2004年4月17日(土)さいたまスーパーアリーナ |
2001年の夏イベ、2002年のシングル連続ベスト10入り新記録達成感謝LIVE、そして2004年の30周年記念春TOUR…と、何気に「さいたまスーパーアリーナ」に来ている。しかも今回は、高見沢さんの50回目の生誕記念も兼ねている。私自身、メンバーのバースディライブに参加するのが初めてだったので、いつも以上に楽しみにしておりましたっ。 開場時間をだいぶ過ぎてから会場入りしたのですが、ロビーが何気に混み混みでした。あと、「さいたま国体」のイメージキャラクターであるコバトンくんがロビーにいっしゃっしゃいまして、握手責めにあっていたわ〜。通常のホール会場に比べて広いせいか(5600人収容)、他の春TOUR会場に比べて妙に活気がある雰囲気でした。夏イベの雰囲気とは違うだけど、いつものアルコンの雰囲気とも違った。 でもって、客席に入ると洋楽のBGMが流れていました。相模大野のレポで『UNCROWNED KINGDOM』も流れていたような?って書きましたが、洋楽曲でした。ALFEEがコピーしていた曲が中心に流れていたんじゃないかな〜(憶測)。しかし、客席に入ってその会場の広さにビックリ。ホールスタイルだから一番小さいスタイルなんだけど、それでも5000人以上収容するわけだし、2階席(400レベル)の高さと奥行きがハンパじゃないっ!なんか圧倒されてしまいました。しかも、自分の席が予想外に良い席で目が点というか呆然。通常の会場に比べて、武道館並にステージと客席の間が開きまくっているのに、相模大野の時よりずっと近いだなんて信じられない…!こんな広い会場なのにこんな良席なんて!と、マジで「もう今年の運は尽きた」と確信しました。あと、相模大野では3人のマイクスタンドが幕の前に出いて丸見え状態だったのに、会場が広いせいかマイクスタンドも幕の後に置かれて見えない状態でした。それから、ステージセットの左右のそれぞれ大きなスクリーンが設置されていた上に、左右の花道の先は階段になっていて最上段に立てる特設スペースがあったり、ステージ下にはやけにカメラマンが待機していたり、「やはりスペシャルLIVEになるんだな」って始まる前からワクワクしちゃいました。 そして、定刻より5分程押してに客席が暗転し、SEの音に合わせるようにスクリーンに細かい照明が当り、次の瞬間、上空に浮かび上がるように立っている3人の姿が登場して客席は大歓声!3人共ロビーに飾られていた30周年ギターを掲げていてカッコいい! …えーと、ステージのセットは相模大野のレポを読んで下さい(笑)。ただ、広さが全然違うので、さいたまのステージの方が凄い奥行きがある感じがしました。 そしてバンド演奏と同時に幕が落ちるとステージも明るなると、3人は既にステージに降りていて、そのまま『希望の橋』の演奏になってコンサートがスタート!今回はかなり間近で見られたので、幕が落ちる前の3人の姿をバッチリ見ることができまして、高見沢さんてば完全にクレーンが低い位置に下がる前にピョンッとステージに飛び降りちゃっていたわ。対照的に、桜井さんは完全にクレーンが低位置に固定されるまで微動だにしていたなかった(笑)。 3人の格好は基本的に相模大野の時と一緒でしたが、近くで見られたぶん細かいところまで見られました。桜井さんが薄いグレーの柄入りのスーツに白シャツにエンジのネクタイ姿。幸ちゃんは、相模大野では白スーツだと思っていたのが薄いピンクと白のストライプ柄のスーツだったというのが新発見でした。インナーは相模大野と同じ超派手なシャツ。高見沢さんも白スーツにブルーラメのフリルシャツ、柄入りの白スカーフにブルーとサングラスと…&G衣装でした(笑)。先日、&GのPVを再び見る機会があったんですけど、スカーフの柄はやっぱり同じだと思うっ!大きさも同じだし、やはり自分の中では「&G衣装」に確定。あと、今回は運尽きの席だったので、逆に長谷ぼんなんてドラムセットに埋まって全然見えないだろうな〜と覚悟していたら、意外や意外、相模大野よりよく見える上に近くに見える!「こんなにしっかり長谷ぼん見られるだなんて、いつ振りだ?」と、ななんぼ狂喜乱舞です。でも、その代償はしっかりあったわけで、山石さんが殆どと言っていいほど見れなかった(泣)。しかし、この時の長谷ぼんは「エエッ?」て思うくらい、最近では珍しい程の派手な柄シャツを着ておりました。ピンクとか黄色とかオレンジとか、ド派手な色が散りばめれていて、「おお〜、長谷ぼんなりに大将の誕生日を祝っているんだろうか?」と、勝手に思っていました。山石さんは、相模大野の時と同じ玉虫色のラメジャケットだったと思う。 『希望の橋』に続いて、『BRIDGED TO THE SUN』、『AFFECTION』、『夢よ急げ』と立て続けに演奏されまして、キャパが広くて天井が高いせいか、なんかサウンドの響き具合もいいし、客席側のノリというかウワッとくるのような歓声や拍手が凄い迫力あって、最初の4曲でノリノリ状態になりました。高見沢さんも、最初からかなり飛ばしている感じだった。そういえば、『AFFECTION』の時だったかな?高見沢さんのギターの調子が悪くて演奏途中でチェンジしたんだけど、チェンジして来たギターが初めて見たギターだった。形はフライングVなんだけど、絵柄が「東海道五十三次」のような昔の絵巻のような模様が描かれていて、ちょっと見入ってしまいました。 そして長谷ぼんのドラム音が鳴り響いたまま、桜井さんのMCに入りまして、 桜「はぁ〜、さいたまっ!え〜、外は26℃ですか?初夏を思わせるような陽気ですけど、皆様も薄着になっていますね。でも油断は禁物ですよ。帰り、外は涼しくなっていますから」 …と、桜井さんの言う通り、4月だっていうのにこの日は真夏日和の暑さで、客席もノースリーブファッションが目立った。そういう所をバッチリ観察しているところが桜井さんらしいけど、終わった頃には気温も下がっているから気をつけるようにと、闇に帰りの格好の心配というか、ファンの健康管理にまで気にかけてくれてちょっと嬉しかった。 桜「今夜はフィーバーしますからね。何か特別な日らしいですけど、別に特別なことはしません!それよりも、みんなのノリが特別であって欲しい!そのノリを最後まで宜しく〜!」 …と、ちょっと意味深な(笑)客席を煽っちゃってくれました。しかし、この桜井さんがMCをしている間、幸ちゃんと高見沢さんはずーっと2階席(400レベル)を見上げていました。ここの会場の2階席て武道館の2階席よりもずっと高い位置にあるから、ステージから見るとどんな感じなんだろう?とにかく、2階席の盛り上がりに夢中になっているような2人の姿が、ちょっと印象に残りました。 そして、MCの後に歌われたのが、『19-nineteen』、「おお〜っ!カッコいい〜っ!」と盛り上がっていたら、2番の所で高見沢さんが見事に歌詞間違えをし、そのまま歌詞忘れに発展(苦笑)。あまりの見事な間違えっぷりに、桜井さんがズッコケ状態になっていた。しかし、『19〜』の時の長谷ぼんのドラムが凄いカッコ良くて、もうほとんど長谷ぼんばかり見ていた私。幸ちゃんのリードVo.の時のドラムが特に好きなのだ〜♪続いて『Juliet』が演奏され、名誉挽回とばかりに高見沢さんが暴れはじめ、その勢いのまま高見沢さんのギターソロが入って始まる『I Love You』に続いっていた辺りでは、高見沢さんが更に大暴れというより半分壊れ状態になって面白かった。そういえば、この曲の途中でサングラスを外してたんだっけかな〜?(記憶曖昧) 高見沢さんと桜井さんが一旦ステージを去ると幸ちゃんのMCに入りまして、「よ〜うこそいらっしゃいました!さいたまです!とりあえず、座りましょう」と、客席はお座りタイム。「前半から飛ばしましたから、汗をしっかり拭いて下さい」とマッタリモードに突入。 幸「なんか、今日はいつもと違う何かを感じますが、別に特別なことはやりません。…エヘヘッ!ま、最後まで楽しんでいって下さい」 …この時の幸ちゃんの笑顔は、まさに「天使の顔した悪魔の微笑み」と言う表現がピッタリかと(笑)。高見沢さんは奥に下がっていますが、自分のMCに高見沢さんが聞き耳立てているというをバッチリ読んでいるようで、非常に思わせぶりな言い方をしていてツボでございました。 幸「それにしてもケーキ喰い過ぎ!(誕生日が)集中し過ぎ!もうずっとケーキ喰い続けているもん。TOUR始まってからケーキ食べ続け!なんせ、こっち(山石さん)もこっち(長谷ぼん)も4月生まれでしょ。で、俺と高見沢…と、ず〜と食べ続けている。珍しいでしょう?一つのバンドで4人も半月の間に誕生日があるだなんて、こんなバンドは他に無いんじゃないかな〜?しかも4人共2人兄弟の次男坊。この人だけ(桜井さんのマイクスタンドを指す)3人兄弟で下に弟がいますからね。この人だけ1月生まれなんですけど…。」 いつもは、長谷ぼんや山石さんの誕生日の後からTOURは始まるから、月に1個で済んでいるケーキが、長谷ぼんの誕生日前から始まっちゃったもんだから、食べ続け状態になっちゃって、さすがにケーキの甘さに飽きちゃっているらしい。「しかも、全部アレだよ、苺が乗っているクリームのやつ!」と、幸ちゃんが声を大にして愚痴っていましたが、見事に何処でケーキ出されてもショートケーキのホールだったらしい(笑)。せめてチョコレートとかモンブランのはないのか…と愚痴っていたけど、チョコレート味のバースデーケーキは最近では主流だよね?モンブランはどうかと思うけど(笑)。あと、ローソクの数も訳が判らなくなってくるとか、色々と愚痴りまくっていて可笑しかったです。でも、散々愚痴りながらも、「そんな日々も今日で打ち止めですからね」と、ちょっと残念そうに言っていた幸ちゃんが可愛かったな〜。 しかし、ホントに珍しいよね。長谷ぼんが4/4生まれ、山石さんが4/8生まれ、幸ちゃんが4/15生まれ、高見沢さんが4/17生まれで、4人共2兄弟の次男坊…凄い偶然というか、よく集まったもんだな〜。これで桜井さんが4/20生まれだったらかなり凄いことになっちゃうんだろうけど、1/20生まれだからこそ、アルフィーらしいオチが付くような気がしないでもない(…オチかい、というツッコミはナシの方向で/笑)。 でもって、今回で3回目となる「さいたまスーパーアリーナ」の会場についての話題になり、 幸「え〜、このさいたまスーパーアリーナは今回で3回目ですけど、夏イベとこの間の感謝LIVEで使わせて頂いたんですけど、この間の感謝LIVEていつだっけ?一昨年かな?(ここで、客席から「2年前〜!」という声が入り)2年前ということは一昨年でもいいんですよね(笑)。夏イベでスタジアム形式というのでやりまして、一昨年の感謝LIVEがアリーナ形式という違うタイプでやって、今回はホール形式ということで、3パターンの形式をやらせて頂いたわけですが、ホール形式でも広いよね。そこは2階席は凄い遠いけど、ステージの全体を楽しんでいって下さい。2階席じゃなくて400レベルっていうんだっけ?そこは1階席、…200レベルていうの?もう、今日は2階席と1階席にしましょうっ!」 …あと、ここで、「もう既に春TOURどこかに参加した人?」、「今日がTOUR初日だっていう人?」というアンケートがあって、TOUR初日だっていう人が半数以上いて、 幸「TOUR初日が特別な夜になってしまったんですね。何かが起こるか判りませんが…いや、別に何もしませんけどっ!いいなっ!人の誕生日はっ!『先輩』とか呼ばれるの嫌ですからねっ!ハハンッ♪」 …と、またもや悪魔モードが発動した幸ちゃん、いいなぁ。でもって、TOURが文京から始まって石川や長野や近場を回ってきたけど…なんて言ったら、「今、一斉に客席から違うだろって、合いの手が入ったのを感じました」て幸ちゃん喜ぶし、なんか妙なテンションだったわ。もちろん、生まれて初めての方もいらして、その人の返事がなかなか良かったので、「桜井さんの言う返事は短くハッキリと」を実行していると幸ちゃんが褒めていました。 そんでもって、「みんな休めた?」と客席にコンディションを聞き(笑)、客席はしっかり休めたということで、そろそろ次の曲に行くことに。 幸「ここでは久しぶりにこの曲を歌っています。では、4/8生まれの山石くん、よろしく。」 という幸ちゃんの曲紹介からステージは暗くなり、山石さんのキーボードソロになりました。そして、演奏に合わせて桜井さんと高見沢さんが再びステージに登場。衣替えを済ませた高見沢さんは、相模大野と同じ、ド派手な紅色ベースの和洋折衷衣装で登場。近くで見ると思わず笑いたくなるくらいの迫力です。今までの派手衣装の生地を継ぎ接ぎしたようにも見えなくもないけど(しかも裏地はコバルトブルーの光沢生地で、所々わざと穴があいたようになっているギャップを演出している…)、妙に威圧感を感じる衣装です。衣装に気圧されるってそう滅多にできない体験だけど、アルコンだとよくあることなのかもしれない(笑)。その上、同じ生地で作ったような感じのハチマキみたいなのも巻いていたからね。でも、前髪下ろしているから、後向かないとハチマキ巻いていると判りづらかったりする…。あと、黒のレザーパンツはサイドがゴールドの編み込みになっていて、微妙にセクシ〜デザインでございました。 山石さんのキーボードソロからアカペラで始まる『Can't Stop Love !』が演奏され、ドラムも加わった時点で客席はスタンディング。このまま勢いづいていくか…と思ったら、『Complex Blue〜愛だけ哀しすぎて』へと続く流れが、個人的にちょっと強引かな…とも思ってしまう。でも、この曲は好きなので何度でも生で聴きたい曲。特に桜井さんが囁くように切なく歌う所と、ラストのギターソロとドラムソロの絡みは何度聴いても鳥肌モンの感動である。続いて、『裏切りへの前奏曲』が歌われましてが、やっぱこの曲の時の照明がこのTOURの中で一番カッコいいというか、曲にマッチした演出だな〜と感じました。あと、前奏での地響きのようなドラム音が凄い好きっ! そしてステージが一旦暗転しまして、「タカミー!」や「王子〜!」コールが沸き、スピーカーの横でミネラルウォーターをゴクゴク飲んでいた高見沢さんが、30周年記念ギターの一つである新作エンジェルギター(ハートエンジェルギター)を持って登場。そのまま、高見沢さんのMCになりまして、 高「(手を額の辺りにかざして2階を見上げ)なんか凄い高い所からだけど、2階の一番後ろなんて凄い遠いけど、君達の声はしっかりステージに届いているからなっ!今日はどういうわけか、全国各地からこの会場にお集まり頂いているようで…。さっき、坂崎も言っていたけど、本当に4月は非常にsweetsな感じになっています。このギターも、なんか遠くから見るとケーキみたいって言われたんですけど…、これがエンジェルギターシリーズの新作です。歴代最大サイズで、まず顔が大きくなっています。2Fからも顔が判るようにね。名前は『マサル子』でして、これから『マサル子エンジェルギター』て呼んでいこうかと思っていますが、本当はハートエンジェルギターです。」 …と、新作ギターの説明をしていましたけど、相模大野で見た時は「歴代最大というけど、ヴィーナス・エンジェルギターと同じくらいじゃ?」て思っていたんですが、やっぱ近くで見るとデカイ!左右にグワッと羽が広がっているので、もの凄い大きさです。高見沢さんがハートエンジェルギターを持って出て来た時、思わず「デカッ!」とか呟いてしまったもん(苦笑)。赤いハートを抱えるように持っている天使ちゃんですけど、そのハートの部分が遠くから見ると苺のように見え、全体が白っぽいからショートケーキのように見えるのかも…。衣装もとんでもなくド派手な服だし、なんか「世界最後の珍獣」を見ている気分でした(爆)。 高「ALFEEも今年デビュー30周年ということで、俺も遂に30歳になるわけですけど…(「エ〜〜ッ!」と客席からブーイング)『えーーっ!』とか言うなよ、いいじゃないかよ、それぐらい言ったって。こんな格好している奴なんて他に居ないだろ?でも、デビュー30周年ということは、2人とはもっと長い年月付き合ってきているわけなんですが、別に30年以上経ったからって何も変わりません。学生時代の頃のまんまです。あ、でも、坂崎は背が少し伸びたかな?(笑)。学生時代の雰囲気をずーっと引き摺っているので楽ちゃ楽です。でも、楽屋で会っても挨拶も無いのはどうかと思うんだけど…」 いきなり20歳もサバ読んできた高見沢さんは凄いと思うが、その後の開き直りぶりが更に凄いと思ってしまった。なんか、ここまでくると極めちゃつたというか、悟ったというか、他言無用の世界にいっちゃったのね〜…て感じです(笑)。むしろ、あそこまで堂々としていると潔い感じでカッコいいわ。 でもって、「バンド30年やっていても、いまだに未知の経験というものがあって…」と、サッポロのCMの話になったんですが、高見沢さんがCM出演をしていることを知らなかった人もいたようで、「ええ〜?」と驚いている人もいましたね。 高「16日からCMが放送されているけど、もう見た人?結構見てくれたね〜。あのCMで生まれて初めて耕運機というのを動かしたんですが、『しっかり持って押せば普通に真っ直ぐ進みますから』て説明を受けたんだけど、普通に行かないのが高見沢…(苦笑)。撮影の時にディレクターから、『高見沢さんのイメージと真逆なことをします!』て言われて…。しかも、『この苗木を世界で一番愛しいものを扱うように持って下さい』て言われて、ハァ?ってなって。更に、『土に触ったことなんてないでしょうけど、こう労わるように触って下さい』って言われて、オイッ!土ぐらい触ったことがあるよ!て思って、最後に『でも、カッコいいですから!』なんて言われて、本当か???て凄い不安になりましたが、実際にオンエアされた映像を見てみるとカッコいいと言うより……(客席から『可愛い〜!』と声があちこちで上がり)可愛いはねーだろ、50近いっていうのに。でも、可愛いまでいかなくても、なんとも癒される仕上がりになっているなと思います。これからもバシバシ放送されるので、是非見て下さい。みんなも、この夏はサッポロ麦…100%生搾りでっ!」 CM撮影エピソードは非常に面白かったわ。ディレクターさんは天然なのか何なのか判らないけど、高見沢さんの素性は一般的イメージと一緒だって思い込んでいたんだろうね。まさか、史上最強の天然キャラだなんて思いもしなかったんだろうなぁ(笑)。でも、あの冒頭の耕運機動かしているシーンは何度見ても笑える。明らかに耕運機に翻弄されているというのが、たった数秒で判るくらいのオドオドした動き(笑)。ていうか、高見沢さんに耕運機を持たせるということを思い付いた人が凄いかも。それに、高見沢さん自身も言っていたけど、非常にナチュラルな雰囲気の映像なので、なんか妙に癒されるというか、見ていてホンワカ気分になるCMだよね。しかし、そのCMの内容を客席から「可愛い〜!」と言われて、妙に照れていた高見沢さんは可愛かったなぁ。しかも、最後はしっかり商品のPRしているし(笑)。ちょっと商品名を言うのがおぼつかなかったけどね。そういえば、会場内の看板にも偶然かサッポロのスポンサー名がドーンと飾ってあったな〜。 高「新しい試みとして、この間テレビの収録で初めてハワイに行って来たんだけど、みんなもオンエアされたやつ見てくれたと思うけど(笑)、どんなに暑くてもジャケットは脱がない高見沢。焼かないぞ〜って、あれはわざとだったんですけどね。でも、今までは南の島なんて暑いだけで興味なんて全然無かったんですけど、実際にハワイへ行って真っ青な海を見たらね、なんか凄い感動したというか、人間は海から生まれたなんて言われているけど、本当に波の音て相当うるさいはずなのに煩わしいなんて感じなかったし、なんか癒されました。色々と頭にきたり、悩んでいたことも海が洗い流してくれたような感じがしました。人生も不幸が波のように押し寄せたりするけど、必ず押し寄せっぱなしじゃなくて、必ず引いていく時が来る。引き潮満ち潮と同じで幸と不幸の繰り返しで、耐えていればいずれ引いていくと思えるようになりました。だから、このTOURのことで悩むのは止めました!」 …と、初ハワイを経験して、その暑さにやられ、その海の美しさに感動した高見沢さんでしたが、波の満ち引きを、人生の幸と不幸に例えたのは印象的でした。辛いことがずっと満ちているわけじゃなくて、いつか必ず辛さが引いていくときが来るって、なんか妙に励まされるという言い方は変だけど、なんかハッとさせれましたね。「ず〜っと満ち潮てことはないから…て、まぁ、台風の時とかは別だけど、台風だっていつかは過ぎるし…」て、非常に前向きな意見だな〜と。 高「でもさ、波て一定じゃなんだよね。あの収録の後、プライベートビーチになっていたから、波打ち際の所に座って海を眺めていたんだけど、砂がここまでしか濡れてないから、ここまでは波は来ないなと思ってギリギリの所で座ってボーッとしていたら……酷い目に遭いました」 もうこの話の途中の段階で客席はオチが判りクスクスと笑いを堪えるような感じだったんだけど、高見沢さんの「酷い目に遭いました」の言い方が非常にツボで大笑いしてしまった。あの言い方からして、相当びしょ濡れ状態になったんだろうなぁ。横で聞いていた桜井さんが、「濡れちゃったよ〜」て感じに手足をブラブラさせるジェスチャーをしてて可笑しかったな。しかし、『堂本兄弟』収録中にも波打ち際を歩いていて、波に攫われそうになって慌てて逃げるというシーンがテレビでも放送されたけど…。やっぱ、学習能力という言葉は、高見沢俊彦の辞書には無かったか(笑)。 そして、またギターのことに触れ、「天使は平和の象徴でもありますが…」と真面目な話に切り替わっていきました。 高「今、世界中でいろんなことが起きているけど、地球を一つの星として宇宙からみれば、宗教問題も人権問題も、すごい下らないというかちっぽけな問題だと思う。どうして、こういうことで争わなくちゃいけないのかって、どうして平和を願いならがも傷付け合うのかって、理不尽なことがあまりにも多いですけど…。 では、ここからはALFEEからみんなへメッセージソングをいくつか送りたいと思います。まずは、この曲を…『誓いの明日』」 …という高見沢さんの曲紹介で歌われた『誓いの明日』でしたが、この曲の時のドラムがムチャクチャカッコいいので、もう長谷ぼんしか見てなかったかもしれない。間奏のドラムといい、サビの部分といい、本当に凄い好きなのだっ!そして、高見沢さんのアカペラから始まる『AUBE〜新しい夜明け』が続けて歌われましたが、ハートエンジェルギターを高く掲げた高見沢さんは凄い迫力だった!なんか、この曲てどんどん迫力が増している気がするな。そして『Drak Side Meditation』、『DNA Odyssey』と続けて歌われたんだけど、『DNA〜』の間奏で桜井さんと高見沢さんが少し前に出て演奏するシーンがありますが、この時に笑い合っている幸ちゃんと長谷ぼんにやけに目が行ってしまいました。余裕あり過ぎだよ、2人共(笑)。幸ちゃんなんてドラム叩く真似したり、2人共かなりリラックスした感じで演奏していましたわ…。しかし、『DNA〜』での炎と花火の特効には2回目でもビックリするなぁ。 そして、鐘の鳴る音のSEが響くと、それに被るように『Mind Revolution』が演奏され、続いて『TIME AND TIDE』が演奏されました。高見沢さんのMCで「海」の話題が出たこともあったせいか、妙に歌詞を噛み締めながら聴いてしまいました。 アンコールでは、まずステージに山石さんと長谷ぼんが登場すると、ステージが暗転し竹笛がメインの和風的なSEが流れ、その音に落雷のような効果音まで混じり、「一体何が始まるんだ?」て感じで身構えていたら、なんと上手の花道の先の階段の最上段から着物を羽織った高見沢さんが下からせり上がるように登場!かなり高い位置まで段が上がっていったように見えました。高見沢さんはプラチナブロンドのヴィックを付けていて、ゴツイ黒のサングラスも付けて、インカムも付けていましたが、衣装は一目で「一竹辻が花だ!」と判る豪華なオレンジ色ぽい着物姿!もちろん、下は黒地でドクロのラインストーンを象ったタンクトップに黒のレザーパンツ姿で、着物は羽織っているだけでしたけど、意外な登場だったので、「ウッソ〜っ!」と大興奮。しかも、和風柄のギターまで持っていた。でもでも、なんか目線は一竹辻が花にいってしまう…だって、なんか、凄いんだもん。腕を振り回してノリノリの高見沢さんが「Oh! Yeah!!」と叫ぶと同時に、『Masquerade Love』が演奏れ、客席はもう大興奮です。演奏と同時にステージ桜井さんと幸ちゃんも登場しまして、衣装は相模大野と同じでしたね。桜井さんが青や黄色やらブルーやらのストライプ柄のシャツに白パンツ、幸ちゃんが黒のラメ入りノースリブシャツにデニムパンツ(太腿の辺りに白ぽい柄入り)姿でしたから。そういえば、幸ちゃんはピースマークのチョーカーのようなペンダントをしていたな。 『Masquerade Love』で高見沢さんはギターを掻き鳴らすというより、着物を魅せ付けるように演奏していたように見えました。いや〜、なんかムチャクチャカッコ良かったです!演奏が終わると高い位置に上がっていた段も元の位置に下がり、同時に高見沢さんは着物をサッと脱ぎ捨て(背後からスタッフが素早く着物を回収)、「さいたま〜〜ぁ!」と高見沢さんが叫ぶと同時に『Stand up,Baby−愛こそすべて-』が演奏され、高見沢さんはステージ左右を行ったり来たり走りまくり、跳びまくり、叫び捲くりで息切れ(笑)。この時、ステージ下にいるカメラマン達が、高見沢さんが下手に向って走ると一斉に下手に向って走り、高見沢さんが上手に方向を返ると、また一斉に方向を変えてカメラ抱えたまま右往左往していて、そのカメラマン達の行動を見て幸ちゃんと桜井さんが笑っちゃっていて、気付いた高見沢さんもわざと上手に向って走ろうとした途端に下手に行ったりとからかっていて、思わずこっちも笑ってしまいました。しかし、一番印象に残っているのは、眩しいくらいの高見沢さんの二の腕。タンクトップ姿だったので、二の腕というか肩までバッチリ見ちゃったんですけど、拳を振り上げて歌っていたことが多かったせいか、凄い逞しく見えました。意外に太めでしっかり筋肉ついていて、なんか外タレさんようなカッコいい逞しさ。プラチナブロンドのヴィック付けていたし、サングラスしていたし、ホント、高見沢さんだけ見ていたら「外タレのコンサートを見ている」ような感覚でした。あの逞しくて白い腕が目に焼き付いて離れない。 2曲歌い終わるとステージが暗転し、クラシックぽいピアノのBGMが流れると同時に、左右のスクリーンに「50th Anniversary」という文字と高見沢さんの写真が映し出され、客席は大歓声っ!高見沢さんといえば、相模大野のアンコールでも着て来た緑色系の玉虫色のロングジャケットを上に着て、ミネラルウォーターのペットボトル片手にステージ中央前に出てくると、スタッフが用意した液晶テレビを見るためにステージに座り込みました。座り込んだ高見沢さんがとても近くで見られたんだけど、スクリーンの映像も気になり、一体どっちを見ればいいのかホントに贅沢な悩みをしてしまった。だって、あの時の高見沢さんて半分以上は素だった気がする。サングラスを掛けていたままというのが非常に惜しかった。 スクリーンには赤ちゃんの時の高見沢さんの写真から、幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生とメモリアルスライドショーが映し出され、その写真と合ったナレーションを幸ちゃんが担当。時々、幸ちゃんのユーモア溢れるナレーションに、「フフン」て感じで苦笑している高見沢さんが可愛かったわ〜っ♪写真はどれもテレビや小説『OVER DRIVE』や『夢さがし』に掲載されているもので、初めて見た写真は1枚くらいしかありませんでしたが、こういう形でスクリーンに紹介されてるのを見るとすごい新鮮に見れました。最後は、ハワイのヤシの木の下で派手なスーツ姿でギターを弾いている高見沢さんの画像が紹介され、「最近では、イメージには似合わない趣味を持つようになりました…」というナレーションの直後に流されたのは、なんとサッポロ麦100%生搾りCMの30秒ヴァージョン!こんな大きなスクリーンでこのCMを見られるだなんて…!初めて見た人も多かったようで、もうとにかく客席は大喜び状態。 サッポロCMでスクリーン映像は終わり、ステージが明るくなると高見沢さんはミネラルウォーターを飲みながらおもむろに立ち上がり、ステージを下がっていた幸ちゃんと桜井さんが再登場するなり、ちょっとだけ身構えます(笑)。3人にしてステージ中央の前に集まり、「一体、次は何をするのか?」て感じに、珍しくオドオドしている感じの高見沢さんでしたが、桜井さんがプレート(賞状)を持っているのに気付き、何か賞を与えられると判った高見沢さんは、何故か桜井さんの隣に行き横並びになってしまいます。すかさず桜井さんが、「お前はあっち(向かい合わせ)だろ!」と、強制的に向かい合わせに身体の向きを変えてしまいます。この時のされるがままの高見沢さん、ちょっと面白かった。 そして、桜井さんにより、プレートの内容が読み上げられました。 桜「感謝状!高見沢俊彦殿、あなたは元来、無責任な性格であるにも関わらず、長年に渡りメンバーをまとめ、ちょっと足りないスタッフを励まし、アルフィーのけん引き役として責任をとり、馬車馬のように突っ走って来ました。(中略)この功績を称え努力に感謝すると共に、高見沢俊彦生誕50年のこの日に、THE ALFEE終身リーダーの称号を贈ります…」※ちゃんとした文面はALFEE Maniaの公式サイトに掲載されています。 …と、普通の感謝状だと思って大人しくビシッと気を付けをしていた高見沢さんは、「終身リーダーの称号を贈ります」と読み上げられた途端、「おい、そんなの勝手に決めんなよっ!」と焦り始める。しかし、そんな高見沢さんの態度お構いなしに最後まで読み上げる桜井さん、客席は大拍手っ! 高「そういうのはちゃんと相談してから決めようよ!」 桜「ちゃんとメンバー同士で相談したよ」 高「メンバーて2人だけじゃないかよ!」 桜「じゃ…高見沢が終身リーダーで良いと思う人!」 (幸ちゃんと桜井さんが手を挙げ、2対1で可決/笑) 幸「賛成が過半数を超えましたので、本議題は可決されました」 高「これって、押し付けじゃねーか?」 桜「でも、間違っていないでしょう?」 そして、読み上げたプレートを手渡す桜井さん、渋々受け取る高見沢さん。いつもと、違うパターンだ(笑)。しかも、このプレートには、ちゃんと読み上げられた文章が刻み込まれているという凝りよう。「これ、高いんだからね」と桜井さんに言われて、プレートとコンコン叩く高見沢さん(笑)。「堅いんじゃなくて!これちゃんと彫ってあるんだから。小さくてみんなには見えないから、デジカメに撮ってアナタのHPに載せてね」と桜井さんに頼まれ、コクコクと素直に頷く高見沢さん。なんか、頷き方が可愛かった。 しかも、ここで桜井さんから、高見沢さんが今日楽屋入りしてからずーっとソワソワしていたということを暴露されてしまう。事ある毎に、「何やるんだよ?」としつこくスタッフに聞いて回っていたそうな…。「お前、騙されたことないもんな〜」と勝ち誇った桜井さんに対して、「お前みたいに騙されないからさ。ホラ、バブルの時とか…」と、やや調子を取り戻して来た高見沢さんは反撃モードになっていた(笑)。 そして、下手からスタッフがバースディケーキを運んで来て、その大きさに幸ちゃんが指し示して驚きます。高見沢さんも「デカイな…」とビックリ。四角いケーキでしたが、色んなフルーツが盛り付けられているという豪勢なケーキです。しかも、大きなロウソクが5本さされていて、幸ちゃん曰く「1本で10本ですから」てことらしい(笑)。ケーキの横にはシャンペンも置かれていまして、早速準備に取り掛かる桜井さん。お酒のことになると、動きが機敏です(笑)。しかし、なかなか開けられずちょっと難儀する…。やっとポーン!とコルクを客席に飛ばすと、男性の方がナイスキャッチ。「コルク取った方、ラッキーですね。シャンペン代よろしくお願いします」とツッコミ入れる桜井さん、最高っ。ピンドン(ドンペリのロゼ)ですからね、かなりのお値段ですな〜。この時、高見沢さんから「何のシャンパン?」て聞かれて、ラベルを見ながら「ブルー…」てわざと言い間違えた桜井さん好き。そして、一応ソムリエらしい桜井さんが、シャンペンを5人分のグラスに取り分けます。「2人も4月生まれだからね。あ、でも、長谷川のは少な目にね。この後も叩くから、スットコドッコイなタイコになったら大変」と注文する幸ちゃん、苦笑する長谷ぼんが可愛かったな〜。しかし、5人分一応平等に入れたものの、ソムリエ桜井は自分の分だけちゃっかり量を増やしていたようで、幸ちゃんに「これだけ量増えてないか?」とチェック入れられていた。でも、お構いなしに注いで、テキパキと山石さんや長谷ぼんに渡す桜井さん。あ、長谷ぼんに渡したのは幸ちゃんだったかも?だけど、この後、「Happy Birtday」をみんなと合唱してから乾杯しよういということになり、持っていたシャンパンを慌てて横に置いて演奏をする山石さんがちょっとツボでした。 みんなで「Happy Birthday Dear Takamiy〜♪」と歌い終わった後、ステージは暗転して高見沢さんとケーキにスポットライトが当り、「フ〜ッ!」と火の点いたロウソクを吹き消す……はずだったのに、インカム付けていることを忘れて思いっきりインカムのマイクに向ってフーフー吹いてちゃって、ロウソクの火は消えずに会場内には「ブーブーッ」という高見沢さんが吹いている音が響き渡ったのであった(笑)。「マイクに向って吹いても消えないよ!」と、幸ちゃんに注意されるまで気付かなかったタカミー、さすが天然。桜井さんはステージにスッテンコロリンで仰向け状態に寝そべっちゃうし、さすがオチは付けてくれる人だ。で、インカムをズラしてフーッとしたら、今度はロウソクがちゃんと消えまして、客席は拍手!ステージの5人は「かんぱ〜い♪」とシャンパンを飲む。山石さんはけっこう一気飲みて感じでしたが、長谷ぼんは一口飲むとすぐ横に置いちゃっていましたね。桜井さんはゴクゴク飲みまくて、勝手にお代わりまでして幸ちゃんに注意されていましたが(笑)。意外だったのが、高見沢さんは二口くらいしか飲まないで(しかも、かなり溢していたし…)、ちょっと持て余し気味にしていて、隙あらばお代わりしようとしている桜井さんに自分の分もあげていました。嬉々として受け取って飲む桜井さんに、「アナタ、いくら人の誕生日だからって…」と幸ちゃんは呆れ、「あ、まだこの後あるんだ…!」と、飲んでから今更なことを言う桜井さん(笑)。まぁ、ステージで歌って暴れて汗掻いているからいいものの、何だかんだ言って桜井さん、乾杯の割には量が多めだったのは事実だ(笑)。 で、「せっかくだから、50歳を迎えた記念に一言」と幸ちゃんに言われ、「ええっ?」て感じに最初は渋って「ありがとう」と一言しか言わなかったんですが、オホンと一息吐いて(やっぱ、まだ緊張しているぽい高見沢さん)感謝の言葉を述べました。 高「え〜、この度はこのような盛大な誕生会を開いて頂き、高い会費も払って頂き(笑)、本当にありがとうございました。20歳、30歳、40歳と節目を迎える度に考えをリセットしてきたんですが、もう50になったら気持ち的にもリセットしちゃって、もう怖いモンなんてないっ!法を犯さない限りなにしたっていんだっ!こんな派手な格好だってしたっていいんだ!だって50なんだからっ!」 …と、恐ろしく開き直った高見沢俊彦満50歳(笑)。この良い意味でも開き直りっぷりが、リセットしたTHE ALFEEの終身シーダーなんだなぁ〜と思うと、なんかワクワクするね。思っていた以上に超前向き宣言をしてくれたので、妙に嬉しくなっちゃいましたよ。もう、この高見沢さんの宣言に客席は大拍手さぁ!「みなさんも気持ちは高見沢に伝わったと思います」なんて、桜井さんが言ってくれて、妙にツボでした。 しかも、高見沢さんが祝ってくれたみんなへのお返しということでラブソングを歌うことになり、「この日に歌うのは初めてかもしれないな…」と、ちょっと戸惑い気味のコメントを残して歌ったのは『Wind Tune』。まさか、誕生日を迎えた人から、バースディソングを送られるとは…!なんか、不思議な気分で聴いてしまいました。 その後、ステージが一旦暗転し、長谷ぼんのドラムロールが鳴り響くと、そのまま『Flower Revolution』へ。ドラえもんギターを持ってステージ前に出て来た高見沢さんは、ドラえもんの顔の部分を自分の顔の所に重ねて、ドラえもんギターの存在をアピール。「Jump!」という高見沢さんの叫びと同時に、客席も飛び跳ね大盛り上がり状態。桜井さんはシャンパンが回ってきたのか、酔っ払い演技を披露し幸ちゃんを笑わせる作戦に出て、幸ちゃんから「あっちいきなさい」みたいな手振りをされていた(笑)。途中で銀テープが客席に飛び出す特効は健在で、ちょっと必死になってTHE ALFEEロゴ入り銀テープを1本GET!そのまま振り回して飛び跳ねてしまった。また、2番では高見沢さんが桜井さんを隠す遊びを敢行。隠された桜井さんはダッシュで高見沢さんのマイクスタンドの方に逃げますが、気付いた高見沢さんが追っかけて来て再び隠そうとしたまでは良かったものの、スピーカーに足を掛けようとしてズルッと少しコケてしまった高見沢さん(笑)。桜井さん、大ウケでした。笑われたのが癪に障ったのか、かなりしつこく隠しごっこをしていた高見沢さんであった。お陰で、桜井さん逃げ回ることに集中してちょっと歌い出しが遅れたところがあったくらい…。もう、好き勝手に歌いまわっている3人、いいな〜、これがALFEEのステージだわ。 そんな怒涛の盛り上がりでアンコールも終了、山石さんや長谷ぼんも前に出て来てご挨拶。とても恵まれた席だったので、幸ちゃんや高見沢さんのピックが近場に降ってきたんですが、何もget出来ず…というか、気付いた時は全てが終わっていた状態。私の反射神経なんてその程度さ、フッ(泣)。 それぞれ手を振りながらステージを去っていきましたが、最後まで残っていた高見沢さんは、最後の最後でサングラスを外し、袖に下がってしまう間際に客席に向ってニッコリとガッツポーズをして去っていた姿が妙に印象に残りました。 2度目のアンコールでは、高見沢さんはヴィックは付けたままで、水色のラメスーツにインナーが白に薄紫の縁取りがあるフリルシャツ、薄〜く色の付いた(ほとんど透明)のサングラス姿、幸ちゃんは白の開襟シャツにコバルトブルーのパンツ姿、そして桜井さんが黒のシャツに黒のパンツ姿で登場。 そして高見沢さんのMCに入りまして、 高「先ほど、『Masquerade Love』の時に着ていた着物は、一竹辻が花です。黄金の富士を描いた『おん』という一竹先生が大切にしていた貴重な着物で、特別に貸して頂きました。明治神宮球場以来ですが、あれ以来の緊張でした。ああ、ギターで擦っちゃわないかな…とか、ああ、歌わなくちゃ…とか(笑)。4/26は一竹先生の命日でもあるので、なんか今日、この辻が花を着ることが出来て、先生も天国から高見沢の誕生日を祝って下さっているような気持ちになりました。先生、どうもありがとうございました」 と、1回目のアンコールで辻が花を着ていたことの経緯を話してくれました。私はてっきり、頂いていた着物かと思っていたので、富士を描いていた貴重なものを貸して頂いていたという事実にかなり驚きました。これも、高見沢さんの人徳なんでしょうね。 高「正直言って、まだ緊張してます(笑)。今日は普通のTOURだっていうのに、朝から妙な雰囲気でスタッフもやけにヨソヨソしくて、なんか緊張しちゃって、それでリハーサル終わった所で棚瀬を拉致して、『今日、一体何をやるんだよ?』て散々問い詰めたんですが、『今日だけは勘弁して下さ〜い』て、小さい体を更に小さくして言ってきて、結局何も吐かなかったんだよなぁ」 …いつも騙す側にいるから、騙される側の立場になって本当に落ち着かないというか、「一体何をされるんだ?」と疑心暗鬼になっていたようで、本編もアンコールも相模大野の高見沢さんのテンションに比べると大人しかったです。シャンパンすらまともに飲まなかった状態でしたからね。しかし、そんな高見沢さんに問い詰められても自白しなかった棚瀬マネージャーは、ある意味スタッフの鑑かも!?この時だったか、「今朝からスタッフの誰もが俺を目を合わせない!」て訴えてもいたんだよね。だから、余計に「何されるんだ?」て不安と緊張を煽られたみたいだし。 高「でも、本当に今日はどうもありがとう。わざわざ来てくれて、この会場に入りたくても入れなかった人達もたくさんいたようで、本当にみんなの愛をヒシヒシと感じました。もう今夜は、みんなへ感謝の愛をいっぱい振りまいていますけど、みんなが思う程、俺は真面目な青春時代を送ってきたわけじゃないし…(客席ウケる)、なんでそこで笑うんだよっ!納得すんなよ!バカやって倒れたこともあったけど、そういうことがあって今の自分がいるんだと思います」 確かに、この日はホントに激戦だった。ALFEEデビュー30周年でもあり、高見沢さん生誕50周年と、Wで祝い事があったわけだからね。そういう意味では、同じ会場に立ち合えたのは本当にラッキーだったんだよね。やっぱ、大好きな人の誕生日を、その人の前で祝えるだなんて、本当に嬉しいことだよねっ。高見沢さんは「みんなからの愛を感じて嬉しい」て言っていたけど、私達は「高見沢さんの誕生日を祝えて嬉しい」って感じだった。だから、会場全体がすっごくハッピーな空気に包まれていた気がするなぁ。 高「神様だって乗り越えられない試練は与えるわけがない。だからきっと乗り越えられる。挫折とかを経験したことが無い人はとても弱くて、すぐに諦めてしまうけど、挫折を経験した人というのは這い上がろうという力を付ける、その力が試練を乗り越える力になっていくと思います。みんなも大丈夫、ALFEEがついているから!…では、今夜、ここに集まってくれたみんなの為に、僕達からの愛の歌を贈ります」 …この時のMCが、一番印象に残ったMCかな。「乗り越えられない試練を神様が与えるわけがない」って、すっごく前向きにさあせてくれる言葉だな〜って感じました。もちろん、世の中は過酷な試練が多くて、「この世に神も仏もないのか?」という悲惨な経験をしている人だって多いわけで、「乗り越えられない試練」だって現実はあるんだろうけど、自分自身が前向きに生きていく上では、「乗り越えられない試練を神様が与えるわけがない。だから、自分はこの試練を乗り越えられる」って思うのは大切なことなんじゃないかな。このMC聞いていて、「ああ、高見沢さん、ちょっとイイ事言うよな〜」とか、偉そうに思ってしまいました(笑)。 そしてMC後に歌われたのは『確かにFor Your Love』。続いて山石さんのキーボードソロと幸ちゃんのブルースハープの演奏から『哀しみの泉』が歌われました。高見沢さんが凄い感情込めて歌っていて、妙にジーンときてしまった。 こうして2回目のアンコールも終わり、最後は3人それぞれ手を振ったりピックを投げたりしてステージを去って行ったんですが、高見沢さんは最後までステージに残り、客席全体に何度も手を振っていた姿が印象的でした。2階席を見上げた時の、あの嬉しそうな笑顔が素敵だったな〜。 今日は普通のTOURだけどスペシャルナイト!これで終わるはずがないっ!そう、3回目のアンコールもありましたっ!2回目のアンコールが終わった時点で既に開演から3時間経っていたので、最初は「3回目は無いかな…」て思ったんですが、TOURタイトルにもなっている『トラベリング・バンド』やってないじゃんっ!と気付き、意地でアンコールをしていました(笑)。 そして期待通り、さっきの衣装のままステージに5人が再登場し。衣装は同じだったけど、桜井さんは黒のハットを被ってきてダンディポーズを決めたかと思えばおどけたりしていた(笑)。高見沢さんも、サングラスをフレームがゴツイ(サイドにラインストーンが埋め込まれている派手ぶり!)黒のサングラスに変えてきてカッコ良かったぁ!そして、いきなり『トラベリング・バンド』が演奏されました。やっぱ、この曲がないとねっ!もちろん、「たどり着いたぜ!さいたま〜っ♪」ですっ!また、ラストの方の高見沢さんの「今夜は離さない〜♪(作詞:高見沢俊彦)」の所を、「今夜は〜♪Happy Birthday to me〜〜っ♪」と嬉しそうに叫んだので、客席も大盛り上がりっ! そのままメンバー紹介になりまして、 高「キーボード!山石敬之〜っ!4月生まれ〜!ドラムス!長谷川浩二〜っ!4月生まれ〜っ!ギター!坂崎幸二…じゃないっ!坂崎幸之助〜!4月生まれ〜っ!」 …と「4月生まれ」を強調して紹介する高見沢さん(笑)。当然、桜井さんに対しては仲間外れを強調してきて、ここにきて高見沢俊彦本領発揮(笑)。どうも、このTOURでのメンバー紹介の時は、桜井さんは物真似をしなくちゃいけないらしく、高見沢さんがニヤニヤと桜井さんお肩を抱きながら、「今日はどうする?」と聞き、「今日もやるの?せっかくの誕生日なのに…」と渋る桜井さん。それでも、オオトリケイスケさんの物真似や凰蘭さんの物真似したり、高見沢さんのリクエストでネズミ男をさせられそうになって、さすがに「出来ない」と断り、幸ちゃんに目玉オヤジの物真似を振ったり、何でもアリのメンバー紹介になって非常に楽しかったわ。高見沢さんも、一番リラックスしている感じだった(笑)。 そして、今夜はもう一つサプライズがあり…、高見沢さんが「さぁ〜、ここで、今夜、この会場に集まってくれた皆に発表することがある!今年は結成30年だが、今年も夏がやって来る!」と叫び、客席は割れんばかりの大歓声が上がりましたっ! 高「2004年の夏イベが決まったぞっ!日にちは、8月…14,15日の2days!お盆だろうが関係ないっ!今からスケジュールを調整するようにっ!そして場所は…横浜っ!今年こを星空の下で『星空のディスタンス』を歌うぞ〜っ!その為にはみんなで雨乞いだ〜…じゃないっ!雨が降らないように祈るんだっ!タイトルは『LOVE&PEACE』!いいかっ!8/14,15は横浜で待ってるぜ〜〜っ!!」 …高見沢さんが叫んだと同時に『SWEAT&TEARS』の前奏が流れ、もう暴れるしかないでしょうっ!夏イベ発表だけでも嬉しかったのに、去年に引き続き横浜!「今年こそは星空の下で『星空のディスタンス』を!」と叫んだので、この時点でもしかして去年と同じ場所か?と思っていました(笑)。しかし、「雨乞い」発言にはビックリでしたね。言い間違えとはいえ不吉な、5600人のファンは「あ、雨乞い?」とかなり動揺したぞ。言った本人が一番動揺していたけど(笑)。 しかし、なんと言っても夏イベの定番曲『SWEAT&TEARS』は最高!ステージ中央前にマイクスタンドが出され、高見沢さんは30周年記念ギターのフライングVで熱唱!途中、上手と下手の花道の階段上の所に行ったり動きまくっていました。幸ちゃんと桜井さんも、それぞれ上手と下手の花道の階段上で歌ったり、もう気分は夏イベ状態!後奏では3人共ステージ中央前に横並びしてヘッドシェイキングを披露しましたが、高見沢さんはヴィックを被っていたのであまり激しく頭は振らなかったけど、替わりにギターのネックをガンガンに振りまくっていました。 最後は高見沢さんが「どうもありがと〜っ!」と叫んで終了。3人それぞれ客席に手を振ったりピックを投げたりしてステージを去って行きましたが、桜井さんは下手の花道の先端の方まで歩いて行き(スピーカーが出ていて本当は通っちゃ行けないような所まで横歩き状態で行っちゃった!)、そこでピックをばら撒いて挨拶もして行ったというサービスぶり。最後まで残って名残惜しそうに手を振っていた高見沢さんは、去り際に深々とお辞儀をして、最高の笑顔を振りまきながら去っていきました。 もう、本当にスペシャルナイトでしたが、高見沢さんの誕生日サプライズも良かったですが、夏イベ発表がとても嬉しかったです。いや、今年もある!何の根拠もないのに確信していたんだけど、実際に発表されると本当に嬉しいっ。最後の『SWEAT&TEARS』は、正にお祭状態になって本当に楽しかったです。 そして何よりも、高見沢さんを祝っている幸ちゃんと桜井さんの嬉しそうな表情や、みんなから祝福されて照れながらも喜んでいる高見沢さんの表情が見られてホントに幸せでした。特に、3回目のアンコールの最後、それぞれが本当に満足気な顔をして手を振りながらステージを去って行ったのが印象的で、あの3人の姿を見て、「まだまだ自分は頑張れるぞっ!」て思ってしまった単純者のななんぼでしたっ。
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