2008年11月5日(水)府中の森芸術劇場どりーむホール


 この感想はネタバレ掲示板『みんなでアルコン・れぽ』に書き込んだミニれぽに、加筆&修正を加えたものになっております。
 どちらにせよ、妄想てんこ盛り(笑)。特にこの日は帰りの運転中にタヌキに遭遇したから、記憶がいつも以上におかしいかもねっ。←他人事






■演奏曲目■

Opening 18:35過ぎ

1.夢よ急げ
2.FLOWER REVOLUTION
3.AFFECTION
4.Time Spirit
 MC 幸
5.不良少年
6.希望の橋
 MC 幸+桜
7.泣かないで My Love
8.黄昏に瞳を閉じて
9.夢のチカラ '06
 MC ALFEE
10.裏切りへの前奏曲
11.AUBE 〜新しい夜明け
12.Dark Side Meditation
13.春の嵐
14.CATCH YOUR EARTH
15.A.D.1999

アンコール1
16.The Loco-Motion (by Little Eva)
  〜ロールオーバー・イエスタディ
17.サファイアの瞳
 〜コント・コーナー
 *ウルトラ・タブン
 *ウルトラ・ヨブン
 *賢プレスリー?
18.Save Your Heart 〜君だけを守りたい
19.トラベリング・バンド
20.Masquerade Love

アンコール2
21.星空のディスタンス
 MC 高
22.A LAST SONG



Ending 21:40くらい

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;






 先週の東京国際フォーラム・ホールAのアルコンから一週間足らずで府中のアルコンです。だいたい、秋TOURは府中でMy初日を迎えているんですが、今回は既にフォーラムに参加していたので、ちょっといつもとは違うテンションでした。

 この日は訳あって、客席に入ったのが開演ギリギリ。しかも、終演直後というか、途中で退場をしなければならなかったので、レポが中途半端になっていることを予めご了承して頂きたいです。


 ちなみに、ステージのセットや衣装などはフォーラムのレポを参照にして下さいませ。

 フォーラムの時は会場内のBGMがALFEEの楽曲だったんですが、府中ではツェッペリンやビートルズなど洋楽だったような気がします。そして、開演間際になって『SWEAT&TEARS』が流れたような…。




【本編】

 定刻より5分ほど押しての本編スタート。

 ステージが暗転しSEが流れると、巨大な分度器のようなセットの中心が開き、中から3人が登場〜♪

 高見沢さんはフォーラムの時と同じ衣装&グラサンにインカム付きでしたが、髪はサラサラのストレートで、ネイルがシルバーになっていました。

 幸ちゃんも衣装はフォーラムと同じスーツでしたね。インナーが違ったかな?

 桜井さんはフォーラムとは違い、藤色のスーツに赤紫のネクタイを合わせた姿で登場。


 1曲目の『夢よ急げ』、『FLOWER REVOLUTION』と立て続けに飛ばし、高見沢さんもノリノリな感じでギターを掻き鳴らしていました。
 次の『AFFECTION』だったかな?高見沢さんのギター演奏がちょいと危うい感じでしたが、強引に軌道修正していたように聴こえました(笑)。『Time Spirit』では、後ろの分度器のようなセットに様々な色の照明が反射して綺麗でしたね。演奏が終わっても、高見沢さんがギターを高く掲げて客席を煽っておりました。

 ドラム音が鳴り響いたまま最初の幸ちゃんのMCに入ったんですが、「靴の中にコードが入ったっ!」と、ちょいとMCに出遅れてしまった理由を語り(笑)、「やって参りました、府中!1階席のみんなはもちろん!2階席〜っ!いつも言っていますが、普段の鬱憤をこのステージで晴らして下さい。最後ヨロシクっ!」と、短くご挨拶。

 そのまま『不良少年』が演奏されましたが、ラストの口笛は遠目から見ても高見沢さんの口笛が危うかったと判りました(笑)。インカムを付けているから、やり難いのかな?…多分、違うと思うけど(笑)
 『希望の橋』は、相変わらずラストの早口言葉的な所で体力を消耗しますっ。ここまで6曲全部、拳振り上げっぱなしですからね。暑い、熱い。


 2回目の幸ちゃんのMCに入りまして、「もう秋TOURが始って1ヵ月は経つんだよね。だいぶ、慣れてきたよね?ね?」と、またもや隣の高見沢さんのマイクスタンドを直していたローディに同意を求めるいたのであった(笑)。律儀なローディさんはちゃんと頷いていました。

 ここで客席は「しらばくの間…お座り!」、「ワン!」という掛け合いでお座りタイム(笑)

 そして、この秋TOUR既に参加していた人や、今日がMy初日の人、生まれて初めての人などをアンケート調査しまして、初めての人が意外に多かったですね。「初めての人はこの後のステージを見てどう感じるんでしょうか。イメージが崩壊しなければ良いですが(笑)」なんて言ってましたわ。
 ちなみに、ALFEEは歌舞伎みたいに世襲制度を取ってないので、50年後、100年後のALFEEのステージにどんな何代目が立っているか想像すらできない…みたいなことを言ってましたね。

 桜井さんを紹介する時に「フォーラムでは単3電池を入れて動いていましたが、今日はどうでしょう?先ほど楽屋を覗いた時は単1を1本入れてました」と言って呼び込んだ幸ちゃんであった。

 呼ばれて登場した桜井さんは客席の三方向に向かって丁寧にお辞儀。その時、眉毛が妙に動いていたようで、「何でそんなに眉毛動かすの?」と聞かれていましたね。桜井さんは無意識なようで、「南こうせつさんや最近ではkinkiにも言われたんですよね」と言っていました。kinkiがよくネタにしていたのは知っていたけど、南こうせつさんにも言われていたんだ。

 しかも、幸ちゃんから「なんか眉毛が30cmくらい動いているよ」と大袈裟に言われ、「そんな動くんなら(頭の)毛とくっついちゃうでしょう。くっつけられるもんなら、もうくっつけてますよ」と、なんかいつものパターンの内容へ…(笑)
 頭の毛と髭は微妙に成分が違うという発言から、「あそこの毛を上(髪)に持ってこれたら良いけど、櫛が通らない」と桜井さんがキワドイことを言ってのけ、「桜井さんっ!この秋初っ!」と、幸ちゃんからイエローカード出されていました。「何で〜?別に妙なことを言ってませんよ〜。アソコって、みんなが想像しているような場所のことじゃないよ…フフフ」と言い訳をしてましたが、幸ちゃんや客席には通じず、「イエローカード2枚で次の桐生はお休みですからね」って幸ちゃんに言われてました。まぁ、桜井さんは「休めるんなら…」と2枚目も出す気満々になってましたが(笑)

 で、「毛」の話から「髭」の話に流れまして、「もう(口)髭は34年くらい剃ってないです」と桜井さん。ただ、刃物を持つとたまに「剃っちゃおうかな〜」という衝動にかられるらしいです。微妙に危険な衝動なような気もしますが(笑)、「以前、電動剃刀を持った時に、衝動的に剃りたくなっちゃって、思わず太腿のスネ毛の一部を四角に剃っちゃって、当時はテニスをやっていたから短パン履いた時に見えちゃって、手で押さえながらやってた」と、恥ずかしい過去を自白。幸ちゃんがテニスをやる動作をしながら「イヤン♪…て感じになっちゃうじゃん」と大ウケてました。

 ただ、桜井さんの刃物を持つと毛を衝動的に剃りたくなるという感覚は幸ちゃんも理解できるみたいで、「高い所に立ったら飛び降りたくなるような衝動でしょ」と言い、桜井さんから「それは無いっ!」と一刀両断されていました。桜井さんよりも、幸ちゃんの方がもっと危険だ〜っ!
 桜井さんは「高い所に立って飛び降りたいだなんて思いもしませんよ。撮影の時に高い所行くと高見沢が"ホラッ!"て、いつも後ろから押してくるんだよ」と思い出したかのように訴えてきましたが、幸ちゃんから「押されて"ウヒャー"ってなるから、それ見たくてやるんだよ」と言われ、「殺意を感じるね」と、当時の怒りが蘇ってきたようでした(笑)

 それから桜井さんは早生まれという話になり、「早生まれは損ですよ。小学1年生からスタートしても、最初から1年近くアナタ達の方が成長しているんだから」と、再び訴えモードになっていましたが、「桜井は小6まで同じ感じだったんだよね」と一刀両断する幸ちゃんであった。

 そして、「では、僕の2日後に生まれた人を紹介しましょう。どうして2日違うだけで、こんなに成長が違うんだろう」と、幸ちゃんが愚痴っぽく言いながら話はじめたもんだから、なかなか高見沢さんが紹介されず、「そろそろ紹介しないと(高見沢が)キレるぞ」と桜井さんに促されて、高見沢さんが呼び込まれました(笑)

 着替えを済ませた高見沢さんはフォーラムと同じ衣装で、金と黒の7分丈のドレスシャツに黒パンツに黒のニイハイブーツという姿でした。グラサンは無し♪幸ちゃんが「衣装もチケット代に入ってますから、しっかり見て下さいね」と、客席に念を押していました。


 そして曲紹介になり、「せっかくの府中ですからね。このTOUR初の楽曲をここでお送りしたいと思います。全員参加のコーラスで始ります」ということで、『泣かないで My Love』が演奏されました。この楽曲もかなり久しぶりでしたね〜♪

 続いて『黄昏に瞳を閉じて』が演奏され、桜井さんの美声に聞き惚れ、高見沢さんのアカペラから始った『夢のチカラ'06』は、高見沢さんの可愛らしい高音ヴォイスに聞き惚れました。この楽曲が発表された時は、セルフカバーということもあって大して印象に残っていなかった楽曲だったんですが、この秋TOURで妙に好きになってしまっている楽曲になっています。アレンジが好みなのかな〜?


 高見沢さんのMCに入りまして、TOURタイトルになっている『RUNAISSANCE』ついて「この秋のTOURは春に引き続き『RUNAISSANCE』というタイトルでやっているわけですが、'84年のアルバムタイトルでもあるんですが、"再生"という意味も合いを込めて付けました」と、語っていました。
 そして、「再生しなければならいモノ」として、今の地球環境についても言及。

 この時だったか、アンコールでのMCだったか曖昧なんだけど、「どうして結成34年で"再生"というか"再スタート"なのかというと、そうやって気合を入れ直さないと俺達はダラダラ行っちゃうから(笑)、来年のデビュー35周年に向けて気持ちを引き締めて行こう!ということです」みたいに語って、それが実にALFEEらしいというか、3人の性格を如実に表現したなぁと感心してしまいました。

 またルネッサンスのもう一つの意味についても語り、「ルネッサンスというと、中世のヨーロッパの芸術ね。"文芸復興"ですよ。みんなも習っただろう?桜井に聞いたら習ってないとか言ってたけど」となんて言ってましたが、西洋史や西洋文化史を選択しないと習わないんじゃないかな?あ、中学の「世界史」で習うか(笑)
 そして、その文芸復興を表現しているギターということで、持参していたフライングA-angelギターを掲げる高見沢さん。「ギターの一面に宗教画的な絵画が描かれていまして、ネックまで描かれているんですね。あ、遠い人は双眼鏡で見て下さい。今が見るチャンスですよ〜」と、見やすいように高々とギターを掲げてましたが、幸ちゃんと桜井さんも何気にギターを鑑賞してましたね(笑)

 そして、ルネッサンス時代に代表される芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの話になり、「レオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか?桜井っ!」と唐突に振る高見沢さん。これには、さすがに「知ってるよ」と答えた桜井さんでしたが、「会ったことあるか?」と妙な質問が畳み掛けられ、「あるわけねーだろ」と反論する桜井さんであった。
 そこに突然「ハイっ!ハイっ!」と手を上げながら話に割り込む幸ちゃん、「俺、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じ誕生日っ!」とアピール。高見沢さんは「同じ誕生日でも随分と違うもんだな」と言ってのけ、更に幸ちゃんに対抗して「オリビア・ハッセーと同じ!」とアピール。そのまま桜井さんに向かって「ロミオ♪ロミオ♪」と寸劇はじめる高見沢さんに対し、「気持ち悪い」と桜井さんが一刀両断(笑)。幸ちゃん情報によると「桜井は太田裕美さんと同じで年齢も同じ」だそうで、高見沢さんも客席も「へえ〜〜」と意外に思いました。その上、「桜井は木綿のステテコ!」とオチを付ける幸ちゃんであった♪※太田裕美さんの代表曲は『木綿のハンカチ』でございます。

 それから、この秋TOUR恒例の「明日地球が滅亡するとしたら、最後の晩餐は何を食べるか?」という話題になり、高見沢さんは「俺はね、シンプルに!いいかい!シンプルに!」としつこく前置きをし、「だから早く言えやっ」と府中の会場をイラつかさせ(笑)、「シンプルに塩むすび!その中味はキャビアにイクラに…上にトリュフをかけて…あとシャンパン!ドンペリね♪それと牛タンも!」と言ってのける。どう考えてもこの食材とシャンペンの組み合わせは美味しそうとは思えない。
 ここでも、「桜井、トリュフ知ってるか?」、「知ってるよ!」というお約束のやり取りがあったんですが、幸ちゃんが「ドリフ?知ってるよ。加トちゃんペッ!」とボケに加わったのかと思いきや、桜井さんの「黒とか白があって、豚が土から掘り起こすんでしょ」という発言を聞いて「???」状態になり、「何系の食べ物?」と真顔で高見沢さんに聞き、素で「トリュフ」を知らないことが発覚!桜井さんも食べたことが無いみたいだし、今度高見沢さんに奢ってもらうといいよ。

 桜井さんの「最後の晩餐」は「今ハマッている塩ラーメン」と答えてましたが、「…それにキャビアを乗せる♪」と、高見沢さんに負けじと便乗セレブ発言(笑)。まぁ、先ほどの「高級塩むすび」よりは美味しそうな感じです。
 ここでだったか、質問に答える桜井さんに対して、「何でいつも喋る時に片手ポケットに入れたままなわけ?」と高見沢さんがいじめっ子モードに突入(笑)。左手をポケットに入れ、右手をちょっと前に伸ばしながら体を傾けて喋る独特のポーズを高見沢さんに指摘され、「何でだろうね?」と戸惑う桜井さん。桜井さんのポーズというか仕草を真似した高見沢さんは、「変なの〜っ!」と追い討ちをかけてましたよ。ホントに桜井さんに対してはドSぶりが炸裂しますなぁ。

 幸ちゃんへの「最後の晩餐」の質問はすっ飛ばされそうになったんですが、「俺にも聞いてよ」と自らアピール(笑)。ここのMCコーナーでの、幸ちゃんの自己アピールぶりは際立っていたかもしれない。
 幸ちゃんは「普通の食事がイイ!」と断言。もう最後なんだから高血圧とか一切関係なく、「サンマ定食に醤油たっぷり。味の濃い味噌汁に梅干!」と濃い味のオンパレードになり、「…あとご飯の上にトリュフ!」とオチも忘れない(笑)

 府中での「最後の晩餐」の三段オチはヒットでしたね♪最初の高見沢さんのセレブ発言が効いたのかも。しかし、桜井さんや幸ちゃんが便乗セレブ発言すると妙に可笑しく感じてしまうのは、やはりパブリックイメージなのかな。

 アルバム『RENASSANCE』が24年前の作品だという話になって、「24年の間に減ったモノ、増えたモノ」の話になったんですが、高見沢さんは「この24年でギターが413本に増えた」と開き直り発言。この勢いのまま行っちゃうそうです。

 意地悪たかみーは桜井さんに「24年の間に減ったものは?」と質問としたけど、「別にありませんよ」と毛平線を押さえながらすっとぼける桜井さん(笑)。そのままヘアーネタになって、高見沢さんが自分の髪を移植してあげるなど言いたい放題になり、桜井さんは「金髪に染めやがってこの野郎!」とキレる(笑)
 しかし、ここで「もしかして髪切った?」と唐突に質問。「え〜っ、今頃かよ。9月に切ったよ」と呆れる高見沢さん。私ですら、先週のフォーラムで「あ、髪が少し短くなっている」と思ったよ、桜井さん(笑)。高見沢さんは「気付いてくれなかったのぅ?」と乙女になっていました(笑)。でも、男性はそういう事に気付かない(鈍い)もんだと、桜井さんと高見沢さんは意気投合していました。

 幸ちゃんは増えたものを「増えたもの…ワキ毛」と答え、両サイドの2人は絵に描いたように崩れる。桜井さんから「黄色カード出してやりたい!」とまで言われ、高見沢さんからも「キレイな表現にしなさい」と言われる。どうも、このMCコーナーの幸ちゃんは、アンコールの幸ちゃんのテイストが入っていたような気がするなぁ(笑)
 仕切り直しになった幸ちゃんは、「増えたもの……思い出。減ったもの……悲しみ」と答え、客席から「フ〜♪」と囃し立てられたものの、高見沢さんから「悲しみ…減ったか?」と突っ込まれ、「悲しみ……増えたかも」としんみりモードになる。急に意気消沈してしまった幸ちゃんに、「坂崎、坂崎、まだ大丈夫だって!まだまだいけるよっ!」と慌てて、意味不明な励まし方をしる高見沢さんであった。

 この時のMCだったか記憶が曖昧なんだけど、「なんでデビュー34年で"RENAISSANCE=再生、再スタート"なのかというと、なんせ俺達は34年以上も一緒にいるからこのままだとダラダラと35年を迎えてしまうので(笑)、デビュー35周年に向かって『再スタートだ!』と気合を入れる為です」みたいなことを言っていて、すっごくALFEEらしい考えだなぁ〜って感じました。幸ちゃんや桜井さんも、苦笑しながら納得してましたしね。

 その話の流れで、「34年前は3人揃いの白のユニフォームを着せられていましたが、俺なんてハンドマイク持たされたからね。あれから34年が経ち、今のステージに立っている3人の姿がアルフィーです。全員バラバラ。誰かに合わせると、一人可笑しくなっちゃうのがいるしね」と高見沢さんがいい、幸ちゃんが桜井さんに「あの(高見沢の)衣装どうよ?」みたいなジェスチャーをして、桜井さんが「ええ?アレ、俺が着るの〜?」みたいなジェスチャーを返して可笑しかったです。
 でも、過去に3人同じデザインの衣装で色違いだった時があり(1990年の夏イベ)、「あの時はステージ出て言って客席に笑われたもん」と桜井さんが訴え、「ピンクだったよね。3人同じデザインで高見沢が白で、俺が黒。桜井は…ピンク(笑)」と幸ちゃんが当時に配色を客席に説明、「最初は赤の予定だったのに、出来上がった衣装を見たらピンクでさ。『コレ、ダメだろ』って言ったんだけど、衣装さん『大丈夫ですよ』って言うから、着て出て行ったら笑われてさ。初めてだよ、ステージに出て行っただけで笑われたの」と、語れば語るほど愚痴りモードに突入していった桜井さんであった。
 あれは意外な配色だったよね。その前の春TOURでは、高見沢=白、坂崎=茶、桜井=黒だったのに、桜井さんだけ夏イベ大幅に色が変わっちゃったんだよね。そういえば、『My Best Friend』も春TOURでは高見沢さんのリードヴォーカル曲だったのに、夏イベ当日になって「あの曲、桜井がリードで歌って」て高見沢さんに言われて、桜井さんのリードヴォーカル曲になったんだよなぁ。

 しかし、このMCコーナーはクロストーク炸裂で、色んな内容盛りだくさんで、三段オチも連発していたし、非常に"濃い"MCだったなぁ〜と強く印象に残りました。


 「春のRENAISSANCE TOURでは、"愛"について語り、ALFEEのラヴソングを中心に送ってきましたが、秋はメッセージソングを中心に送りたいと思います。最近になって、この楽曲は"RENAISSANCE=再生"というイメージ近い曲なんじゃないかなと思ってます。…『裏切りへの前奏曲』」という高見沢さんの曲紹介で『裏切りへの前奏曲』が披露されました。
 前日に音楽業界に衝撃が走る事件が起こっていただけに、「再生」を彷彿させる楽曲ということで『裏切りへの前奏曲』が歌われたというのは、歌詞の内容といい、凄く意味深に感じてしまったのは考え過ぎかな…。来年デビュー35周年を迎えるTHE ALFEEが、LIVE STAGEに立ち続ける為に歌い続ける!という決意にも聴こえましたね。

 続いて演奏された『AUBE〜新しい夜明け』で客席はスタンディング。高見沢さんはクリスタル・エンジェルギターを出して来まして、鮮やかに光ってました。
 そして、ただすけさんのキーボードソロから『Dark Side Meitation』が演奏されまして、激しいサウンドに合わせた照明がキレイでした♪その後は、幸ちゃんのアコギ・ソロから始る『春の嵐』、『CATCH YOUR EARTH』と立て続けに演奏されました。

 本編最後の曲は高見沢さんのアカペラから始まる『A.D.1999』、後半にいくにしたがって高見沢さんのヘドバンが激しくなっていってましたっ!





【アンコール1】

 まず、キーボードのただすけさんが手拍子で客席を煽り、演奏に合わせて3人がステージに出て来ました。

 3人とも衣装はフォーラムと同じでしたが、高見沢さんのインナーのタンクトップは胸元にTOURロゴの三頭の鷲がプリントされていたんですね。フォーラムの方が圧倒的に前の席だったんですが、何で気が付かなかったんだろう、自分っ!

 カバー曲『The Loco-Motion』が演奏され、そのまま『ロールオーバー・イエスタデイ』に続き、幸ちゃんがハンドマイクに持ち替え、高見沢さんと共にステージ前方に出て来ました!府中は左右に花道が伸びているので、2人とも端の方まで行きましたね。1番の時に幸ちゃんは下手の花道に出た時に銀テープの特効用の装置に躓いちゃっていたんですが、2番で高見沢さんが下手の花道に出て来た時も同じ所で躓きそうになっていました。高見沢さんの場合、衣装が装置に引っ掛かったって感じでしたね。
 最後は演奏が終わっても、幸ちゃんは「ぶっ飛ばすっ!飛ばすっ!」と一人リフレインをやってました(笑)

 続いて『サファイアの瞳』が演奏され、間奏で桜井さんと高見沢さんがステージの前に出てきて演奏合戦をするヴァージョンでカッコ良かったです。


 その後はコント・コーナーに突入したんですが、『ウルトラ●ブン』のテーマ曲にのってチープなウルト●マンの格好をした桜井さんがステージに再登場。
 登場するなり、「ここは何処?」と高見沢さんに聞き、高見沢さんが細か〜く教えてあげたんですが、府中の郵便番号を言い間違えるわ、「府中は東京の外れにある」と言って客席からブーイングを浴び(当然だね!三多摩地区の人間はその表現にウルサイのさっ!/笑)、「東京の真ん中にある」と言い直したりして、微妙にボロが出ていました。

 あと、高見沢さんが桜井さんの姿をマジマジと見て、「今気付いたんだけど、正面から見るとお面から顔がはみ出してる!」と指摘して喜んでました。

 フォーラムの時は気分屋な奴だ!ということで「ウルトラ・キブン」と名乗っていましたが、府中では何でも曖昧でいい加減や奴!ということで「ウルトラ・タブン」と名乗っていました(笑)。
 そうそう。この紹介SEの最後に「ウルト●セブン」のように輪唱で紹介されるんですが、「タブ〜♪タブ〜ン♪タブ〜〜♪」という輪唱、後ろで太郎さんとただすけさんがリアルタイムで輪唱していたんですね!

 この「ウルトラ・タブン」は何気に可愛かったです。高見沢さんのどんな質問にも、「多分?」と首を傾けならが答えていたんですが、仕草がマンガの『ぼのぼの』のシマリスのようでした。
 あと、必殺技を披露するエア野球のやり取りは、腕をブンブン回し過ぎ「ここが一番体力消耗するところなんだよ」と愚痴ってましたが、ただすけさんの効果音にやられ、見事に高見沢さんがオイシイところを持っていってましたわ♪

 そうそう。唐突に桜井さんが「だからマケインが負けるんだよ」と時事ネタのアドリブを披露し、一瞬息詰まった高見沢さんが、「台本通りに喋れって言っているだろっ!」と注意してました。高見沢さん、何気にアドリブには弱いらしい。

 その後、一緒に地球にやって来た唯一のお友達(笑)ということで、『ウルト●マン』のテーマ曲にのって幸ちゃん扮するチープがヒーローがキャリーバック引き摺りながら出てきました。
 フォーラムの時は「ウルトラ・エンブン」でしたが、この府中では何でも余分にコレクションしてしまう奴!ということで「ウルトラ・ヨブン」と紹介されていました(笑)。「ヨブ〜ン♪ヨブ〜ン♪ヨブ〜〜ン♪」の輪唱は若干無理がって可笑しかったですっ。
 「ウルトラ・ヨブン」の幸ちゃんはチープな格好の上に(桜井さん曰く「全部100円ショップで揃うよ」とのこと/笑)、「STS」のロゴ看板を首からぶら下げているから、とても弱っちいヒーローに見えたので、高見沢さんから「ヒーローに見えないよ。足なんてこんな細いしっ!カトンボみたいじゃん!」と、足をグワシッ!と掴まれてました。

 しかし、この日から改名した為に3人共の名前をちゃんと覚えてない(笑)。特に高見沢さんはよく「ウルトラ・キブン」と言い間違ええ、桜井さんから「どっちでいくの?」と言われたほど。
 高見沢さんは段取りをかなりすっ飛ばしたらしく、幸ちゃんが固まってしまう場面もあり、桜井さんから「2,3曲すっ飛ばしているぞ」と注意されたほどすっ飛ばしていたようで、軌道修正に桜井さんが苦労していました。
 しかも、幸ちゃんが「ジュワキッ!」など連呼する小ネタの披露の時も、道具を用意していなくて「あっ、忘れてた」と取りに行くハメに…。もう高見沢さんがメタメタ…。しかも、この小ネタのオチは「焼きちくわ!」ですからね。オチてなかったんじゃないかい?

 あまりにも高見沢さんがボロボロ状態になって、進行がグダグダになってしまい、遂に幸ちゃんの暴走スイッチがONになり、オカマさんキャラはもちろん、何故か両手を広げてオーバーアクションで台詞を大声で叫ぶミュージカルスターのようになってしまい、先の読めない暴走ぶりに桜井さんと高見沢さんはあえて突っ込まずに放置(笑)

 いや〜、コントコーナーでの幸ちゃんの暴走ぶりは凄まじいものがありますね。本編のステージからは想像できませんわ。
 あと、桜井さんも微妙に毒舌モードで、スペシューム光線もどきのポーズを客席にも一緒にやるように言っておきながら、客席もやると「バッカじゃないの〜!」と言ってのけたり、客席が『妖怪人間ベム』を知っていると判ると、「結構いってんねっ!」と言ってのけたり、高見沢さんも手を焼く暴走ぶりでした。

 「ウルトラ・タブン」の必殺技は美声ということで、プレスリーの『Love Me Tender』を披露してくれましたが、今回も後ろのセットに賢プレスリーの巨大画像が映し出されまして、最後はその画像のポーズに合わせて3人揃ってプレスリーの決めポーズを披露してました♪


 そのコントの流れで『Save Your Heart』が演奏されまして、後ろのセットに「STS」の映像が映し出されるんですが、何気にハマッちゃっているんですよね〜♪こういうベタな演出、かなり好みですっ。

 その後はメンバー紹介になり、高見沢さんが「ドラムス!吉田太郎〜〜っ!」と紹介してドラムソロが披露され、続いて「続いて、キーボード!ただすけ〜っ!」と紹介すると、高見沢さんは何故がステージを下がってしまい、「アレ?」と思ったんですが、ド派手な貴族風(オスカル風?)のロングコートを脱いできて、真っ白な二の腕が眩しいタンクトップ姿になって再登場!
 高見沢さんが再登場するまでただすけさんのキーボードソロが続いたんですが、桜井さんは音に合わせて太郎さんに向かって踊りまくっていました(笑)

 そして高見沢さんがステージ前に出て来て、「We are THE ALFEE〜!府中、サイコーっ!We are Traveling Band〜!」と叫び、そのまま『トラベリング・バンド』が演奏されました。前奏と同時に客席には金銀テープが飛び舞い綺麗でしたね。歌に入るまで、3人はステージ前に出て来て演奏してました。定番の替え歌、「辿り着いたぜっ!フチュー♪」は微妙に歌い難そうでしたが(笑)、ご当地モンなので嬉しかったです。

 続けて『Masquerade Love』が演奏され、ステージも客席もヒートアップ!高見沢さんはガンガンにエレキを掻き鳴らしていましたが、ラストの幸ちゃんのアコギソロがカッコよくてね〜♪超ツボですっ!

 最後は高見沢さんが「どうもありがとーーっ!」と叫んで演奏が終了。

 太郎さんもただすけさんも前に出て来て、5人横一列に並んでお辞儀。桜井さんと幸ちゃんはピックを投げながら去って行き、高見沢さんは去り際にサングラスを外し、笑顔で手を振りながら去って行きました。





【アンコール2】

 高見沢さんと幸ちゃんはフォーラムと同じ衣装でしたが、桜井さんはゼブラ柄ぽいシャツに黒パンツ姿でした。

 幸ちゃんのマイクスタンドの後ろに3人集まると、すぐ『星空のディスタンス』が演奏されました。高見沢さんはメタル・エンジェルギターだったけど、最初は光ってなかったような?スイッチ入れ忘れ?(笑)。でも、ラストはステージが暗転しても光っていました。
 この曲の時は、ステージの後ろのセットに「銀河」の映像が映し出されて雰囲気もイイんですよね〜♪


 その後の高見沢さんのMCで「今日の府中のノリは関東1!」と太鼓判を押されました♪「全国1」じゃなかったのが若干不満でしたけど、欲張りかしら?(笑)

 『星空のディスタンス』も24年前の曲だったという話になり、「この曲でアルフィーを知った人が多いと思いますが…『星空のディスタンス』でアルフィーを知った人!……(思っていたより少ない)だいぶ少なくなってきました(笑)。じゃ、『メリーアン』でALFEEを知った人!……(客席の半分以上が挙手)この曲で多くの方がアルフィーを知ってくれたようで(笑)」と、臨機応変に言い方を返る高見沢さんがツボでした。
 しかし、府中の会場は『星ディス』よりも『メリーアン』で知った人が圧倒的に多かったですね。フォーラムでは半々くらいだったんですが。会場によって違うというのも面白いです。

 「34年前は真っ白なスーツでハンドマイクで歌っていましたが……出来ることなら消し去りたい過去なんですが(笑)、あの歌があったからこそ、『星空のディスタンス』や『メリーアン』も生まれたわけで、みんなと出会うことが出来たんだと思います」みたいなことも、このMCの時に語っていたのかな?ハンドマイクで歌っていたことを嫌悪するようなニュアンスだったんですが、今でもハンドマイクで歌う時がありますよね。まぁ、テンションは全く違いますが(笑)。ハンドマイクスタイルもある意味、自分の好きなスタイルに進化できたってことなのかも。

 MCの最後の方に「先ほど歌った『夢のチカラ』じゃないけど、夢を持つことで力が沸くと思うし、僕らの曲が夢を見つけるキッカケになってくれれば。そういう人が一人でも多くいてくれるように、これからも新曲を出していきたい」みたいなことを言ってました。
 改めて、一曲一曲の歌の大切さというのかな、どんな楽曲がどんな人に力を与えるのか…それは高見沢さんにも判らないことだからこそ、一曲一曲を大切に歌い、これからも新しい曲も生んでいきたいんじゃないだろうか…と、勝手に解釈しております(笑)


 そして最後の演奏曲である『A Last Song』のことを、「今の自分達にとってとても思い入れのある曲の一つです。終わりは終わらないという想いを込めて」と紹介して歌ったのが印象的でした。

 高見沢さんの優しいハイトーンヴォイスと、ただすけさんの繊細なキーボードの演奏が重なって、凄く素敵なエンディングでした。3人が最後に「君が好きさ〜♪」とハモる部分が、泣きたくなるくらい好きです。
 最後は高見沢さんのアカペラでしたが、歌いながら情感たっぷりにサングラスを外していましたね〜。

 演奏が終わると3人それぞれ前に出て来て最後の挨拶。桜井さんは下手の花道の先端の方まで出て来てくれていました。


 私はここで後ろ髪を引かれる思いになりながらダッシュで客席を退場。うう…。素敵なステージだっただけに、最後まで余韻に浸りたかった。






 本編で飛ばし、1回目のアンコールで笑わせ、2回目のアンコールでしっとりと聴かせた…非常にメリハリのあるアルフィーらしいステージでした。

 曲構成がフォーラムと少し違っていて、印象が少し違いましたね。個人的にはフォーラムの方が曲構成好みなんですけど、MC内容やパフォーマンスは府中の方が熱かった!と思います。特に、本編での3人のクロストークMCは最高でしたねっ♪

 一週間で2本のアルコンに参加したことになるんですが、どちらも違った良さや盛り上がりがって素敵なステージだったことには変わりは無く、「やっぱ、アルコンは何本参加しても飽きない!むしろ、病みつきなるっ♪」と再認識しました。