2003年6月1日(日)NHKホール(FINAL)


 この日が東京公演ファイナル!前日のNHKホール公演はとんでもない盛り上がりだったらしく、非常に楽しみにしていました。

 今回は仕事を切り上げて行ったものの、かな〜りギリギリの会場到着となりました。しかし、そこで偶然にもアル友さんに会ってビックリ。ロビーで久しく会っていなかったアル友さんと対面してビックリ!という、嬉しいことが続きました♪そういえば、ロビーには、さすがNHKホールだけあって沢山の花が飾られていました。なんか夏イベ並に多かった気がする。でも、ゆっくり見ている余裕無かったし、終演後も見ずに帰っちゃったもんな〜。ちょっと後悔。

 客席に入るとS&Gなど過去にアルフィーがコピーしていた楽曲が流れていて、この楽曲てよく聴いてみるとメッセージソングが中心でしたね(アルフィーが音楽に目覚めた頃、1970年代の楽曲中心)。ステージのセットは相模大野レポを参照して下さい。


 そして、定刻通りに客席が暗転し、SEの音に合わせるかのように3人のマイクスタンドの頭上にあった丸い照明がどんどん上に引き揚げられていきまして、客席に向って眩しいくらいの照明が当たり、その照明が消えたと同時にステージには3人が!大歓声と同時に『THE AGES』でコンサートがスタート!
 3人の格好は…高見沢さんは、近未来型の宇宙服のような銀ラメのジャケットにパンツ。ブーツも同じ生地ぽい銀ラメ。特にジャケットの方は、何重にも布が巻きつけてあるように見えるデザインでした。ちなみに、バックにはストーンズのロゴマークがピンクでプリントされていた。インナーも黒ラメのタンクトップって感じでしたね(もしかしたら、「春期講習」で着ていたやつかも)。しかも、珍しくラメのフライングAギターを持っていました(途中で、ローズエンジェルギターにチェンジしていましたが)。幸ちゃんは、黒ぽいスーツにピンク系のシャツという格好。桜井さんは濃紫のスーツ(エンジのラインの入ったもの)に赤のストライプシャツ、赤ネクタイ、赤靴と素晴らしいコーディネイトでした。
 『THE AGES』に続いて、『NEVER FADE』が演奏され、もう前奏からクルクル回って高見沢さんがノリノリ。こっちも、拳ガンガン振り上げ状態でした。やっぱ、この曲の前奏は「来たーーーーっ!」ていうか、こう沸き上がるようなイメージがあるな〜。この曲の時の照明が本当に曲調に合っていて、照明を見ているだけでも面白い。そして、『Juliet』、『サファイアの瞳』へと続き、『サファイアの瞳』の間奏では、高見沢さんと桜井さんが前に出てきてセッション。カッコ良かったです。


 その後、幸ちゃんのMCに入りまして、「NHK2日目!遂に東京ファイナルです!」と挨拶。今日はNHK2日目だし、東京ファイナルだからスペシャルメニューで行く!ということを強調していましたね。また、「昨日は3階席が凄かったけど、今日はどうかな?」と、3階、2階、1階とそれぞれ煽っていき、しまいには「関係者ーっ!関係者ーっ!」と妙にしつこく関係者に振るので、何でだろう?と思っていたら、2階席中央の最前に研ナオコさんがっ!幸ちゃんの煽りに乗って立ち上がってくれて、両手広げてブンブン手を振るわ、投げキッスをするわ、もうナオコさんもノリノリ(笑)。私の位置からは後姿しか拝見できませんでしたが、す〜っごい華奢な人であった。

いつも言っていることですが、日常の嫌なこととかは一切忘れて、思いっきり楽しんで行って下さい。アルフィーは今年で結成30周年を迎えますが、30年前は僕らはこの年齢でした。

 という幸ちゃんのMCから『19-nineteen-』が演奏されました。続いて長谷ぼんのドラムソロが入って、高見沢さんがステージ前に飛び出してきて、『SWINGING GENERATION』へ。もう、さすがNHKホール!だけあって、この時点で凄い盛り上がり。高見沢さんも壊れたようにギター掻き鳴らすし、何気にこの時点からピックを投げまくっていました。その勢いのまま『Stand up,Baby-愛こそすべて-』へ。ハンドマイクに持ち替えた高見沢さんは、叫びまくり、飛び跳ねまくりで、もうとんでもないことに…。「こ〜んな〜に、すて〜きな〜、NHKの夜は他にな〜い♪もっと〜、激しく〜、JUMP!! JUMP!! JUMP!!(作詞/高見沢俊彦)」では、本当に客席が揺れてんじゃないかと思うくらい。最後は、高見沢さん超音波出して、力尽きそうになりながらステージに崩れる…。そこで暗転。
 激しい曲7連続(間に幸ちゃんのMCが入りましたが)で、もう本当に汗だく状態。Tシャツの上にベストを羽織っていたんですけど、あまりの蒸し暑さに途中で脱いでしまったほど。本当に「暑〜っ!」と思うくらい、激しい盛り上がりでした。


 高見沢さんと桜井さんが一旦ステージを去り、2回目の幸ちゃんのMCに入り、
『Stand up,Baby』NHKヴァージョンをお送りしました(笑)。なんかこれだけ煽っておいて何ですが、せっかく椅子もあるので、皆様どうぞお座り下さい。どうせちょっとの間ですから。その間に汗を拭いたり、息を整えたり、荷物を確認したり(笑)。無くなっていたら、犯人は隣の人ですからね。

 …幸ちゃんがそんなこと言うから、思わず隣の人見詰め合っちゃって「どうも〜♪」なんて挨拶してしまった。偶然にも隣もウチと同じく、親子アル中さんだったんだな。恒例の出欠取りの時、「昨日も参加した人?」という幸ちゃんの質問でママンボしか手を挙げなかったから、「まぁ、昨日はお母様だけ?」と驚かれてしまったさ。
 また、その出欠取りでは、「昨日来られなかった人」だけでは終わらず、「昨日、来る気が無かった人?」まで質問して、本当に数人居たという(笑)。また、超激戦のNHKホールでも、生まれて初めての参加だという方も数人いらっしゃいましたね。

 昨日のNHKホール初日は凄い盛り上がったことや、昨日はコンサート前に寺尾の断髪式に行ったこととか、色々と話してくれましたね。でも、そろそろヤバくなってきているのか、妙に言葉が噛み噛みも幸ちゃんであった…。

では、ここでアルフィーの創設者でもある方を紹介しましょう。桜井賢っ!桜井さ〜ん!

 …という、幸ちゃんの呼び掛けで桜井さんが下手から登場。

…いらっしゃい。皆様、こんもり盛り上がってますか?今は落ち着いて、酸素をいっぱい吸っておいて下さい。…て、みんないっぺんに吸ったら、会場中が二酸化炭素だらけになりますね。

桜井さんは結成当時はヴォーカルでしたけど、いつからベースをやるようになったの?
…そんなの、あなた達が買わせたんじゃないっ。

 …と、デビュー当時何でベースに興味無かった桜井さんがベースをやるようになったか語りはじめるというか、桜井さんは2人に嵌められたと散々言っているのに、上手く交わす幸ちゃんであった。それどころか、アイドルグループ時代の時は、ロクに弾けもしない12弦ギターを弾く振りしていたとか(…でも音声さんがしっかり音を拾っちゃっていたとか)、このNHKホールには「紅白」で由紀さおりさんのバックで演奏したことがあったけど、2人でよいからと桜井は帰されたとか、結局2人は足元しかテレビに映らなかったとか…懐かしい話になっていました。あと、ステージでは無口だけど、その分、楽屋でお喋りになっている桜井さんという話も、ここで出た話題だったかな?
 そんな懐かしいトークから、桜井さんが「趣味で歌っていたのが、そのまま仕事になったようなもんです。」みたいなことを口走ったら、

今、趣味って言いましたね?趣味でお金を貰っていいんですか?じゃ、桜井さんはノーギャラでも良いってことですね!

 …と、幸ちゃんツッコム、突っ込む。どうも、昨日のMCでもそういうことを口走ったのか、高見沢さんの誘導尋問にやられたのか知らないけど、「趣味で歌っていた」みたいなことを桜井さんが言ってしまい、高見沢さんから「趣味でやってて金貰って良いのか?じゃ、ノーギャラで良いってことだな。」と言われてしまった流れがあったらしい。その為、「趣味=ノーギャラでいい」ということになっていたらしい(笑)。

じゃ、今日のギャラの分け前は、俺と高見沢で50:50だ。
そんなこと言わないで、5,5くらい頂戴よ…って、何でこんな細かい話しをしなくちゃいけないの!

 …醜いギャラの分け前論争に発展(笑)。ここでだったか、また幸ちゃんが「何で桜井がベースやるようになったんだろう?」としつこく聞いてきたもんだから、「だからお前らが買わせたんだろ!」と桜井さんが半切れして、そのやり取りがよっぽど面白かったのか、桜井さんの後方から山石さんの笑い声が…。「いつまで笑い続けてんだ。山石っ!」と、思わずキーボードに詰め寄る桜井さん、さり気なくキーボードの奥に隠れようとする山石さんがツボでしたっ。…でも、桜井さんからは死角になっていたのかもしれないけど、山石さん以上に長谷ぼんは遠慮なく大笑いしてたよ(笑)。

 …で、そろそろ右側の人も呼ばなくちゃという話になり、昨日がとんでもない衣装だったから、まだ出て来られないんじゃないかと2人で話していたら、昨日の客席&ステージを総倒れさせた衣装と同じ衣装で高見沢さんが登場。(昨日は高見沢さんをMC中に呼び出すことはなく、『君が通り過ぎたあとに』の前奏と共にステージに登場したけれど、あんまりにも曲に合ってない凄いド派手な衣装だった為、桜井さんは高見沢さんを見るなり倒れ、客席も前方も総倒れし、しばらく会場全体がザワめいていた…とママンボより報告がありました。どう見ても、『君が通り過ぎたあとに』の雰囲気ブチ壊しの衣装だったらしい/笑)

 その問題の衣装を文章で形容するのは凄い難しいんだけど、ようはボリュームのあるドレスコートなんですが、赤と緑の柄入りのコートで、袖には闘牛士のようなヒラヒラは付いているし、夏イベの幻夜祭(2日目)の衣装をもっと重量感あるような衣装にした感じ。確かに、2階席から見ても「な、何だっ?」て思えるくらいのボリューム衣装だったから、ステージ上で見たら倒れたくなるかも。動く派手な菊人形って感じ?(笑)。確かに、この衣装でいきなり登場してきて、『君が通り過ぎたあとに』を歌われたらザワめくよなぁ〜。

昨日、桜井を卒倒させた衣装だっ!
いや、さすがに今日は見慣れた。
桜井が何て言ったんだっけ?インコ?オウム?
もう孔雀ですよ。本物の孔雀もその衣装見たらビビッて羽広げられないよ。
そんなこと言うけど、お前はよく俺の衣装着て楽屋で踊っているじゃないかよ。
桜井が高見沢の衣装着てんの?
よく裸の上から羽織って楽屋で回ってんだよ。コレも着てみるか?

 …と、高見沢さんはゴージャス衣装を脱ぐ振りをして桜井さんに歩み寄ろうとしますが、「いい!いい!」と退く桜井さんであった。でも、たぶん、楽屋では着てそうだな(笑)。

 …で、またもや「何で桜井がベースに」ってトークに戻っちゃったのかな?この辺がかなり曖昧なんですが、あんまりにも幸ちゃんがしつこく聞くので、さすがの桜井さんも「何が言いたいわけ?」と質問したんですが、幸ちゃんてば「別に何にも…」とアッサリ。さすがの桜井さんも呆然。しかも、これでトークがさらにまとまらなくなり、後ろに控えていた高見沢さんからも、「話をまとめろよ。」と苦情が(笑)。

 そして、ちゃんと話をめとめようとしていた幸ちゃんだったんですが、なんかの拍子で「ギターは趣味で弾いているから」みたいなことをポロッと言ってしまい…。

お前、今、趣味で弾いているって言ったな!趣味でお金貰っちゃダメだろ。つまり、趣味でやっているから、ノーギャラで良いってことだよなっ!

 …と、案の定、高見沢さんに突っ込みを入れられたのであった。あ〜あ。幸ちゃんは「ガーン!」て感じにギターをポロ〜ンと弾き、桜井さんも「あ〜あ、言っちゃったよ…」てジェスチャーをする。

お前のせいで、ギャラ全部あいつが持ってちゃうじゃないか!
いや〜、良いバンドだな〜っ♪
ギャラ一人占めして、またあんな衣装作っちゃうぞっ!
ずっと友達でいようねっ♪
…せめてお車代だけでも欲しいな。
それくらい出しますよ。
いや、車を買えるだけの代金…。
タクシーで良いじゃん。

 もうムチャクチャな展開に行きましたね。桜井にはじまり、遂に幸ちゃんまで「趣味」と口走ってしまって、2人はノーギャラ状態。高見沢さん、一人喜び状態(笑)。もうクロストーク炸裂で、何が何だかという感じになっちゃいました。次はバラード曲だっていうのに…。幸ちゃんもヘロヘロ状態になって、しまってMC続かないし。

 桜井さんは、強引な言葉を残して、ベース取りに下がってしまうし、高見沢さんも自分のテンションを静めるべく、背中向けちゃうし、幸ちゃん四苦八苦。それからどうやって幸ちゃんが「…じゃ、まったりしたところで、次の曲にいきましょう。」と、強引に曲紹介をしたような気がします。もう、まったりどころじゃなかったような…。でも、こうまとまらない暴走トークの方が、聞いていて面白いわっ。


 幸ちゃんの曲紹介で『見つめていたい』が演奏され、ステージの雰囲気が一気にしっとりしたものに変わりました。この辺の切り替えの早さは流石ですな。続いて幸ちゃんのアコギソロから『OVER DRIVE』が歌われ、そのまま『夢よ急げ』に続いて客席も総立ち。ステージ前の中央にマイクスタンドが置かれて、桜井さんはそこで熱唱。「僕が〜、背負〜って、あげよ〜〜う♪(作詞/高見沢俊彦)」の桜井さんと高見沢さんのハモリの部分で、「僕が」のときに、高見沢さんは右手人差し指を思いっきり桜井さんの額に指していたというか、刺さっていた(笑)。最後は3人が1本のマイクスタンドで歌っていましたが、桜井さんは高見沢さんに奥へ追いやられていたような感じ…(笑)。こういう歌い方すると、桜井さんて必ず埋もれてしまうよね。でも、ちゃんと居ると判るのは何故だろう?
 続いて『NERVOUS BREAKDOWN』が演奏されまして、この時の照明もカッコいいんだよね。シンプルなステージなんだけど、見せる部分はちゃんと「魅せて」くれている気がします。そして『Pride』が歌われました。桜井さんの声の伸びがすっごく綺麗で、本当に聴き入ってしまいました。やっぱ、最後のハモリは良いですよね。


 そして高見沢さんのMCに入りまして。

『Pride』をお送りしましたが、この曲はこのTOURではずっと歌い続けてきているんです。人間はPrideがないと生きていけないと言いますが、もちろん自分のPrideの為に戦うことも大切ですが、Prideの塊になってしまったりしないで、時にはそのPrideを捨て去る勇気も必要なんじゃないかなと思います。Prideとは持つこと、捨てることの両方を上手く使っていかないといけないと思います。アルフィーの結成して今年で30年を迎えるわけですが、ここまで来るまでにPrideはいくつも捨て去ってきた気がします(苦笑)。でも、その積み重ねで、今の自分があるんだと思っています。

 その後、TOURタイトルになっている「MY GENERATION」について語りまして、このTOURでは自分達の原点みたいなものを探したり表現していきたい…みたいなことを言っていたのかな?


僕はみんなも知っている通りハードロックばかり聴いていて、S&Gとか今のビージーズのようなフォークは全然聞いていませんでした。『フォーク?何だよ、明日は一体どうなるんだろう?とか、希望を捨てずに走り抜けろ…とか、今俺が書いている曲じゃん(笑)みたいな。当時は全然理解できなかったんですが、坂崎に出会ってから、色々と聴くようになり、ハーモニーの美しさというのにも初めて出会いました。正直言って、2人に会うまで自分の声が高いだなんて全然気付かなくて。2人に言わせると『人間の声じゃない』らしいですが。逆に、声が高いことでハモれたりして、ハモることの楽しさを覚えていったような気がします。要は聴かず嫌いだったんだな…と。お前達の周囲にも、アルフィーを聴かず嫌いな人が多いだろう?『アルフィー?なんか右端の人、感じ悪ぅ。』とか、『衣装が意味も無く派手じゃん』とか言ってさ。意味は無くはないんだよ、これは趣味で着ている……あっ!!!!

 せっかく良いこと言っていたのに、遂に高見沢さんも「趣味」という言葉を口走ってしまい自滅。客席は大爆笑。幸ちゃんと桜井さんは、顔見合わせてバンザーイ!と大喜び。いや〜、可笑しかったねっ。ああいう発言をポロッとしちゃう、高見沢さんの天然ぶりって凄いわ。これで、3人共ノーギャラなんでしょうか?(笑)。もう、この時の高見沢さんの「しまった〜」て感じにジタバタしていた姿は目に焼きついております
 そこから、2人に初めて会った時の話になって、「桜井は今とそんな顔が変わらない。やっと年齢が顔に追いついてきた。」みたいなことを言ったのも、ここのMCでだったかな〜(曖昧)。で、当時から桜井さんの美声は目立っていたと褒めて、「せっかくだから、ここで当時歌っていたやつを桜井に歌ってもらおうか!『若葉のころ』なんてどう?今の季節にピッタリ。

 と、いきなり高見沢さんに振られて、「エッ?」て感じでマジに焦っていた桜井さんでしたが、器用な幸ちゃんがすぐにCSN&Yの『若葉のころ』を弾きはじめ、思わず1番フル熱唱してくれちゃった桜井さん、最高っ!本当に良かった!客席も大拍手状態っ!

素晴らしいっ!譜面も見ずに、歌えるもんだね〜。しかも、Englishだよ、English!こんなに歌えて、何で長文読解が出来なかったんだろうな…」(相変わらず、一言多い高見沢さん…)

 …この2人のコーラスがなければ、S&Gとかにも興味を覚えなかったとか言ったのかな?桜井さんがフォークを好きで歌っていたのは知っていたけど、それに興味を持つキッカケが幸ちゃんだったみたいなことを言っていました。幸ちゃんは3人の中のインターフェイスだか、差し歯のブリッチと評していました。言いえて妙だな。

で、いつもはここで桜井と坂崎が当時コピーしていたS&Gの曲を歌ってもらうんだけど、今日は俺も加わっちゃおうかな〜。初めて3人でコピーした曲やろうか?

 と、言うなり幸ちゃんのところに歩み寄り、ステージ上で堂々と打ち合わせをする2人…。この間、客席と桜井さんは置いてきりぼりです。はははは。そして、「よしっ、やろうっ!」という掛け声で、慌てて桜井さんも幸ちゃんのマイクスタンドの所に歩み寄り、歌われたのはビージーズの『サザンマン』。この曲が、3人で初めてコピーした曲だそうです。1コーラス歌ってくれました。譜面とか全然用意していなかったので、『若葉のころ』に続いて、本当にいきなりの選曲だった模様。こういう即興性が高いところが、コンサートの醍醐味でもあるよなぁ。

いや〜、覚えているもんだね〜。
人の歌はずっと覚えていられるのに、何で自分の歌は忘れちゃうんだろう?
……ちょっと複雑。

 何気に幸ちゃん毒舌だったかしら?そういうところ、好き(笑)。

こういう曲を聴くようになってから、歌詞に影響されて自分とは何だ?誰の為に生きているんだ?少なくとも、桜井の為には生きてはいないけど。どうしてこんな格好をしているのか?とか、考えるようになりました。あることがキッカケで、音楽への魂が目覚めたような気がします。今、こんな時代だからこそ、自分の中に眠っている魂を呼び覚まそう、という意味合いを込めて作った曲です…『WAKE UP』


 そう曲紹介されて歌われた『WAKE UP〜Good bye 20th century boy〜』は、過激というかシビアな言葉をストレートに叫んでいる歌ですけど、なんか聴いている方に底力を与えくれそうな勢いがあります。この曲から、またガラッとステージの雰囲気が変わったな。続いて『TIME SPIRIT』が演奏されまして、後半でのエレキギターとドラムの絡みがカッコ良かった〜。そして、なんと『Count Down 1999』が演奏されてビックリ。あの荘厳な雰囲気たっぷりの前奏から、一気に速い展開になるところで、会場の熱気が更に上がった気がしました。もう、ここまできたら、拳ガンガン振り上げですよ。何気に、この3曲の流れは思っていた以上に激しかった。続いて、鐘の音のSEから『明日の鐘』が演奏され、更にステージの雰囲気を引き締めました。後半のギターソロは何気に長いんだけど、この音色が好きなので飽きない。
 そして、長谷ぼんのドラム音を合図に『孤独な世代』へ。高見沢さんのシャウトと同時に3人の後方から花火が吹き上がる特効が!もう、一気にハイテンションです。最後の高見沢さんのギター掻き鳴らしと、幸ちゃんのブルースハープ吹き鳴らしの喧しさは、もう「行くところまで行ってくれ〜〜!」てくらいの勢いがあって、もう大暴れするしかないって感じでした。
 すっご〜く暴れた〜〜〜っ!って気分で、本編が終わりました。既に3本このTOURのアルコンに参加していましたが、今日が一番激しかったですよ。それは断言できる!



 アンコールでは、高見沢さんは黒のフリルシャツに白のロングスーツ姿(いつもは、2回目のアンコールによく着て来る格好)にインカム付けて登場。。幸ちゃんは白のTシャツ(もしかしたらノースリーブだったかも)に黒のデニム地ぽいパンツ。桜井さんは、ブルーグレーぽいシャツと黒パンツ姿で登場したような…(2回目と混同している)。
 3人が出てくるなり、すぐに『太陽は沈まない』が演奏されました。そして、幸ちゃんのギターソロから、ジョン・レノンの『Give Peace A Chance』が歌われ、そのまま『EVERYBODY NEEDS LOVE GENERATION』へと続きました。
 そのままメンバー紹介になり、「キーボード!山石、敬之〜〜!」、「今回のTOURから加入した、同じくキーボード!杉山、卓夫〜〜っ!これでも、俺達より後輩だ〜〜っ!」、「そして、ドラムス!ALFEEのドラム叩いて20年!すっかり大人になりました〜!ドラムス、長谷川浩二〜〜っ!」と高見沢さんが紹介していき、後の3人だけで終わらず、「ベース!ALFEE作って30年!すっかりオヤジになりました〜!ベース!桜井マ・サ・ル!」と、相変わらず落とすことを忘れない高見沢さん…(笑)。「ALFEEの真ん中やって30年!鼻はデカイが心は小さ〜い!昨日は断髪式にも行ってきた、交友関係が広〜い、アコギ、坂崎コ・ウ・ノ・ス・ケ!」と、もう言いたい放題になる高見沢さん。「そして、ALFEEのリーダをやっています!姓は高見沢、名は…ト・シ・ヒ・コ!」としっかり自分をアピール。

今日はNHKファイナルということで、スペシャルゲストが来ています!超大物ゲストです!(客席は「ええ〜?誰〜?」とザワめく)…煽り過ぎたかな(苦笑)、スペシャルゲスト、Mr.ドラえも〜〜んっ!

 という高見沢さんの紹介で、下手側からドラえもんが登場!客席大喜び。(そういえば、翌日のスポーツ新聞にこの模様の記事が掲載されましたが、どこも「ドラえもんの着ぐるみが登場」と夢のない書き方されていたな。まぁ、事実なんですが。/笑)ドラえもんは身長100cm、体重100kgなので、たぶん実物大のドラえもんだったと思われます。歩き方(動き方)もキュートでした。しかも、ちゃんと本物の声(大山のぶ代さん)でご挨拶♪

みなさん、こんばんは。僕ドラえもんです。高見沢さん、今回は僕達の為に、『タンポポの詩』という素敵な歌を作って下さってどうもありがとうございます。僕も、のび太くんも、しずかちゃんも、みんなとても気に入っています。ここで高見沢さんにお願いがあります。この『タンポポの詩』を、このNHKホールで歌って下さい。

 しかも、ちゃんと新曲『タンポポの詩』をリクエストしてくれるドラえもん、エライ!客席は、新曲初披露になるんだと、もう大喜び状態。しかも、このドラえもん、目が変わるというか、普通の目から、ニコッとした目に変わることができる優れモノ。客席にその笑顔を振りまいてくれて、客席は大騒ぎさ。しかし、2階席くらいからニコッとしたドラえもんの表情て、目ん玉が消えちゃったようにも見えたりする(笑)。

なんかドラえもんに見つめられるとドキドキしちゃうな〜。せっかくドラえもんも来てくれし、リクエストしてくれたので、ここで新曲『タンポポの詩』を歌っちゃおうかな!8/6発売の新曲です。じゃぁ、歌おうっ!

では、僕が曲紹介します。僕達の番組のエンディング曲になっています。『タンポポの詩』。

 なんとドラえもんの曲紹介で、新曲『タンポポの詩』が初披露されました!何度かテレビで聴いているので、新鮮な感じは無かったんですけど、本当にほのぼの〜とした曲です。しかも、曲調に合わせてドラえもんが身体揺らしたり、回ったりと、ちゃんとドラえもんには『タンポポの詩』の振りが付いているのだよっ!もうそれがメチャ可愛くて、歌っている3人よりもドラえもんを見ていたような気がする(笑)。間奏では、桜井さんとドラえもんが向き合って、2人してノリノリ状態になっていて可愛いのなんのっ。是非、夏イベにも遊びに来て欲しいわ。ドラえもんは、過去に1回だけ夏イベ(1995年Kings Night Dream)に遊びに来ているしさっ♪

 『タンポポの詩』が歌い終わると、ドラえもんは「どうもありがとうございました〜。」と手を振りながらステージを去って行きました。しかも、ちゃんと笑顔になってくれて。うう〜、さすがだ〜。

 そして、キーボードのソロ演奏に入り、ステージ中央にスタンドマイクが置かれます。そこに3人集まってくると、「ほっしぞら〜の、ディ〜〜スタンス〜〜♪」とマイクに向って歌いますが、桜井さんがソロをオペラ調に歌い上げたはいいが、声がかな〜り声がデカイッ。高見沢さん、無言でマイクスタンドを横に「よいしょっ」て感じに退かしてしまう(笑)。そして、アカペラで熱唱(それでも桜井さんの声はデカイらしく、幸ちゃん片耳抑えているし/笑)、そのままドラムも加わって『星空のディスタンス』へ。スタッフがマイクスタンドを定位置に戻して桜井さんはそこで熱唱、高見沢さんはインカムを付けているので動き回っていました。
 「NHK〜〜!まだまだ行くぞ〜〜っ!行くぞ〜〜っ!」と高見沢さんが叫び、『LONG WAY TO FREEDOM』へ続きました。もう高見沢さんステージの花道左右を駆け回る、飛び回る、弾ける弾ける。白のスーツだっていうのに、ステージに膝を付いたり、半分寝っころんだり、やいりたい放題。最後は「燃っえる、欲望〜〜っ♪」と、欲望男も登場。犬笛に近い(笑)超音波まで発して、凄いことになっていましたね。もう、客席を煽る・煽る。限界まで声を出し切った高見沢さんは、最後はステージに崩れ倒れるようにしゃがんでいましたが、すっごい勝気な笑顔を客席に見せてくれました♪この辺が、高見沢俊彦なんだな〜っ!
 最後は高見沢さんが「どうもありがと〜〜〜っ!!」と叫んでアルコールが終了。

 6人共前にステージ前に出て来てお辞儀。幸ちゃんは、投げキッスをしてくれたわ〜。高見沢さんは3月の「春期講習」での公言通り、このTOURではピックをばら撒き状態ですが、マイクスタンドの下に落ちたやつを拾って投げるのはどうかと…(笑)。しゃがんで両手使って拾い集めたピックを、そのままバッと客席に投げまくって、ガッツポーズをしてステージを去って行きました。



 2度目のアンコールでは、高見沢さんが髪を一つに束ね、衣装が濃い紫地に赤で細かいラメ刺繍の入ったアオザイにブルーラメのパンツ姿というアオザイ美人の格好で登場。幸ちゃんは曖昧なんだけど、なんか凄い柄入りのシャツだった気がする。桜井さんはグレーぽいシャツに白パンツ姿で登場。ラフな格好であったことは、確かなんだけど…。

熱いアンコールどうもありがとうっ。3階席のみんなっ!(大歓声を上げる)3階席は宇宙一の歓声だっ!、2階席っ!(負け時と大歓声を上げる)意地になるな(笑)。2階席は太陽系一の歓声だ!本当にNHKホールは、回を重ねていく毎に凄くなるというか、今夜のNHKが一番熱い盛り上がりだっ!

 高見沢さんの言葉を借りるわけじゃないけど、本当にこのNHKホールも盛り上がりは凄まじかった。なんか、奥底からウワッと盛り上がってくる凄さというか、去年も「やっぱりNHKホールは盛り上がるなぁ!」とか思ったんだけど、それ以上なんだよね。みんな凄いところまでテンション上がってしまうというか、本当に心から楽しめる盛り上がりでした。

今日で東京はファイナルになりますが、この春TOURの後には、今年も夏のイベントをやります。今年は横浜のみなとみらい21街地区でやるんですが、3年ぶりの野外です。今年はパイプ椅子も用意しています。もうNHKホールに参加したみんなは絶対に来ないとな!夏イベ参加は国民の義務ですからっ!では、NHKファイナルなので、ここで2人からも最後の挨拶をしてもらいましょう。まずは、手短に桜井。

長いことTOURをやってきましたが…(間)…みんな、どうしたの?どっか悪いの?(笑)って、くらい素敵でしたよぅ♪夏も待ってるぞっ!
…次、坂崎。
長いことTOURをやってきましたが…
お前、暗いよ。もっと盛り上げろよ…。
みんなどうしたの?…
それ桜井が言った。同じ事言うなよっ。

なんかNHKホールは本当にみんな変です。でも、一番変なのは…僕ですか?知らないっ!知らないっ!知らないっ!(…これって、誰のネタなんでしょう?/汗)自分でも何喋っているんだかよく判りません。え〜、今年の夏は、8月のじゅうろくしちにち……あれ?じゅうろくしちにち…じゃなくて…(苦笑)

 何故か「8月16,17日」と言えない幸ちゃん…どんどん壊れていく(笑)。桜井さんも高見沢さんも呆れて状態で、スピーカーの上に座り込んで幸ちゃんのこと見物しているし(笑)。どうも、昨日からちゃんと日にちが言えなくなっているらしい。もう幸ちゃん壊れまくりなので、思わず高見沢さんが「その日(夏イベ)に坂崎の断髪式をやります。」と宣言。幸ちゃんも、「あるうちにやります。」とか言うし(爆)。本当にどうしちゃったんだ!?幸ちゃんっ!しかも、限定100人とか、年々人数が減って行くとか、もうキワドイこと言いまくりで、本当に2人も呆然としていたよ。「誰か止めてよ!」て嘆いていたけど、こんな暴走した幸ちゃんは誰もにも止められないと思う。CXの『ウチくる!?』での、所さんからのメッセージに対しても突っ込み入れていて、薄いカツラなんて被らない、どうで被るなら濃いやつつける!とか、凄いこと言っていたような…。とにかく、NHKホールの坂崎幸之助は壊れていた、というのは事実だ。

今年は3年ぶりの野外です。野外だからこそ自然をなめてはいけません。大雨が降るかもしれないし、強風が吹くかもしれないし、40℃を超す炎天下になるかもしれないし、(ふ、不吉な事を…)体調を万全にして来て下さい。尚、会場に来る際には、パイプ椅子を持参で来て下さい。

「(パイプ椅子を)持って来なくていい!持って来なくていい!こっちで用意しているんだから。大変だろ、パイプ椅子抱えて来るだなんて。

これからもアルフィーをよろしく!アルフィーは趣味ではありません、仕事です!だから、ギャラもしっかり3分の1です!…これだけは、しっかり言っておかないとね(笑)。

 …と、それぞれ非常に個性的な挨拶をしてくれました(笑)。もう本当に幸ちゃんは壊れていたかもしれない。確実に頭の上に孔雀は羽ばたいていたな…。

ALFEEは今年結成30周年を迎えるわけですが、もう30年か…。まかさ30年も続けられるなんて思っていなかったし、お前達もこんなに長く引っ張るとは思わなかっただろう?…もう、離さないからなっ!テレビで興味を持ったり、友達に連れて来られたりして、気がついたらここいたという感じで、出会った頃のままで、また会いに来て下さい。出会った頃の制服では来ないで下さい(笑)。その気持ちだけで良いですから。

こうして僕らがステージに立って歌っていられるというのも、平和である証拠だと思います。人生色々と辛いことがあると思うけど、どんな未来になっても、俺達の居る場所はココ(ドンドンとステージを右足で叩く)だからな。何かから這い上がろうという時に、僕らの曲がみんなの後押しになってくれると嬉しいです。これからどんな未来になっていくか…、いきなり未来や平和に考えても難しいけど、まずは身近なものから考えていく…、例えば親であったり、兄弟であったり、家族、町、日本、世界、地球…と繋がっていくと思います。身近なものを大切にする想いが、そのまま地球へ繋がっていけるんじゃないかなと思います。では、そんな気持ちを込めて歌いたいと思います。『平和について』。


 というMC後に歌われたのは『平和について』。高見沢さんが、去年期間限定で再結成したフォークルセダースに提供した楽曲です。身近な人を想う気持ちが、そのまま地球のこと平和のことを考える気持ちに繋がっていくというMCは良かったですね。そのまま『CATCH YOUR EARTH』へ続き、すごく穏やかな終わり方をしたステージでした。

 演奏終了後、妙にピックを投げたり、手をブンブン振って帰って行った高見沢さんの姿が印象的でした。



 東京ファイナル公演だけあって、2回目のアンコールが終わっても怒涛のアンコールが起こり、その鳴り止まないアンコールの中、3回目のアンコールにALFEEは応えてくれました。
 2回目のアンコールの時と同じ衣装でしたが、それぞれギターを持ち、幸ちゃんのギターソロから『See You Again』が演奏されて、客席は大歓声っ!感激の中で盛り上がってたら、桜井さんが下手のスタッフに向って右手の平を差し出して、そこにピック(?)を置いてもらって、キュッと握って消してしまうという手品を披露していた(笑)。こんな感動のシーンの中、桜井さん、何やってんの(笑)。思わず視界に入っちゃって、笑ってしまったじゃないかっ!本当に桜井さんの行動には油断も隙もない…。高見沢さんが陶酔しながらギター掻き鳴らしているかと思えば、その横で手品している人もいるんだから(笑)。
 最後は「Thank you TOKYOッ!! See you againッ!!!!!!」と高見沢さんが叫んで、東京ファイナルとなるNHKホール2日目の公演も終わりました。

 最後はそれぞれ客席に向って挨拶しながらステージを去って行きました。


 『CATCH YOUR ERATH』のSEが流れ、そのSEに合わせて客席が歌い。歌い終わると、みんなで満足の大拍手が自然と沸き起こりました。そして、そのまま三本締めをしまして、すっごく綺麗に決まって、物凄く嬉しかったですね。あの時の温かい歓声や拍手は忘れられないな〜。本当に、最高の東京ファイナルが迎えられました。もう、「さすが、NHKホール!」という言葉に尽きますね。

 正直言って、この時の体調は最悪でして…別に風邪を引いていた訳じゃないけど、連日睡眠不足な上に精神的ストレスもMAX状態で、「3時間立っていられないかも。」という状態だったんですが、気が付けば今回参加したアルコンの中で一番暴れていたような…(笑)。本当に、アルコンでパワーを貰った!と実感しましたね。もう、自分は根っからのアル中だと、再確認したNHKファイナルのコンサートでした。



■演奏曲目■

Opening 18:00過ぎ

1.THE AGES
2.NEVER FADE
3.Juliet
4.サファイアの瞳
 MC 坂崎
5.19-nineteen-
6.SWINGING GENERATION
7.Stand up,Baby-愛こそすべて-
 MC 坂崎&桜井+高見沢
8.見つめていたい
9.OVER DRIVE〜夢よ急げ
10.NERVOUS BREAKDOWN
11.Pride
MC 高見沢
 〜若葉のころ(CSN&Y)
 〜サザンマン(ビージーズ)
12.WAKE UP〜Good bye 20th century boy〜
13.TIME SPIRIT
14.Count Down 1999
15.明日の鐘
16.孤独な世代

アンコール1
17.太陽は沈まない
18.Give Peace A Chance〜
  EVERYBODY NEEDS LOVE GENERATION
 〜メンバー紹介
 〜ドラえもん登場!
19.タンポポの詩
20.星空のディスタンス
21.LONG WAY TO FREEDOM

アンコール2
MC THE ALFEE
22.平和について
23.CATCH YOUR EARTH

アンコール3
24.See You Again
Ending 21:25過ぎ

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;