bayfmをお聴きの皆さんこんばんは。
堂本剛です。堂本剛とFashion & Music Book 始まりました。
ま、4月ということでございましてね、え、
ジンジュさんからのメールなんですけど、え〜、
「剛さんは自分自身へプレゼントしたことありますか？
私はたまに仕事が忙しすぎると、その仕事が終わった後に
自分にあげる些細なプレゼントを決めたりする。」と。
「例えば、一晩中家でビールを飲みながら映画を見るとか、音楽を聴きながらぼーっとする、激辛ラーメンとかドーナツみたいに体に悪い刺激的だけど美味しい食べ物を食べるとか、そういうようなほんとにしょーもないことです」みたいなこと書いてます。で、「仕事が忙しい時期には人に会うことが全然出来ないほど心に余裕がないのでそんな地味な時間が欲しくなる、と。剛さんは頑張った自分に何かプレゼントしたりしますか？今回のアルバム作業が終わったら一番したいことは何ですか？」というふうにお便り下さいました。
ん〜、まぁ、あの、あんまり感覚的には無いですね、自分にご褒美あげよーっとかっていう。で、例えば、お酒飲める人とかやったら、こういうふうなことも、じゃちょっと昼からビールのんでしまおっか、みたいなやつあるじゃないですか。僕あれが、出来ないので、お酒がやっぱ強くないから、頭痛くなるだけなんで、あんま楽しむっていう感じにならないんですよね。うん。だから、なんでしょうね、基本的にはそれこそこのアルバム作ってるときにみんなやさしくしてくれたりするその瞬間とかに幸せを感じるから、あのー、例えばなんだろうな、ま、レコーディングしてて、自分で、日が進んでいくと睡眠不足にもなるじゃないですか。あるいは雨が降ったりとかすると気圧が変わるので、そうすると耳の状態がちょっと変わるんですよ。で、変わると何が起きるかというと、自分でこの音って合ってんのかな〜
という疑問が増えていくんですよ。で、自分では歌えてるなと思うんですけど、それが確信に至らないんですよ。で、今のって歌えてたのかなっていう、「あー全然大丈夫でしたよ、音程届いてますよ」とかそういうようなことをやりながらアルバムを作ってたりするんで、
で、ちょっとバラードにもまた挑戦してみようかな〜とか言いながら、新しく作った曲とかもあるんですけれども、それを録ってる時とかもやっぱりそういうことが生じるんですよね。自分では外れてるなと思ってたけど、スタジオ出てコントロールルームに入ってて聴くと、あ、大丈夫やったのか、みたいなこともあったり、
スタジオでは、なんかほんとに大丈夫かなぁと思いながら家帰ってきてパソコンで聞くと、あー大丈夫かその時間差の認識もあったりとかそういうのがあったりするので、なんていうのかな、心が折れることが多いんですよ、そういう時間があるから。
気持ちよくパンと歌えて大丈夫やったなっていう、プロとしての時間が普通に叶わないから、大丈夫かなぁみたいな、今のでよかったかなぁとか、聞きながら作っていってる時間もあるので。
そういうことで、ちょっと僕が落ち込んでんのかなとか、気持ち滅入ってるっぽいなぁっていうのを察知してくれる仲間とかが、次の日に、なんかこう、これ買ってきましたよーとか。何気ないもんですよでも、あぁ、気ぃ遣ってくれてんねんなぁ優しくしてくれてるなぁ、ってところに幸せを感じるから、それで充分なんですよね。なんか。
あーこういう人たちがいてくれるってことで、頑張れるなぁみたいな。この人と出会ってよかったなーって思えるから、ま、それで充分かな、うん。
ま、なんかこう、自分へのご褒美っていうものを考えて自分に与えてあげるって言う時間、でもほんとに必要かなーと思いますよ。うんジンジュさんのようにね。皆さんも周りのこういうとこ気になると思いますけど、自分の声聞いてあげるっていう時間、少しでも持ってあげたらなぁというふうに思います。
はい、それでは、「去な宇宙」聴いてください。
♪去な宇宙
今日はですね、最高に幸せだった私の無駄な時間。
それをちょっと教えてくださいということで募集しまして、いっぱい頂いたんですが、えー、厳選させていただきました。
まずはあゆみさん。
これは関西の人なら多いんじゃないかなと思いますけれども。
ぱっと浮かんだのが、友人らと突然始まる即興コント。だいたい私から仕掛けますが、それに乗っかる友人、そしてそれを大笑いしている友人、微笑ましく温かく見守ってくれる友人、その様を動画で撮影している友人。
くだらないし、しょうもない時間だけれど私にとっては最高に無駄な時間です。剛さんつながりで出会った友人たち、もと奈良人、大阪、大阪、山形、静岡、の5人でわちゃわちゃしています。
えー、みんなが揃うととても贅沢な時間です。思い返すと、奈良でコントをしていることが多いなと思ったんですが、きっと奈良では心にゆとりが生まれるからなんでしょうかねぇ。
そして、まなやんさんが、えー、
息子が小さい頃、車が大好きでした。よく近所の工事現場に行って、遠くからずっとショベルカーを眺めていました。よくそんなに眺めていられるっていうまっていうくらい、長い時間眺めていたので、現場のおじさんが乗せてやろうかと聞いてくれましたが、息子は首を横に振ってひたすら眺めていました。はしゃぐわけでもなく無言でただただ見ているだけ。ガガガガガーという音の中、親子で体育ずわりでショベルカーを見るという、何やってんねやろうという時間。その時はいつまで見てんねんとか思っていましたが、今となっては自分より背が高くなってしまった息子のキラキラした瞳を思い出せるかけがえのない時間だったなと思います、と。
そして、ゆうなちゃん、17歳の方ですね。
実らなかった恋の片思い、の期間がその一つだと思います。少しでも多く話がしたくて夜おそくまで返信を待ったけれども結局来なかった、とかま、そういう時間です、と。
なんやかんやで散っていった恋は、はたから見れば実らずかわいそうな無駄な時間かもしれないけれども私を夢中にさせてくれたありがとうと寂しくも幸せな時間だったなと思い返すものでした。
剛くんへの片想いは無駄のかけらもないので全く話は変わりますがLiveに参加している時間、剛くんの音楽に触れている時間などなど、最高に幸せです、と。
えー、そして、ショートブレッドさんですね。
私は仕事柄頻繁に新幹線に乗ります。移動中に使ってているパソコンをデスクに忘れてしまったとき、何もすることのない無駄な時間が2時間もできてしまいました。仕方がないので窓の外を眺めながら、ぼんやりしていましたが、今までを考えると放棄していたことを改めてじっくり考えることができたり、幸せな時間になりました。無駄な時間も必要だなぁと思った瞬間でした。という、ま、すごくシンプルなもの。
でもこーゆー小さいときの、アレ何やってんやろなぁみたいな、まぁ男の子とかでよくあるのは、河原とかに行くと、ひたすら石探しているみたいなね、何してんの？みたいな時間じゃないですか、かっこいい石を探してるだけの時間なんですけど、あーこれがかっこいいと思う、ぼく。その答えにたどり着くための時間、まぁ、はたからしたらめちゃめちゃ無駄な時間、でも本人にとってはめちゃめちゃ楽しい時間、みたいなのもあるし、逆もあるよね親に対して。
あの時こう言ってたのってこういうことだったのかと後で気づくこともあるでしょう。
それを親から聞かされてるから、なるべく、あー、お母さんあの時こういうこと言いたかったのかと後で気づかないようにしようと思って生きてるんですよ。うん。だからなんかやっぱりその小さいころの何気ない時間とか、小さい時に親がよく言ってた、何言ってんの何がいいんやろ、全然わからへんわ、みたいな、食べ物でもいいです、これとこれ合うねんなぁ、え？全然まずいやんと思ってたけど、大人になったらあーおいしいやんと思ってしまうとかあるじゃないですか。そういうような、何気ない時間ていうのはすごく大切だなと思うし、友達同士即興コント始まってしまう感じとか、僕もいまだにありますけどね、レコーディングしてでも。
DIって機材があって、それをベースの音取る時とかにそのDIって言う機材をかましたりすると、そのDIによって音色が変わってくるんですよ、輪郭がパキっとするとか、輪郭を失うけれどミッドがドンと出るとか、いろいろありまして。で、その、エンジニアとベーシストの鈴木渉くんとがDIについてめちゃめちゃ語り合ってたんですよ。
「この年代のDIは、こーであーでこーで、あーでこーで」「あー、そーなんですよね、でも、こー、こーっすよね」みたいな。めっちゃ語ってんなぁと思ったんですよ、で、真剣に話してるんですけど、僕は、良いこのタイミングかなぁの時に、「めっちゃ語ってなぁ！」ってめっちゃでかい声で言うって言うのを1回やったんですよ、そしたら、「おいなんだよDIの話ししてんだよ、入ってくんなよ、おまえ」みたいな。「あぁ、ごめんごめん、ちょ、すごい語ってたから」「うるせえよ、こっち仕事の話してんだろ」って言いながら「でもやっぱDIってさぁ」ってまた渉が話して。で、エンジニアも理解して「あ、でもDIってあれなんすよね、その、ま、いろいろ製品ありますけど」ってまたすごい語りだしたから。で、あぁ、良いタイミングだなーの時に「イヤ！めちゃめちゃ語ってんなぁ！」ってまた言うっていうのを延々とやってたんですけど、夜中とかにやってるんですよ。で日にちが経ってまたDIの話をね、わざとする必要がない瞬間もあるんです。本当にDIの話をしなきゃいけないっていうか。うん。ほんとにこの機材の話ししなきゃいけない瞬間があって「これ、こないだ使ったやつと今日のやつって違うんすか？」「あ、今日こーいう楽曲なんでこの辺保ちたいな出したいな、これを」とかって話はじまるんですよ、自然と。あ、始まったからこれ言わなアカンのかなという気持ちにも僕もなるんで。で、ちょっと時間待ってそうすると渉くんとかも待たれているなっていうのをちょっと察知してちょっとわざとでかめに気づいているよっていうことで（笑）でもDIってさぁ（笑）って気づいてるよこっちはいつでも来てくださいって言うフリが来るんで、ちょうどいい時に「や！めっちゃ語ってんなぁ！」っていうのを（笑）やるんですけど、どうでもいい時間なんですけれども。そこでちょっと現場の空気が明るくなって楽しくなってっていうのがありますから、大事だなという、無駄な時間、うん、無駄な時間を経てのまた違う時間が生まれるって言うところで面白いなぁなんて思いますけれども。
ま、このねー、僕に対しての片思いの話ありましたけど、うん。ま、でも、僕は今までその1人のアーティストさんに夢中になって、その人を、なんか、人生をその人に捧げる感覚みたいなのが今までにないから、うらやましいなと思うし、うーん、何やろう、ちょっと言い方難しいですけど、自分も飽きられたら飽きられるじゃないですか、で、だから飽きられないように生きようとも思ってないけど、飽きられたら仕方がないじゃないですか、ていう、あ、なんでしょうね、恋愛するにしてもこの人に嫌われたくないから自分のここだけは出さずに、ってそんな恋愛、恋愛じゃないし、しんどない？って思うから、自分はこういう人間だっていう状態で人を好きになって、人に好きになってもらえたら、それが1番いいじゃないっていう感覚だから、うん、だから、えっとなんて言ったらいいのかな、すごく横柄で生意気な考えですよというわけではなくて、自分が嫌いになられてしまったらそれは諦めなきゃいけないことっていうか、自分の人生はそういうもんでもあるじゃない、好きって言ってもらうことがあったり、ちょっともう好きじゃなくなったんでこの人のことを応援しますみたいな、とか、好き！あなたと結婚したい！て言ってても、恋愛もして、あ、今もう息子が中二です、みたいな話にもなっていくわけじゃないですか。それが悪いとは何にも思わないけど、僕の人生はそういうものでもあるから、だから簡単に言ってしまえば、みんなと同じなんだけどなぁ、さっきの、生まれてきて、今生きているっていう、おんなじ話で、たまたまこういう仕事をしてるから特別視されちゃうけど、別に特別なものでもなんともないなと、本人的には生きちゃってるところですかね、うん。
だから、このゆうなちゃんの無駄の欠片もないんですって言ってくれる気持ちはとても嬉しいですけれども、「わかんないよ、めちゃめちゃ無駄やったなぁ」って普通に低い声で言う時が来るかもしれない、それはわかんないよ、うん、まぁ、でも、なんであんなに夢中になってたのかなって笑いながら言えるような時間もあるかもしれないし、低い声で言うやつもあるかもしれないし、それぞれだと思いますけれども。
ま、どうせ無駄になるんだったら、笑える無駄な時間になれるように生きていきますっていうのも変ですけど、まぁ本当にね、人の考えっていうものがいろいろ多様化していくべき今かなという気はしますけれどもね、
何か、どうしても、こうしといたほうがいいだろうということで、うん、いいねんけどね、マナーとかと言う意味では。またそのマナーじゃないマナーの感じのマナーがあったり、余計にややこしいなぁってちょっと思ったりしてますけれども。ま、でもほんとに、人に優しくね、生きていける時代になったらいいよねもっとね、うん。
どこかの知らないご家庭のお子さんがこけちゃって泣いてて、お大丈夫かぁって近寄れるような。今はなんか近寄れない感じになっちゃってるもんね。「あーさわないでください」って言われちゃったり、機嫌損ねちゃうから、自分が優しいと思っている対応が相手に機嫌を悪くさせてしまうことにつながるかもしれないと思うと、身動き取れないなぁと、人に優しくすることがすごく難しい。じゃぁ自分に優しくしようと言っても自分に優しくするのも難しいよね、それだと。みんなおんなじ悩みを抱えていてそれに直面している今だなと思う。だって人に優しくすることは良くないよって言われてるようなものだからね。で、自分に優しく、じゃぁ、しましょう、あいつちょっと怠けてるよなみたいに言われちゃったりして、そういうことじゃないねんけどなぁみたいな。とにかく、なんか、あの人ってこうだよね、あの人ってこうだよね、おまえってそうやんな、みたいなことをずっと言ってると、なんかもったいないなぁと思うんだよね、時間が、それこそ。うん、いろいろなことをある中でこういう時代にたどりついてるのもわかるんですけれども、何かいろいろ見つめて直せたらいいなと思います。
それでは音楽を終わらせよう聞いて下さい。
♪音楽を終わらせよう
『堂本剛とFashion & Music Book』
今夜の放送いかがだったでしょうか。
今日は色々とね、お話しさせていただいたなというところでございますけれども、
皆さんの様々な面白い発想もそうだし、お悩みもそうだし、自分の考えとかもそうだし、いろんなものがこのラジオを通してね、あの〜、届いて、自分も、ま、いつも言ってる事だけれども、すごく学びと気づきがあって、なるほどなって、こんな風なこともあるよな、こんな人生もあるなとかいろんなことを思うことが多くて、それがまだ曲に反映されてたりとかいろんな時間につながってたりするんで、とても幸せに感じてます。そして、あー、こういう人生を生きてる人もいるんだなぁとか、じゃあ僕の人生もこんなふうにしてかなきゃいけないなぁとか。
気づきとか学びっていうのは、その瞬間その時に、気付けることも大事だと思うんですよね。それをまた実行できたりとかするっていうのはとても大事だと思うから、皆さんに本当にいろんなことを教わって、あ、自分の人生もこういう風に考えて切り替えて生きて行かなきゃなとか、こんなふうに思い直して整えてもうちょっと生きて行かなきゃなとかいろんなことを教えて下さってるなと言うふうに思っています。本当に心からいつも感謝しています、ありがとうございます。
皆さんからの様々なメールお待ちしております、ありがとうございます。
メールの方は、tsuyoshi@bayfm.co.jp
どうぞよろしくお願い申し上げます。
さ、最後に、まゆまゆさんですね。
17歳の方なんですけれども。
先日母が剛くんのラジオ聞いていて、たまたま暇だったので一緒に聴きました。ごめんなさいって書いてます。全然謝ることじゃないです。ラジオ聞き終わると母が、最高に幸せだった無駄な時間っていっぱいあるよねー、とうれしそうに語ってきました。そしてメールを送っている母の横で私が毎日一生懸命練習を重ねた体育祭が2度の雨でなくなった時はあの練習は無駄な時間だったけど授業がなかったからめっちゃ幸せだったなぁとか、高校が電車で1時間半ぐらいかかるっていうその時間が無駄だけれども乗ってる間に好きな音楽を聴いたりスマホでゲームできるの幸せだなぁと言ったら、なんか違う気がするんだけどと笑われました。その後は、こんなんは？とか思い付く無駄だったけど幸せだった話を出し合って、ばかばかしいのもあったりして大笑いしました。母とは仲は良いけれどもお互い忙しいのでなかなか話をする機会っていうのがないので、実は馬鹿な話をして笑う無駄な時間が実は幸せなのかも思ったりしました。で、母には内緒でメールを送ってみました。また気が向いたら剛くんのラジオききますね、ではさようなら。
僕なんかもそうねなかなかそういうアホみたいな話するって親とはなかなかないよね。
ケタケタ笑って友達同士はやっぱあるけどさぁ。なかなかないよね。
昔そういえばさー、おじいちゃんてこうやったよな、とか、あーそうやったなぁとかバーっと笑うあの時間て、すごい幸せなアドレナリンホルモン出てるの分かるよね、自分でも。体感してるよね。うん。
ま、そういう時間を少しでもね、ご提供できたようなので良かったなぁなんて思いました。えぇ。お母さんに内緒でメールを送ってくれてるその感じとかもいいなと思って読まさせて頂きました。
さぁ、ということでございまして、今夜はですね、そうですね、僕がホットケーキがただ好きとか、ホットケーキ熱が再発したなというところで、ホットケーキの曲作ろうかって言って、ホットケーキの曲かぁって、めっちゃ悩んでホットケーキの曲作ったみたいな、その幸せな無駄だった時間、ね、それがほんとに集約されておりますので、今夜はこのホットケーキを聴きながらお別れです。堂本剛とファッション&ミュージックブックお相手は堂本剛でした。それでは皆さんまたお会いしましょう、おやすみなさい。
♪410cake
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2020/04/04
by ままこ [579]
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