベント

ハッピーマンデー法が施行されて、体育の日も違和感のある日になってしまいました。晴れの特異日を選んだと聞いていたのですが、そういういわれは無視されちゃったんですね。とは言っても運動会シーズンです。あちこちの学校で運動会が行われています。かたやスポーツクラブでも各種イベントを用意して、会員の引き付けを狙っています。二の腕や太もものエコーで撮影する体脂肪撮影。握力や垂直跳びなどを測定して体力年齢を調べる体力測定。スカッシュの審判のコツを伝授するという講習会。企画そのものは悪くないと思います。でも大した額ではないにせよ、全部有料なのです。けちくさいことを言うわけではありませんが、体力測定くらい無料だってよくありませんか?今日はその体力測定会のために、朝の時間帯スカッシュコートが1面クローズになりました。休日の午前中しか行けない身にとっては恨めしいばかり。しかも、自分が気がついたところで体力測定を受けている人は誰もいませんでした。それならコートを使わせてよね〜。

10月8日(Mon): 音楽療法

娘に音楽を聞かせるのもよいのではないかと何人かから言われました。看護婦さんに確認してみたところ、ベッド脇で聞こえる程度なら大丈夫ということでした。でもちょうど良い大きさの機械は手持ちにはありません。先日はたまたまノートパソコンを持っていたので、その中にあったMP3データをベッド脇で鳴らしてみました。音量は適当ですが、ちょっと見た目が大げさです。今日はCDウォークマンを持ち込んで、ヘッドフォンを耳元に置いてみました。頭にくくり付けるわけにはいきませんのでね。おそらくそれでも音は届いているとは思いますが、僕らには何も聞こえないので面白くありません。携帯型のスピーカーをウォークマンにつなげるか、コンパクトなMDデッキの様なものを持ってくるのがよさそうです。さて次の問題は何を聞かせればよいかということ。一般にはクラシック音楽なんでしょう。世の中には音楽療法なるものもあるそうです。でもかなり個人的な趣味から、ジャズのピアノトリオのアルバムを聞かせてみました。効果あるかな?

10月9日(Tue): 酢豚

週末も遠出ができないので、家で料理をする機会が増えています。これを作りたいという物に合わせて材料を調達するところから始める男の料理です。先週末は酢豚、しかも甘酢ソースにケチャップの代わりに黒酢を使うというレシピに挑戦してみました。家にある雑誌をめくり、インターネットで検索をして、いくつかのレシピを見つけました。でもそれらはいずれも微妙に違うので、混乱してしまいます。結局、今回採用した具は豚肩ロースの薄切り、赤青ピーマン、パイナップル、長ねぎです。炒めたパイナップルはあまり美味しいとは思わないのですが、やっぱり酢豚には無ければいけません。甘酢ソースは砂糖と黒酢と醤油を同量にしてみました。それに水とスープの素を加えて一煮立ちです。まず塩コショウと卵で肉に下味を付け、片栗粉をまぶして少量の油で炒め揚げ。次に野菜を炒めて甘酢ソースを絡め、とろみをつけてから肉を戻して軽く混ぜる。これで完成です。してお味の方は、いくつか反省点もありますがちゃんと酢豚でした。満足満足。

10月10日(Wed): 主治医と面談

今日は主治医の先生から話があると聞いていました。担当の看護婦が夏休み明けで出てくるタイミングでもあり、また何か心配なことを言われるのかもしれないと覚悟しながら病院に向かいました。いつも話を聞く別室に入り、開口一番「今日は特に話があるわけではないのですが」と。「時々話をする機会を持ちたいと思って」ということでした。細かい変化はあるものの、娘の状態は安定しています。気掛かりといえば、頭に正体不明の腫れ物ができている位。むしろ、けいれんとは明らかに違う体の動きを見せることに先生方も驚いているのだとか。以前脳波の検査をした結果からは予測できなかったそうです。まあだからと言って今後の治療方針に変化があるわけでもなく、このまま様子を見ましょうということでした。ただ今回初めて先生の口から、この先長くなるでしょうし、将来は在宅治療という道もあるかもしれませんねという言葉が出ました。油断は禁物でこの先どう急変してしまうかも分かりません。でもそれ以上に強い生命力を感じます。

10月11日(Thu): 牛丼

価格破壊で定価を下げて大当たりした牛丼業界ですが、狂牛病騒ぎの影響は無視できません。売り上げが落ちたと発表した吉野家の株価がぐぐっと下がったそうです。牛肉を主原料にしている食べ物屋さんは気が気じゃないでしょうね。焼き肉屋、ステーキハウス、ハンバーガー屋はすぐに思いつきますが、牛の骨でダシを取るラーメン屋さんも打撃を受けているそうです。細かく言えば、普段日常生活で使っている調味料や化粧品にまで牛のエキスが使われているので、牛製品を切り離すことは難しいことです。あまり神経質にならないほうがよろしいようで。今日のお昼は一人で外で食べることになりました。簡単に食べられるので牛丼の松屋に入りました。しかしそこでやっぱり頭によぎっちゃたんですね。安全を確認して営業しているのだろうと分かっていながら、やっぱり牛丼を頼むのははばかれてしまいました。で、その結果食べたのはカレーライス。この中にも牛肉は入っているのだから結局同じこと。中途半端な自分にやるせない思いがします。

10月12日(Fri): 三毛猫

病院帰りに友達のところに寄りました。最近貰ったという子猫と遊びたかったからです。まだ手の中に収まってしまうような大きさのかわいい三毛猫が二匹。ちょこまかちょこまか部屋の中を走り回っていました。以前、別の友達がチワワの子供を飼い始めたときは、ぎゃんぎゃんうるさいわ、見境なしに何にでも容赦なく噛みつくわで大変でした。体は小さくても犬は屋外を散歩させたほうが似合います。そこへいくと猫は静かでいいですねえ。指を噛まれても全然痛くないし、自分で勝手に遊んでいるし、楽なものです。足の間で静かにしていたかと思うと急に飛び出しておもちゃに突進したり、二匹で追いかけっこしてみたり、体を寄せ合ってうとうとしたり。見ていて飽きません。僕は生まれてこの方、犬猫を家で飼ったことはありません。インコがしばらくいた時期もありましたが、それも別れの時が悲しくて飼うのをやめてしまいました。優雅に犬の散歩をする姿もいいもんだなあと思ったりもしますが、やっぱり自分には飼う勇気はないだろうな。

10月13日(Sat): 焼き肉

狂牛病なんて恐くない企画第2弾。今日は焼き肉屋へ行きました。最近出来た大きなこぎれいなお店で、入ったのは初めてです。入り口のげた箱に靴を入れようとしてふと見ると、土曜日の夜にしては空き箱がいやに多いよ。店員に仲間が先に来ているはずだと伝えたら、こちらですと案内して貰えました。でもこれだけ空いてたらすぐにわかりますよ。全部で4、5組しかいないのだから。席に着いたときにはすでに料理は運ばれていました。注文したものに豚肉やら鳥肉が多いのは気のせいかな。なんでも、僕が到着するわずかの時間で2回も網を変えてくれたそうです。察しの通り、仕事が暇なんだそうです。仕方がないとは言えちょっと笑えませんね。さすがにホルモンは遠慮したいですが、安全なところなら大丈夫なんじゃないかな。早く活気が戻ってくれることを願っています。帰りがけトイレに寄りました。洗面台に使い捨ての歯ブラシと紙コップが置いてありました。ガムをくれるのはよくあるサービスですが、歯ブラシというのは面白いですね。

10月14日(Sun): 東久留米

久しぶりにスカッシュの試合に出場しました。こんな時ではありますが、気分転換に病院以外の場所へ出かける機会を可能なかぎり持とうと思っています。場所は東久留米。子供の頃を過ごした地元です。僕が神奈川に来てから大規模な駅前再開発があり、今まで無かった西口ができてすっかり景色が様変わりしました。今回はその一角にできたスポーツクラブでの試合でした。隣には売り場3層、駐車場がその上の5層ある巨大なイトーヨーカドーがあります。僕が知っているのは高々2階建ての店だったのに。いつの間にか小奇麗な市役所も建っているし、キョロキョロすればするほど驚くばかりです。お昼を食べにモスバーガーに入りました。隣にはモスフーズ系列のちりめん亭というラーメン屋さんもあります。ところがお店に入ると中は一緒。左側にハンバーガーの注文カウンター、右側にラーメンのカウンターがあり、テーブルは共有して使っています。ラーメンとハンバーガーを一緒にが食べたい人にはちょうどいいですね。ってそんなことあるかい?

10月15日(Mon): 安全運転?

週末の遠征は車で行きました。電車を使うと乗り換えが多いうえに、大きな荷物を持って行くのが大変だからです。東久留米に車で行く一本道は無くて、逆に言えば色々な行き方があります。週末の大通りは混んでいることが多く、空いている道を適宜選んで進むのがジモピーの走り方です。今回の遠征で、往きは単独で行きましたが、帰りは友達の車2台を引き連れました。日が落ちて周囲はすっかり暗くなり、間が離れてしまうとすぐにはぐれてしまいそうでした。こんなとき、後ろにつくドライバーによっては随分と気を使います。自分はとっくに発進しているのに、どうしてなかなか出ないのだろう。ウィンカーを早めに出しているのに、どうして2台目の車は気がつかないのだろう。たかだか3台続きなのにどうして踏み切りで分断されてしまうのだろう。などなどあって、ようやくの帰還でした。僕の車に同乗していた人は「こんなにゆっくり走ったのにあっという間についちゃった」と言っていましたが、そうなんです。本当はもう少し早かったはずです。

10月16日(Tue): 涙?

娘の容態が安定している時はほぼ毎日沐浴を続けています。最近は慣れてきて、かみさんと2人でもできます。一人が呼吸器の管を支え、もう一人が娘を片手で持ってもう片方の手で体を洗います。もちろん、看護婦さんは僕らの脇にいてくれますけどね。娘もさぞや気持ち良いだろうなと、僕らも満足していました。ところで、どのような時にそうなるか分からないのですが、時々閉じっぱなしの娘のまぶたが薄く開くときがあります。眼球がハッキリ動くわけでもないので目を覚ましたのではありません。ただ、何となく僕らがしている様子を窺っているように見えます。先日、いつものように沐浴をさせようとしたら薄目が開きました。「お、見てるのかな〜」なんて言ってのんきに体を洗っていたら、なんとその目から涙が流れるではありませんか。びっくりです。もしかしたら実は沐浴が嫌いだったのかしら。ところが昨日かみさんが看護婦さんと2人で入れたときは、薄目を開けたものの涙は流さなかったそうです。それって、僕の沐浴が下手って事?

10月17日(Wed): つまらなすぎて

通勤で主に読む本を選ぶ基準は、特にジャンルに拘らず本屋で見て題名が面白そうだなあと思うものです。実際には当たり外れがあって、面白い本だとどんどん読み進むのに、つまらない本だと何日かけても読み終わりません。読書より眠ることの方を優先してしまうからです。昨日買った本は今日の帰りまでで全部読んでしまいました。そんなに面白かったのかというとそれは逆で、全然面白くなかった。面白くないけど、せっかく買ったのに勿体ないからサッサと読み終えてしまえという貧乏根性です。その本は自分と同じ年齢の女性によるエッセイで、今までにも彼女の本は数冊読んだことがありました。でも今回の本は、何と言うのでしょうか、書いてあることに新鮮味が感じられないのです。何を当たり前のことを言っているの?と。同年代の作者のエッセイには同年代ならではの感性を期待していて、そうそうやっぱりそーだよね〜、、、となるはずなのだけど、それがあまりに嵌まりすぎて、まるで自分で書いた文のように思えたのかもしれません。

10月18日(Thu): 運悪く

運が悪いといいます。一般には運が悪いのはよくないことなんでしょう。でも悪運が強いという言い方もあって、これはプラスの意味で使われますよね。じゃあ運が悪いのは悪運が弱いということかな。ということはですね。運が悪いのが弱いのはよくないことなんだ、ってよく分からない結論になってしまいました。小田急線の海老名駅で、高校生が携帯電話で話をしながら乗り込んできました。彼は僕が座っている脇に来てしゃべり続けます。やかましいなあと思いながらふと話に耳を傾けると、なにやら物騒な話をしています。「となりのおやじが急に飛び込んでさ」「じっとしてたからおかしなやつだと思ってたんだよ」「見たくないもの見ちゃって、まじ恐くて逃げちゃった」よく見ると、彼の手はずっとぶるぶる震えています。どうやら彼は運悪く、事件の現場に居合わせてしまったようです。電話の相手は分かりません。かけられた方も災難です。が、彼とは全く関係ない僕が生々しい話をたまたま聞かされるのも、かなり運が悪いんじゃないかな。

10月19日(Fri): お弁当

食生活のリズムが悪い、特に夜遅くに夕食を食べるような習慣になると良いことはありません。まず太るし、おなかが減ってから食べるとどか食いになるし、さらにそのまま寝ると翌朝胃がもたれるし、かといって遅くまで起きてると寝不足になるし。平日、子供の面会が終わって家に帰ると10時過ぎになってしまいます。それからの食事をするとなるとやっぱり遅い。ということで、かみさんが病院にお弁当を作って持って行って、僕が到着する7時過ぎに一緒に控室で食べることにしました。毎日弁当を食べるのは中学以来です。中身を知らない弁当を開ける時のわくわく感を久しぶりに感じています。中学の時は、朝ご飯のおかずがそのまま弁当に入っていてガッカリすることがよくありました。夜のお弁当ではさすがにそれはありません。でも油断していると、朝ご飯が前日のお弁当と同じおかずだったりします。巧妙に姿をちょっと変えてあったりなんかして。あ、別に文句言っているのではありませんよ。でも、保温式の弁当箱が欲しくなるよね。

10月20日(Sat): 筆記具

会議の資料や報告書など、会社で使う書類はほとんどパソコンで作ります。家ではパソコンで電子メールを打つことはあっても、手書きで手紙を書くことは年始の挨拶ぐらいしかありません。しかしそれでも、ペンを持って字を書く機会が無くなる訳ではない。社会人になるまでは授業のノートを取るのが仕事みたいなところがありましたので、シャーペンは必需品でした。太さや重みなど、自分で使いやすいペンを選んで買って、大切に使っていました。しかし今はシャーペンにしてもボールペンにしても、使っているのは100円前後の安いものでも平気です。ただこだわりが無くなってしまったのがちょっと寂しく感じるのも事実。今日、たまたま寄った文房具屋で久しぶりにペン売り場を覗きました。太めの持ちやすそうな3000円の多機能ペンを買おうかなとしゅん巡していたら、横からかみさんが「高っか〜い」と。やっぱりそうかなあと思って、結局同じ機能で500円の安いやつを買ってみました。やっぱり筆記具への執着が無くなっちゃったんですかね。

10月21日(Sun): 週末

平日あまり自由が効かないので、週末はできるだけ色々なことをしようと思っています。先週は遠出をしたので今週は近場で。昨日は相模大野へ車でぶらぶら買い物へ行きました。無料で停められる駐車場があるので、SMAPのゴローちゃんのようにはなりません。11月にはスターバックスも開店するそうです。ますます相模大野は便利になります。今日は朝からスポーツクラブに行って、いつもより長く4時間程、みっちりトレーニングをしてきました。こんなペースでも、週末なら4時頃には病院に入れます。病棟には曜日感覚がほとんどないので、娘にはいつもと同じペースでミルクを飲ませ、沐浴あるいは体拭きをしてあげます。週末は面会に来る人も増えますね。平日は仕事でパパが来れないところも、週末はママと一緒に来てますからね。それにしても、仕事の疲れとトレーニングの疲れは違います。今日は体が鉛のように重く感じました。娘のちっちゃいベッドの横で、このまま一緒に寝られたら良いのになあと、うとうとしながら考えていました。

10月22日(Mon): 通勤シミュレーション

今日は一日、本社で会議でした。悪名高い小田急線の上り電車の通勤です。おださがから都内まで乗る場合、途中で急行に乗り換える人が多いようです。でも準急電車も、登戸まで各駅停車で進むので時間がかかるように思いますが、意外と車内はすいているし、タイミングがよければ途中で座れる可能性が高いのでお勧めです。事実、今日は鶴川から代々木上原まで座れました。そこから地下鉄に乗り換え、表参道でもう一回乗り換えて1時間ちょっとで着きました。会議の時間までタリーズコーヒーでエスプレッソを飲みながら一息ついて、いざ会議室へ。午前の部が終わり、昼休みに今度はスタバでテイクアウトコーヒーを買ってきて午後の部へ。長い会議は夕方までかかってようやく終わりました。一目散に電車に乗り最短時間で帰ってみたら、やっぱり1時間ちょっとでおださがまで帰ってきました。秦野から連絡の悪いバスと電車を乗りついで帰ってくるのとほぼ同じ時間です。本社勤務で都内通勤もいいかもしれませんね。本社で仕事があればですが。

10月23日(Tue): 抱っこ椅子

病院で僕らができる二大イベントは沐浴と抱っこです。看護婦さんの助けを借りますが、主に作業をするのは僕たちです。抱っこと言っても呼吸器の管を外せませんので、ベッドの脇に僕らが座って、その上に夏心美を置いてもらう感じになります。首が座っていないので、体の形が変に曲がらないように気を付けなければならず、一旦形が決まるとこちらもむやみに動けません。それでなくとも最近は妙にモゾモゾ動きますからね。姿勢が悪いままで小一時間経った後は、お尻や背中が痛くなることもあります。僕らが座る椅子は背もたれの角度を変えられる大きめのひじ掛け椅子です。この椅子そのものはなかなか快適で、抱っこするときは背もたれを立て気味にしますが、それでもつい、うとうととしてしまいます。今日は夏心美の形がなかなか決まったので、すぐに意識を失いかけていました。ふと気がつくと目の前に看護婦さんの頭が。部屋の明かりを落としてあるので、夏心美を様子を見ようとのぞき込んでくれていたようです。あーびっくりした。

10月24日(Wed): 会議室予約

会社には共有の会議室がいくつかあって、時間と参加する人数に合わせて使いたい部屋を自席のパソコンから予約します。大きいものは200人ほど入れるホールから、6人程度用の小さい部屋があります。このシステムはなかなか便利で、同じ事業所内だけではなく、例えば本社の会議室も同じやり方で予約できます。早いタイミングで予約を入れてまだ場所が選べるとき、何を優先して考えるかというと、まず窓のある無しです。窓のない部屋は息が詰まるような感じがしてよくありません。次に自分の席から近いこと。同じフロアにあると移動に便利です。そして置いてある設備が壊れていないことも重要です。壊れていたら管理部門に連絡して直してもらえばいいようなものですが、自分も含めて何故か、そういう連絡は滞りがちです。場所を決めたら次は時間。通常は念のために長めに予約しますが、そうすると大抵ギリギリまで会議が続いちゃうんですよね。長い会議は嫌いです。そう考えると、快適な会議室を予約するのはよくないのかもしれませんね。

10月25日(Thu): お医者さんの見分け方

娘がいる病棟には色々な人が入ってきます。お医者さん、看護婦さん、面会の親御さん、レントゲン技師、掃除のおばさん、事務担当などなど。面会の回数が増えるにつれそれらの人たちの見分けも付くようになりますが、最初は特に女性の医者と看護婦の区別がつきませんでした。しかしよく観察した結果、次のような医者の見分け方を発見しました。「ズボンの裾が長く引きずって歩いている」「サンダルを履いている」「考え事をしているように見えて、実は居眠りしている」「髪の毛に寝癖がついている」「うれしそうに夕食の出前の電話をしている」「いつ行っても姿を見る」「防菌衣?を中途半端に着る」「ベテラン看護婦にあごで使われる」内輪ネタですみません。看護婦さんは勤務時間がきっちりしているので、勤務中は実に精力的にテキパキ働きます。そんなに走り回らなくてもと思うくらい。逆に医者は勤務時間があってないようなものでしょうから、精神的にも体力的にもつらそうです。これからも、娘のことをよろしくお願いします。

10月26日(Fri): 久々の本厚木

床屋に行きたくて久しぶりに本厚木に立ち寄りました。今日は入りませんでしたが、スターバックスと似たようなグルメコーヒーのチェーン店、タリーズコーヒーが駅にほど近い場所でオープンしていました。タリーズコーヒーはまだ日本ではそれほど店舗数がないそうです。その店は証券会社と一緒になっている面白い形態でした。そう言えば本厚木にあるスターバックスは、県内で二番目に開店した店だとか。マーケティングでは本厚木は注目されているのですかね。いずれのチェーン店もコーヒーがそこそこの味で、サイドメニューも充実しているので、僕もたまに利用しています。もう少し席数が多くて、カフェ鈴木くらいコーヒーが美味しかったらいいのですが。床屋の後ついでに有隣堂にも寄りました。ここも、いつの間にか店内のレイアウトが変わっていました。どこに何が置いてあるのかよく分からなくなって、しかも何だか売り場がごちゃごちゃしてしまいましたね。本屋やスーパーは売り場のレイアウトが分からないと買い物がしにくいです。

10月27日(Sat): 冷静と情熱のあいだ

面白い趣向の小説を読みました。かつて学生時代につきあっていた恋人同士が、冗談のようにした約束を果たして10年後に再会するまでの物語を、辻仁成と江國香織が二人で別々に書いたものです。題名が同じで装丁が異なる二冊の本として出版されています。辻仁成は男の視点で、そして江國香織は女の視点で話を進め、別れてから全く違う生活を営みながら、どこかで昔の恋人の陰を引きずっている様が描かれています。雑誌に連載していたときは一章ずつ交互に発表されてたらしく、お互いに情報をやり取りしながら書き進めていたようです。二人が再開する前に現在つきあっている恋人と別れることになるのですが、その場面はどちらも読ませます。僕があまり恋愛小説を読まないからかもしれませんが、テレビドラマなんかより遥かにドラマチックに感じました。主な舞台はイタリア。11月に映画が公開されます。ストーリーはもちろんのこと、イタリアの奇麗な景色を見るのが楽しみです。二冊の本を読まれるならば、僕は赤から読むことを勧めます。

10月28日(Sun): 練習会

月に一度のスカッシュ練習会でした。日曜日の朝早く9時から車を飛ばして愛甲石田まで。道が空いているので30分ちょっとで着きますが、まあよく行くものです。自分は時間に間に合うように行っていますが、休みの日は寝坊が定番ですので遅刻する人の気持ちも分かります。ただ、コートを借り切ってしまう関係上、あまり贅沢も言っていられませんのでね。最近の参加者は10人程度。2コートを使って3時間ほどの練習になります。レベル的には全日本選手から初心者までばらばら。さらに試合を直前に控えた人もいれば、久しぶりに運動をという人も。でも何とか工夫をしながら、みんなそれぞれ汗を流しています。だいたい同じメンバーなので、相対的にはお互いに実力が上がったかどうかよく分かりません。でも練習会を始めた時期からみるとやっぱりみんな上手になってますね。練習の後はみんなでお昼ご飯を食べて解散します。午前中から行動すると一日が長く使えるのがメリットです。朝早くて大変ですが、この活動も続けていきたいですねえ。

10月29日(Mon): 車両保険

先日不注意から車の左側を擦ってしまいました。二階建て駐車場の一階部分で、バックしながら停めようとして柱の存在を見落としてしまったのです。左前ドアがへこみ、左後ろのドアモールも若干曲がりました。板金&塗装で5万くらいで済まないかなあと思っていたらとんでもない。こう言うとき輸入車のディーラーはお金がかかるんですよね。10万は軽くかかりますよとのこと。仕方がないので車両保険を使って修理することにしました。そういうことなら、板金ではなくドア交換できれいさっぱりしてもらいましょう。交換に要する時間もその方がかからないとこことでした。車両保険は今の車を買ってからずっとかけています。一度でも使えば元が取れるよと言われていたからです。確かに。今まで3回大きな修理をしていますが、その合計は支払った保険料を遥かに超えています。備えあれば憂い無しですね。ということで今は代車を借りています。フォルクスワーゲンディーラーなのに何故か国産の古いセダン。乗りにくいったらありゃしない。

10月30日(Tue): 計画

計画を立てるのは苦手です。プライベートで出かけるときも目的地を決めておいて、あとはその場の雰囲気で移動します。気まぐれとか新たな発見が好きなので、一つ一つの行動をあらかじめ決めておくのはつまらないと思うからです。ですから、旅行の計画なんてのもなかなか乗り気になれません。日程が迫ってきてようやくガイドブックを広げ、現地に行くと気の向くままにふらふら出かけてしまいます。こんな性格なので長期休暇に先んじて旅行の予約をするなんて事は無理です。思い立ったときには既に時遅し。しかし仕事の計画となると、なかなかそうも言っていられません。計画に遅れると自分の責任が明らかになりますからね。最終期限が決まるとそこから逆算して、細かい計画を立てることになります。計画を立てるための会議を何度もするという一見本末転倒な作業も、無理のない実現可能な計画を立てるのにやむを得ません。ただ、今の仕事はちょっと計画が遅れ気味で、だんだんプレッシャーが強くなってきてしまいました。どーしよー。

10月31日(Wed): むすめへ

入院初期の容態や主治医の先生から話を聞くかぎり、ここまで頑張ってくれるとは正直言って想像できなかった。その日一日を乗りれるかどうかが心配で、先のことを考える余裕もなかったし。幾つかの候補の中から夏心美という名前を選んだのは、君が入院して二日目の、面会から帰ってからだった。小さいベッドに横たわる君の顔を見て、この名前を贈ろうと決めたんだ。出生届を出すときは普通はうれしいはずなんだろうけど、その時の自分には荷が重かった。その後の治療の結果は、ハッキリ言えば、今もって思わしくない。自発呼吸が無く意識も無いのだから。でも、でもね、君は少しずつ刺激に反応して手足や体を動かし、モニターの数値を通して苦しさを訴え、時に臭いウンチを出し、大きな伸びをする。そんな様子を見ているだけで僕らはすごく嬉しいんだ。名前の通り君はみんなをなごませてくれる。かわいい娘に“なこみ”と名付けたことを、僕は今は自慢に思っている。今日で満三ヶ月。これからもずっと応援するから頑張るんだよなっちゃん。

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