2008年8月17日(日)パシフィコ横浜国立大ホール(ファイナル)



 この感想は、『なんでもレポ☆けいじばん』に書き込んだミニれぽに加筆・修正したものになっています。あと、2日間の記憶が混ざりまくっていることを、予めご了承下さい(笑)





■演奏曲目■

Opening 17:10

1.Kaleidoscope
2.君に会いたい
3.O.Z.Y.
4.千年ロマンス
 MC
5.愛の偶像(ラブ・アイドル)
6.Super Star
 MC
 〜即興で『『Yesterday』を披露
7.ヤマトより愛を込めて
 〜メンバー紹介+せんとく君登場
 MC
8.天使の奇蹟(新曲)
9.Desire Red Rose 2008
 MC
10.まほろば
11.禁断の果て
12.白夜〜Metal Byaku-ya〜
13.月姫

アンコール1
14.Berlin Rain
15.Techno Glamorous ('59 LP Standard)
 〜ツイン・ドラム・バトル
 〜ANCHANG登場
16.Lonely Heart
17.Endless Dream 2007
18.ヘビメタ・バケーション
 〜ヘッドバンキング講習会(笑)
19.悲劇受胎
20.騒音おばさんVS高音おじさん
21.月姫

アンコール2
 MC
22.One Way Love


Ending 20:30過ぎくらい

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;



 全体の流れやセットについては初日のレポをご覧下さい。2日目では割愛しちゃいます(笑)

 ステージセットはもちろん、曲構成や衣装は初日と同じでしたが、前日と同じだとは感じないところは、鋼鉄天使たちのステージパフォーマンスの素晴らしさなんでしょうね〜。


 開演前のアナウンスは少しギリギリに入ったので、最初のは聞き逃してしまいました。ママンボによると「ツアータイトルが長くて申し訳ありません」みたいなことを言っていたそうです。開演間際のアナウンスでは、注意事項を守らないと「王子連合がビックリしておもらしをしちゃいます」みたいな感じでした(笑)


 そして、何よりビックリしたのは、公演がスタートしてから2階席に桜井さんと幸ちゃんがやって来たのですっ!もう、いつも通りの格好です!桜井さんなんてスーツ姿だったし(幸ちゃんは頭しか確認できなかったので、衣装までは判りませんでしたが、たぶんちゃんとした格好だったんでしょう/笑)、「もしかして楽屋で着替えてた?」とツッコミたくなるようなALFEEモードの2人でした(笑)。だって、あんなスーツ姿で座ってみたら皺になっちゃうって!
 あまりにALFEEモードな2人だったので、自分は幻覚症状が出てしまったのかと呆然としてしまいました(笑)。でもでも、同じ空間に本家が揃い踏みして妙に感動してしまいました。幸ちゃんは今回のTOUR初日の渋谷や去年の有明ファイナルも観に来ていましたが、桜井さんが高見沢さんのソロコンサートを客席で見るだなんて初めてですよね?なんとなく、これで高見沢さんの本格的なソロコンサートは、しばらく無いのかな〜なんて思ってもしまいました。





【本編】

 この日はDVD収録があるので客席周辺などにカメラが入っていました。

 開演は10分ほど押してスタート。

 この日は前日とうってかわって雨模様な上に涼しい気候でしたが、会場内は関係なく、TOURファイナルということもあって、初っ端から飛ばして行きます!

 1曲目の『Kaleidoscope』からノリノリで、白いマントのようなものを蝶々のようにヒラヒラさせていた高見沢さんでしたが、かなりフリフリし過ぎていて、2階席からだと新種の昆虫に見えてきました(笑)
 『O.Z.Y.』で相変わらずカニさん歩きのルークが見られて感激(笑)。なんか、絵に書いたようなカニさん歩きなので、ついつい注目しちゃいました。あと、『千年ロマンス』の照明がすっごく綺麗だったという印象が残っています。出だしのコーラスは、高見沢さんとドラムのTAROさんのハモにいなっていますが、何気にTAROさんの高音ヴォイスも素敵なんですよね〜♪


 最初のMCでは、「今日はDVD撮りだからね。汗は抑えておかないとね」と入念にタオルで汗を抑える高見沢さん。そんな王子に倣ってサポートメンバーの全員もタオルで顔を抑える(笑)。何気にドラムのそうる透さんの芝居がかった拭き方がツボでしたっ。高見沢さんはかなり念入りに抑えていましたが、納得してマイクスタンドの所に戻ろうとすると再び汗が出てくるらしく、「あれぇ?まだ汗が…」と、なんどもマイクスタンドとタオルのある場所を往復してました。

 今回のTOURから天使が新たに加わったという話でから、「一人は天使の付き人だけどね。なんか、あいつの顔を見ていると美味しそうなんだよな」とTAROさんのことを揶揄していました(笑)。昨日なんて、「あいつの顔を見ていると、たこ焼きに見える」なんて言ってましたからね。お腹が空いている時に見たら危険な顔なのかもしれません。

 そして前日の話になり、「狭い箱でやってきたせいか、昨日はいきなり広い所に出されて出演者及びスタッフ一同あたぷた部分がありましたが、終演後にしっかり反省会したので今日はバッチリです!…なんて、反省会なんてしないけど(笑)。このTOURは初日の渋谷もそうだったけど、Zeepとか本家では回らないような場所でやりまして、このパシフィコ横浜も本家がこけら落としして以来なんだよね。本家はこけら落としが多くて、今度の秋TOURで久しぶりにやる東京国際フォーラムもそうなんだよね。あと、知らない人もいるだろうから言っておくけど(笑)、あの東京ドームもこけら落としはALFEEだったんだよ」と、こけら落としバンドの異名を持つALFEEのアピールに余念のない高見沢さんでした。でも、ALFEEが東京ドームのこけら落としをしたことを知らない人の方が増えてきているっていうことに、時の流れを痛感しましたね(笑)
 あと、この時だったかな?「トシヒコのパシフィコ!」なんて韻を踏んだ言い方を連呼して、一人で喜んでいました(笑)

 それから仏像にハマッているという話から、今の自分のポジションはは阿弥陀如来に似ているというと話したら、前方の客席の人達からから拝まれたようで、「だからって拝まなくていいからっ!」と焦っていた高見沢さんにウケました。あと、ルークとKOJIはポジション的にも菩薩だということになり、ちゃんと合掌のポーズをして成り切る二人や、阿弥陀如来には両サイドに菩薩2人と、後方に四天王と呼ばれる家来を従えているとかで、ホントに今のステージポジションがそのまま阿弥陀如来のポジションに通じることに自画自賛モード入っていました。
 ちなみに如来は涅槃の域に入っていて154億年後に生まれ変わる…という言い伝えがあり、その気の遠くなるような数字に高見沢さんは理解不能になっていました(笑)。仏教に造詣が深いようでも、高見沢さんらしい価値観を踏まえて解釈しているところが好きだな。

 そうそう。高見沢さんは仏像でも阿修羅像にハマッていて、色々と熱く語ってくれましたが、ウン万円もする素晴らしい阿修羅像を持っていて飾ってあるらしい。但し、その阿修羅像は一般公開する予定は無いとのこと(笑)

 その流れで『愛の偶像』が歌われまして、ちょっと高見沢さんを拝んでみたい気分になりました。続いての『Super Star』では、Newギターのメタル・エンジェルギターが登場し、相変わらず羽が青く光ってました。色んな意味で超ゴージャスなので、どっから見ても存在感のあるギターです。昨日に引き続き、ギターチェンジ間際まで光らせて遊んでいた高見沢さんであった。


 この演奏が終わったと同時にサポートメンバーは一旦ステージを去り、高見沢さんの一人舞台に。そのMCでは、鶴フレームのサングラスを掛けてきた高見沢さん。昨日はサングラスを掛けて来なかったのに、これはDVD録り対策だったのかしら?(笑)。もちろん、ここで持参してギターは、エピフォンのカジノ。

 ビートルズの代名詞的なギターなのでビートルズの話題になったんですが、「当時のビートルズの演奏の映像とか見ると、ポールもジョンもネックを凄い高い位置で持っていたりするんだよね」と、実演して見せたりして可愛かったわぁ♪
 この日は何度も「だからってビートルズの曲はやらない!」と言っていたけど、客席から執拗にビートルズをリクエストされ、「ファイナルだからな〜」と根負けする高見沢さん。即興で『Yesterday』を披露してくれましたっ♪今回のステージでは珍しい、しっとりとソフトに歌い上げる高見沢さんに客席はこの日一番の拍手を送りましたが、「なんでビートルズの曲で一番大きい拍手が来るんだ…」と、やや不満気な高見沢さんが可愛かった(笑)

 それから春TOURの時の話題した「愛について」の話題へ。春TOURの時と同様に、「ある愛の詩…」と言って横を見ても当然誰も居ない(笑)。「ロミオ&ジュリエット…」と言って横を見ても誰も居ない(笑)。思わず2階席を見ながら「今日はギター持って来てないのかよ?」と幸ちゃんに向かって無理を言う高見沢さん(笑)。この言動で、幸ちゃんが来ていると気付いた人も多かったのでは?
 この日も「TOUR中、"こんなに話題にしているのに、誰も『ある愛の詩』のDVDを送ってこない"って言ったら大量に送られてきちゃって、もう本当に要りませんからっ!まだ観てない人に配っているくらいですから」なんて言っていましたね(笑)。それに、「この間改めて観たんだけど、今観ると昔の映画ってツッコミ所が満載だよな。なんで、この作品で当時は泣いたんだろうって思うところもある」と、シビアな意見も出ました。でも、「昔の映画でも今観ても十分感動する作品もあります。個人的には『砂の器』には泣きました」と語っていまして、個人的に映画『砂の器』は邦画No.1だと思っているので嬉しかったです。あの映像美といい、役者さんの素晴らしさといい、音楽といい、ホントに今の映画界にも通じる作品なんですよ。

 さらに、高見沢さんが"愛"とは何なのかを初めて理解できた映画ということで、『宇宙戦艦ヤマト』の話題でになりましたが、「あの作品で終わっていれば、俺は本当に感動していたのにっ!」と力説していた高見沢さんにウケました。もう、ホントに悔しそうに言ってました(笑)

 その流れで『ヤマトより愛を込めて』が歌われまして、あれだけ高見沢さんが力説する作品のエンディングテーマだっただけに、聴きながら「今度、この作品のDVDを観てみようかな」…て気分にさせられました。それだけ、「この曲が好きだーーっ!」という、高見沢さんのオーラというか気持ちが籠もりまくった歌唱でしたね。


 演奏が終わると、高見沢さんがサポートメンバーを呼び込みながのメンバー紹介になり、TAROさんを呼び込んだときに「広島のコンサートの楽屋でさ、ただすけと話していた声が隣の部屋の俺のところまで聞こえてさ、『俺ってEXILEに似てない?』とか言ってやんの。聞いてて笑っちゃったよ」と暴露する悪魔な王子でした(笑)。その流れで、ベースの中川さんは「このTOURの為にダイエットした」とか、キーボードのただすけさんは「特に何もしていない」とイジメたり、言いたい放題の王子でして、サポートメンバーは戦々恐々の思いだったことでしょう(笑)

 そして全員紹介した後、「今日はファイナルということで、特別に奈良から"せんとく君"が来てくれました!」と、何かと話題の奈良のキャラクター"せんとく君"に、なんとTAROさんが瞬時に成りすましましたのであった!ちゃんと角やタスキまで用意されていましたよっ!ポーズもバッチリでした♪高見沢さんは「なんかアイツにはオチを持っていかれるんだよなぁ」と愚痴っていましたが、考えついたのはアナタ様でしょう!とツッコミたかった人は多数(笑)。TAROさんをすっかりオチキャラにしちゃっていました。

 このサポートメンバーとの出会いの話しから、昨日も話題になったルークが飴やアロマをくれた話になり。本日もルークの「俺の王子が〜〜!眠れないんだ〜っ!」熱演付き(笑)。昨日とは、また違ったニュアンスの演技でしたっ。それにルークはアロマ以外にも、りんごジュースをくれたり生活に密着したものをプレゼントしてくれているとのこと。ルーク曰く「王子は高い物ばかり持っているから、持っていないだろう安くてイイ物を貢いでアピールしようと思いました」とのこと(笑)。その庶民的な感覚、物凄く理解できますっ!私の中で、更にルークの好感度がアップ!アップ!

 その流れでTAROさんのお母さんは(自分が持っていない)金のゴジラのフィギアをくれた、他のメンバーからも色々貰っているという話になり、気まずい雰囲気になった人が約一名(笑)。
 KOJIは高見沢さんから大きく視線を逸らした上に、何故か袖に下がってしまう(笑)。最初はそのツッコミが怖くて退散しちゃったのかと思ったけど、KOJIはステージに戻って来ると、喋っている最中の高見沢さんに近付き何やら耳打ち。てっきり、「貢ぎ物用意してます」とか言っているのかと思ったら(笑)、スタッフからの業務連絡を伝えた模様ようで、KOJIからの耳打ちに納得した高見沢さんは頷くと、「KOJI、繋いどけ!」と指示して一旦ステージを下がる。
 予想外の展開にKOJIは「……ヤ、ヤバイっ!」と大パニック。ルークはじめ、他のサポートメンバーは助け舟出す気は無し(笑)、高見沢さんがステージに戻って来るまで全く場を繋げられないグダグダなMCを披露し(笑)、ファンに励まされるKOJIがラブリーでした♪

 戻って来た高見沢さんはこれといって変化は無し。ギターコードとか、客席からはパッと見判らないほどの調整だったのかしれない。

 そして高見沢さんはKOJIに対して、今のMCや貢ぎ物をツッコミをすると思いきや、「KOJI、休日は何してる?」と突拍子も無い質問を(笑)。当然、予想外の質問に焦りまくるKOJI。でもなんとか、「ALFEEのDVD見てます」と答えてました。けど、質問は更に続き、「KOJI、好きな色は?」と意地悪増長(笑)。KOJIはパニックしながらも、「色ですか……青」となんとか返答。
 そういえば、この時だったか、前日は「ちょっと化粧が濃い奴」と突っ込まれていたんですが、「今日の化粧はイイ感じだよ!」と、王子から合格点を貰っていたKOJIでした(笑)

 ちなみに、今日の高見沢さんの楽屋にはKOJIからの貢ぎ物が大量にあったらしいです。しかも、髪型をクルクル巻いてセットして楽屋に戻って来たら、更に貢ぎ物が増えていたらしい(笑)。でも、KOJIが「質より量で勝負してみました」と言えば、「逆にあれだけの量が来ると引いちゃうんだよね」と意地悪発言炸裂。どうも高見沢さんは、KOJIに対してはドSっぷりが発揮されるみたいです。
 この流れにKOJIは「初日の渋谷では全然MC喋れなくて凹んで、ストレスのあまりニキビまで出て、でも王子連合にニキビがあっちゃいけないって気合で直して、でも、このファイナルで裏目に出てる…」と嘆き、腕を目元に当てて泣き真似。そんな哀れなKOJIに、客席から「可哀想〜」という声や励ましの声が掛かり、高見沢さんはすかさず、「KOJI、KOJI、大丈夫だから。好きだよ♪」とフォロー。すると、ルークが「KOJI、ズルイッ!」と悔しそうに騒ぎはじめ(笑)、「ルーク、愛してるよ♪」とフォローする高見沢さん。その言い方にルークは大喜びをし、今度はKOJIが悔しがり…(笑)、「お前ら何なんだよ?」と苦笑する高見沢さんであった。イイなぁ…王子連合♪最後に「ちゃんと尊敬しろよ?」と2人念を押してました(笑)
 あと、9月に王子抜きの「第1回王子連合祭」が開催されることにも触れ、「鬼の居ぬ間に…って感じで、俺の悪口とか言うんだろ?…後で絶対に録音テープ聴いてやるからな」と、ルークとKOJIをけん制していた高見沢さんであった(笑)

 そうそう。王子連合やサポートメンバーだと、20代、30代、40代、**代(笑)と集まるので色んな話題になって刺激を受けると、本家で集まると最近は健康の話しかしないとオチを付けた後に、「でも、3人とも数値的に健康ですから心配ありません」て言っていたのが妙に印象に残りました。

 新曲『天使の奇蹟』についての作詞エピソードについても語ってくれまして、10年以上前にポルトガルに行った時に、ある教会に王様もお妃様の遺体が安置されていて、お妃様を心から愛していた王様はお妃様が先に亡くなった時はとても嘆き悲しみ、自分が死んだ時はお妃様の遺体と並ぶのではなく、足元を向かい合わせて並べるようにと遺言を残し、実際に教会には足物とを向かい合わせた状態で2人の遺体が安置されているとのこと(高見沢さんは遺体の配置を両手で再現していて、妙に可愛かったです♪)。どうしてそういう配置にしたかというと、王様が生まれ変わって起き上がった時に最初に見る顔がお妃様じゃなければならないから…ということで、その愛情の深さに高見沢さんは感動したそうです。

 そういうエピソードがあったので、その直後に演奏された『天使の奇蹟』はとても感動的でした。歌詞がストレートに心に沁み込んできますよね。続けて演奏された『Desire Red Rose 2008』も相変わらずの迫力で、私はこのコンサートでは一番好きな演奏曲になったような気がします。演奏後半では、高見沢さんは仮面を被ったりして、歌の世界に浸りまくっていました。


 その後のMC内容はあんまりよく覚えていないんですが、今回のソロコンサートでは自分の"メタル魂"を極めるということで、ALFEEでは絶対にならないアレンジに挑戦したりしている…みたいなことを語っていたような気がします。「メタルには成り得ないような楽曲も、『鋼の錬金術師』ならぬ『鋼鉄の錬金術師』で、メタルにしてみました」みたいな発言が出て来たような…。
 そして、そのメタルアレンジした楽曲さだまさしさんの『まほろば』だったんですが、「とにかくこの歌の詩の世界に感動して、いずれ俺もこういう世界が書ければいいな…」と、憧憬の念が強いことを語っていました。

 この凄いメタルアレンジの『まほろば』が演奏される前に、「もちろん、ご本人からちゃんと承諾を得ました」と言っていたのがツボに入りました。いや〜、これ、ホントにさださんが生で観たらどんな感想を抱いたんだろう…。それだけ、ブッ飛んだアレンジになっていました。歌詩はさださんの世界だけど、曲調は全然さださんじゃないっ!なんともアンバランスでシュールな世界が広がりましたよ。

 ここからの4曲連続演奏は本当に怒涛の言葉でしか表現できない凄まじさで、『禁断の果て』、『白夜〜』と拳を振り上げまくり、高見沢さんが死神ギターを出してきた『月姫』で、メタルのトドメを刺されたような激しさでした。『月姫』の前奏では花火が出る特効がありましたが、前日観て判っていたにも関わらず驚いてしまった。
 しかし、『月姫』演奏している王子連合の姿は超カッコいい!ギターのネックの振りとかも付いていて、ギター掻き鳴らし、ヘッドバンキング…と見所満載なんですよね。それでいて、拳を振り上げずにはいられないのだから、なんとも難儀な楽曲です(笑)

 エンディングで3人ステージの前に出て来てエレキギターのトリプルバトルを披露し、最後に高見沢さんが「どうもありがとーっ!」と叫んで本編が終了しました。もう、背中や首や腕に、流れるほどの汗を掻きましたよっ!





【アンコール1】

 アンコールの衣装やサングラスは前日と同じなので割愛。

 インスト曲、『Techno Glamorous』が妙にカッコ良かったです。その後にTAROさんとそううるさんによるツイン・ドラム・バトルになったんですが、あまりにも素晴らしすぎて涙腺にきましたっ!ホントにこのツイン・ドラムは見応え満点で最高ですっ!

 一旦ステージを下がっていた高見沢さんはハンドマイクも持ち、王子連合を紹介し、その流れでスペシャルゲストのAnchangを紹介。

 そのまま『Lonely Heart』が演奏され、高見沢さんと王子連合の3人はステージの左右動きまくりだったんですが、演奏に合わせてステージのあちこちから炎が吹き出る特効がり、演奏に夢中になっていたKOJIがちょっと危なかった(焦)。まぁ、俊敏に避けてましたけど。そういえば、ルークはここでも、カニさん歩きをしてステージの端っこの方まで行っていました。

 『Endless Dream 2007』では、高見沢さんはインカムに切り替え、空から降ってきたライトセーバーを振り回しまくり、この日は殺陣の構えをしたり、剣なんだけどサムライにかなり成り切ってました。


 『ヘヴィメタ・バケーション』でのヘッドバンキング講習会では、相変わらずただすけさんやPAの田島さんに強化訓練が課せられましたが、ファイナルのこの日はTAROさんにまで被害が(笑)。「TARO、ちょっと前に出て来なさい」と、高見沢さんの台座の上に立たされ、坊主刈のTAROさんの為にしっかりロンゲのズラまで用意され(笑)、ピンクのギター(たぶんジャクソン)を持ってヘッドベバンキングを披露するTAROさん!ズラが外れるほど頑張りました!最後はちょっとフラフラ(笑)

 ラストはメタル界のビーストで、ヘッドバンキングの本家でもあるAnchagのお見本でシメ!やっぱり凄い!客席がどよめくくらい凄いっ!あと、やっぱ黒髪がサラサラで王子に負けないくらい綺麗だよ、Anchang!だから、余計にヘドバンがカッコ良く見えるんだよね〜♪客席の幸ちゃんと桜井さんもウケていたようです。その後に「じゃぁ今度は全員で!関係者の人もお願いします!」と高見沢さんが念を押したせいか、律儀に桜井さんはちょこっとだけ首振りをしていた模様(笑)

 ヘッドバンキング講習会があった直後のせいか、『悲劇受胎』でもAnchagのヘドバンは凄かったです!続いての『騒音おばさんVS高音おじさん』では、ルークやKOJIがおばちゃん役を演じていましたが、2番の所でヤカンを出して来た高見沢さん、勢いにのって、ヤカンを頭の上に乗せて熱唱(笑)、"エア・ババァ"では犬が大挙して押し寄せそうな超音波が出ました!

 そしてAnchangも加わり王子連合勢揃いのアンコール『月姫』は凄い!エンジェルギター4本でヘッドバンキングは、圧倒されちゃうほどのド迫力!ハッキリ言って全員昨日よりも凄まじい首振りでしたっ!もう、この演奏を観て「DVDは買いだ!」と即決しました。
 エンディングでは4人がステージ前に出て来て、ギターソロ合戦を繰り広げまして、爆音ギタリスト集団の王子連合の真骨頂でしたね。最後は高見沢さんが「Thank you 〜〜!」と叫んで終了。

 演奏終了後、「疲れた〜」て感じで何度もしゃがんでいた高見沢さんがツボ。本当に全身全霊で演奏していた感じでした。
 高見沢さんに呼ばれ8人全員ステージ前に出て来てお辞儀。昨日は強引に高見沢さんのステージ台に全員乗ってたけど、今日はちゃんと前方に出て全員同じ台の高さでお辞儀していました。

 高見沢さんは中央で一人深々とお辞儀を繰り返しまして、その後ろを遠慮がちというか邪魔しないように通っていったAnchangに人柄が出ていて印象に残りました。





【アンコール2】

 2回目のアンコールの衣装やサングラスも、昨日と同じなので割愛(笑)

 今日は「DVDに録音するから(笑)」ということで、客席全員で「オーーっ!」と叫びました。

 これが、正真正銘最後のMCということで、「自分の我侭に付き合ってくれた王子連合の面々に感謝すると共に、今夜が最後で明日からはそれぞれの巣に戻って行きます」と語った高見沢さんの言葉が、妙に寂しく感じました。次はいつ、このメタル集団が集結できるんだろうなぁ…。

 新曲『月姫』がオリコンチャート4位を獲得したことにも触れ、「本家の時だと、タイアップとかのイメージがあって、それに合わせて色々と考えて作るんだけど、この『月姫』は何にも考えず自分がやりたいことを好き放題やって作ったので、それでもこういう結果になって、本当にみんなには心から感謝しています」と、今回のソロ活動は自分の好きなメタル魂を一方的に出していったけど、受け入れられたことに凄く感謝していました。確かにメタルって一回聴いてもすぐには解釈できないというか、ちょっと引いてしまう部分も正直あるんだけど、『月姫』のように、そこまで突き抜けられると、もう着いて行くしかないというか(笑)、そのパワーに圧倒されて気が付いたら、メタル・ワールドにハマッていたという感じでしたね。

 でも、「俺も秋からは本家のぬるま湯に浸かりたいと思います。ソロだと一人で熱くしたり冷やしたりしないといけなくて大変で、本家に戻ればぬるま湯にまっているからね(笑)。あとはチャポンと浸かるだけ。あ〜、極楽。極楽」って言った高見沢さんが凄く可愛いくて、ソロTOURが終わる寂しさよりも、やり遂げた!という達成感の方が強いのかなって感じましたね。
あと、ALFEEモードに戻りつつある高見沢さんが微笑ましかったです。


 最後の曲『One Way Love』を歌い終わると、感無量的な感じで、しみじみと客席を見渡しながらお辞儀していく高見沢さんの姿を見て、ああ、本当にこのソロTOURは終わるんだな〜って感じました。

 最後の最後でずーっと掛けていたサングラスを外し、ガッツポーズをしながらステージを去ろうとしましたが、最後の最後でルークのスピーカーに足をぶつけて躓きそうになるハプニングがっ!なんとかコケずに踏み止まりましたが、危なかった〜。高見沢さんはスピーカーに八つ当たりしてましたけど(笑)

 何度も客席を振り返りながら、そして一旦姿を消したと思わせておいて再び袖から出て来てガッツポーズするフェイントも2回ほどやってのけながら、高見沢さんはステージを去って行きました。





 終演アナウンスは「鋼鉄天使たちはみんなの心の中に棲みついています」という心温かくなる内容もあれば、「今日のコンサートの感想を400字詰め原稿用紙30枚にまとめ、家族に提出して下さい。きっと『はぁ〜』と言われるでしょう。会社の人に提出しても同様の反応が必ず返ってくると思います」なんていうのまでありました。


 本当に最初から最後まで、ヘヴィ・メタルで激しく楽しいコンサートでした。こんなに汗を掻いたコンサートも、ホント久ぶりでしたね。冗談抜きに体脂肪減ったかも(笑)

 とにかく、あの年齢でここまでやってのけてしまう高見沢さんは、もう王子すら超越していると思いました。だって、ファイナルは3時間半近くありましたよっ。しかも、常にスタンディング状態で、約9割がメタル曲調の激しい楽曲!し、信じられないパワーでございます。
 屋内のコンサートでしたが、非常に暑い…熱い夜を過ごしたと痛感しております。

 これで、秋以降の本家の活動がすっごく楽しみになりましたっ!