1998年8月15日(土) 
前夜祭 in 国営昭和記念公園


さて。今回は今までの趣向と違って、イベントの前日に「前夜祭」を開催するというもの。内容はアルフィーのコピーバンドを募集してコンテストをするという事だけが明らかになっていただけだった。果たしてその内容は・・・・・・。

立川の駅に着いて驚いたのが「アルフィー歓迎ムード」一色になっていた街。駅には横断幕にカワセミ君のオレンジカード(イオカード)の販売でラジカセからはアルフィー・ソングが流れ嫌でも気分が盛り上がる。外に出れば、モノレール駅建設現場にはカワセミ君の巨大看板に、電光掲示板にはひたすらアルフィーのイベントやミニアルバムの宣伝が流れ、大通りには街灯1本おきに、アルフィーのイベントを告知を示したカワセミ君の旗が飾られているわ、銀行やデパートの表にはイベントのポスターが貼られているはで、立川の街全体がアルフィーのイベントを盛り上げようとしている雰囲気だった!しかし、そんな雰囲気に感動しているのもつかの間・・・、昭和記念公園まで歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く(エンドレス!)とにかく歩かされるのだ!しかも、昭和記念公園に辿り着いてからもイベント会場まで歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く(またエンドレス!)計40分は歩かされました。イベント前にこの体力消耗はキツイですね。でもさすが国営の公園だけあって、その膨大な 広さにはビックリしましたね。場所的には本当に良い所です。

そして、私はイベントグッツの前売りに並んだのですが、コピーバンドがステージでリハーサルをしていたので音だけ聴いていました。さすが、激戦を選び抜かれたバンドだけあって上手かったですね。実は、ここであるバンドが『Crisis Game』を演奏していたんだけど、すごい声が似ていたのでアルフィーが演奏しているのかと思っていたのだった(笑)で、グッツを購入しまして、NYでのTシャツも販売していてあまりにもカッコ良かったから、思わず黒ヴァージョンを買ってしまいました。ああ、思わぬ出費が(笑)。その後は時間が余ってしまったので、スタンプラリーをやる気力はなかったので、ハーブ園というお店の前でくつろいでおりました。そうしたら、みるみる雲行きが怪しくなり冷たい風が吹き込むようになってきて、「まさか・・・」と思っていたら降ってきてしまいました。雨が。それも開場時間が近づくにつれて降りが強まってきて「エ〜」という気分でしたね。ギリギリまでお店の前で粘っていたんですけど、意を決して、ママンボは真っ赤なミッキーマウスのカッパを被り、私は傘をさしてイベント会場へ。


今回は前夜祭ということで、ステージそのものは奥に隠れていて、Aブロックを潰してやや小さめの屋根付きステージを作っていました。後方には本来のセットがあり、パルテンノン神殿のような柱が6本立っていて照明にもなっていました。そして巨大なスクリーンが3つ設置されているという状態でした。開演時間が近づくにつれ、一度は止んでいた雨も降り出してきてしまい、雨の降るそそぐ中、開演時間ピッタリにアルフィー3人のアナウンスで前夜祭がスタート。司会進行役ということで(かつて坂崎sanはTOKYO FMでお世話になった)見崎sanが登場しました。いきなりコケて笑いを取ろうとするあたりタダの製作会社社長には思えない。そして、キャップを被っていたものの取れば茶髪だし。まずはコピーバンド・コンテストから始まりました。当初は開催も危ぶまれた程申込数が少なかったそうですが、締切直前に一気に応募が殺到してなんと147組のバンドが応募してきて、実際にアルフィーがテープ審査を行い、その中から5バンドを選出したそうです。

◆コピーバンド・コンテスト◆

1.THE AGES (by THE AGES)

2.君はパラダイス (by ROLL OVER)

3.ジェネレーション・ダイナマイト (by Project-M)

4.Complex Bluue〜愛だけ哀しくて〜 (by sapi )

5.Crisis Game (by TeddyboysV3)

特別エントリー
6.メリーアン (by ALFEE'S CREW)


※バンド名うろ覚えです。スミマセン(^_^;;
とにかく皆さん激戦を勝ち抜いただけに上手い!楽器演奏がロクにできない私は演奏できるだけで尊敬モノなのに、歌まで歌ってしまうのだ!最初に登場したTHE AGESは桜井san担当の方が本当に声が似ていましたし、2番目のROLL OVERも3人組だったのですが前説があるくらいにトークも上手で初期のアルフィーの雰囲気を醸し出していました。3番目のProject-Mは女性ヴォーカルにも関わらずパワフルは歌いぶりで、とにかく演奏も本物に退けをとらないくらい上手くて凄い迫力でした!4番目のsapi(サピー) はキーボードで弾き語りで歌う感じで、生のサックス演奏という特殊な編成。しかも、ヴォーカル&キーボードの男性は15歳という強者。それでいてメチャクチャ歌が上手い。「どうしてこの歌をここまで感情出して歌えるの??」という感じでした。しかもサックスの女性方は母娘のコンビという・・・末恐ろしいバンドでした。5番目のTeddyboysV3は、私がリハーサルで聴いていた時にアルフィーがやっていると勘違いしたくらい声が似ているのです。しかも、演奏の仕草までもが似ているという完全にコピーしておりました。で、ここで終わりかと思いきや、特別エントリーでスタッフバンドが登場。一応審査の対象にもなっているらしい(笑)。さすが演奏は上手かった!楽器もメンバーが使っているものだしね。しかしヴォーカルの 田島san、コーラスの川原sanなかなか笑わして下さいます・・・。しかも、演奏後はスタッフとして撤去作業(舞台チェンジ)をしなくてはいけないので、自己紹介で残ったのが川原sanだけというのも面白かった。とりあえず、この演奏状況をアルフィーがモニターで審査して優勝バンドを決めるということに。


で、審査の間何をやるかと思ったら急に何処かで聴いたことのある曲が・・・。「こ、このダンスミュージックはまさか!!」と思ったら、中央ステージがせり上がり下からBEAT BOYSが登場!「ジャン!」という曲の終わりの音と同時にバン!と両手を広げてポーズを決めていたが、見事に揃わないのがやはりBEAT BOYSである。「あんなに練習したのに何で揃わないんだよ!」とMr.サクライが文句を言い早々に仲間割れ勃発(笑)。なんでもアルフィーから「出てくれ!」て呼ばれたから来たらしい。お揃いのベージュのスーツにポチTシャツでキメていました。しかし、今回は前夜祭であってステージには何にもない。つまりバンドが入っていないのだ。Mr.サクライ曰く「今、バンド(山石san&長谷川san)は盆休みらしいぞ。」だそうな。バンドもない、BEAT BOYSは演奏もできない、しかもダンスも今回はもう無理ということで何をやるかと考えて思いついたのは「真夏のカラオケ大会」だったのである。本当に通信カラオケセットとモニターとお立ち台、テーブルとソファを設置してカラオケBOXのセットを作ったのだ。トップバッターはMr.サカザキ。十年以上も歌っている十八番という前川清の『そして神戸』をリクエスト。これが似ているのだ。声も歌い方も。後ろのソファでは、Mr.サクライ&Mr.タカミザワが紙テープを投げつけ応援。歌い終わった後に「只今の得点は97点」と採点も出てしまうのである。二番手はMr.サクライ、ご贔屓曲でもある『よせばいいのに』をリクエスト。後ろの二人もさりげなくコーラスに加わる。ムード歌謡バッチリで得点は100点。しかし、屋根があるとはいえ、雨がステージにも吹き込んでくるらしくカラオケのモニターが雨で滲み「歌詞が見づらいよ〜。でもモニターを見やすくすると画面が雨に濡れやすくなっちゃうし・・・」と文句を言っていた。そして、ここまで「日本語を忘れてしまったから(by Mr.サカザキ)」という理由で一言も喋っていなかったMr.タカミザワの番になった。最初は「いい」と躊躇っていたものの、Mr.サクライにカラオケ好きを暴露されヤル気になり、ちょっと衣装を着替えて来るからリクエストしておいてとMr.サカザキに耳打ちしてステージの袖に去っていった。リクエスト曲はアン・ルイスの名曲『六本木心中』。再登場したMr.タカミザワは全身赤のラメ衣装(スーツ)&帽子という派手ぶり。超ノリノリで歌っていたものの、やはりモニターが見にくいらしく間奏中に引っ張るように直していたが、その反動で後ろにひっくり返りそうになり両腕をバタバタさせ2人の笑いを買う。しかも元に戻ったと思いきや、今度は前に戻りすぎた反動でお立ち台上で滑るという荒技をやってのけた。これにはMr.サクライ笑い転げていた。得点は97点と上々な出来にも関わらず、やはりお立ち台上で失態を見せてしまったのが不満なのか「コレ(お立ち台)狭いよ!」と忘れていたハズの日本語連発していた。せっかくMr.サクライが100点を獲得したからと、Mr.サクライがアンコールのような形で歌うことになった。Mr.タカミザワから自分が着ていた派 手なジャケットと帽子を着せられたがイマイチ似合わないというか笑えたMr.サクライ(笑)。せっかくだからBEAT BOYSの曲をと、彼等らしい曲ということで『エピキュリアン』を披露。2人は「マラカスブラザーズ」と化し、用意してあった袋を持ち出し中からボールを取り出し客席に投げまくっていた。そして歌い終わると、また3人は舞台の下に消えて行ったのであった。う〜ん、やはり夏にはBEAT BOYSである。


そして、しばしステージ・チェンジの間、巨大スクリーンにNY公演での『Just Like America』の演奏風景と『Pride』のビデオクリップが流された。


準備が完了すると、BEAT BOYSが消えた所から今日初めてアルフィーが登場!その割にはみんな息が切れているようで、桜井sanなんて汗だくになっていた(笑)。再び見崎sanも加わり、コピーバンド・コンテストの結果を発表。尚、バンド出場者全員にテレホンカードがプレゼントさて、バントに1本づつ「特製Nouvelle Vagueワイン」がサイン入りでプレゼントされ、優勝バンドにはメンバーのそれぞれの楽器をサイン入りでプレゼントされる。そして、優勝バンドは『Crisis Game』を歌ったTeddyboysV3に決定した。勝因は「飽くまでコピーバンド・コンテストであるから、いかにアルフィーを『コピー』しているか『似せている』かそこに重点を置いた。」と高見沢sanが語っていました。特に楽屋では、ベースを担当していた方の仕草が桜井sanにそっくりであるとスタッフに言われていたとか。また、特別賞として『Complex Blue』を歌ったsapiにサイン入りTシャツがプレゼントされた。なんと言っての15歳とは思えない歌唱と表現力にアルフィーもビックリしたとか、そしてサックスのアレンジも素晴らしく「アレンジ・コンテストであれば、また評価が違ったかも」と言われていました。アルフィーも、もともとはコピーバンドから始まったわけで、こうして自分達の曲をコピーをしているバンドの演奏を目の当たりにするとその情熱が懐かしく感慨深くなってくるようです。とにかく「アルフィーのコピーとは、アルフィーをどれだけ愛しているか、に通じてくる」と言っていましたね。また、テープ審査で感じたそうですが、「やはり演奏するだけでも大変なのか、ハモっていないのが目立ち、ハモってさえいれば・・・というバンドも幾つかあった」と言っていて、アルフィーはコーラスバンドであることを強調していました。とにかく、これだけ迫力あるコピーバンド達の情熱を目の当たりにして、「とにかく明日の野外イベントは最初っから飛ばして行きたい!という心境だ」と意気込みを語っていました。


コピーバンド・コンテストが終了すると「プレゼントコーナー」になり、アルフィーの3人それぞれが立川の名産品を選び、それを抽選でファンにプレゼントするというもの。2つ箱が用意され、一つには「奇数or偶数」と書かれたボールが入っていて、もう一つは1〜300番まで書かれた紙が入っていて、奇数のボールを選び、100番の紙を引くと「奇数ブロックの100番の人にプレゼント」ということになるというもの。坂崎sanが選んだのは多摩最中、桜井sanが選んだのはお煎餅、高見沢sanが選んだのはシフォンケーキというものでした。自分達で選んだ割には「自分では絶対に買わないよね〜」なんて、薄情なことを言っていた。どうもBEAT BOYSから戻れていないらしい・・・(笑)そうそう。坂崎sanが箱から選ぼうとした際にカナブンが飛んできて桜井sanにぶつかりそうになった。「オレてホント、カナブンに好かれているんだよな〜。昔、頭に止まっていたことがあるもん」とボヤいていた。器用にカナブンを捕まえた坂崎sanはそのままカナブンを抽選箱に入れてしまって、桜井sanがボールを選ぶ際に「もしかして箱にカナブン入れた?」というやりとりがあって面白かったです。そしてそのままアコースティック・コーナーへ。明日のTOKYO-ONE NIGTH DREAMへの意気込みやNY公演の報告をしながら進行していきました。前夜祭はあいにくの雨が降ってしまったけれど、アルフィーにとっては強風よりはマシらしい。しかし、ずーっと雨に打たれている身としては辛いのだ。客席にしてみれば強風の方がマシかも?でも、今日降ってくれれば、明日のイベント当日は晴れてくれるハズだとメンバーも信じているらしい。まずはNY公演で大評判だったS&Gの『Mrs.Robinson』。またNY公演ではアルフィーの演奏はもとより、アリーナ席にいた日本から来たファンの拳振り上げのノリがNYの人々に衝撃的というか大評判だったことを語っていました。「『あの客席で伸びた腕が素晴らしい』と。つまり、みんなのノリは日本はもちろん。世界に通じるノリなんだ。」と高見沢sanは言っていました。

その次には坂崎sanが「春のTOURで大宮だったかな。友達が見に来てくれて、学生時代にコピーしていた時のテープを持って来てくれた。という話をしましたが、そのテープを今日持って来ました。高見沢が入ってスグの頃だから、もう25年も前の音です。ちょっとみんなで聴いてみましょう・・・」と、CSN&Yの『Sudday Man』が流れました。そんなに変わってないとうか、当時にしてはかなりマセていた歌い方をしていたように感じました。なんでもこのテープを広島で聴いた高見沢sanは「なかなか上手いバンドだなぁ。でもちょっとギターの音がな〜」なんて言っていたら自分だったそうな(笑)。そして、実際に3人がその曲を生で歌ってくれました。次ぎに有名な『ホテル・カルフォルニア』を歌ってくれたのですが、最初の出だしが上手くいかず、高見沢sanが連続2回のNGを出しておりました。これには桜井sanも「みんな、騙されちゃいけません。コイツのこういうのは演出(演技)です。こういうことでみんなの心を和ませ、ガシッとハートを掴むのです。」とチャチャを入れていました。何でも「ミュージック・フェア」での撮りでの、オーケストラをバックに綺麗に『Pride』を決めた・・・と思った瞬間に、絶妙のタイミングで高見沢sanがピックを落としてしまい、そのコトという音をマイクが拾ってしまったのか、坂崎sanが聞いてしまったのかなんかとにかく、坂崎sanが聞き取ってしまい思わず「クックックッ」と肩を奮わせてしまい、その声がマイクに入りNGになったことも暴露していました。そし て、3度目の正直(?)で綺麗に演奏されました(笑)。

先程のコピーバンドの話題になると、「今回のスタッフ・バンドは歴代の中で一番上手かった。演奏が。」と言い、とんでもなくヴォーカルとコーラスが音程をハズしていた為、教訓として「良く聴いていなさい」ということから、アコースティック・ヴァージョンで『メリーアン』を披露。「この歌、NYで歌い損ねちゃったんだよな〜」とちょっと後悔していたようでした。でも、日本で『メリーアン』や『星空のディスタンス』をリアルタイムで聴いていた人達が、仕事等の関係でNYに移り住み、そこでアルフィーがやって来たからと足を運んで来てくれたのは嬉しかったそうです。その人達も、アルフィーの曲を聴くことで、その当時の日本での生活などを思い出していたんでしょうね・・・。そんな事も振り返ってか、ラストは『My Truth』。「これで去年の落とし前の夏は付けられた気がします。」と語り、その為の「Promised Fire」をステージ中央に3人で点火して前夜祭は終了しました。燃えさかる炎に、明日の夏イベの意気込みを誓ったという感じでしたね。

ああ。明日こそは晴れてくれ!と。雨の降りしきる中、客席は祈っていました。


TOKYO ONE-NIGHT DREAM の感想レポを読む。