1998年8月16日(日) 
TOKYO ONE-NIGHT DREAM


「前夜祭」での雨や異様な涼しさが嘘のように晴れて蒸し暑くなったイベント当日。何故か風も吹いていないような気もした。この日は、HPがきっかけで知り合ったあやぴsan、まゆみぃsan、FAITHsanの合同主催によるランチ・オフ会がありました。こういうオフ会に参加するのは初めてだったのですが、全国のアル中さんにお会いできて嬉しかったです。しかも、前夜祭で素晴らしい演奏ぶりを披露したコピーバンドの「Project-M」のメンバー全員も参加して下さって感激でした。この模様の詳しいレポや画像はいずれ、主催者さん達のHP上で見ることができるでしょう。しかし、実を言うと、立川の某ホテルで行われたランチ・オフでしたが、中央線でやって来た私は、車両故障の為に予想外にダイヤが狂い、集合時間ぎりぎりだったのでした。でも、これは予告に過ぎなかったようだった・・・。(続きはおまけで)


さてさて。オフ会終了後、時間があるからと、そこで一緒になったみどりsan、たかのりsanとTHEALFEE展を見に行ったのでしたが、なんと全国からアル中が集まってきているのです。その混みようは半端ではありませんでした。なんと、入場するのに整理券を配り入場制限をする程の混みようだったのでした。しかし、タイミングの良かった私達はそんな待つこともなく中に入れまして、写真などは落ち着いて見ることができませんでしたが、上映されているビデオはゆっくり見ることができました。3人のイベントに対する意気込みを語った挨拶で始まり、『Brave Love』、『Crisis Game』、『Nouvelle Vague』、『Pride』のプロモーション・ビデオが流れていました。そして、途中でママンボと合流し、太陽が照りつける中、またまた延々と長〜い道のりを歩いて行ったのでした。昨日はず〜っと曇りで、後半は雨という天候で気温も低かったのですが、今日は絶好の真夏日となりまさにみんなの願い叶いすぎたという感じでしたね。


そして、定刻にイベントがスタート!ステージ中央の上から、それぞれ楽器を持ったALFEEが登場!高見沢sanの持っていたのは、この日の為に作られた「カワセミ君ギター」!桜井sanはまるで幸chanが着そうな赤やグリーンのチェックの衣装。幸chanはなんかラフに皮パンに紫ぽいベストを素肌に。高見沢sanはなんかカワセミ君のような配色の服で、袖が異様にたぷたぷしていてマントを纏っているようだった。そして、アルバム「Nouvelle Vague」の1曲目の曲である『Crisis Game』でスタート!『ロンリーガールを抱きしめて』や『Kings Boogie!』、幸chanがカメラ片手に駆け回った『American Dream』、NY公演で一番最初に歌われた英語ヴァージョンの『WILD BAHN!』と続き嫌でもヒートアップ!しかし、何かが違う!今までのイベントと何かが!そうだ!やたら蒸し暑いのだ!今までの野外イベントなら野外ならではの風が吹いていたのに、今回は微風すら吹かない!ステージ後方には旗が何本か飾られていたのに靡きもしない。だから、盛り上がれば盛り上がる程、何万というファンの熱気で蒸すのだ!こんなことは初めてだ。ビデオパンフで幸chanが「今年こそは 止めてみせよう 夏の風」なんて句を読んだもんだから、まさにその通りになってしまった。去年が恐ろしいまでの強風だっただけに、この落差は激しいゾ。だから、最初のMCで幸chanは「なんか暑い!去年は強風だったのに。今年は無風。もう汗バンバンかいてダイエットに最適!みんな目標は2kgだぞ!」と言っていた。もう、その通りでサウナ状態だったから2kgは軽くいきそうです。そして、バラードコーナーという感じで『倖せのかたち』、『Nobody Knows Me』、『Loving you』と続きました。なんか『Nobody Knows Me』はご贔屓曲であると同時に、この曲を生まれて初めて聴いたのが「TOKYO BAY-AREA」のビデオでだったので、個人的に「夏」というイメージがあり嬉しかったのです。

2度目の幸chanのMCでは、あまりの蒸し暑さに客席の多くがうちわなどで扇いでいるのを見て、「なんか不思議な光景だな。モンシロチョウが飛んでいるみたい。」と言って、桜井sanが「ウチワ持っていない人!」と聞いて、客席の半数近くが手を上げると「残念だったな」と一言。どうも、まだBEAT BOYSが抜けきっていないらしい。で、今日の日刊に前夜祭の記事が載っていたらしく、しかもBEAT BOYSの3人が派手な衣装でノリノリにカラオケを歌っている写真が掲載されていると幸chanが報告すると。「オレ見ていないよ!」と桜井sanがぼやく。さっとくスタッフがそでから新聞を持って来ると、高見沢sanも確認したいらしく、桜井sanの所へ新聞を見に行っていた。「まったく!撮って欲しい写真は載せないで、載せて欲しくないのを載せるんだから〜!」と叫ぶ桜井san。よっぽど恥ずかしかったらしい。そして、ミニアルバムの話になり、そこに収録されている新曲『幻想〜ILLUSION〜』が初披露された。その後は『Brave Love』や『星空のディスタンス』などノリノリの曲を、ステージの上設置されたスクリーンに映し出された映像が一層に盛り上げた。特に『星空のディスタンス』は3人とも気合い入りまくりで、逆に声が裏返ってしまう所もあった程だった。たて続けにノリの良い曲が披露されていくが、なんとここでななんぼに異常発生!アゴが熱い!熱いというより痛い!なんでだ?と思ったら蚊に刺されている!足や腕や首なんかは虫よけスプレーをバッチリしていたのに、よりにもよってアゴを蚊に刺されるなんて!一瞬イベントの最中であるということを忘れてしまっていた。

高見沢sanのMCでは「去年の強風を教訓に、風に靡く衣装にしたというのにこの無風。見事に裏目に出ました。もう熱い!はっきり言って溶けちゃいそうです。」とわめいていた。なるほど、だからあんなマントのような衣装だったのね。でも無風だから、逆に汗で体にまとわりついてさぞかし暑いことでしょう・・・。そして、前日が終戦記念日であったことから戦争の話題になり、「どうもALFEEの夏のイベントは終戦記念日などに重なることが多いので、こういう話になってしまうのですが。年に一度くらいはこういう話をすることがあっても良いと思います。今でも何処かでは戦争は起きているけど、平和というものにひたり過ぎている私達はどうもそういう実感を覚えない。恐らく、戦争などが起きて「自由」や「平和」を失って初めてそれの大切さに気が付くのだろうけど、そういうのを失う日は来て欲しくないし。そういう日が来ないように、自分達の心の中に抵抗する力を持っていたいと思う。」ようなことを話していました。そして「抵抗の歌というメッセージを込めて・・・」と『Nouvelle Vague』になり、『On The Border』、『Heart Of Justice』とメッセージソングが続きました。『Heart Of Justice』では、ステージ中央に掲げられていた今年の春TOURから使用されているシンボルマーク入りの旗を高見沢sanが掲げ、それを持ちながら歌っていました。しかも、間奏中に旗を持ったまま花道の一番左から正反対側の花道の端まで全力疾走したもんだから、3番で息が切れて歌えなくなってしまっていた。元気なのはいいけど限度を考えましょう(笑)。誰だって息きれちゃうよ。本編のラストは『明日の鐘』で締め。そして、高見沢sanが「どうもありがとう!」と叫んだ。本編のラストでこういう終わり方するのは珍しいな、と感じてしまった。

アンコールでは、イベントグッツとして販売されていた、「AIR TAKAMIY」、「AIR SAKAZAKI」、「AIR SAKURAI」のエアー人形をそれぞれ持って登場。高見沢sanなんて、自分の人形をブンブン振るもんだから、顔がちぎれんばかりに揺れていた。もっと自分を大切にした方が良いゾ〜。アンコールの1曲目は、春TOURでも披露されていなかったアルバム「Nouvelle Vague」の中で唯一の曲の『Good Times Boogie』!これはメチェメチャ、カッコ良い曲だ〜!しかも、良くみると3人ともネックの所にテルレルボウズを付けていた。前日がああいう天候だったし、予報でも曇りで夕立ありと言われていただけに不安だったのね。と思いました。続いて『BAD Girl』に、歌い出しと同時にステージに火柱が上がったが、忘れていたのかステージの前方にいた幸chanと高見沢sanはマジで驚いていた。しかも高見沢sanは動揺を隠し切れていなかった(笑)。幸chanが左側の花道の先端に出てきた所で、見当違いの方向から2人組のファンがやって来た。「またか〜」と思っていたら、前にいた係員の人が注意に。しかし、注意されても戻る気配がない!「何っ?」とムッとしていたら、一度は退散していた係員がまた再び注意しに行って意地で引き戻させた。もう、その係員さんの努力と根性に感動してしまったね。注意されても無視している人なんてお手上げの迷惑なお客さんなのに、それに食い下がる係員さんて凄いよ、ホント。もうそれを見て、その係員さんが歓声や花火が上がる度にステージを見ていたことなんて許してしまうワ。注意してくれるだけでも嬉しかったのに、その人達が席に戻るまで食い下がっていたもんね。そういう非常識なファンがいるて嫌だけど、世の中常識ある人間だけが生きているわけじゃないから諦めるしかない部分て確かにある。けど、そういう非常識な人に食い下がれる人を目の当たりにできたのは嬉しかった。

アンコールといえば、「去年の約束」である(笑)。スクリーンに「来年はオレが花火になると高見沢は約束した・・・らしい。」という文字が出て、なんと春TOURでお馴染みになったポチがタカミィ花火の筒に火を付ける映像が流された!そして、点火からカウントされ、スペースシャトル発射の映像の後に流れたのは、宇宙を飛び回るタカミィの姿!(もちろん合成)。しかも、ちゃんと花火のように気を付けの姿勢で頭だけ振って打ち上がる瞬間の花火のようなそぶりをしたり、スーパーマンのように飛んでみせたり、かと思えば手を振ってみせたり。とにかく究極に笑える花火だった。そして、その花火の映像のまま『SWEAT&TEARS』へ。もう高見沢san暴れまくりです。ラストでは、もう狂ったように頭をシェイキング!髪が獅子舞のようにグルグル回って凄いこと。「まだまだお前達には負けないゼ!」という高見沢sanの強気のセリフが妙に印象的でしたね。ラストはメンバー5人が前に出てきて挨拶だったのですが、もう長谷川sanのTシャツにビックリ!すんごいデカイ宇宙人顔がプリントされているTシ ャツで異様に目立っていた。もう目線釘付けでした(笑)

2度目のアンコールでは渋いスーツ姿の桜井sanが、坂崎sanと高見沢sanに肩を揉まれて登場。そして歌われたのは『明日に架ける橋』。もう、これは鳥肌もんの感動でした。CDで聴いても良かったけど、この生の美声の素晴らしさといったら!NY公演でついた自信からなのか、とにかく理屈抜きで上手かった!何度かコンサートで『明日に架ける橋』を聴いてきたけれど、今回の上手さは格別!今までの比じゃない!そして『Pride』へ続き。この2曲をNYで聴いたフジテレビのゼネラルプロデューサーの石田sanが感動のあまりマネージャーに「(ミュージック・フェアに出る)スケジュールを空けとけよ。」と言ったというのが納得できました。そして、その後の高見沢sanのMCで「桜井が生まれて初めて買ったアルバムがこの『明日に架ける橋』だった。そして、この歌を聴いて桜井は音楽に目覚めた。いわば、この曲がなければ今のALFEEは存在しなかったという凄い作品であると、NYへ行って初めて気が付きました。」と言っていて、なんかもうこれからは『明日に架ける橋』が普通に聴けそうになくなってしまうようでした。そして、「坂崎も言っていたけど 、東京でのイベントはTOKYO BAY-AREA以来12年ぶりのこと。あの時、あのステージで初めて歌った曲がありました。あの時は『13年かけてこの歌に辿り着いた』と言ったけれど、今は12年かけてこの歌を理解したという気持ちです。この12年の間にいろんな別れや出逢いがあった。あの時会場に来てくれた人達で今はここにはいない人達もいつかっは、オレ達がこうしてステージで歌い続けている限り戻って来てくれると信じて歌っています・・・」と語っているうちに、感無量になってしまったのか次第に言葉がつまり、サングラスをやや乱暴に外すと溜めていた涙を拭う一幕もあり、その中で一度は封印された名曲『Rockdom〜風に吹かれて〜』が12年前と同じようにトリとして歌われました。13回目の夏の「RED BRICKS」では号泣の中聴いていましたが、今回は涙目になりながらも何ていうんだろうか、惚れ惚れとして聴いていた気がします。とにかくカッコ良かったんですよ。途中、言葉に詰まって歌えなくなっていたけど、同じ涙でも12前や涙の中で歌った赤レンガの時とは違ったんですよ。「12年かけてこの『Rockdom』をモノにした」という自信というかプライドというか、とにかく今までにない貫禄があったんです。その貫禄に圧倒されてしまっていた。もう最高!という言葉以外いらないという感じでした。ここで聴けた『Rockdom』は、25年かけて積み上げたALFEEの実力とプライドだったのだと感じています。

最後には、去年見ることのできなかった花火が夜空を飾りました。その花火を満足そうに見ながら去っていくメンバーの姿が印象的でしたね。久しぶりに一日だけのイベントだったけど、ALFEEの凄さを改めて実感させられました。もう、今までの中で一番時間が経つのが早かった・・・。


*今回はオフィシャルHPでも曲順発表があるでしょうから敢えて書きません。(曖昧だし・笑)






《おまけの話》

帰りは、またまた中○線で新宿へ向かったのですが、なんと発車してまもなくして先の駅で「信号機故障」が起こりしばし停車。もう、なんとかすれば「ミュージック・フェア」に間に合うのに!と思っていた矢先に、今度は三鷹と吉祥寺間の線路を人が歩いているということでまた停車。もう勘弁してくれ〜!の世界。そして、なんと、既に終電が終了していた総武線の線路に切り替え、総武線の線路を走行して新宿まで行ったのでした。かれこれ20分遅れでギリギリ間に合う感じだったテレビにも間に合わなかったのでした。まさか帰りに2度も事故が起きるとは・・・。行きで既に合っていたのに。でも、私の場合は事故に遭遇した電車の1台であったけど、きっとその後の電車て信じられないくらいダイヤが乱れていたはず。今回はブロック退場で私はやや早めに出てこられたけど、絶対に駅に残されたファンて多かったはず。無事に帰れたのでしょうか・・・。

で、予想外の事故の合い、ボロボロになってホテルへ戻った所へなんとさらに衝撃的なことが!部屋に入ると、薄暗い中に客室係の人によって綺麗にされたベットで誰か寝ている!!心臓が止まる程ビックリしたんですけど、よく見るとそれは「AIR TAKAMIY」。そうだ、私は客室を出る前にせっかく膨らませたタカミー人形をベットに寝かせてきたのだ。すっかり忘れていた。しかも、その後は客室係の人によってベットメイキングされてたというのに、親切な客室係の人がちゃんとタカミー人形をベットに寝かせ布団までかけてくれていたのだ。驚きのあまり、床にヒックリガ返ったななんぼをママンボは爆笑したが(<ママンボはこうされていることを知っていたのだ)、もう一気に疲れが出ました。しかし、客室係の人がちゃんとタカミー人形をベットに寝かせて布団をかけてくれていたシーンを想像すると可笑しいような嬉しいような・・・。せいぜい、ベットの上に置かれている程度だと思っていたけど、こういう遊び心のある人て良いですよね。イベント会場て人形を購入した人の中に、私と同じことをした人は一体何人いたんだろう・・・。絶対に私一人ではないはずだ。