2004年11月30日(火)神奈川県民ホール


 ななんぼの曖昧な記憶で構成された長文レポなので、曲順やMC内容などは「こんな感じなだったんだ」程度に読んで頂けると有り難いです。また、曲名も間違いや勘違いがあると思いますので、その辺も読み流して下さい〜。



 神奈県が来ました!けっして「よこけん(横浜県民ホール)」ではありません(笑)。横浜はALFEEと縁のある地なので、独特のノリというか盛り上がりがって好きな会場の一つです。また、今回はホールコンサート関東ファイナルにもなるので、非常に期待していました。

 GOODSを買いたかったので早めに入場(定刻に開場されていたらしい)。パンフとカレンダーとメールブロックをget。しかし、新製品「メールブロック」はブロックし過ぎだと思うんだけど…私だけかな?「30周年記念ロゴマーク」が好きなので、ついつい記念に買ってしまったけどさ。
 客席に入るとBGMが流れていましたが、洋楽ばかりだったような…。『ロコモーション』とか流れていたので、ALFEEデビュー当時の音楽(1970年代)を流していた模様。しかし、席が思っていたよりも前な上に、前が通路だったので見やすい位置でした。今年の運は微妙に尽きたかもしれない(苦笑)。武道館残っているのに〜…。


 そして、定刻より10分押し程度で客席が暗転し、白いアコーディオンカーテンのようなパネル幕に宇宙の映像が映し出されると同時に『Over The Rainbow』のSEが流れ客席は一気にテンションが上がりました。そして、そのまま『Rainbow in the Rain』になり、幕に3人のシルエットが映し出され、OPのサビを歌い終わったと同時に幕が上がってコンサートがスタート。3人はステージ中央の階段に置かれたマイクスタンド1本で歌っておりました♪ステージセットは府中のレポを参照して下さい(得意の手抜き)。

 幕が上がってまず目に行ったのがドラムセット。「今回も見えないだろう」と思った長谷ぼんがと〜ってもよく見えたのだ!思わず、隣のママンボに「長谷ぼんが見えるよっ!」と両手で握り拳を作りながら叫んでしまった(笑)。いや、それぐらいよく見えたのよ。こんなにしっかり見えたの久しぶりだ〜(感涙)。もちろん、それ以上に3人もしっかり見ることができて、もう眼球全開!<怖い表現?
 3人の格好は…高見沢さんはトラ柄のロングコートに、インナーがラインストーンで髑髏マークを象った黒のタンクトップに黒のレザーパンツ姿。髪も気合の入った巻き巻き状態。長方形の黒のサングラスが妙に印象に残りました。あんな個性的な形、そんなに似合う人いないと思うんだけど、似合っていたな〜。幸ちゃんは府中と同じで、どう表現していいか判らないベージュ系の柄スーツ(ヒマワリの種のような柄/笑)。インナーは赤いスパンコールでロゴが付いている黒Tシャツ(今年の夏イベでも着ていたな)。桜井さんも府中と同じで濃紺(ほとんど黒)のスーツだったけど袖やポケットの端に赤いラインが入っている凝ったデザインで、真っ赤なネクタイと紺色のギンガムチェックのシャツを合わせていました。

 『Rainbow in the Rain』では、タイトルに合わせるかのように七色の照明がステージを彩り綺麗でしたが、府中の時よりも色の変化の速さが違っていたように感じたんだけど気のせいかな?なんか素敵でした。ただ、この時の桜井さんの声が掠れ気味で、「おや?ちょっと喉が枯れてる?」と思いましたが、「水分補給すれば大丈夫だよね」程度にしか思っていませんでしたが…。
 続いての『High-Heel Resistancel』で、桜井さんの声の絶不調ぶりが露骨に出まして、とにかく声がガラガラ状態。「こ、これはもしましてヤバイ状態?」とかなりドキドキしながら聴いてしまいました。もともとキーの高い曲なので、シャウトする部分がすごい辛そうだった…。去年の春TOURの神奈県でも風邪を引いて喉がガラガラになってしまっていましたが、それに近い状態だったかもしれない。そして、去年の秋TOURでは第三京浜で愛車のフェラーリをパンクさせるし、もしかして桜井さんて神奈県方面は祟られている?それとも「二度あることは三度ある」で、これで打ち止めになるか?とにかく、「大丈夫か?桜井さんっ!」という雰囲気のまま『真夜中を突っ走れ!』に続きましたが、ここで高見沢さんがサングラスを外してノリノリ状態になり、一気の不安を吹っ飛ばしたような感じでした。しかも、続いた曲が『悲劇受胎』!客席からも「おお〜っ!」て感じのどよめきが起きたほど。もうステージも客席もハイテンションになって、熱い熱い。さすが、神奈県って感じです。
 そして『悲劇受胎』が終わった瞬間、片手でガッツポーズ決めた高見沢さんがカッコ良かったんですが、暗転したら両手でガッツポーズをして腕をブンブン振っていて、暗闇の中でも客席を煽る姿がカッコいいというより面白かった。


 そして幸ちゃんのMCに入りまして、
いらっしゃいっ!来ました!神奈川県民ホール!横浜県民ホールと言った奴がいましたが…そうです上手の人です。『横浜県』なんてありません。『神奈川県』です。ついでに、名古屋県もありません(笑)

 初っ端から高見沢さんにツッコミ入れる幸ちゃん。高見沢さんはライト当たっていなかったんだけど、「俺?俺?」て感じに客席に向って自分の顔指していて面白かったわ。最終的にはライトで当てられていたし(笑)。「言ったっけ?」と幸ちゃんに向ってとぼけていた。「言ったよ!」て一刀両断されていたけど。

10月から始まったTOURも今日が11月最後です。早いもんですね〜。曲もね、色々と変わってきて『悲劇受胎』は先日の広島以来でしたが…。みんなどこかに参加してきている人が多いと思いますが、今日が初日の人?…お待たせしました〜っ。じゃ、今日がファイナルだって言う人?…ん、じゃ他の人は武道館とかなのかな?でも、今日の神奈県で関東のホールTOURはファイナルですからね。今日しか聴けない曲とか出てくると思うので、期待していて欲しいですけど。では、続いての曲は(カンペをチェック)…1993年の2月に出た曲です

 というMCで曲名を言わなかったけど、1993年2月ですぐ判ってしまった自分が凄い(<自画自賛)、『Believe』が演奏されてました。しかし、この曲は桜井さんリードヴォーカルのバラード。『High-Heel Resistance』のことがあっただけに、かなりドキドキしながら聴いていましたが、さすがプロ魂というか何といいますが、声は所々掠れてしまっていたけど、桜井さん独特の艶のある声も出て歌い切ったんですよ。十分に「聴かせる」域の声でしたね。だから桜井さんが歌い切った瞬間に客席は割れんばかりの拍手。まだ山石さんの演奏が続いていたんですけど、それに被るかのように拍手がワーッと沸き起こって、あの拍手の大きさに(自分も拍手していた一人でもあるけど)ジーンときてしまいました。あの連帯感はLIVEならではですよ。プロの桜井さんに対して失礼かもしれないけど、客席は数年前の小泉総理の気持ちのまんまでしたよ、「よく頑張った!感動した!」て。幸ちゃんも同じ週の『Kトラ』で、「あの曲の終わったあとの拍手にはステージの上で感動した。一曲の終わりの拍手では、ALFEE史上一番の拍手だった」とまで言ってくれていて、妙に嬉しかったなっ。桜井さんにとっては辛いハプニングだったと思うけど、ああいう状況を体感できて参加した者としては幸せでしたね。CDを聴いただけでは、絶対に体験できないことだもん。
 そのまま『Time Spirit』へ続いたんですが、その拍手に押されたのか高見沢さんはロングコートを脱いで二の腕眩しいタンクトップ姿になってギター掻き鳴らしまくり。客席も「ウッキャーッ!」て感じのノリというか、もうキレちゃいましたよ、いい意味で。しかも、その後に続いたのが『NEVER FIDE』だったから、ガンガン拳振り上げ。桜井さんは相変わらず辛そうだったけど、客席は「行けーっ!マサルーッ!」て感じに拳振り上げ。高見沢さんもノリノリで、全体的に凄まじいノリだった。7曲終わって、「あ、汗が…」て感じになりました。
 そういえば、『NEVER FIDE』が終わった後にステージが暗転しましたが、またもや暗転したステージの上で両手ガッツポーズをして客席を煽る高見沢さんがいました。どうも、暗くなってからアピールするのがブームになっているらしい(笑)。


 高見沢さんと桜井さんが一旦ステージを去り、2回目の幸ちゃんのMCに入り、「それではしばらくの間…お座り!(笑)」と言うと、ノリのいい神奈県の客席は「ワンッ!」と返したので、「ワン!…て(笑)。猫はお座りしませんね」なんて言ってウケていた。あと、客席からの「幸ちゃ〜んっ♪」て掛け声に対して、「はい、僕です」と応えた幸ちゃんがツボでした。
 そんな訳で、ここから幸ちゃんも客席も少しの間お座りタイムに。

先も言いましたが、10/7の市川から始まったTOURですが、早いもので残すのも今日の神奈県が終わったら、福岡、福岡…そして札幌、名古屋、武道館、武道館、武道館、大阪、そしてカウントダウンで大阪で今年も終わりです。え〜、今日は細かくALFEE情報をお送りしました(笑)。TOUR始まった頃は、『まだまだ続く』て気持ちなんですけど、もうここまで来ると『あと少しで終わっちゃうのか』てなんか寂しくなっちゃいますね。『終わりたくないな…』て寂しくてコンサート中にステージで泣いちゃったり…はしませんけど、そういう終わってしまって寂しいって気持ちが強くなってきます

 …こういう幸ちゃんのMCを聞くと、毎年何十本もコンサートをやっているALFEEでも「終わり寂しい」って思うんだな〜って新鮮に感じますね。それだけ、一つ一つのコンサートを大事にしているというか、それぞれの会場に思い入れってあるんでしょうね。参加している方だって、「コンサートまであと○日だ!」て楽しみに待っている割には、実際に参加すると「どうして楽しい時間は過ぎるのが早いんだ?」て毎回終わりが寂しいですもんね。これは、LIVEならではの醍醐味でもあるだろうなぁ。

2階席のみなさんお元気ですかー?3階席ーっ?…落っこちないように気を付けて下さい。さっきも聞いたけど、今日が初日だっていう人もいたけど、生まれて初めての人?(なんと起立してアピールする人が!)おお、いらっしゃいましたね。しかも立ち上がってるし。そのアピールはいいですね〜。初めてといえば、先日、酒田と水沢に行って来たんですが、みんな何処にあるか知ってます?酒田が岩手で、水沢が…そう!山形!アナタ参加したね?(笑)。ALFEEは20年くらい前から全国TOURをやっていますが、まだまだ行っていない街ってあるんですよ。前にVitctory TOURで都道府県制覇をしましたけど、その県の街までは全部回りきっていない。神奈川県だってこの神奈県の他に横須賀とか、相模大野とか厚木とか行っていますが、まだ行っていない場所だってあるからね。例えば…中央林間?(中央林間にALFEEを呼べるホールは無いかも…)で、酒田、水沢は初めて行った場所だったんですが、そこは生まれて初めてALFEEのコンサートに参加したという人が半分くらいいて凄かったですよ。もうOPと同時に客席のノリが2グループに分かれました(笑)。最初の『WOWOW〜♪』で、『オオッ!』てなる人もいれば、『何の曲??』て曲を知らない人だっているし。あと前列の人達がステージだけじゃなくて周囲を見るのね…(後ろ向きながら手を叩く前列の客を実演する幸ちゃん/笑)ステージを見ていても後ろから何かウワッとパワーが来ているのが判るんでしょうね。後ばっか見ているから、『こっちだよ〜♪』なんて言ったりして(笑)。非常に新鮮でした。たぶん、今年の思い出のイベントでも酒田・水沢のコンサートは上位に入ります

 客席の半分がアルコン初体験というのは凄い新鮮だろうなぁ。行ってみたいな、そういうアルコン。しかも、幸ちゃんもステージから客席のノリを楽しみながら観察しているっていうのもいいなぁ。こういう経験がお互いにできるから、コンサートが病みつきになっちゃうんだろうな。幸ちゃんは客席をよく観察しているだけあって、「前列でのアルコン初体験の人のノリ」の実演も面白かったよ。

東北、広島とTOUR回ってくると色んなことがありますが、それもTOURならではかな…と。今日は随分ガラガラ言っていましたよね。では呼んでみましょう!さぁ、今日は一体どんな登場をして来るか?皆さん、盛大な拍手でお迎え下さいっ。桜井賢ーっ!

 …という紹介でステージに再登場した桜井さん。行進のように歩いて来て、直角に曲がって客席にお辞儀、向き直って幸ちゃんにお辞儀、反対向いて下手のスタッフにもお辞儀していたのであった。

どうもこんばんは。ようこそいらっしゃいました
今日はあんまり喋らない方がいいですよ。こっち来る?
えっ?

 …と聞き直すフリをしながら幸ちゃんの所に行く桜井さん。幸ちゃんが右膝を見せ「座りなよ」とジェスチャー。桜井さんやや躊躇いますが、幸ちゃんの右膝に座り、幸ちゃんは桜井さんの背中に手を添えて「腹話術コント」を披露。幸ちゃんが桜井さんの声色を真似るというより、『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじのような甲高い声を出して桜井さんの代わりに挨拶をし、その声に合わせて桜井さんが口をパクパクしていました。ここだけ見たら、絶対に2人共ミュージシャンには見えません(笑)。芸人です。

腹話術とか好きでしょ?
あの人形の口の線好きなの。今度、口の線書いておいてよ
でも、アナタ細いから乗っていると折れちゃいそうで怖い
服のせいで細く見えるけど、脱いだらガリガリなんだぞ!(笑)
人を乗せるの好きだよね
よ〜し。これで二人乗せたぞ〜♪」<どうやら前に高見沢さんを乗せたらしい(笑)

 それから桜井さんは定位置に戻り(笑)、地方回ってきて色々とあったという話になりまして、広島では2人共えんらい目に合ったらしい。

俺、広島駅まで走らされたんだよ。『あと2分しかありません!』て言われたから慌てて走った
あと2分で新幹線が行っちゃうってやつ?
あと、2分で新幹線が駅に入っちゃうって状況だった
あと2分で入って来るんならいいじゃないですか。私なんて出ちゃった後でしたから(笑)
一生懸命走って出た後だったら虚しいよな〜。どうして時間に余裕持てないんだろう?
だって、マネージャーが時間にいい加減ですから
棚瀬と夢●地が一緒になると最悪だよな。時間にルーズな人といえば、この人をそろそろ紹介しましょうか?(笑)。睡眠不足が続いていますが、彼の場合はネジが何本か外れていた方が丁度いいですから。では、盛大な拍手でお迎え下さい。高見沢俊彦ーっ!

 …と、随分な紹介のされ方をした高見沢さん(笑)。幸ちゃんも桜井さんも客席も上手の袖から出て来るだろうと思っていたら、いきなりスタッフがキーボードセットの所に来て(山石さんと長谷ぼんはアコースティックコーナーの時は下がっている)、急にポール・モーリアの『オリーブの首飾り』を演奏しだしたと思ったら、ステージ中央の階段から今年の夏イベ2日目で着たベルばら衣装姿の高見沢さんが登場。なんか、どっかのファッションショーを見ているような登場だったわ。しかも、後のマントの上に更に白のマントが重ねられているゴージャスヴァージョンで登場。髪は後で一つの束ねていましたが、その髪型よりも、新たに加わった白のマントが凄いボリュームで(二重のマント仕様になっている)、肩の所なんて薔薇を象ったみたいに渦を巻いているんだけど、見ようによって肉まんの上の部分にも見えなくはない(笑)。とにかく、意表を突いた登場&衣装だったので、客席はどよめきまくり。
 階段をモデルちっくに堂々と降りて来た高見沢さんは、そのまま桜井さんの所に行って「口アーンって開けてみ?」て感じで口(喉)をチェック。「喉の診察?」と幸ちゃんが聞くと、桜井さんが不自然な感じで右手を何度か挙げていて、幸ちゃんも「?」状態。「『痛かったら手を挙げて』って言うから…」と桜井さん、歯医者さんごっこですかいっ!そんな寸劇(?)をやって満足したのか、高見沢さんは自分の位置に行こうとしたんだけど、幸ちゃんの後を通ったところで止まり、何故か幸ちゃんの背後霊のように背後から幸ちゃんをじーっと見つめる。その威圧感に、さすがの幸ちゃんも「何よ?」て声を掛けましたが、ただ反応してもらいたかったようで、そのまま自分の椅子の所へ行った高見沢さん、やや挙動不審。しかし、いつも以上に背中にボリュームのある衣装の為、椅子の前に立つのも一苦労な状態になってしまった高見沢さん、「なんか、いつもより衣装がパワーアップしていないか?それ椅子に座る衣装じゃないだろ?」と幸ちゃんにツッコミ入れられつつも、なんとか椅子に座ろうと試みますが座れない(笑)。結局、ボリュームあり過ぎた肉まんマント(<違うって)マントを外しに上手の袖にもう一度下がってしまった高見沢さんであった。一体、何の為のヴァージョンアップ衣装だったんだろう?(爆)。肉まんマントを外して来た高見沢さんに、「もっと普通の衣装ないの?」と聞いた幸ちゃんでしたが、「ない」と即答していてウケてしまったわ。

 それからデビュー30周年ということで昔の曲(『TIME&TIDE』や『讃集歌』などに収録されている曲)をここでは披露しているけど…という話題になり、『ラブレター』で再デビューを果たしたけど、本当は次に演奏する曲を自分達はシングル曲にするつもり満々だったという意外なエピソードが出ました。しかも、幸ちゃんが『ラブレター』のことを言った時に、横で『ラブレター』を弾きはじめる高見沢さん。しかも自分のリードヴォーカル曲なのに、演奏だけに集中したもんだから見事にインストになってしまったのであった。ノリノリで演奏して、1番の途中まで弾いちゃっていたなっ。

でも、『ラブレター』を作った時て高見沢が人に提供する予定だったから、本当に最初はこんな感じのインストだけだったんだの。しかも、女性の方に提供するつもりだったので、歌詞の内容も女性の視点の内容になっているんだよね
そう。だから、男性が思う女性像を思い描いて書いた歌詞だった。こう、幸薄いというか薄幸…儚げな女性のイメージ。男性が理想とする女性のイメージって、そんな感じでしょ?だから、まさか自分達が歌うとは思わなかったから…
俺達は絶対に『こっちの曲だ!』て決めていたからな
もうこの曲しかない!ってね。これで行くぞ!て強い意志を持って挑んだのに、プロデューサに『ラブレターでいくから!』って言われたら、『はい!』って(笑)。あれ、何なんだろうな?
俺らって、基本的に意志弱いのかも(笑)
流されやすいよな〜…
そうやって30年やって来ましたが(笑)。今日はその自分達の中では再デビューのシングル曲になる予定だった曲をお送りしたいと思います。デビューアルバムにも収録されています…敢えてデビューアルバムと言わせてもらいますが、『GAME OVER』

 …という幸ちゃんの曲紹介で演奏された『GAME OVER』。まさか、この曲が再デビューシングル曲候補だったとは意外で、客席も曲名聴いてちょっとどよめいていました。でも、普通に考えて、再デビューで『GAME OVER』というのは不吉な気がしないでもないだけど?(笑)。曲調的んは好きですけどね。こう考えると、プロデューサの選択に感謝かな(笑)。そしてステージがちょっとセピア色ぽく薄暗くなり、幸ちゃんと高見沢さんが少しだけチューニングタイムを取ると、すぐに、『シュプレヒコールに耳を塞いで』に続きました。いっぱいいっぱいの高見沢さんと、高見沢さんのタイミングに合わせてる余裕の幸ちゃんの演奏の仕方が対照的なのも見応えあるんですが、やはりあの独特の「間」の取り方が緊張感あっていいですよね〜。何度生で聴いても聴き入ってしまう迫力があります。
 一旦ステージが暗転し、山石さんと長谷ぼんも加わりKing Crimsonの『20世紀のスキッツォイド・マン』が演奏されると客席もスタンディング。そのまま『幻夜祭』へと続きました。

 そして高見沢さんのMCに入りまして、開口一番「俺、『よこけん』なんて言ったか〜?」と、先程のMCで幸ちゃんに指摘されたことを蒸し返していましたが、客席揃ってが「言ったー」と頷いた為、「あ…言いました。すみません」とアッサリ謝罪していた(笑)。

今回のTravelin'band TOURはデビュー30周年ということで全国を周って来ていますが、自分では『30年』と聞いてもピンとこなかったというか実感は無くて、ずーっと2人と一緒で変わらないから。でも、30周年ということで昔の映像とかを振り返る機会が多くて、あれを見ると…30年経ったんだなと感じる(笑)。こう30年振り返ると、特に俺は髪型が変わっているんだよね。もうデビュー当時の髪型なんて……そこで笑うなよっ!まぁ、確かにあれじゃ絶対に売れないよ。まだ1枚目の『夏しぐれ』はいいんだけど、2枚目のシングルのジャケットなんて酷いからね。私服着て公園で撮ったんだよ。セットは後ろの自転車だけ。こう振り返ると、シングルジャケットでロクなの無いよなぁ。いや、曲は愛してますよ!もちろん、愛情込めて作ったからっ!ただジャケットの写真になるとね…好きなシングルジャケットは何かすぐ出てこないもん。『SWEAT&TEARS』はコンサートステージで撮ったやつだから別格だけどね。あれは好き。ま、シングルジャケットなんてどうでもいいですけどね、要は曲がしっかりしていればいいんですから!

 高見沢さんてシングルジャケットの写真にうるさそうだけど、納得しているのってLIVEステージで撮影された『SWEAT&TEARS』しかないんだっていうのは意外でしたね。好きなシングルジャケットというと私も、『SWEAT&TEARS』が一番だけど、『Complex Blue〜愛だけ哀しすぎて』が凄く好きだが、表に3人写ってなかった(爆)。写っているのだと『まだ見ぬ君への愛の詩』が好きだな。でも、あれもレコーディング風景の撮影か(笑)。スタジオフォトだと、『WEEKEND SHUFFLE〜華やかな週末』も雰囲気が出ていて好きかな。最近のは3人のバスとアップショットがドーン!ていうのが多いよね(笑)。あれはあれでインパクトあるけど。
 話が逸れるけど、随分前のドキュメンタリー番組で音楽業界のことを扱った内容のがあって、あるプロデューサの戦略秘話として、「世間に顔と名前が知れるまでは、ジャケットにアーティスト本人の顔を載せ続ける」て言っていたんだよね。それだけシングルジャケットというのは、名刺のような存在で宣伝方法の一つで大事なんだってことを認識しましたが、そういう意味ではALFEEのシングルジャケットて王道というか、そういう法則にしっかり従っている気がする。3人の個性がドーン!て出ている方が、「ああ、アルフィーのシングルだ」って見た目で判るからね。

TOURをずーっと続けているといろんなことがありますが、今回はこういうことになってしまったけど、僕らは3人がヴォーカルを取れるバンドですから!どうにでも対処できます!全員ヴォーカルが取れるというバンドは珍しいですからね。昔でいうとThree Dog Nightがいましたが…反応薄いな(苦笑)。他に…BEE GEES!でも、俺たちは兄弟じゃないからな。まぁ、兄弟より長く付き合っているから兄弟みたいなもんか?兄弟のようで兄弟のではない…日本でいうとフィンガー5っ!

 …と、桜井さんの喉の不調のハプニングに対しても強気の発言をした高見沢さん、頼もしかったわ!しかし、「フィンガー5!」なんて発言してしまった為に、幸ちゃんから「そのトーク、もう少し先じゃない?妙子っ」とツッコミを受けておりました。
 最後はふざけちゃっていたけど、本来なら不安要素になってしまいそうなハプニングなのに、「俺達はやったるぜ!」みたいな強気な態度が嬉しかったし、30年LIVE活動を続けているALFEEの底力を見た気がしました。基本的にALFEEて逆境に強いというか、逆境に立たされた方が本領発揮するような印象があるなぁ。

30年前の同期にデビューしたバンドはそれなりにいたけど、今残っているのは僕達だけになってしまったように感じます。その道を止めてしまった人もいれば、裏方に回った人もいけど、そんな彼らの分まで『頑張ったろうか!』て気持ちが30周年を迎えて強くなってきました。あの頃から考えると、思えば遠くに来たもんだと感じます。では、そんな思いを込めて…『Far Away』」


 そう曲紹介され、『Far Away』が歌われました。このTOURではラストが英語歌詞で歌われていますが、ALFEEの曲てしみじみ英語に合うよな〜と思ってしまいました。あと、MCの内容に戻るけど、「過去の映像を振り返って30年の年月を実感する」というのはいいにしても、「デビュー当時、一緒にデビューしたバンドが今はいない」ということで30年の時間の流れを実感するのって寂しいよね。これって、30年走り続けてきたALFEEだからこそ痛感する寂しさなんだろうな…て思いました。だから、ちょっと『Far Away』が悲しく聴こえました(もともと悲恋ソングだけど)。
 そして山石さんのキーボードソロから、『孤独の影』が演奏されてまして、照明が府中で見たときよりも変わったというか印象に残りました。妙に綺麗だな〜って思いましたね。続いて、高見沢さんがヴィーナス・エンジェルギターに持ち替えて演奏した『Novelle Vague』へ。わざとだったのか歌詞間違いだったのか判らないけど、2番の歌い出しの歌詞がちょっと違っていました。記憶が曖昧なので断言できないんですが、この曲で後に一つに束ねていた髪を解いていたような気がします。しかし、この曲で高見沢さんがヴィーナス・エンジェルギターをガーッ!とサビで高く掲げるのでカッコいいわぁ。続いて『LIBERTY BELL』が演奏されたのですが、桜井さんの声の状態が気になってしまったんですが、多少掠れてしまっていたけど気になるほどではありませんでした。それよりも長谷ぼんがカッコ良くて!スティックをクルクル回したり、腕を大きく振り上げてシンバルを叩いたり、ホントに惚れ惚れするくらいカッコ良かった。演奏終了直後に隣のママンボが「ハセ見てた?(※ママンボは長谷川さんのことをハセと呼ぶ)」て聞いてきたくらいだもんっ。それに、長谷ぼんだけじゃなく、山石さんや幸ちゃん、高見沢さんも演奏に凄い気合が入ってた感じがしました。i今まで聴いてきた中で一番迫力があった『LIBERTY BELL』だったかもしれないっ!会場全体の熱気も凄まじかったし、鳥肌立つくらいメチャクチャ良かったです。そして、鐘の鳴るSEに被るように幸ちゃんのアコギソロで始まる『明日の鐘』が歌われ、本編ラストはジックリと歌を聴かせる形で終わりました。幸ちゃんのアコギソロの時の逆光になっている照明が印象的で、これといった凝ったセットはなくシンプルなステージなだけに、余計に光が幻想的な演出のされ方をして、楽曲の重厚さと合っていて素敵でした。
 演奏終了後に3人はそれぞれ前に出てきて挨拶。高見沢さんは下手の袖に下がろうとしましたが、隣の幸ちゃんに「あっち(上手)」と指されて方向転換していて笑ってしまいました。高見沢さん、神奈県の本編ラストではいつもそうじゃない?(笑)。しかも長谷ぼんも下手の袖の方が近いから、そっちの方から出ようとしたんだけど、袖にいたスタッフから「あっち(上手)」と指されて、「えっ?あっち?」て感じでやや焦って(4人がほとんどステージから下がっていたので)ステージ横断して去って行った姿に笑ってしまいました。



 アンコールでは、まず山石さんと長谷ぼんがダッシュで(…てほどでもなかったけど/笑)定位置まで駆け上がり演奏開始。その音に合わせて3人が楽器持って登場。
 衣装は、高見沢さんは府中と同じ真っ赤なノースリーブのロングコート(今年の夏イベのアンコールでも着ていた衣装)にTOURのTシャツをノースリーブにカッティングしたインナーを着用し、レザーパンツ姿でした。それに、黒のサングラスと銀ラメのテンガロに長〜い赤い羽根が1本付いていたのを被っておりました。インカムも付けていましたね。幸ちゃんは茶系のカットソー(JPGぽいけど違うかな?)に黒ぽいスリムパンツス姿で、サングラスも衣装に合わせて茶系でした。桜井さんは、黒白のストライプ柄のシャツにグレーぽいパンツ姿でした。
 そして、3人が幸ちゃんのマイクスタンドに集まると、先輩グループ・スパイダースのヒット曲『フリフリ』を演奏。歌っている合間に幸ちゃんが何やら喋っていましたが聞き取れなかった…。高見沢さんの赤い羽根が、幸ちゃんの頬を掠ってかなり邪魔そうだったけどね(笑)。

 歌い終わると高見沢さんが前に出て来て「YOKOHAMA〜っ!」と客席を煽り、そのまま『恋の炎』が演奏されたので客席大興奮っ。幸ちゃんはハンドマイクに持ち替え、2人して左右の花道を行ったり来たりしていました。実はこの時の長谷ぼんもカッコ良かったのだぁ♪ほとんど長谷ぼん見てた(笑)。3番では、ステージ中央に2人くっついて熱唱しましたが、高見沢さん微妙に歌詞忘れを起していたな。続いて『ロックンロール・ナイトショー』が演奏され、幸ちゃんのハンドマイク曲2連発!間奏でブルースハープを客席に投げた幸ちゃんでしたが、なんと私のすぐ目の前に落下したんですよ!「うわっ!幸ちゃんのブルースハープだ!こんな間の前で見たの初めてだ!」てビックリしている間に、フットワークの良いファンの人がgetしていました(泣笑)。いや、でもビックリするって!今まで幸ちゃんが吹いていたハープが、次の瞬間に自分の足元近くに降って来たら固まるよっ!(言い訳三昧)。最後は幸ちゃんと高見沢さんが「シェイク、シェイクッ♪マックシェイクッ♪シェイク、シェイク…♪」とふざけはじめ、どんどんテンポが速くなっていき、しまいには「シェイクッ、シェイクッ、シェイ、シェイ、シェイ、シェーーーーーッ!」と、2人して『おそ松くん』のイヤミのお得意の「シェーポーズ」を決めた2人であった(笑)。しかも、ノリノリで「シェーッ!」としている幸ちゃんに比べて、やや照れ気味に「シェーーッ」とポーズを決めていた高見沢さん、可愛いよ…。

 2人がそんなことをしている間に桜井さんはステージを下がり、ウルトラマンのような妙な形の白フレームのサングラス(タグ付き)を掛けてきて再登場。幸ちゃんも一旦ステージを去りサングラスチェンジ…というか、今まで掛けているサングラスの上に重ねてタグ付きのカラフルなサングラス(タグ付き)を掛けてきました。高見沢さんに至ってはステージの端でサングラスチェンジ(タグ付き)。
 そして、ステージ中央にマイクスタンドが置かれると、そこに縦一列(坂、桜、高の背の順)に並び自己紹介を始める3人。自己紹介中、ずーっと山石さんと長谷ぼんがBGMを担当してくれています。

ロックンロール三兄弟、長男のスケロックだぁ!やっぱロックンロールだねっ!
こんばんは。次男のマサロックです」<妙に低いボソボソ声
声、低いよ〜…
いや、普通ですよ
叫んじゃまずいもんね。俺がやるっ!Hey、次男のマサロックーっ!」<妙に甲高い声
そして末娘の…っ!
違うよっ!男だよっ!
えっ?男なの?だったら今ここで証拠を見せろっ!
え〜と…(パンツの所に視線を向ける)後で楽屋に来い!見せてやる!
行く♪…末っ子のヒコロックーッ!
俺たち、ロックンロール三兄弟〜っ!やっぱロックンロールはいいね〜♪でも、兄ちゃん、やっぱりフィンガー5にいなかった?似てるね〜♪
エッ?俺、晃?じゃ、お前は妙子か?

 …と、勢いでフィンガー5の『恋のダイヤル』を演奏しはじめ、歌い出しちゃうスケロックとヒコロックだったけど、歌詞をちゃんと覚えてないので「リン、リン、リン、リン♪」の後はボロボロ。「知らないんだからダメだよ〜」と、自らにダメ出ししておりました。ロックンロール三兄弟なのにフィンガー5を歌ってくるというのも笑えます。しかし、「晃に似ている」と言われたスケロック、サングラスを二重掛けしているので近くで見るとトンボに睨まれているような気分になってきます(笑)。

 そして、「やっぱロックンロールだぁ!」とそれぞれギターを持ち、ヒコロックは羽いっぱいのファーを纏って気分は1960年代ロック!まず、長男スケロックが『ロックンロール・ミュージック』を披露。叫べない分踊り捲くるマサロックがキュートでしたわ。続いて次男のマサロックが『ジョニーB・グッド』を披露。カッコいいんだけど、ウルトラマンのようなサングラス、違和感ありまくりだわ〜(笑)。ラストは三男のヒコロックが『ロックロンロール』を披露。ほとんど超音波になっていました。

 そして、3人が揃ってステージが居なくなってしまって山石さんと長谷ぼんの演奏のみになり、曲調がて『GREAT VACATION』に変わり…
 今度はフツーのサングラス、揃いのカーキー色のジャケットに黄色の腕章した3人組が登場。「We are BEAT BOYS !!」と思わず叫んじゃうサクライさんであった。何気にここでの自己紹介、「大丈夫?」て思うくらいサクライさんはシャウトしまくっていました。そして、3人は曲に合わせながらリズムを取りながら中央に置かれたマイクスタンドに縦一列に並ぶ(笑)。先頭はサクライマサル。二番目のサカザキコウノスケと最後尾がタカミザワトシヒコは、先頭のサクライさんが喋っている間、左右にそれぞれ体を出したりと華麗な(?)振りを披露。この踊りっぷりは、先頭が誰になろうが変わらず(笑)。ただ、タカミザワさんは微妙にテンポと出る方向がずれていたのはご愛嬌かな。サカザキさんにいたっては投げキッスの嵐。かなりハイになっていました。
 「この15年ですっかり身体が動かなくなっちゃった。その代わり、楽器を覚えて1曲だけ弾けるようになった!」、と報告した律儀なBEAT BOYS(笑)。楽器が弾けるのようなったから、大威張りで楽器を持ってこさせる姿も可愛かった。「カモ〜ン、エレクトリックベース♪カモ〜ン、アコギ♪アコースティックギター♪カモ〜ン、エレクトリックギター♪」てタカミザワさんが呼んだんだけど、まるで「レッドスネーク、カモ〜ン♪」のノリでした(笑)。
 そのまま『YELLOW SUNSHINE』を演奏。踊らなくなったとはいえ、サクライ氏は15年前を彷彿させるほどの踊りっぷり壊れっぷりを披露しておりました。自分が歌うパートじゃないところは、何かしら動いていたサクライさんが愛しかったわっ。『WO、WO、WOW♪』では3人揃って腕フリフリしていて可愛かったし、『YELLOW〜』のサビでは独特の手振り振りを客席はやっていましたが、終盤では3人もやり始めたんですが、タカミザワさんに至っては「バイバイ!」と手を振っているような簡素化フリフリにいなっていました(笑)。
 そのままメンバー紹介になったんですが、タカミザワさんがサクライさんに近付いて「俺が言うから」という感じに目配せをし、「ドラムス、長谷川浩二ーーっ!」と紹介。その間にサクライさんは一旦ステージを下がりました。続いてサカザキさんが「キーボード!山石敬之ーーっ!」と紹介するとサクライさんと同じく下がってしまう。タカミザワ氏も「We are BEAT BOYSっ!」と叫んでソデに下がるというより、ジャケットを脱いでTHE ALFEEに変身する(笑)。
 そして、3人はALFEEに戻ってステージに揃うと、「横浜最高〜っ!横浜最高〜っ!まだまだ行くぞ〜っ!We are THE ALFEE 〜っ!ALFEE♪ALFEE♪ALFEE♪オオーーッ!」と高見沢さんがステージ前に出て来て客席と掛け合い合戦になり、そのまま『星空のディスタンス』へ。高見沢さんはノリノリでステージを動き回り、後半では中央階段を上った先で演奏。その為、幸ちゃんは高見沢さんのスタンドマイクでやや顔を上げながら歌っておりました。ラストは高見沢さんが超音波を出しまくったあとに、「どうもあいがとーっ!」と叫んで終了。桜井さんの声も通っていたし、高見沢さんは承音波を叫びまくるし、なんか怒涛の盛り上がりでした。
 そのままアンコールも終了し、5人全員前に出て来て手を振りながらお辞儀。幸ちゃんと高見沢さんのピックが近くに振ってきたんですが、どこに落下したのか目で追えずgetできませんでした。しかも、そんなピックの飛ぶ先を目で追っているうちに長谷ぼんは下がっちゃっていたよぅ(泣)。でも、幸ちゃんはかなり遠くまでピック飛ばしていたなぁ。山石さんもタオルをグルグル巻きにして投げやすい形にしてから、意外に遠くへ飛ばしておりました。桜井さんは下手の花道の方まで行ってピックを巻いていたっけ。鳥目はこういう時つらいのぅ。でも、高見沢さんの去り際の笑顔がキュートだったのでOKさぁ。



 2度目のアンコールでは、高見沢さんが豹柄模様のブルーシルバーラメスーツを素肌の上に纏い、黒と銀の長〜いストールを首に巻いて登場。ブルー系のサングラスも掛けておりました。幸ちゃんは黒っぽいTシャツにスリムパンツ姿。桜井さんは白の開襟シャツにグレーぽいパンツ姿だったような…。。

 すぐに高見沢さんのMCになりまして…

3階席のみんな最後までどうもありがとう!2階席のみんな最後までどうもありがとう!1階の後の方のみんなもどうもありがとう!何より今日ここに来てくれたみんなに感謝したいと思います。どうもありがとう!

 ずーっとTOURをやり続けてきて色々なことがあるけど、これからも変わらずにLIVE Stageに立ち続ける!…みたいなことを言っていたような。デビューして30年経つけど、やっていること(情熱)や気持ちはあの頃と変わらないみたいなことを言って…

気持ちはあの頃とは変わらないと言っても、そりゃ肉体的な面では30年の重みを感じることはあります(笑)。でも、そんなもん関係ありませんっ!君たちだって長いことファンでいてくれている人も多いと思うけど、好きになった当初は黄色い歓声だったのが、年月を重ねるうちに黄色が橙色になってきているんだ(笑)。でも、その橙色をこのステージでは黄色に戻すんだ!やってみよう!(黄色い歓声を上げる客席)…やっぱ君たちは最高だっ♪

 そして、高見沢さんの今年のイベントの一つにもカウントされた、小中学校の同窓会に参加したことについて語ってくれました。色んな意味で月日の流れを感じたそうですが、それでも話しているうちに当時の気持ちに不思議と戻ることができて、今思うと参加して良かったと感じているとか。
 それから、この時だったか、サングラスを掛けていたのに急に外して右手に持ち続けていました。あと、照明の辺り具合のせいかもしれないけど、高見沢さんの頬が妙にこけて見えてしまって、桜井さんの声と同じくらい「高見沢さん、随分痩せちゃっていないかい」と心配になってしまった。でも、ジャケットを素肌の上から纏っていたので、胸板とかバッチリ見えたんですが、実年齢が信じられないくらい逞しく見えたんだよね〜。二の腕の筋肉がバッチリなことは、本編と1回目のアンコールで証明されたけど、実年齢の重みが顕著に表れやすい胸元&腹筋部分はセーフラインでしたわ。<…って、心配している割にはどこ見てんだよ、自分!

そこで会った同級生の一人に、『お前の姿をテレビとかで見る度に、俺も頑張らなくちゃいけないなって気持ちになって励まされる。だから、これからも頑張っていてくれよ』て言われて、その時は聞き流していたんですけど(笑)、改めてその言葉を思うとそいつは随分とイイ事を言ってくれたんだな〜と思っていますし、凄く嬉しく感じました

 それから、「夜空の星に僕らは癒されるけど、それは今の星の光りじゃない」という話になって、そういうふうに感じることは非常にロマンチックで大切なことだと語っていました。ただ、この時の口調が、「〜〜だよね」、「〜〜なんだね」って、やたらと語尾に「ね」が付いて、なんか学校の先生の語り口を思い出してしまいました。ああ、高見沢さんもこういう口調で語るようになってきたんだな〜って(笑)。あと、「愛する人と別れるのは辛い。人だけではなく、愛するペットや…」て話をした時に、不意に7月に他界した愛犬マロンのことを思い出してしまって、一緒に連れ添った15年間の日々が走馬灯のように脳裏に過ぎって泣きそうになってしまった。

みんな出会いと別れを繰り返して生きています。これから先に新しい出会いがあるだろうし、その出会いの為に生きていくんじゃないかと思います。では、今日集まってくれたみんなに…この歌を…

 という紹介で歌われたのは『君に逢ったのはいつだろう』でした。前奏と同時にステージ後方に星空の照明が演出されて綺麗だったし、「今の輝きではない星の光に僕達は癒される」という高見沢さんの言葉が重なって良かったなぁ。それに、高見沢さんが変に感情入れ過ぎないなかったというか力み過ぎずに歌って、すごく優しい歌声が心に響いてきましてグッときましたね。そういえば、MCの途中からずーっと右手に持ち続けていたサングラスを、終盤でさり気なく掛けていたな。

 演奏終了後、3人それぞれお辞儀して手を振りながらステージを去って行ったんですが、高見沢さんは一人ステージ中央の前まで出てくると、満面の笑みを浮かべて両手を挙げて客席からの声援に応えてくれました。そして、深々とお辞儀をした高見沢さんの斜め後方(上手の袖のギリギリの所)で、客席に向って土下座をする桜井さんの姿がありました。土下座した桜井さんをみて、「そんな土下座することないのにぃ」てどよめきが客席から上がりました。でも、あの桜井さんの土下座した姿に、桜井さんのミュージシャンのプライドを見た気がしました。

 と〜っても良かったのでアンコールの声が鳴り止むことなく、少ししてから棚瀬マネージャーからの終演のアナウンスが入りました。「12月の武道館でまたお会いしましょう」というコメントだったかな。なんせ、神奈県は時間に厳しい会場だからね、客席もそれは理解しております。だから、最後の三三七拍子と万歳三唱の揃いっぷりはホントに気持ちイイくらいでしたっ!


 府中に比べて、なんか激しい曲が増えたような印象もあり、府中よりも暴れたという気分というか実際に暴れました(笑)。もちろん、桜井さんの声の状態は残念だったし心配になったけど、「桜井さんなら武道館でリベンジしてくれるはず!」と確信持てる内容だったから、今回の内容にガッカリする気持ちは微塵もありません。むしろ、桜井さんの声の不調をフォローするべく、いつも以上に演奏に気合が入って迫力が増した4人に圧倒されてしまったくらい。この日の神奈県で聴いた『Believe』と『LIBERTY BEL』は忘れることがないと思います。
 とにかく、やっぱ、浜ッ子のノリが独特な神奈県てサイコーっ!の言葉に尽きますね。



■演奏曲目■

Opening 18:40過ぎ
SE 『Over The Rainbow』
1.Rainbow in the Rain
2.High-Heel Resistance
3.真夜中を突っ走れ!
4.悲劇受胎
 MC 坂崎
5.Believe
6.Time Spirit
7.NEVER FADE
 MC 坂崎&桜井+高見沢
8.GAME OVER
9.シュプレヒコールに耳を塞いで
 『20世紀のスキッツォイド・マン』〜
10.幻夜祭
MC 高見沢+坂崎
11.Far Away
12.孤独の影
13.Novelle Vauge
14.LIBERTY BELL
15.明日の鐘

アンコール1
 『フリフリ』(by スパイダース)〜
16.恋の炎
17.ロックンロール・ナイトショー
■ロックンロール三兄弟登場(ロックメドレー)
 〜ロックンロール・ミュージック
 〜ジョニー・B・グッド
 〜ロックンロール
■15年ぶりにBEAT BOYS復活!
18.YELLOW SUNSHINE
 〜メンバー紹介
19.星空のディスタンス

アンコール2
MC 高見沢
20.君に逢ったのはいつだろう

Ending 21:40

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;