『 ツールド ジャパン デビュー戦 』




[ ツールドジャパン第3戦ひたちなかステージ JCRC ロードレース第5戦 参戦記 ]
  • PROLOGUE  この秋が来るとHRCをリタイヤしてほぼ2年になります。この間しばらく本家の趣味であるオフ  ロードバイクは一休みの状態となっております。と言いますのは、昨年の9月からホンダ二輪研究  所の自転車部のエンジニア達に誘われ、もっぱらエコ動力の自転車ライフを楽しんでいます。昨年  の11月と、今年4月にツインリンクもてぎで行われたサイクルエンデューロへの参加を果たしま  した。暖かくなった頃からは埼玉県飯能市近辺の山道、荒川サイクリングロードや新たに出会った  サイクル仲間とも埼玉県東松山市鳩山町近辺の起伏のある田舎道を並んで走っていい汗をかいてお  ります。ペダルを踏み始めて9ヶ月、サイクリングのペダル技術や集団走行の技能がどれくらいの  レベルに達したのか確かめたくて、6月27日(日)茨城県ひたちなか市で行われた市民サイクル  ロードレースに参戦してきました。  
  • 今回のイベントは準公認レース規模で全国の自転車競技者が参加する、日本サイクルレーシング協  会(JCRC)という統括団体が主催するサイクルロードレースで年間11戦有る内の5戦目のレ  ースです。また、日刊スポーツ新聞社も主宰しているツールドジャパンのステージ第3戦というレ  ースも兼ねております。コースはひたちなか市の安全運転中央研修所内の中低速周回路オーバルコ  ースとインコースを使った比較的平坦な設定でした。サイクルエンデューロの経験はありますが、  本格的なサイクルロードレースは初めてです。日頃の練習成果を発揮したくデビュー戦には適切だ  ろうと、この大会を選びました。  当日の天気は梅雨時ので、前夜からしとしとと雨が降って路面は水浸しです。私が参加するレー  スは個人ロードレースとチームタイムトライアルレースでした。幸運にも私の出場する個人レース  時は雨は上がり路面はほぼドライでした。  緊張と武者震いで臨んだデビュー戦は残念ながら誇れるモノではありませんでした。結果は、25  名出走者中22位で、平均時速37.10km/hでトップから1分30秒遅れでした。トップの  平均時速は38.8km/hで速度的には差がない様に思われますが最終ラップで集団から千切れ  て、ほぼ直線路の距離以上になったためトップは見ることが出来ません。体力的に自信は少し有っ  たのですが、やはりそんなに甘くはないです。入賞者を見ると成績は太ももの大きさに比例する?  ようです。(笑)ここが勝負所となると、脚が動かせなくてもペダル踏み続けなければならない、  ある意味でモトクロスよりハードな競技です。『なめたら、あかん』です。 レース展開: ●個人Gクラス: オーバルコースとインコースの組み合わせ 5周  タイスケが若干遅れ気味の午前11時30分、1周のサイティングラップの後個人Gクラス(5周  21km、60歳以上)のスタートが切られました。幸い、雨は上がり路面はドライとウェットが  混ざり、シケインとS字のタイトコーナーも有ります。サイティングラップ中にレース中の路面コ  ンディションを考えて、当初考えていた集団の後ろに付いて行く作戦を変更し、集団の上位につき  積極的に行こうと決心しました。サイティングラップの終盤に前方に出て、スタートでの並びを思  い切って出来るだけ前方に取りました。  スタートのピストル合図がなり、緩やかなスピードからレースは始まりました。1周目は集団の前  5番手位のアウト側に付けました。ストレートでは45km/h程も上がっていることにちょっと  びっくりしました。自力では出せないスピードです。この状態で車列は縦長になってしまいアウト  側は風を受けてしまいます。少しでも前車の後ろで風を避けます。ゴールラインの約400m程手  前にはアンダーパスがあり、下りは若干楽ですが登ると一気に心拍数が160拍を超える程上がっ  てしまいます。  一般理論的には220−年齢がその人の最高心拍数となります、私の場合159拍が最高心拍です  が、それを遙かに上回る心拍数を記録してちょっとびびりました。2周目に入り、能力以上の身体  を使ったみたいで集団の10番手位に落ちてしまいました。自分の位置取りが段々不利になってい  く、それでも集団のアウト側に位置しアクシデントに備えました。北側の直線路は出来るだけ前車  のスリップストリームに入って向かい風をしのぎました。時速45km/hは変わりません。  3、4周目、能力限界に近い出力を維持しているため、さらに心拍数は高めになりました。それで  も、さほど苦しくなく、集団の中程の順位で走ることができました。3周目はアウトからイン側に  位置を取ったりして変化させました。カーブではさらにイン走行し順位を上げたりしました。最終  コーナーのタイトコーナーで接触しそうになり、あわや落車か、と焦った時が有りました。インコ  ーナー走法や接触回避で若干集団から遅れる。コーナー立ち上がりでは素早く前車にぴったり付く  ために、集団の後部選手ほどペダルを踏むことになる。自分では感じていなかったのですが徐々に  脚に疲労が蓄積していたようです。4周目の終わりアンダーパスの手前の最終コーナーで集団から  置いて行かれアンダーパスの登りで集団から千切れました。  5周目の直線路ではまだ集団はすぐ前に見えていましたので、何とか追いつこうともがきましたが  、全く追いつかず、とうとうシケイン後、完全に一人旅になってしまいました。一気に離れた為、  根性もなくなって、S字コーナーでは車速が乗らず集団はさらに離れてしまいました。落ちてきた  Oクラス(50歳台クラス)の最後尾者の後に付きましたが、その選手にも後ろに付いていけず離  されました。単独走行はもがくのみでした。最終コーナーを曲がり自分では集団内のゴールをイメ  ージしていましたが、さびしい単独でのゴールでした。  私なりに総括をすると自己評価は体力的、技術的に未熟で残念な気持ちが70%、初戦で積極的に  良くやった30%で、まだまだペダルを踏む練習が必要と考えます。  □ロードレース結果        番号    チーム名   選手名  年齢 タイム        トップから差   平均速度   ・1位 #G−10 パインヒルズ90 大塚和平 61 32分27秒848、          38.81km/h   ・2位 #G−18 マリアローザ   中村 仁 64 32分33秒355、    5秒507、38.70km/h   ・3位 #G−14 パインヒルズ90 島 武博 62 32分33秒440、    5秒592、38.70km/h   ・17位 #G−25 アライレーシング 吉田弘幸 65 33分05秒553、   37秒553、38.08km/h   ・22位 #G−22          増田耕二 61 33分57秒997, 1分30秒149、37.10km/h ●チームTT: アウト側オーバルコース 5周 10km  自転車を購入した店のクラブ、チームアライレーシングの60歳メンバーに加わりチームタイムト  ライアルレース(TTT)に出ました。雨のしとしと降る朝一番の7時15分スタートです。路面  は完全にウェットです。前車の跳ね上げる水滴が顔にかかり、かなり走り難い状況でした。    4人組の中一人不出場メンバーが出たので3人組となりました。TTTレースは3番目にゴールし  た選手のタイムが記録される。多分、一番力不足の私増田が3番目でゴールとなる予測される。チ  ームの成績順位に大きく左右されるので、前の二人に遅れずに走るだけです。スタートして1周目  は慎重に3人の息を合わせて先頭を入れ替えるローテーションに気をつけました。2周目はスピー  ドが40km/h程に上がりました。それに伴い心拍数も一気に160拍を超えてしまいました。  トップレベルのチームは悪天候の中一気に、私たちを抜いていく速さです。コンディションは最悪  ですが、歯を食いしばってローテーションを崩す事なくオーバルコースを回る事が出来ました。    路面は所々水たまりが有りますが気がつきません。3周目が一番苦しく、4周目は気分的に楽にな  りました。しかし、タイム的、心拍数は4周目の方が悪い様でした。5周目はいっぱい、いっぱい  でした。データー的にもスピードが落ちています。必死に前の二人に食らいついて離れず、ほぼ並  んでゴール出来ました。組むメンバー3人の息を合わせるローテーションで走るタイムトライアル  レースの難しさを実感しました。結果は男女31チーム中25位でした。個人平均時速は36.1  3km/hでした。初挑戦のチームタイムトライアルレースは降りしきる雨、ウェット路面の悪コ  ンディションで健闘したのでは、と考えます。  チームタイムトライアルはメンバーの息を合わせ脚力の調和を目指しスピードを維持するチームワ  ークが必要です。もちろん、ペダルを踏むパワーも必要でスピードを高める事に繋がります。もっ  と脚力を付けて40km/h以上のスピードを出したいと思います。    □チームトライアルレース結果        チーム番号  チーム名   選手名    タイム       トップから差   平均速度   ・1位 #T−05  TEAM ARI(A) 各務 亨  12分54秒016、          46.51km/h                      紺野 衛  12分54秒063、  0秒047、  46.51km/h                         今田裕一  12分54秒324、  0秒308、  46.49km/h   ・2位 #T−03  HR&D栃木  高松伸介  13分27秒830、 33秒814、  44.56km/h                      小林一郎  13分28秒219、 34秒203、  44.54km/h                         近藤智洋  13分28秒229、 34秒213、  44.54km/h   ・3位 #T−07  BOUNCE & SAICO 杉本雄太郎 13分28秒616、 34秒616、  44.52km/h                      森田陽一  13分29秒007、 34秒991、  44.50km/h                         坂手潤一  13分29秒411、 35秒395、  44.48km/h   ・25位 #T−11 ARAI−11 島田光男  16分36秒288、3分42秒272、 36.14km/h                      吉田弘幸  16分36秒288、3分42秒272、 36.13km/h                      増田耕二  16分36秒519、3分42秒503、 36.13km/h



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