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貨物列車の種類


T.貨車の利用方法からの分類

 貨車の利用方法から大きく分けて二つに分類されます。
 1.車扱   :  貨車を1車使い切る形で貨物輸送するもの
 2.コンテナ :  コンテナに貨物を入れ、コンテナ貨車にコンテナを積み合わせて運ぶもの

 車扱では主に石油、セメント、紙、化学薬品等を運んでいます。ピギーバック輸送も車扱です。
 コンテナは、引越し荷物、食料品といった一般品から、化学薬品のような特殊なものまで、
コンテナに入れて、あらゆるものを運んでいます。
 分類上面白いのが海上コンテナ輸送。現状ではコンテナ貨車1車を使い切る形になるので、
分類上車扱になります。

 かつては車扱が主力でした。黒い貨車が何十両も繋がっているのを延々と数えた記憶がある方
も多いコトでしょう。国鉄末期に輸送方法の変革や貨物駅の統廃合があり、それに伴いコンテナ化
が進みました。JRになると、輸送量・収入共にコンテナが車扱を上回っています。
 野菜や果物、袋や箱に入った工業製品など、かつては黒い屋根の貨車で運ばれた一般品は
コンテナ化され、車扱で残ったものは、石油・セメント・紙といった一挙に大量に運ぶもの、化学薬品
のように特殊な容器を必要とするもの、くらいです。トラックへの移行も大きいですが ・・・

 

U.列車の最高速度からの分類

 列車の最高速度から大きく分けて二つに分類され、更にその中で細分されます。
 1.高速貨物列車:最高速度85キロ以上。主にコンテナ。(略称:高速貨)
 2.専用貨物列車:最高速度75キロ(一部65キロのものも)。主に車扱。(略称:専貨)

 高速貨物列車では更に細分化され、
 高速貨A:最高速度100キロ(一部は110キロ)のもの。貨物列車の華型
 高速貨B:最高速度95キロのもの。 これが多い
 高速貨C:最高速度85キロのもの。 旧型のコンテナ車(コキ5500形式)の列車程度

 一応、高速貨は優等列車の扱いを受けるので、ダイヤが乱れた際には普通旅客列車よりも優先に
走らせるハズですが、JRになってからは線路が旅客会社の所有のため、旅客列車最優先というコトが
多いです。
 「高速」とは言え現在の普通旅客列車も速いですから、専用貨物列車はもとより高速貨Cですら今と
なっては遅いですな。この辺がダイヤ上足手まといになっているようです。貨物列車が途中駅に長時間
停まり、後続の旅客列車を先に通すのもしばしば見受けられます。

 車扱いの貨車は、大半が75キロまでしか出せません。専貨で運ばれます。
 車扱貨車のみで組成された貨物列車で唯一の例外が根岸→岡部間の1085列車。高速貨Bです。
最高速度95キロの最新鋭のタンク車、タキ1000形式のみで組成されます。以前はピギーバック貨車
のみの列車もあったのですが、なくなってしまいました。海上コンテナ輸送はコンテナ貨車ですから
高速貨物列車です。
 コンテナ貨車は基本的に高速貨で運転されます。但し、一部区間で車扱貨車と混結される列車もあり、
その区間は専貨で運転されます。

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