CMI−8738搭載サウンドカードデジタル入出力改造 (02/02/2000)


CMI-8738搭載のサウンドカードAV-511にTOSLINKを載せて、光入出力が可能になる。

AV511には、2種類(それ以上あるかもしれない)あって、1つは基板の形状が四角型の物と,下の写真のように三角型(?)の物がある。四角型の物は、水晶発振子の精度を上げたり、電源ラインにコンデンサを追加したりして、いろいろ手を加えたがデジタル出力が正常に出来なかった。 受信側のDACがSPDIF信号にロックできないのである。諦めていたところ、三角型のAV-511が出現したので、再度改造に走った。

三角型の、このカードは3枚入手してデジタル出力の機能をチェックしたが、3枚中正常にデジタル出力が出来たのは2枚だった。2勝1敗!!!

TOSLINKの搭載方法はCMI-8338の改造の時と同様に、カード上のゲームポートのコネクターを撤去し、そこにTOSLINKのモジュールを載せた。パターンやスルーホールがうまく利用できるので、配線も楽だ。下の写真は、1号機。1号機と2号機は受信モジュールだけ搭載した。もともと、このサウンドカードには、同軸の出力がついている。3号機には送信モジュールも搭載した。

 1号機

 3号機

基板上に、74LS86を載せた。SPDIF信号は、信号の伝達に関して極性(位相)は無関係のはずであるが、このCMI-8738はCMI-8338と同様に位相を正しく(?)合わせてあげないと、SPDIFによるデジタル入力が出来ない。ご丁寧にも、このチップには、汎用出力ポートが用意されていて、それがオプション用の8番ピンにつながっている。CMI-8738用のAudioRackというアプリには、SPDIF信号の位相を反転させるオプションが用意されている。このオプションを操作すると、汎用出力ポートのレベルがH<->Lと変化する。この信号とTOSLINKからの出力を74LS86で受けてやり、LS86の出力を5番ピンに接続すれば,位相の制御ができる。

下の写真は、その配線の様子。LS86の足を広げて電源ピンとGNDピンだけを基板に半田付けし固定した。 TOSLINKの受信モジュールはSPDIF信号の受信においてノイズを電源ラインに乗せる傾向があるので、電源ラインにOSコンを追加した。

下は,ゲームポートを潰して、TOSLINKを載せた感じの写真。