2008年8月16日(土)パシフィコ横浜国立大ホール(初日)


 この感想は、『なんでもレポ☆けいじばん』に書き込んだミニれぽに加筆・修正したものになっています。あと、2日間の記憶が混ざりまくっていることを、予めご了承下さい(笑)





■演奏曲目■

Opening 18:15

1.Kaleidoscope
2.君に会いたい
3.O.Z.Y.
4.千年ロマンス
 MC
5.愛の偶像(ラブ・アイドル)
6.Super Star
MC
7.ヤマトより愛を込めて
 〜メンバー紹介
 MC
8.天使の奇蹟(新曲)
9.Desire Red Rose 2008
 MC
10.まほろば
11.禁断の果て
12.白夜〜Metal Byaku-ya〜
13.月姫

アンコール1
14.Berlin Rain
15.Techno Glamorous ('59 LP Standard)
 〜ツイン・ドラム・バトル
 〜ANCHANG登場
16.Lonely Heart
17.Endless Dream 2007
18.ヘビメタ・バケーション
 〜ヘッドバンキング講習会(笑)
19.悲劇受胎
20.騒音おばさんVS高音おじさん
21.月姫

アンコール2
 MC
22.One Way Love


Ending 21:15過ぎくらい

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;



 2年連続となった高見沢俊彦ソロTOUR。去年は「天使の狂宴」でしたが、今年は「鋼鉄天使の凱旋」とサブタイトルが付いているので、更にハードなステージになると察しできます。

 私はパシフィコ横浜2daysに参加しましたが、初日の方は30℃超えの真夏日だったのに、ファイナルは最高気温が28℃にも満たないという涼しさ。しかも、天気が雨模様でせっかくの満月も見ることができないという状況でしたが、当然のことながらコンサートには全く支障はありませんでしたね。

 それよりも、パシフィコ横浜は本家のTHE ALFEEがこけら落としをした会場でもあるので、非常に懐かしい感じがしましたね。この会場は「国際会議場」とも呼ばれているので、客席のイスの腕置きからミニテーブルを引き出せるという特徴があり、ちょっと他の会場とは違った雰囲気を持っています。
 しかし、天井が物凄く高くて開放感があり、同じ5000人キャパだった去年の有明コロシアムと比べものにならないくらい音響が良かったです(笑)。お陰で今回は、爆音コンサートにも関わらず耳がワンワンにはなりませんでした。



↑パシフィコ横浜の玄関口(笑)大ホールは奥です


 客席に入るとステージが丸見えの状態になっていて、ステージ後方に『月姫』のPVと同じくマーシャルが壁のように山積みされたセットは圧巻でしたっ!

 そのマーシャルの壁のど真ん中に円形の照明が設置され、それを上から囲むように大きい半円の照明が設置されているというセットでした。円形照明の両サイドにドラムセットが組まれ(下手がTAROさん、上手がそうる透さん)、その斜め横にベース(下手)とキーボード(上手)、更にその斜め前にルーク(上手)、KOJI(下手)のマイクスタンドとスピーカーがあり、ステージの中心に台座がセットされて、そこに高見沢さんマイクスタンドがあるという立ち位置でした。ドラム以外は、去年の時と立ち位置は同じでしたね。

 コンサートが始る前まではBGMが流れていて、レッド・ウェッペリンやクウィーンなど、高見沢さんご贔屓の楽曲がクラシックぽいアレンジになって流れていました。


 前説は最初のは聞き損ねてしまいましたが、「王子がネット通販をやりだしてしまい。王子の通販待ちです」みたいなものだったらしいです。開演直前の前説は「王子が急に『中華街の豚まんを食べたい!』と駄々をこね、中華街まで買いに行くのが面倒だと思ったスタッフが近くのコンビニで買って来たら、さすが王子は中華街の豚まんでないことを見抜き、只今スタッフが中華街へ豚まんを買いに走っているので、豚まん待ちです」みたいなものでした(笑)




【本編】


 予定より15分ほど押して雷鳴が轟くSEが流れ本編スタート。

 まず、サポートメンバーがステージに登場。そして、演奏が始ると中央の円形の照明の中からシルバーラメのフライングAを持った高見沢さんが登場!高見沢さんがステージ中央の台座に着くと、円形照明は少し上に上がって行きました。

 高見沢さんの衣装は、前年の衣装に似た白のゴージャスな貴族衣装で、ラインストーンがた〜くさん縫い付けられたマントは迫力でした。あと、この横浜だけ更にジュディ・オングさんの『魅せられて』の時のような白の薄いロングマントも纏っていまして、曲によっては蝶々のようにヒラヒラさせていました。あと、右肩には、なにやら羽のような形をした棘々したモノまで付属されていました。
 服はノースリーブでしたが、腕にはラインストーンいっぱいのアームガード&グローブを付けていたのでキラッキラ☆髪はクルクル巻いていましたが、本編ではヘッドトップにラインストーンのティアラぽいのを付けていました。

 王子連合はじめサポートメンバーの方々は、黒系の衣装で統一していまして(ルークとKOJIは『月姫』のPVと同じ衣装かな?)、アンコールでは全員インナーにツアーTシャツのスカルTを着ていました。


 1曲目は『Kaleidoscope』でしたが、最初から高見沢さんも王子連合もノリノリ!高見沢さんい至っては、ジュディ・オングさんみたいなマントをヒラヒラさせまくり、時にはそれで顔を妖しく隠したりと、王子モード全開でしたっ♪

 2曲目の『君に会いたい』では、歌詞合わせて胸に拳を当てるポーズしているルークがツボ!何気にドラムのTAROさんも振りをキメていましたっ。その次の『O.Z.Y.』では、ルークとKOJIがステージ左右の花道(?)に出て来ましたが、ルークはスピーカーが山積みされていた為に狭〜くなっていた花道もカニさん歩きで強引にと言うより器用に平行移動し(笑)、端の席のファンを煽りまくっていました。KOJIは無理せず、通路が狭くなっている手前でストップ(笑)。2人の性格の違いが出ていて面白かったです。
 『千年ロマンス』の冒頭は高見沢さんのアカペラにTAROさんがコーラスで加わっていましたが、何気にTAROさんの声が美しくて感動しました。あと、照明の演出がすっごく綺麗でしたね〜。


 最初のMCで「今年もこの天使たちとステージをやって来てます。天使と言っても、過去に悪魔だった天使(ルーク)や、過去にキリストの涙だった天使(KOJI)もいます」軽くメンバー紹介して、「新たに加わった奴は天使というより……タコ焼きだよな」とドラムのTAROさんのことを形容(笑)
 あと、「明日のことなんて考えるなよ。今日は今日で燃え尽きるぞ!暑い夏だからこそ、メタルで熱くなる!もう、地球に優しいエコ・メタルです!」と客席やステージを煽っていました♪

 8月の頭から始ったソロTOURは、渋谷のC.C.Lemonホールやライヴハウスなど、本家のALFEEでは回らないような会場でやって来ていたので、「特に広島とか凄かっんだよ。去年もやっていたんだけど、もうステージと客席が近くて!自分の足元に(観客の)顔があるからね。もう、どうしようかと(笑)。でも、今日はこのパフィシコ横浜…本家がこけら落としをした会場で、それ以来だったわけですが、ずっとライヴハウスでやって来たので、いきなりこんな広いところ出されてちょっと戸惑っています」と告白。客席はもちろん、ステージの広さも違うため、移動の感覚がうまくつかめないらしいです。そのせいか、高見沢さんやスタッフが動きが遅かったり、時間が掛かったりしていて、これからMCに入るのか?それとも演奏をするのか?と客席が迷うような、妙な"間"が前半ではしばしありました(笑)

 それから、「さっき前説で王子が通販をやっているだの言ってたけど、そんな楽屋でやってないって!ホントに!…たぶん(笑)。でもね、昔から鉄人28号やゴジラなどのフィギアは好きでね。今でもついつい買っちゃうんだけど、最近はみうらじゅんさんの影響もあって、仏像が凄くいいなぁって思うようになって、特に阿修羅像ね!」と、仏像について熱く語り始めた高見沢さん。
 特に阿弥陀如来の話になると、「必ず真ん中に立っていて、こうキラキラ輝いていて、蓮を形容した台座の上に立っているし、何か(今の俺の立場と)似てないか?」と、自分と阿弥陀如来を重ねる大胆な高見沢さん(笑)。しかも、「阿弥陀如来の左右には必ず菩薩がいるんだけど…(ルークとKOJIを見渡し)…ここにも居るよなぁ」と言ってのけたので、思わず合掌のポーズを取って合わせるルークとKOJIであった。王子の教育がよく行き届いていることを目の当たりにできた光景です(笑)。でも、「俺も阿弥陀如来のようにみんなに無償の情熱をあげる」と成り切る高見沢さんは何気に素敵だったわ。

 そのMCの後に歌われたとは、当然のことながら『愛の偶像(ラブ・アイドル)』でしたが、あのMCの後だっただけに少し高見沢さんのことが神々しく見えたかも?たぶん、衣装のせいだと思いますが(笑)
 そして『Super Star』では新しいエンジェルギターが登場。パンフに付いていた絵本によると(笑)メタル・エンジェルギターだそうです。何でメタルかっていうと、右腕にメタルの必須アイテムである鋲付きのリストバンドをしているから(笑)。蛇足だけど、ファッションの発信源と言われるスーパーモデルのケイト・モスが、最近メタルぽい鋲付きのリストバンドをプライベートで付けているので、マジに流行しそうな予感です。
 メタルエンジェルギターは、4つの羽を付けた女神のような天使がギターを持っているという形でしたが、羽の部分にはラインストーンが大量に埋め込まれているだけではなく、青く光るというゴージャスぶりで、観客はどよめきにも近い歓声が上がりました。
  そして演奏が終わっても、ギターをチェンジする寸前までギターをピカピカと点滅させていた高見沢さんがオチャメでしたっ!


 ここでサポートメンバーは一旦ステージを下がり高見沢さんの一人舞台。高見沢さんは今回のTOURポスターに写っているエピフォンのカジノのギターを出して来ました。そういえば白いマントを既に外していたので、『千年ロマンス』を歌い終わった後に外してMCに入っていたかな〜。記憶が定かではありませんが…。

 先ほど歌った『Super Star』について触れ、「今は"地球に優しく"という言葉がやたらと使われていますが、この曲こそ、そういう地球に優しい歌なんじゃないかと思います。でも、本家では、ずっと前から地球に優しい歌を歌ってきていますけどね。"君の地球を掴もう!"とか(笑)、最近は歌っていませんけど、秋からは久しぶりに歌うかな?…まぁ、どうなるか判りませんが(笑)」と、ちょっと本家の秋TOURについて思わせぶり?な発言も出ました。ソロ活動をしながらも、常に本家の活動のことを考えているんですなぁ。

 そして、エピフォンのカジノについての話になりまして、このギターはビートルズ(ジョンやポール)の代名詞的なギターで、オリンピックと同じで4年に1回にビートルズブームが訪れる高見沢さんは、去年の暮れから2月くらいまでビートルズを聴きまくり(特に『リボルバー』がお気に入りだとか)、このソロTOURのポスター撮りの時もブームが続いていたので、ついつい一緒に撮ってしまったそうです。
 「メタルコンサートには不似合いなギターなんだけど、ポスターにも写っているので出して来ました。やっぱこのギターでビートルズを歌うのが最高なんだろうけど、ビートルズは歌いませんっ!」と言うと、当然のことながら客席からは「歌って〜」とリクエストコール。でも、断固として譲らない高見沢さんでした。

 あとここでだったか記憶が曖昧なんですが、「遂に所有ギターの本数が412本になってしまって、このペースで行ったらこの先一体どうなるのか?もういいだろう…って思うようになりました。こんな数があってもしょうがないし、別に好きで本数増やしているわけじゃないし……いや、やっぱ色々やっていると欲しくなっちゃうんだけど(笑)、今回はメタルだっ!…てことだ、"あ、尖がったギター欲しいな"とか(笑)」なんて言ってましたね。まぁ、たぶん、500本超えもそんなに遠くない未来なんじゃないかと思いますよ。ただ、「高見沢ギター・ミュージアム」ぐらい作らないと、使われていないギターが可哀想なんじゃないかとも思いますが…。
 20年ぐらい前まではそうでもなかったけど、最近の高見沢さんは「その年の自分」を象徴するようなNEWギターが登場するのが定番になっていますからね。もちろん、このパターンは続けていって欲しいですけど(笑)…我ながら矛盾したこと書いているな。

 今年の本家の春TOURで話題にしていた『愛』について語りはじめまして、『ある愛の詩』と言うんだけど、BGMをやってくれる隣の人がいない(笑)。そういえば、この日だったファイナルでだったか曖昧ですが、「TOUR中に"こんなにMCで話題にしているのに、誰も『ある愛の詩』のDVDを送ってこない"なんて言っていたら、ホントに大量に送られて来まして、もう要りませんからっ!ホントに要らないから!今はまだ作品を観ていない人にDVDを配りまくってます」なんて言っていました。

 そして、高見沢少年が"愛"というものを形容しがたいモノを認識したのは映画だったという話になり、「この映画で愛というものを漠然と認識し感動しまくったんですが、あそこで終わっていればもっと感動したのに、その後にどんどん続編が出て何だかな〜…てなりましたが」と映画について熱く語りまくり、「次に演奏する曲は映画館で高見沢少年が号泣した作品のエンディングテーマでもありました。『ヤマトより愛を込めて』」と曲紹介し、弾き語りで『ヤマトより愛を込めて』を熱唱してくれました。私はこの作品ちゃんと観たことがないし、この曲はサビの部分しか知りませんでしたが、メタルロックで圧倒していた中でホッと一息吐けたような、こう…じっくりと聴き入ることができました。


 演奏が終わると、下がっていたサポートメンバーを高見沢さんが一人一人紹介しながらステージに呼びました。TARO→そうる透→中川りょう→ただすけ→KOJI→ルークという順でしたね。

 そこから王子連合との出会いの話になり、「ルークは20年前にニッポン放送の廊下で突然アメをくれて、初対面だったけど貰い物すると喜んじゃうタイプなので嬉しかった。それから王子連合になるまで随分空いたけど、最近ではアロマテラピーだっけ?…アロマもくれてね。俺が不眠症でなかなか寝れないって愚痴ったら、『これでよく眠れるはずですから』て、わざわざ買って来てくれたんだよ」と、最近のエピソードも披露。
 高見沢さんから「アロマとか詳しいの?」と突然話を振られたルークは、「そこそこです…こんばんは。ルーク篁です」と、これがステージ上で第一声だった為、王子の質問に答えた後に客席にご挨拶をした律儀なルーク(笑)。
 ルークが「王子が不眠症だと聞いて、これはいけない!と思い、たまたま見ていたテレビで枕に吹きかけるアロマスプレーが良いと知って、そのピロースプレーのアロマを買いに行きましたが、俺が行った店には売り切れていてなくて、俺はフロア中を走り回って、"俺の王子が〜っ!眠れないんだ〜!不眠症なんだ〜!俺の王子が眠れるために〜!アロマを〜!"と、もうホントにフロア中を探し回りました!」と、物凄い必死さが伝わってくるジェスチャー付きで(笑)表現してくれまして客席は大爆笑でした。高見沢さんはそんなルークの優しさにいたく感動したそうで、そのピロースプレーのアロマのお陰で良く眠れるようになったらしく、逆に深い眠りに就き過ぎて起きれなくなっているらしいです(笑)。ちゃっかり、今度は目覚めの良いアロマをルークにリクエストしていた王子でした。

 それに、この日はTAROさんのお母さんが「いつも息子を可愛がって下さってありがとうございます」という手紙付きで、なんと金のゴジラのフィギアを楽屋にプレゼントしてくれていたらしい。高見沢さんが持っていないゴジラのフィギアだったそうで、それはそれは王子大感激でした。しかし、ゴジラおたくの高見沢さんですら持っていなかったフィギアをプレゼントするとは…TAROさんのお母様てば凄いっ!

 しかし、この話の流れから、王子に何も貢いでいない者が約一名浮かび上がります(笑)。本人は高見沢さんと視線を合わせないように努力していましたが、「おい。そこの今日ちょっと化粧が濃い奴!」と高見沢さんが指摘されるKOJI(笑)。確かに、ちょっと化粧が濃かったというか、一階席に後方の席だった私から見ても顔が判り易かったです。ホールサイズに合わせてメイクを変えて来てくれたってことですよね♪
 そんな指摘を受けたもんだから、KOJIのこの日の第一声は「ハァ〜〜〜」という溜息で客席は爆笑。「いきなり溜息かよ。溜息をすると幸せが逃げるぞ!」と高見沢さんから注意を受けていました。KOJIは貢ぎ物の件にしどろもどろになりながら、「明日のファイナルを楽しみにして下さい!王子が出演していたテレビもチェックしていましたし!(←身振りからして『らじかるっ!』のことらしい)」と、自らを追い込むようなことを宣言。

 ちなみにルークが、「今日、楽屋に行ったら高見沢さんからのワインのプレゼントが置かれていまして、しかも一人一人違うワインが名前入りであって、その王子の心遣いに一同感動しました」と素敵な王子を暴露して、「ここで、そういうことをいちいち言うなよ〜」と高見沢さんを照れさせていました。
 KOJIは「俺も貰いました。ちゃんと名前入りで……どうしよう。ヤバイ!凄いプレッシャーだ!」と焦りまくり(笑)。そんなKOJIに高見沢さんは、「俺は何か貢ぎモンよこせ!なんて一言も言ってないぞ!…でもな、KOJI。こういうのを無言のプレッシャーて言うんだぞ」と、鋼鉄天使というより鋼鉄悪魔のようなお言葉を囁いていました(笑)。しかし、高見沢さんてば、TOURファイナルで粋なことしますなぁ!

 王子連合はじめ、このバンドメンバーとはよく飲むらしいんですが、20代、30代、40代、**代(笑)と、色んな世代が集まって話の内容も色々なので、高見沢さん自身とても刺激を受けるとのこと。もう年齢バレバレなのに、自分の年代を「**代」と誤魔化す高見沢さんが可愛かった。乙女だわっ!(<違うって!)「本家だと昔はもちろん色んな話をしたけど、今3人で話題にするのは健康のことばかりだからね(笑)。でも、これも長く続けるためだから♪」なんて言ってまして、ALFEEを長く続ける為に3人で健康の話題をすることが多い…というのはファンとしては嬉しいことです。それに、「長く続けるためだから♪」という高見沢さんの言い方も可愛かった。基本的に、王子連合はじめとする、高見沢さん主催の飲み会は「体育会系」らしいです。

 そんな「天使たちに出会えた奇蹟に感謝」という感じで、新曲である『天使の奇蹟』が歌われました。アップテンポな曲ですが、スタンダードメロディで馴染みやすい楽曲でしたね。続いて『Desire Red Rose 2008』が歌われましたが、このコンサートの中では一番印象に残ったというか、「カッコ良いなぁ!」と感じた楽曲でもありましたね。1991年の時の「Ismコンサート」の時や去年聴いた時よりも、重厚感が増していたように感じました。やっぱり、楽曲も歌う人と共に進化していくもんですね〜。この曲の演奏途中から、高見沢さんはヴェネチアの仮面を持参。楽曲の世界に浸ってました♪


 次のMCで先ほど歌った『Desire Red Rose 2008』について触れ、「どうしてこういう楽曲を作ったのはもう覚えてないんだけど、自分の前世はヴェネチアの貴族って言われたからね〜。俺そういう前世とか結構好きなんだよね〜。みんなは自分の前世は何人だったと思う?……なんて聞いどーするっ(笑)」と、前世について嬉々と語る高見沢さんであった。

 今年のソロ活動は自分のメタル魂を一番に押し出しているそうで、「どんな楽曲もメタルにしちゃう!本家ではそれ以外の楽曲もやっているけど、今回はとにかくメタル!フォークぽいのも敢えてメタルにしちゃうのが高見沢流」と語り、さり気なく「実はルークもフォークが好きだったりして」とさり気なく暴露し(笑)、ルークが「言われちゃった〜」みたいなポーズ取っていてツボでした。
 フォークソングもメタル魂を燃やした高見沢さんの手にかかるとメタルになってしまうということで、「『鋼の錬金術師』ていうのがあるけど、俺は『鋼鉄の錬金術師』になります」なんて言っていました。

 そして、「歌詩の世界に感動した」というフォークソング、さだまさしさんの『まほろば』をメタルアレンジで披露。原曲を知っているんですが、ここまで原曲を留めていないアレンジぶりは初めてでした(笑)。いきなり前奏からツインギターが掻き鳴らされるし、なんか『幻夜祭』のような雰囲気になっているし、照明も異様なまでに凝っているし、新たな『まほろば』を聴いた気がしましす。これ、実際にさださんに聴いてもらいたいというか、このステージを見てもらいたいですね。
 続いて、『禁断の果て』、『白夜〜Metal Byaku-ya〜』と立て続けに演奏され、『白夜』ではステージ前に王子連合の3人横並びになってメタル全開!本家の時とは全然違います。
 本編ラストの曲は『月姫』で、高見沢さんは死神ギターを出してきました。前奏でステージ上に花火が出る特効があって、ちょっと不意打ちでビックリ。前奏や間奏などでのトリプル・ギタリストのヘッドバンキングは迫力満点です!PVなどでも披露していますが、やはり生の方が迫力倍増です!

 後奏では3人がステージ前に出てきギターを掻き鳴らしまくり、ルークなんてクルクル回ったり激しかったですよぉ!ラストは高見沢さんが「どうもありがとーっ!」と叫んで本編が終了。





【アンコール1】

 アンコールでは、まずドラムのTAROさんとそうるさん、キーボードのただすけさん、ベースのただすけさんが登場して演奏開始。続いて高見沢さんがメタルモード全開の黒のラメぽいロングスーツに黒のサングラスを掛けて登場。

 インスト曲、『Berlin Rain』、『Techno Glamorous ('59 LP Standard)』を立て続けに演奏。とにかく高見沢さんが幸せそうにギターを掻き鳴らしていたのが印象的でした。あと、『Berlin Rain』は久しぶりな感じだったので、ノリノリというよりじっくり聴き入ってしまいました。

 演奏が終わると高見沢さんは一旦ステージを下がり、そうるさんとTAROさんによるツイン・ドラム・バトルがスタート!文字通り師弟対決です!そうるさんが最初に叩いたリズムと同じリズムをTAROさんが叩く掛け合いは楽しかったですね。もうムチャクチャ見応えがあるツイン・ドラムでホント大興奮&大感激しちゃいましたっ!


 上を黒のノースリーブのロングコートに着替えて来た高見沢さんが(ラインストーンやシルバーで柄が入っていて、かなりキラキラの派手派手☆でした)、ハンドマイクを持ちながらステージに再登場すると、「ここでスペシャルゲストを紹介しよう!メタル界のビースト(野獣)!Machingans Anchang〜!」とAnchangを紹介。

 そのまま『Lonely Heart』が演奏されましたが、演奏に合わせてステージのあちこちから炎が噴出す特効がっ!これはかなりの迫力でしたね。更に、メタル集団の王子連合が揃い踏みしたので、トリプルエレキギターはド迫力でした!3人ともハンドマイクで動き回る高見沢さんに合わせて、ステージの前方に出てギターを掻き鳴らしまくっていました。
 そして、高見沢さんがハンドマイクからインカムに切り替え、『Endless Dream 2007』へと続きましたが、前奏でステージの上からライトセーバーが降ってきまして(笑)、「おおっ」と思ったのと同時に笑いが込み上げてきました。いや〜、王子らしい演出で最高です!もちろん高見沢さんはライトセーバ持ってノリノリ。王子連合の人達も更に動き回りまくり。ルークはここでもカニさん歩きを披露。

 高見沢さんもギターを持って4本エレキギターでの演奏となった『ヘヴィメタ・バケーション』は、ヘヴィメタと言っても『サマー・タイム・ブルース』ぽい曲調なんですが、もう演奏が激し過ぎるのと、歌詞が笑いに走しりまくっているので、いかにもアンコールらしい楽曲でした。

 間奏の途中で「この夏は首を振り続けてきて、かなり首が鍛えられてきましたが、まだまだ振り具合が甘い!」と、ヘッドバンキングの講習会になり、Band of Prince-T(サポートメンバー)の中にもヘッドバンキングの修行が足りない奴がいるとのことで、キーボードのただすけさんが王子からご指名でヘッドバンキグを披露することに。「準備はいいか?お前のこれまでのキーボードのキャリアを捨ててやり切れっ!」という、もの凄い指令が下りましたが、ただすけさんは激しいヘッドバンキグをやり切りました!
 そして、矛先はスタッフにも向かい。「PAの田島〜!お前もやるんだ!お前の場合は一歩間違えばメタルじゃなくてメタボだからな〜!」と、厳しい指摘をしながら田島さんにも指示。私の席からは全然見えなかったんですが、田島さんは本気のヘッドバンキングをしたそうです。凄っ!
 「やはり最後はメタル界のビーストにお手本を見せてもらおうっ!これがヘッドバンキグだ!Anchang!」と、今度はAnchangがステージの前に出て来てヘッドバンキングの見本を披露。もう連獅子のような激しいヘッドバンキングに客席はどよめきと大歓声でした。ホントにスゴかったっ!あと、Anchangて黒髪がサラサラのストレートなので、ヘッドバンキングで激しく揺れる髪が凄い綺麗なんだよね〜♪
 最後は「恥ずかしがらずにやりましょう。初めての人は無理しないでね。首を痛めると大変だから」という高見沢さんの注意事項があった後、客席も含めて全員でヘッドバンキング!…うぉぉ、何気に見た目以上に大変だっ!しかし、ここまで極めると楽しいもんですなぁ!

 メタル・ロックで暴走にも似た盛り上がりになった中で、『悲劇受胎』のメタルVre.が披露されまして、4本のエレキギター演奏で本家の時よりも更に激しい楽曲になってしまっていました。もう、ヘッドバンキング&拳振り上げというハードなノリの連続ですよっ。
 そして『騒音おばさんVS高音おじさん』は前奏が流れるや客席が大歓声っ♪待ちに待っていた楽曲です!もう盛り上がらないわけがないっ!しかも、ルークやKOJIがおばちゃん役を担当し、2番では歌詞に合わせて高見沢さんは本当にヤカンを用意(笑)。そこまでやるかっ!それにしても、この楽曲はこちらもノリノリになる反面、王子連合のギタープレイも魅入ってしまうので、何気に大変です。だって、凄いんですよっ!王子連合の方々の速弾きがっ!しかも、Anchangはこの曲でもヘッドバンキング凄いし、ルークは演奏しながらクルクル激しく回るし、KOJIも頭フリフリ!高見沢さんは高音おじさんどころか、超音波おじさんになっちゃうし(笑)、本当にどこを見たら良いのか迷いますっ。

 そしてAnchangも登場したということで、アンコールの『月姫』を演奏!高見沢さんは青く光るメタル・エンジェルギターを、KOJIはハート・エンジェルギターを、AnchangはフライングV・エンジェルギターを、ルークはヴィーナス・エンジェルギターを持ち、王子連合全員でエンジェルギターという正に"セレブメタル"に相応しい光景がっ!この4本エンジェルギター&全員によるヘッドバンキングは迫力満点っでPV以上のド迫力!正に「鋼鉄天使の凱旋」の真骨頂でした!これは、参加した者にしか味わえない興奮ですよっ!

 後奏ではステージの前に4人が横一列に並び、それぞれギターソロを披露し、4人の爆音ギター合戦となり、最後は高見沢さんが「Thank you 〜〜!」と叫んで終了。その直後に高見沢さんはピックを客席に投げましたが、1枚が自分の足元にポテッと落ちて思わず苦笑していたのが可愛かったわっ♪

 高見沢さんに呼ばれ、8人全員ステージに横一列に並んでお辞儀。高見沢さんの立っていた台座に無理に8人並んでいたので、両端の人は段差の所に立つことになり、少しだけ扇のような列になっていました。まぁ、これもご愛嬌。





【アンコール2】

 2回目のアンコールでもサングラス掛けて登場した高見沢さん。先ほどと似たような黒のスーツ姿だったんですが、襟元や肩や腕に飾りが付いていてスーツだけどハード・ロックな感じでしたね。…て、妙な日本語だなぁ(笑)

 3階席に「王子ー!」と叫んでとリクエストし、その天から降ってくるような大声援に圧倒されていた高見沢さんでした。

 ニューシングル『月姫』がオリコン初登場4位を獲得したことについての感謝の気持ちや(TBSの『CDTV』では3位だったらしい!)、メタルの激しさは北京五輪にも負けない激しい運動量で体脂肪も減るみたいなことを語りまして、特に『月姫』は、「自分が好きなように何も考えずに勢いで作った曲なので、それがこういう形で評価されて凄く嬉しいし、自信にもなった!」とも言っていましたね

 「常々、音楽に年齢は無い!と言ってきていますが、これからも俺は身をもって証明して行きたい!首が折れるまでヘッドバンするぞっ!…て、折れちゃマズイけど(笑)」と、これからもメタルを極めていくという宣言にも取れる決意表明をしてくれまして、ホントに若いよな〜というか、逞しいなぁ〜と、尊敬にも近い感動を抱きました。

 他にも色々と語ってくれたんですが、「(コンサートを)終わりたくないから、まだ次の曲は紹介したくないんだよね〜」と言いながら、話を引き延ばそうとする高見沢さんがすっごく可愛かったし、なんか妙に嬉しくも感じましたね。高見沢さんのこういうところが大好きですっ♪

 最後は「明日は暦で満月らしいけど、月にも家にも帰さないぜ!」とキメてくれました。

 ラストソングとなった『One Way Love』は、今までのヘヴィメタモードと違い、しっとりとした重厚バラードとなりました。

 演奏終了後、ステージの両サイドの前に出てそれぞれお辞儀をして去って行った高見沢さん。去り際にサングラスを外してくれて、満面の笑みでガッツポーズしながら去って行きました。…そして、ステージを去ってしまったと見せかけて、フェイントでまたちょこっと出て来てガッツポーズしたりして、最後までオチャメな王子でした。





 終演のアナウンスでは「本日のコンサートは終了しまいたが、家に帰るまでがKaleidoscopeUコンサートです」とあったり(笑)、極めつけが「スタッフ、出演者にお知らせします。明日がKaleidoscopeUコンサートのファイナルです。必ず速やかに帰宅して明日に備えて下さい」と関係者にも指令が出たことですね(笑)


 しかし、ソロなのに、しかも激しいメタルロックなのに、3時間以上もステージをやってのけちゃう王子は、やはり只者ではありませんっ!
 客席は空調が効いていて快適だったと思うんですが、物凄く汗を流しましたもん。ホントに体脂肪減っていたかもしれません(笑)。それぐらい激しく、熱〜いコンサートステージでした。