しのぶの戯れ言

日々の出来事から(2000)

10月1日(Sun): 八王子その2

昨日に引き続き八王子でスカッシュの試合でした。試合は夕方には終わったので、帰りにちょっと駅北口周辺をぶらぶらすることにしました。南口と比べると北口の開発のスピードは凄まじく、何年か前に歩いたときの記憶はほとんどありませんでした。途中、お酒の量り売りをしている店がありました。ワインやウイスキー、リキュールなどの試飲ができて、気に入ったものを100g単位で買うことができるのです。オイルやビネガーも置いてありました。入れるビンも置いてありますが、自分のお気に入りのビンを持っていて入れて貰うこともできるそうです。その後食事をすることになって、よく相模原で使っている情報誌サンロクマルの多摩版をめくりながらラーメン屋を探しました。短い時間でしたけど、知らない街をぶらぶらするのは楽しいです。ところで試合の方ですが、なんと優勝してしまいました。優勝候補だった人が日曜日の都合が悪く、準決勝を棄権したからという幸運もありますが、それでも接戦を競り勝っての優勝でした。やったね。

10月2日(Mon): 子供の頃

辻仁成さんのエッセイ「そこに僕はいた」を読みました。芥川賞作家であり、ロックバンド、エコーズの元リーダーで、最近ドラマの中で使った曲ZOOがヒットしたことでも話題になりました。蓮井朱夏という名前で管野美穂も同じ曲を歌っています。ぼくはどちらかというと彼女の朴訥とした歌い方の方が好きですけどね。この本は、その彼の小学生時代から高校を出るまでの、多くの友達と過ごした思い出がつづられています。父親の仕事の関係で何度か転校をして、その度ごとに友達が出来て、喧嘩もしたし、悪さもした。そんな出来事が赤裸々に書かれています。それらを読み進めながら自分の子供時代を思い返しました。自分は転校をしたことはありません。しかし小学から中学、高校、大学へと進学するにつれ、付きあう友達も変わりました。今でも連絡を取り合っている人は少ないですが、本の中にもあるように、その時の思い出のいくつかは鮮明に覚えています。たくさんの友達がいて今の自分がある。それはこれから先もきっと同じでしょうね。

10月3日(Tue): ホームページ考

出始めの頃は広まるかどうか分からないと言われていたi-modeは、今では利用者1000万人を超えたとも言われ、インターネットの新たな可能性を開拓したと言えます。こうなってくると、インターネットで情報を発信するほうも、ユーザーがどういう環境でホームページにアクセスしているのかを無視することはできません。事実ある音楽情報サイトでは、パソコンでアクセスする人用意外に、各社携帯向けのホームページを作っているところもあります。インターネットを商売に結びつけるとなると、こういう心配りも大切です。先日買ったインターネット関連の雑誌に、ホームページ作りべからず集が載っていました。やたら凝ってて表示するのに時間がかかるページとか、欲しい情報を見つけにくいサイトなど、それだけでページの印象を悪くすることもあるのだと締めくくっていました。きっと、このことは個人のページでもそうですよね。自分の家のページを振り返って、久しぶりにデザインを変えてみようかなあと思っている今日この頃です。

10月4日(Wed): 足

ペンを持って文章を書く作家の手にペンダコができるように、一つの運動をずっと続けると、特定の筋肉が発達してきます。水泳なら肩から胸にかけての筋肉が発達しますし、テニスなら利き腕の太さが一回り太くなるはずです。逆に鍛えるべき筋肉が未発達だと、腰痛やテニス肘といった故障に悩まされることになります。スカッシュもラケットを振り回すスポーツですから、僕もいつの間にか左腕が太くなっていました。それだけ腕への負担が大きいということで、肘の痛みを訴える人も少なからずいます。あとは膝ですかね。どちらも一度痛めると治りにくいところです。そしてもう一箇所、スカッシュは他のスポーツに比べて足先で踏ん張って止まる動作が多いので、足の裏の水膨れや、親指の爪に血豆ができます。特に試合となると普段以上に頑張っちゃいますので、足に合った靴を履いていないと大変なことになります。先日の試合でも途中で水膨れが出来始め、こわごわ続けていました。へたくそだから無駄な動きが多いのだろうって?やかましい。

10月5日(Thu): 万歩計

先日じゃんけん大会で万歩計が当たりました。万歩計と言っても実は高機能で、正確には脂肪燃焼トレーナー付き歩数計というのだそうです。あらかじめ身長、体重、安静時の脈拍等のデータを入れておくと適度な運動強度になるようにピッチ音が出るので、それに合わせて歩けば効率的に脂肪燃焼が進むということらしいです。ピッチ音は本体にイヤホンを差して聞きます。使っている格好がいささか滑稽な気がするのは僕だけでしょうか。でもよく考えたものです。もちろん普通の歩数計としても使えます。7日分の歩数を記憶してくれるそうです。今日、試しに付けて仕事に行ってみたところ、家を出てから戻ってくるまで約5700歩でした。駅までの道と途中の乗り換え、それから会社内での移動で歩いた歩数ですね。一日一万歩を目標にと言いますからちょっと少ないかな。家に帰ってからスポーツクラブに行きましたから、運動不足にはなっていないと思いますけど。そうそう。先日の健康診断の結果が返ってきました。万事異常ありませんでした。

10月6日(Fri): スターバックス

日本におけるスターバックスコーヒーの出店の勢いは、とどまるところを知りません。何しろ、渋谷にある店は、世界中のチェーン店の中で売り上げが一番だというのですから驚きです。日本に上陸した当初、ドトールを始めとした立ち飲みコーヒーショップの中にあって、果たしてやっていけるのか疑問視されていました。当時はまだ珍しかったエスプレッソコーヒーを提供すること。価格設定がドトールと比べてやや高いこと。そして一律して店内禁煙にしたこと。どれも掟破りに感じました。しかし今ではすっかりその流儀が定着して、どの店もいつも混雑しています。煙草が吸いたい人は従来店を利用するということで、ちゃんと棲み分けもできたようです。僕も小腹が空いたときに、本厚木にある店によってクッキーを食べながら一休みすることがあります。今日も会社帰りにちょっと静かなところで勉強したいことがあって寄ってきました。店の一番奥の席に陣取り本を広げていたのですが、いやいや、店の中は想像以上にやかましかったです。

10月7日(Sat): 駐車場

本厚木に車で買い物に出かけました。もちろん、買い物をするあてがある時は提携駐車場に車を停めます。一定金額以上の買い物をすると駐車料金が無料になるところです。おおかたの所は2時間無料というケースが多いのですが、本厚木のミロードは2時間半が無料になります。しかも平日は1000円の買い物、土日祝日でも2000円買えばOKなのでなかなか良心的です。目当ての店で買い物を済ませ、喫茶店で一休みし、さらに本屋に寄っても時間に余裕がありました。30分の差は大きいです。ところ変わって、相模大野の駅前にあるモアーズはかつて1000円買えば2時間無料の駐車場があって、よく利用していました。しかし内部を改装してパチンコ屋が入ってから、規定以上の買い物をしても1時間しか無料にならなくなってしまいました。パチンコ屋の客が長居することを警戒してのことなのでしょうか。買い物に出かけてもちょっと他の所に寄りたいことはありますよね。1時間ではちょっと厳しいので困っています。なんとかならないかなあ。

10月8日(Sun): スーパー

スポーツクラブで汗を流した後、夜ご飯の食材を買いにスーパーに行きました。運動をする前に物を食べるのはよくありませんね。最初は直前に食べたヤキソバパンが消化しきれず、しばらく経った後は逆にお腹が空いて目が回ってしまいました。そんな状態でスーパーに入るのは危険です。野菜や肉などの食材よりも手っ取り早く食べられるもの、酒のつまみになるものについつい目が行ってしまうからです。駄菓子コーナーを見つけてビールのつまみになるなと思い、閉店間際の安売りをしているお惣菜を見つけてまた買い物カゴに入れ、さらに半額セールをしているパック寿司を手にしてしまいました。それだけにはとどまらず、家に冷えているビールが無いことを思い出し、缶ビールを買ってこれで完ぺきです。やっぱりこうなってしまったと思いつつ、店を後にしました。ところで、果物売り場にもう柿やミカンが置いてありました。ミカンといえばこたつ。こたつといえば猫。もう秋なんですね。そう言えば安売りしていたむき栗も買いましたっけ。

10月9日(Mon): ドーム球場

所沢の西武ドームで行われた西武−ロッテの最終戦を見に行きました。ドームで行う今季最後の試合だそうです。この日はファンクラブ会員は内野自由席が無料。一般の客でも外野席が無料で入れます。ということで、比較的空いていそうな3塁側外野芝生席での観戦です。最多勝がかかった西武松坂とロッテ小野の投手戦になるはずでしたが、どちらもいまいちピリッとしない展開でした。西武が着実に適時打を打ち、3−0となった7回が終わった時点で帰りの混雑を避けるために帰ってきました。今日感じたことは、(1)野球はノンビリしている。プレイ以外の時間が多くて間延びした感は否めません。(2)屋根付きドームはよい。試合開始時は強い雨が降っていました。これが屋外の競技場で、しかも雨天中止の無いサッカーだったら大変です。(3)ロッテのファンも頑張っている。周りはロッテのコスチュームを着たファンがたくさんいました。攻撃時には総立ちで応援です。こんなにロッテファンがいたとはおみそれいしました。

10月10日(Tue): 草サッカー

久しぶりに会社の草サッカーチームの練習に参加できました。以前に比べ練習そのものの回数が減っているのと、自分の都合が合わないのとで、なかなか参加できなかったのです。今日の参加人数はちょっと寂しい4人。何をしようか迷ってしまうくらいの少なさです。僕を含め我々のチームは、ほとんどがサッカーを専門的にやったことの無い初心者です。専門のコーチがいたりあるいは決まった練習があるわけもないので、とりあえず行き当たりばったりでボールを蹴っていました。僕はまだしも、他は普段運動不足な集団ですから、強度の強い運動は極力避けるのが暗黙の了解です。ゴール前の狭いスペースで簡単なパス回しの練習をしました。しかしなんで頭で思うように体が動かないんでしょうね。敵一人に対し二人で攻めるという有利な状況でもなかなかゴールが入らないのです。フリーキックの練習をすると、たとえゴール前が無人でもゴールマウスにボールが入りません。それでも、ボールを追いかけてグランドを走り回るのは楽しいですよ。

10月11日(Wed): 最新携帯電話考

携帯電話の機種変更をして2週間ほどが経ちました。インターネットに接続できて、着信メロディも3和音が使える、最新の機種です。そしてその使い心地はどうかと言うと、うん、確かに使って面白いと思いますね。他の会社の携帯電話ユーザーともメールのやり取りはできるし、最新の情報にすぐにアクセスできます。ちなみに、緊急に何らかの情報が必要になったことは、今まではありませんけどね。せいぜい電車の乗り換えなどの暇つぶしに使っている程度です。着メロはさすがに今までとは質が違います。しかし、自分で音符を入力するのは根気が必要で、しかも自分で何かの音楽をコピーできる才能はありませんから、できあいのものをダウンロードするのがいいところです。着メロに限らず、何かをダウンロードするにはお金がかかることが多いようです。小額ですが、どことなく、いいように乗せられているという気がしないでもありません。で、肝心の電話機能ですが、今までほとんど会話に使っていないからいまだ未知数だったりして。

10月12日(Thu): 社有車

午後から海老名事業所で打ち合わせでした。事業所には社有車が何台か用意してあり、空いていれば事業所間の移動に使えます。今日は打ち合わせの後に会社に戻る人がいたので、社有車を使って移動することができました。使ったのは1ボックスの大きな車です。海老名まで僕が運転を担当したのですが、操作系がどれも軽く、しかも自分の車と違って車高が高いからか、ふわふわした感じがして運転しずらかったです。社有車のように時々運転する車で戸惑うのは、サイドブレーキのはずし方です。一般的な手でレバーを下げるものなら問題はありませんが、たまに足踏みのやつがあるとやり方が分からなくて苦労します。それから今日はATのコラムシフトも初体験でした。最初はどれがウインカーでワイパーでシフトレバーか、どうやったら動くのか、理解するのに時間がかかりました。いちいち取り扱い説明書なんて読みませんからね。そういう人が適当に動かしても使えるように、メーカーもちゃんと作ってあるんでしょうね。大したものです。

10月13日(Fri): 避難訓練

年に一度の職場の防災訓練でした。法律でやるべしと決まっているそうです。職場では普段からある程度のグループ単位に、職場防災隊が組織してあります。ちなみに僕は搬出班長で、避難するときに非常持ち出し品を持って行くというのが役目です。でも名目だけで、実際に有事に持っていけと指示されているものはありません。例年の訓練は、あらかじめ作ってあるシナリオに乗っ取って、速やかに避難できたことを確認するのが目的です。しかし訓練を行う日時を連絡し、その時間にはちゃんと居室にいるように指示され、訓練開始を告げる館内放送が流れるとそそくさと整列して避難場所に移動するだけですから、効果の程は知れてます。そこで今年は事業所長の意向もあって、詳しい日時を指定しない形式で行いました。とは言っても実施する日は事前に耳に入ってきます。打ち合わせをしながらそろそろだねなんて話をしていました。例年のように速やかにはいかず、避難に要した時間はかかったそうですが、それを縮めるのが来年の課題だそうです。

10月14日(Sat): 念願の

ウッドデッキを作ったら、そこでバーベキューをしながらビールを飲むのが夢でした。そして今日、とうとうその夢を実現することができました。ウッドデッキにアウトドア用の七輪を持ち出し、炭火を起こして焼鳥や肉を焼きながらビールを飲んだのです。本来なら大勢でやった方が楽しいに決まっていますが、最初は様子を見るということで地味に夫婦二人で決行しました。正直に言うと僕が一人で楽しんでいたのですけどね。夕食代わりだったので、すでに周りは陽が落ちています。しかしランタンに灯を入れて周囲を照らし、寒さにもめげずに炭火を起こしました。ついさっきスーパーで買ってきた焼き鳥やししゃもやカルビを焼き、念願のビールを飲みました。いやいやうれしいですね。ウッドデッキを作って本当によかったと思いました。傍からみればただ火遊びして喜んでいるように見えるだけだと思いますけど、それでも自分の中では大満足です。お腹が一杯になった後は、久しぶりに珈琲の生豆を取出し、炭火焙煎までやってしまいました。

10月15日(Sun): グランベリーモール

久しぶりに南町田のアウトレット商店街、グランベリーモールに行きました。オープン当時の混雑も落ち着いて、平日は空いているという話も漏れ伝わってきています。でもさすがに休日はまだ人も車も多いですね。駐車場に入るにも車の列ができていました。でもよく見ると、本当に駐車場が混んでいるのではなく、車の誘導の仕方が下手くそだから道が渋滞しているだけでした。おそらく周囲の道が狭いところにたくさんの車が集まってきているからでしょう。僕は服飾にあまり興味が無いので、見て回るのはもっぱらアウトドアショップのREIやインテリアショップのFrancFrancが中心です。今日はいつもは見てるだけのREIで、ついつい安売りの言葉に魅かれてウォーキングシューズを買ってしまいました。本当に安いのか分かりませんけど、ちょうど欲しいと思ってたのでよかったです。しかし、相変わらずREI脇のスターバックスは混んでますね。今日も店の外にまで長い行列を作っていました。そこまでして買うこともないだろうと思うのですけど。

10月16日(Mon): 車内ではご遠慮ください

電車で携帯電話を使う問題に対し、偶数車両のみに使用を限定するとか、シルバーシート付近ではやめてといった一律禁止とは違った施策も見られるようになりました。シルバーシートの設置や特急車両での禁煙と同じように、これからは様々な顧客の要求を満足させるために、サービスの形態も柔軟に対処することになるのでしょう。それならいっそのこと、こんな車両を作ってはどうでしょうか。ヘッドフォンで音楽を聞いてもいい車両。新聞を大きく広げて読んでもいい車両。居眠りして隣の人に寄り掛かってもいい車両。酔っぱらって酒臭い息を吐こうが、青い顔をして戻しそうでも構わない車両。地べたに座ってもいい車両。足を組んだり大股を広げたり、荷物を置いたりして座席を広く使っていい車両。子供が走り回ってもいい車両。大きな声で会話をしてもいい車両。さてこうすると、それ以外の車両は実に乗りやすくなるはずです。座席には姿勢を正してきっちり座り、ひそひそ話以外の音は何一つせず、携帯も煙草も臭い息もなし。いかがかな。

10月17日(Tue): 居眠り

今日も電車ネタです。この季節、電車の中が丁度いい暖かさに感じます。もともと座席に座ると微妙な揺れが心地よく感じるもので、特にこんな時は強烈な眠気が襲ってきます。本を読んでいてもまずその内容が頭に入りません。難しい本ではないのです。同じところを何度も読み返して、それでも何が書いてあるのか分からないのです。そのうち本を広げたまま意識を失い、本を床に落とします。さすがにそれには気がついて拾い上げますが、どこまで読んだか覚えていません。あきらめて本を片づけ、本格的に居眠りすることにしました。端の席だったので手すりに体を預けて目を閉じます。じっとそのままだったらいいのですけど、こんな時は頭が自然と揺れてしまいます。手すりにガンガン頭をぶつけ、周りから見たら格好悪いだろうなあと意識の底で思っても、それでも眠気に勝てない自分がもどかしい。でも、それでも、降りる駅ではきっちり目が覚める自分はなんてすごいのだろうと思っても、そこはかとない気恥ずかしさが残る、秋の夜長です。

10月18日(Wed): 焼き肉屋

小田急相模原駅近くに焼き肉屋のチェーン「牛角」がオープンしました。ビルの1階のそのスペースはかつて、洋食屋さんがあったところです。閉店した理由は分かりませんが、お客さんはあまり入ってなかったようでした。じきに内装工事が始まったので、何になるのか毎日楽しみにしていました。「牛角」は最近このあたりにたくさん出来ている店です。安くてそこそこ美味しいという評判です。会社帰りに店の前を通ったら、店の外まで並ぶ人がいるほどの盛況ぶりでした。ぜひその内行ってみたいと思います。焼き肉屋と言えば、先日通っているスポーツクラブの隣にある大和の焼き肉屋で、ぼや騒ぎがありました。原因は分かりませんが、営業時間中でしたのでコンロか厨房かから火が出たのでしょう。火を甘く見ると怖いですね。「牛角」は大丈夫でしょうか。大和の焼き肉屋の上は駐車場になっていて、車を停めるとにいい匂いにお腹がなることもしばしばです。おださがの店の上は学習塾とマンションです。勉強中に焼き肉の匂いもつらそうですね。

10月19日(Thu): 両替

給料日が近くなり、財布の中に福沢さんが独りぼっちでいるようになると、残りの日数を指折り数えてむだ遣いをしないように心がけます。福沢さんは出不精なので財布の中に落ち着いていてくれます。しかしそれが夏目さんに替わるとなるとこれはもう、あっという間に帰らぬ旅へと行ってしまいます。しかし一万円札は小さい買い物をするときに困ることがあるので、やっぱり両替しなくてはいけません。どんなところで両替するのがいいのでしょう。僕は小心者ですから、小額の買い物で大きい札を出すことに引け目を感じないところが望ましいです。そういう意味では一万円札が使える自動販売機がいいかもしれません。しかしそこは要注意。大抵おつりは全て千円札で出てくるので、その後あっという間に使ってしまいがちです。コンビニの店員さんはこれ見よがしに一万円入りますなんて宣言してくれますので、ここはやっぱり物静かな本屋のお姉さんの所にいくのが一番かな。あとは、油断して大きな額を使ってしまわないようにしないとね。

10月20日(Fri): 試聴

午後から雨が降りました。かみさんと待ち合わせをする時間調整ために、会社帰りに本厚木で寄り道をしました。でも雨ですから濡れるところには行きたくありません。そこで駅ビルのミロードにあるCD屋さんに行きました。最近のCD屋さんは試聴できるディスクが当たり前のように置いてありますが、ここはその数がなかなか多く、知らない分野の曲を聴けるのが楽しいです。本は立ち読みで読んだ気になっても、CDはそうはいきません。むしろ試聴したから欲しくなることがよくあります。最初にグラグラ来たのはビートルズのベスト盤。2枚組の物が年代別に2種類あって、さらに隣にジョンレノンのベスト盤も置いてありました。全部買うと1万円位になります。給料日前に衝動買いするにはちょっと勇気のいる金額です。そこはぐっと思いとどまり、次に柄にもなくジャズのコーナーへ。ピアノトリオのライブ盤の気に入ったのがあって、さんざん迷った揚げ句、それは買ってしまいました。ふと気がつくと待ち合わせの時間はとうに過ぎていました。

10月21日(Sat): 反省

実家の近くのスポーツクラブでスカッシュの試合があったので、実家に顔を出すついでに出場することにしました。あらかじめ送られてきた対戦表によると、僕は1つ勝つと2回戦目で第1シード選手に当たります。順当に行くとそこで負けるだろうと思って試合に臨みました。一回戦の相手も決して弱くなく、充分に気合いを入れたつもりでした。ところが試合が始まってみると、どうも調子がおかしいのです。足が思うように動かない。ラケットへのボールの当たりが悪い。どたばたしているうちに、最初のゲームは9対1であっさり取られてしまいました。次のゲームはなんとか取り返したものの、ファイナルゲームは6−0とリードしながらそこから逆転されて負けてしまいました。悪いほうに緊張が出てしまったようで、ずっと足が地に付かないような感じでした。ウォーミングアップが充分ではなかったのが原因かも知れません。いずれにせよ負けは負けです。しかも今回は全然納得できない負け方で、悔しさもいつも以上でした。ぐやじー。

10月22日(Sun): けん引

昨夜は実家に一泊して、今日は勝ち残っている仲間の試合の応援に行きました。試合が全て終わった後、みんなで食事をして帰ってきました。帰りは僕らの車ともう1台でつるんで走りました。相手の車は付近に土地勘がなく、来るときも国道を使って大きく遠回りしたそうです。ということで、道を知っている僕らが先導する形で走り始めました。車を従えて前を走るのはいろいろ苦労があります。列の先頭を走っていたばかりに、自分だけがねずみ取りにかかったこともありました。それはともかく、周りはすでに暗くなっていますので、相手の車を見失わないように気を付けないといけません。こんな時その人の性格が出ますね。ぴったり付けてくる人もいれば、のんびりしていてついつい離れぎみになってしまう人もいます。こちらも、間に他の車が入らないように、信号で列が離れないように、バックミラーを頻繁に見ながらの運転になります。トランシーバーとかで会話をしながらなら楽なのですが、そうでもないととても疲れます。

10月23日(Mon): パスネット

関東地方の主要私鉄を含む17の鉄道で使える共通のプリペードカード「パスネット」が使えるようになりました。これを使えばいちいち切符を買う必要はなく、自動改札にカードを通せば自動的に乗車区間の運賃が徴収される仕組みになっています。JRのイオカードも同じようなシステムですが、近い将来別のシステムに乗り換える予定だとかで、今回のパスネットのグループには入っていません。つまり乗り継ぎにJRが入るとせっかくのシステムも役に立たないのです。いったい、利用客の立場でサービスを考えているのでしょうか。まあいずれにせよ、これらのシステムが進化すると、自動改札にカードを挿入しないでも、カードを携帯した人が通過するだけで自動的に認識してくれるようになるのだと思います。高速道路の料金所でテストが始まっていますが、まだ技術課題が残っているようです。でも、あれって、家の前に感知器を設置しておいたら家の前を通過する人から料金が取れちゃうのかな。そうだったらちょっとうれしい、いや、おそろしい。

10月24日(Tue): 歩き方

会社の机に座っている時に人が近づいてくると、その気配でそれが誰だか分かります。自分に用事がありそうな時は声をかけられる前に振り向きますし、そうでないときは無視します。これはどこで判断できているのかというと、その人の足音や姿勢からではないでしょうか。普通に歩くだけでも人それぞれに個性がありますよね。足の運び方、手の位置、首の角度、胸の張り方などポイントはたくさんあります。基本的には骨格や筋肉のつき方によって変わるのだと思いますが、その時の体調や気分によっても変わっているでしょう。人が歩いている後ろ姿を見るだけで、元気がなさそうだななんて分かりますからね。歩き方に個性があるとすると、逆に言えばそれを変えれば、自分自身をある程度変えることができるかもしれません。自分はよく猫背だと言われますが、意識的に胸を張って歩くと確かに気分がすっきりするような気がします。自分に自信が持てなくなったとき、なんかむしゃくしゃするとき、歩く姿勢に気を付けてみませんか。

10月25日(Wed): 名前

仕事で業者さんと話をする時に、会う前に電話で連絡をすることがあります。自分が慣れてないからかもしれませんが、電話で自分の名前を伝えるというのがどうも苦手です。「おぜき」ですと言っても、たいていは「おざき」さんと間違えられます。紛らわしい音なので、気を付けてゆっくり一文字ずつ発音するのですけどね。まあ僕の方も初めて聞く名前の時など、正確に聞き取ることができませんので、初対面の人同士が音だけで名前を伝えるのは難しいということなのでしょう。逆に漢字が正しいからと言ってちゃんと名前を呼んで貰えるわけではありません。僕の場合は「こせき」さんとか「こぜき」さんというのが多いかな。いちいち訂正するのが面倒な時は、それでも適当に返事をしてしまいます。そこへ行くと電子メールで用件をやり取りするのは比較的間違いがありません。メールの最後に署名を付けて送りますし、メールアドレスから本名が予想できることもできますからね。使い方さえ間違わなければ電子メールは実に便利です。

10月26日(Thu): 本屋さん

インターネットで紹介されていた本が欲しくて、著者と題名だけをメモして本屋に行きました。今の携帯電話に簡易のメモ機能がついているんですね。こんな時意外と便利です。ところが、目的の本は見つかりませんでした。あまり買ったことの無い分野だったので、いったいどこに並んでいるのか分からなかったのです。それでも同じ著者の別の本にあった紹介文から、目的の本は、新書版で出版されていることを突き止め、ようやく棚までたどり着きました。でも結局目的の本は並んでいなかったのです。それなら最初からインターネットを通じて購入してもよかったんですよね。望みの本を見つけて注文して、家に送ってもらったり、近所のコンビニに配送して貰ったりできるそうです。わずかな手がかりから膨大なデータベースを検索して目的の本を探り当てるのは、まさにインターネットの得意とするところでしょう。ただこの場合、中身を確認できないのが欠点です。そこさえクリアできたら、もっともっと利用者が増えるように思います。

10月27日(Fri): 都内で運転

かみさんの会社から荷物を運ぶために、一旦家に帰ってから車で都内に出ました。お金を払ってまで渋滞にはまるのもいやだったので、高速を使わずに246を通って行きました。こちらは大きな渋滞もなく、途中までは順調に流れていました。表参道で渋滞しているという表示があったので、そこを避けるつもりで渋谷の手前で曲がったのはいいのですが、久しぶりに都内を走ったせいもあって、かえって遠回りをしてしまいました。なんせ渋滞を見ればすぐに脇道にそれたくなる性格ですからね。場合によってはなかなか目的地に着かないのです。それにしても都内の道はバイクが多いですね。信号待ちをしていると右から左から何台も車の間をすり抜けて来ます。後ろの席に大きな箱を乗せたバイク宅配便もたくさん見ました。それから多かったのはやはりタクシーです。不況になるとタクシーを利用する人が減るといいますが、どうしてどうして、元気に走り回っていました。バイクとタクシーは一緒に走ると気を使います。慣れない都内の運転は疲れました。

10月28日(Sat): 解説者

今年の日本シリーズはジャイアンツの圧勝で終わりました。序盤こそ連敗したものの、それからは怒濤の4連勝です。さすがのダイエー投手陣も勢いを止めることはできなかったようです。家に帰る道すがら、ラジオで野球放送を聞きいていました。よーく聞いてみると彼らの解説は実にあてになりませんね。場面は五回の裏巨人の攻撃で1アウト2塁。打者は清原です。「清原は振り遅れているから速球で押せば大丈夫なのに、どうして変化球など投げるのだ」とか、「ベースから離れて立っているので、外角低めに投げればいい」と彼は言います。その通りに外角低めに投げたボールを清原が見逃したときに、アナウンサーに聞かれて出た言葉が「今のはパームですね」でした。結局そのあと、同じく外角低めの直球を余裕を持って見逃し、四球で一塁に歩きました。全然つられないじゃないですか。その時の言葉が「歩かしてはいけませんね」でした。自分の経験を元にした考えをしゃべっているのでしょうが、それだけじゃだめなんですよ、デーブさん。

10月29日(Sun): フリース

暖かい上着が欲しくなる季節になりました。最近の流行はやはりフリースでしょう。フリースといえばユニクロ。昨年は破格の1900円のフリースがよく売れたそうです。もちろん僕も買いました。今年も同じ戦略ではインパクトが弱いと思ったのでしょうか、ユニクロの今年のフリースはなんと51色のバリエーションをラインナップしたようです。でも、51色全部を全ての店で在庫するのはさすがに難しいらしく、店に置くのは数色で、その他はインターネットで注文しなくてはならないそうです。微妙な色の違いから、実物を見せないでどうやって選べというのでしょう。モニタに映った色、色見本として店に置いてあるカタログ、そのどれもが実際の製品の色とは違うはずです。そこがカラーデザインの難しいところなんですから。今日、家の近くのユニクロに寄りました。フリースは今日まで1280円の特価で販売されているそうです。色はパッとしないものしか残っていませんでしたが、たくさんのお客さんが群がっていました。いやいや実に商売上手ですね。

10月30日(Mon): 書く習慣

「文章をダメにする三つの条件」という本を読みました。元新聞記者であった筆者は、大学と文化センターで作文教室を担当している事例を元に文章論を展開しています。くだんの三つの条件とは「事実の羅列」「理屈攻め」「一般論」だそうです。大切なのは、あるテーマに対し、自分の体験談や気持ちなど、人に伝えたいことを整理すること。そのために必要な事例を選び、不必要な事は書かないことだとか。言葉の使い方や句読点の打ち方などのテクニックは二の次で、ともかくたくさん文章を書きなさいと訴えています。いい文章を読むのもいいが、それだけでは上達しないのだそうです。僕も筆者の意見にほぼ賛成ですね。百聞は一見に如かずと言いますが、まずなんでもいいから自分で文章を作ってみることが大切なんだと思います。インターネットの普及のお陰で、会話だけではなく文章を使った交流も気軽にできるようになってきました。文書を書いて人に伝えることは物事を冷静に見ることに繋がると思っているのですが、いかがでしょうか。

10月31日(Tue): 中華料理屋

おださが駅近くの中華料理屋さんで食事をしました。よく行く店のマスターが昔修業した所だと聞いていた店です。場所も知っていましたし興味もあったのですが、実際に行くのは今日が初めてでした。その店のある商店街は風俗店が多いところで、ちょっと足を止めにくかったのです。その店の両隣も呼び込みのお兄さんが店の前にいるピンサロですからね。まあ、でも入ってしまえばごく普通の店で、決してビール一本一万円なんて法外な値段を取られる店ではありませんでした。定食メニューも何種類か用意してあって、サラダやスープにデザートまで付いて750円と以外と安い。かみさんはその定食を、僕は初めての中華料理屋さんでよく食べるチャーハンを、そしておまけに餃子を一皿頼みました。いやこれが、噂通り美味しかったです。チャーハンの炒め具合もよかったし、定食の鶏と茄子の炒め物もいい味で、餃子もジューシーでした。しかも全体に量が多い。二人で満腹になって店を出ました。これであの値段なら大満足です。

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