『 輪活−自転車大好き仲間とのサイクリングいろいろ 』




[ 楽しかった一泊二日の西伊豆サイクリング ](1日目)
  • 一年で一番寒いとされる大寒のこの時期に駿河湾、富士山を展望できる西伊豆を愛車ネオ  コット#811号で一泊二日のロードスポーツ的に走ってきました。バイクのトライアル  レースつながりの沼津市在住の【O氏】、O氏のバイク友人【K氏】と私増田の3名で快  晴の冬空の下、1月19日(水)午前10時過ぎ、沼津市内のO氏宅に集合、御用邸記念  公園を経て西伊豆大崎の岩地温泉民宿【海光苑】を目指します。天気もすこぶる良く暖か  い気温の中海岸沿いの県道17号線を南下、内浦地区、西浦地区を経て往来する車に注意  を払い車列は順調に進みます。ここまで来ると駿河湾の向こうに、沼津の市街地、日本一  の富士山を見ることができ、早くも西伊豆サイクリングのだいご味を感じます。  昨年9月に結成した『サイクリングで伊豆を走ろう』でまとまった、たった3人の仲間で  す。各々住んでいる場所が離れているため、日頃のペダリング練習を披露する良い機会に  もなりました。全く合同練習してない3人の息もぴったりでチームタイムトライアルレー  スのごとく先頭を入れ替えながら30km/h程の速度で順調に進みます。今回、ありがた  いことにO氏の奥様が車でサポートして頂ける事になりデバッグを背負うことなくスポー  ツサイクリングできました。私は日頃埼玉県の荒川サイクリングロードから遠く富士山を  覧る機会がありますが、青い駿河湾と雪を被った富士山を望みながら走るのもまた格別な  気持ちになってしまいます。    そうしている内に道は大瀬崎海水浴場を過ぎ最初の難関の登り坂になります。車列はサイ  クリング技術の差が現れバラけていきます。アウターギヤーで頑張りますが、徐々にスピ  ードが落ちていきます。私は久しぶりの坂道トライでもがき始めました。この坂でK氏の  脚力、O氏のペダリングは数段上達していることを思い知らされました。とうとう二人の  後塵を浴びることに、千切れていく自分に愕然となります。井田の町を見下ろす展望台ま  でのヒルクライムは太腿に乳酸溜まりまくりで全くペダルをクルクル回せずのろのろと上  がりました。二人に遅れること数分、展望台に着いてやっと息切れから解放されました。  そして、手前に駿河湾、遠くに見える富士山を見たら不思議と苦しみも和らぎました。    休憩後は一転して戸田港を目指して下ります。昨年下り坂で転倒したことの有る私は慎重  にゆっくりとネオコット#811号を走らせます。戸田の町を過ぎると再び坂道が待って  ました。道路は南下するため富士山も見えなくなり青い駿河湾を横に眺めながらペダリン  グです。登って下りを繰り返し、とうとう、余裕もなくなり坂道と格闘する姿だけです。  出発から約50km程走って土肥温泉まで大まかに四つの坂道を経て午後1時半過ぎ遅い  昼食です。ここまで脂肪を燃焼させた?ので、折角だから脂っこいものは避け、海の幸エ  ネルギーを補給し目的地の大崎まで残り約30kmを頑張ります。土肥温泉を後にしてま  たまた登り坂にアタックです。約30分弱で恋人岬です。おじさん達には関係なさそうで  すがちょっと寄り道して息を休めました。午後2時半過ぎ太陽の日差しが柔らかく感じ始  めます。恋人岬の巨大な手のオブジェの前で記念撮影後、早々に出発です。初めての道は  この先どんな坂道があるのか不安もあり、日がある内に宿に着かなければならないぞとい  う気持ちが頭によぎります。温泉と美味しい夕食を頭に描きながら坂道ペダリングです。  果たせるかな、海岸沿い国道136号線は強い西風が吹いてきました。このあたりは午後  に強風が吹くことがあるそうで、今日は当たりです。宇久須港までのトンネルは何とかし  のぐことは出来ました。  その先の約1kmの長い黄金崎トンネルを赤いテールランプを点滅させ後続の車を気にし  ながら急ぎペダリングです。西風はさらに強風となり田子漁港の近くのトンネルは風の吹  き抜けで増幅されものすごい向かい風で押し戻される感じで速度10km/hの苦しいペ  ダリングだ。そうでなくてもトンネルでは後続の車に気を使いながら走らねばならないの  で更に焦ってしまいます。トンネルを出た処でも突風の洗礼を受け横に振られます。たま  らずトンネルを出た峠にあるドライブインに避難する。3人並んでベンチに腰掛けこれま  でのサイクリングの感想を楽しく話し合い、おじさん3人共に北海道ミルクのソフトクリ  ームを舌鼓してエネルギーと気持ちの充電をしたのです。日も傾き始めた、再度日のある  内に宿へという気持ちが頭にもたげてくる。堂ヶ島温泉、松崎町まで一気に下りますが、  民宿のある岩地温泉まではあと一つ峠を越さねばなりません。松崎町から海沿いの彫刻ラ  インの国道136号に登り始めます。最後のアッタクを開始トップ引きだ。しかし、4分  程で太腿がパンパンに乳酸が溜まりまくりで急減速となりジエンドでした。二人に軽く抜  かれて一人エッコラサ、エッコラサと登っていきました。その後少し下ると岩地温泉入り  口で先行した二人は待っていてくれ合流出来ました。午後4時10分、民宿『海光苑』に  無事到着しました。民宿のご主人は私のモトクロス選手時代の1974年代〜1975年  の古い貴重とも言えるバイク雑誌をたくさん倉庫から出してきて並べておいてくれました  。これには大感激でした。懐かしい時代の話に盛り上がり、温泉と美味しい海の幸たくさ  んの夕食に楽しいひとときでした。  1日目 走行時間:3時間58分、走行距離:87km、消費カロリー:2639kcal     明日、2日目のサイクリングは国道144号線に出て下田街道のループ橋を経て天城峠越  えと向かいます。さて、どうなることか、、、、

    その2 [ 楽しかった一泊二日の西伊豆サイクリング ] (2日目)
  • 一年で一番寒いとされる大寒のこの時期に駿河湾、富士山を展望できる西伊豆を愛車ネオ  コット#811号で自転車仲間と一泊二日のロードスポーツ的に走ってきました。バイク  のトライアルレースつながりの沼津市在住の【O氏】、O氏のバイク友人【K氏】と私の  3名で快晴の冬空の下、1月19日(水)午前10時過ぎ出発、御用邸記念公園を経て西  伊豆大崎の岩地温泉民宿【海光苑】を目指します。天気もすこぶる良く暖かい気温の中、  西伊豆の海岸沿いの県道17号線を南下、内浦地区、西浦地区を経て順調に進みました。  ここまで来ると駿河湾の向こうに、沼津の市街地、日本一の富士山を見ることができ、早  くも西伊豆サイクリングのだいご味を感じます。  一日目の沼津〜大崎のサイクリングは左の目次『自転車大好き、楽しいサイクリング』に  移動しました。ここからは二日目のサイクリングをお知らせします。昨日の午後四時過ぎ  に民宿海光苑に無事到着、温泉に浸かりながら本日のヒルクライムの奮闘を語り合いまし  た。夕食は海の幸てんこ盛りで腹一杯になり、バイクの話も盛り上がり夜遅くまで至福な  ひとときでした。1月20日(木)早朝、目が覚め、そうだ展望温泉風呂が、、、と思い  出し宿の裏の高台に出かけます。早朝の展望温泉から見る淡い色の入り江の景色と心持ち  高めの温泉は心身共に癒してくれます。午前8時からの朝食も済み、サイクリングの支度  をしてロビーに集まりました。出発前、宿の息子さんが1960年式トライアンフ−ボン  ネビルを所有しているとのことで見せてもらうことになりました。私が高校時代に憧れた  イギリスのバイクでした。19歳の時、当然トライアンフは買えないので代わりに中古の  カワサキW1を購入した事を思い出しました。  午前10時、いよいよ出発です。本日は松崎まで戻り県道15号線に入り南伊豆の尾根越  えをトライしするため、国道414号線下田街道の40km先標高830m天城峠を目指  します。出発の前に恒例の民宿海光苑のご主人による記念写真に納まります。宿泊者の記  念写真は毎日海光苑のホームページに掲載しているそうです。岩地温泉から136号線彫  刻ラインを松崎まで戻り那賀川に掛かる宮の前橋を右折し那賀川沿いの桜並木の県道を進  みます。桜の季節はすばらしい景色が見られるだろうとイメージしながら時速30km/  hほどで車列を組みます。道の駅花の三聖苑伊豆松崎の大きな花時計を横に見て出発して  約10km大沢温泉を過ぎる頃から少しずつ斜度が付いて行きます。早朝の温泉で、どう  したら登りのペダリングはへこたれないか少し反省しました。出来るだけアウターギャー  で登ってみよう、早くからインナーに変速して息が苦しくなっているのではと考えました  。アウター縛り?何とかトップ引きのまま約5kmのヒルクライムに入りました。休憩場  所に予定している婆娑羅山トンネルまであと少しというところまで行けました。しかし、  最後の直線でK氏に抜かれました。K氏のペダリング上達は目を見張るものがあります。  休憩後、婆娑羅山トンネルを出ると414号線の交差点へ8.8kmを一気に下ります。  二日目も下りは慎重に二人の後に離れてゆっくりと約35km/hで降りていきます。民  宿でドリンクボトルに飲料水を補給するのを怠ったためカラになってしまい天城山越えの  前どこかで止まらなければなりません。県道15号線と国道414号線下田街道と交差点  を左折して自販機を見つけ一時ストップ、水分補給を兼ねて日向で身体の暖を取りました  。これから天城峠にアタックと考えると長居は出来ません。箕作(みのさく)の交差点を  後に国道414号線を登ります。本日二つ目の関門の峰山トンネルを快調に過ぎ下ってい  きます。途中から国道は狭くなり注意が必要です。湯ヶ野町まで下りたところK氏から『  パンク』と声が掛かりました。コンビニの駐車場でパンク修理です。湯ヶ野から登ってい  きます3km進んだ河津七滝ループ橋の見える坂の途中で一旦止まり記念撮影、再スター  ト後も登りは続く車も多いようで少々ドキドキします。幸いループ橋に掛かった時は車の  流れは無く、我々3名は余裕を持って自転車の車列で円形の回転感覚を得ながら登り切っ  た。ほっとするもまだまだヒルクライムは続く。アウターギヤーでのペダリングも苦しく  なってくる先頭で登る気持ちを持ち続ける。一つのトンネルを過ぎカーブを曲がったら二  つ目の鍋矢トンネルが見えてきた登りの苦しさから感覚的にここが天城峠と間違えてしま  った。天城峠までまだ2km程登らなければならない。これで一気にペースが上がらなく  なった。初めてのロードはペース配分が難しい、メンタルを強化しなくてはと思う。もが  くこと数分直線の向こうにトンネルが見えてきた。後ろにK氏の気配を感じてましが、K  氏がダッシュ、あっという間に離された。新天城トンネルの手前200mでO氏もダンシ  ングで抜いていった。私には追いかける脚は残っていませんでした。  トンネルを抜けると道路の脇には雪が、下りに入ると寒いです。どんどん身体が冷えてい  きます。6.5kmを一気に下り道の駅天城越えの駐車場に飛び込む。レストランで昼食  後、しばらく下り路で寒いこと、車も多くなりちょっと走りづらくなることを話し合った  結果、ここでサイクリングを終える事にしました。そして、沼津に帰る途中湯ヶ島温泉に  寄り疲れと冷えた身体を温めながら、3人で今回のサイクリングを湯船の中で楽しく総括  しました。O氏の奥様がサポート車で荷物も運んで頂いたおかげでスポーツサイクリング  に集中することが出来ました。温泉で暖まった身体は睡魔に襲われ、ついウトウトとして  いしまいました。沼津からは自家用車に自転車を積み替え246号線で御殿場まで、無料  の河口湖経由、大月ICから中央道の高速料金を通勤割引の節約で帰還しました。初めて  の一泊二日2日間のサイクリングは苦しい坂道も、楽しかった温泉に浸かりながらサイク  リング談義、美味しい海の幸を堪能出来た西伊豆スポーツサイクリングでした。宿泊した  民宿『海光苑』のご主人夫婦、息子さんには親切な対応を頂きました。また、O氏の奥様  がサポートを快く引き受けて頂いたこと感謝致します。さて、次回の伊豆半島サイクリン  グは時計回りに一周挑戦したく思います。   『 自転車で伊豆って、結構おもしろそうだぞぉ、、、』    2日目走行時間:2時間38分、走行距離:50km、平均速度:19km/hでした。 トップペ−ジへ戻る