++堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオレポ++
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堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオ のレポです
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#487

Bay Fmをお聴きの皆様、こんばんは。堂本剛です。
堂本剛とfashion&music book始まりました。

えーっとですね、福井の方なんですけど、はらまきさん。
「一番好きな映画ありますか?」というシンプルなお便り来ましたよ。

まあ、いろいろ好きな映画いっぱいあるだあろうな、と振り返ったときに、あるんですけど。うーん、ま、若かりし頃に観て、なんかこう、悲しくなった映画「ローズ」があるんですけど。で、その、なんていうのかな。本当の自分を理解してもらえない、まあ、シンガーの孤独っていうか。マネージャーやったりとか、ま、ファンやったりとか、っていうそのいろんな人たちに、なんかこう、本当の自分を理解してもらえない葛藤、というのが描かれてるところがちょろちょろあって。で、身体を壊しながらも、うーん、主人公は確かドラッグとかありましたけど、その、体を壊しながらでも、なんかそのステージに立たなきゃいけない、とか、なんだこうだこうだと。

自分自身がパニック障害になって、のときに、多分観てんだよね。うん、で、なんていうのかな。自分のさ、思っていることをさ、素直に言っちゃいけなかったりさ、アイドルっぽくないとかさ、そういういろいろな概念が邪魔をしてさ。「いや、アイドルやからこれがあかんって、ジャニーズやからこれがあかんって、誰が決めんのさ。」って。「そういうもんやから、そういう空気やから。」とか。「いや、知らんし。」って。で、そんな時に、その「僕本当はこうやねん。」ってファンの人に伝えたかったんよね。いろいろ。でも、それ言っちゃいけないし、言えないし、で、そんな中で、この「ローズ」っていう映画観て、なんかわからへんけど、共鳴する部分が若干あったのかなあ。わかんないけどね。


で、これね、「あ、わかる」って人業界の人で多いんですけど、動物園とか、水族館行くと、自分と重なっちゃうんですよ。動物とか、生物見たときに。みんななんかこう、ぱぁーっとテキトーに来て、「あ!いるいる!」とか「あ!立った立った!」とか、あるじゃないですか。あれがめちゃめちゃ怖く見える時とか、悲しく見える時があって、なんか。あとはなんか「はい!ポーズ!」とか言ったら、その動物がポーズしたりとか。信頼関係がそこにあるってのはわかるねんけど、「本当にこのこはそれを求めているのかなあ。」とか。外敵がいない中で、過ごせるという幸せもあると思うねんけど。いろんな気持ちになっちゃうのよね。

それで、自分が古代魚飼いたいなと思って飼うときも、すごい悩んで、「いや、これは、いやいや自分の気持ちと反するがな。」と思ってんけど、「でも、この子は僕が飼おうが買わまいが、ずっとこういう人生か。」ま、こういう人生というか魚生(ぎょせい)というか。「やったら、ぼくが、そばにおいてあげることで、育て方とか、気持ちの持ちようとかは、違うはずだ。」と思って、古代魚を飼うということになったんですけど。なんかね、ちょっとこう重ねちゃう、みたいなクセがあって。

だから、動物園とか水族館とか好きなんですけど、動物好きやから。急にふと悲しくなるっていうね。自分に動物の声が聞こえる能力あったら、聞きたいなあ、とか思ったりしちゃうよね。それで飼育員のひととかに、伝えて、「なんかこうこう言ってますよ」とか。そりゃあやっぱりはっきり言葉じゃないからさ、熟知してるひとでもさ、はっきりはわからへんやん?わかってしまったら、もしかしたらそういう施設ってなくなっちゃうかもしれないけど、本当の声聞こえちゃったら。僕も魚を飼うなんてしない方がいいんじゃないかってなるかもしれないけど。

でも、なるべく汲み取ろうっていうかさ。みんなそうやって努力して、向き合って、信頼関係築き上げてってやってるのは、まあ、理解はできてんねんけど。なんか、そういうとこ行くと「この子たちの本当の声って、聞かないまま、聞けないまま、「わあ、すごーい」って拍手してる、ってすごい怖いことやなあ。ってちょっと思ったり。

だから、聞こえないし、わからないんだけれども。なるべく「この1日に、来場者がいっぱい来る中の、僕だけでもいいから、そういう気持ちにちょっとふっとなっている人がいれば、少しは救われたりしないかなあ。」ぐらいの気持ちで、ぼーっとそこに立ってしまうときとかがあって。で、そうするとなんか知らんけど、テレパシーなんか通じたのか、寄ってきたりするのよね。プチむつごろうさんみたいな。「あ、寄ってきてもうてるやん!」「え、どしたん?」とか。「なんにも分かれへんねんけど、あのちょっと大変やけど、こういう風に思って、あの、通じ合える人もいるから。」みたいな感じでなんとなくのテレパシーの会話をして、「また来れたら来るね〜」みたいな、感じで、その場を後にしたりとかするんですけど。

なんかちょっとなんていうのかな、言わんとしてることがみなさん理解してもらってるとは思うねんけど、なんかそういう気持ちっていうのが、常々あるんですよ、どうしても。だから、向いてないなあって思うんすよ、この仕事。こんな気持ちになっちゃうから。「そんな気持ちになるくらいだったらやめろよ。」っていう人も絶対いるし、まあ、時間をかけてね、今少しはファンの方々に自分が思っていることも話せるようになったし、ファンのひともお便りくれるし。いろんな、まあ素直に生きてたたら、あー、愛の詰まった時間をいっぱい作れるようにもなったし。そうじゃない時間の隙間でね、愛のたくさん詰まった時間を過ごせるようになったから。まあ、少しは救われてはいるんですけども。

まあ、大切な人、仲間とかね、そういう人たちがどんどん増えて、まあ、よかったはよかったかなあ、という感じで、今は生きてますけれども。そういういろんな思いを込めて、作ったんだろうなあこの曲、と今ちょっと振り返るとそんなこと、そんな気持ちになったというか。この「いまあなたと生きてる」っていう曲聴いてください。



♫「いまあなたと生きてる」


堂本剛とfashion&music book。
えーっとですね、今週「つよし曲エピソード」ということで、僕の曲にまつわるエピソードいろいろもらってたんですけど、それをざっとですね、読まさせていただこうかと。



あにゃさん、奈良の方ですね、22歳の方ですけど。
「伝えたいことがあって、初めてメールします。私の地元が剛くんと同じ奈良、いまも奈良に住んでいます。こないだ女池駅の辺りを歩いていたときの話なんですが、私の前を歩いていた人が急に立ち止まって空の写真を撮っていて、何があるのかな?とおもって空を見上げてみると、とても綺麗なピンク色に染まっていました。ピンクに染まる空を見たときに、以前剛くんが眠れなくて辛かったときに東京の空が奈良と同じピンクの空になっていて、それを見て、奈良と空で繋がっているんだなあ、と思ってPINKという曲を書いたとおっしゃっていたのを思い出し、その日はピンクの空を見ながらPINKを聴いて帰りました。普段、TVに出ている剛くんや、ライブで大勢の人の前に立つ剛くんを見ていると、遠い存在に感じてしまうけれども、その日はピンクの空を通じて剛くんとも繋がっているんだなあと実感した日でした。」

(BGM♬PINK)

嬉しいですね、そんな時にこの曲を聴いてくれると。なにか曲もよろこんでいるんやなあ、とか、まあ、あの頃の自分も喜んでいると思いますけども。

いまだに、見ると切ないですねえ、その時の感じを思い出すっていうか、うん。なんとも言えない色っていうか。オレンジともまた違うんですよねえ。空がぷわぁーってなっていく。ピンク色でプワーッっとなっていってちょっと一瞬紫にも似たような瞬間が一瞬あって、そして、藍色というか、紺に近くなっていって、最終的にはこう黒くなっていく。うん、あの流れが、なんとも言えないくらい悲しくて。悲しいなあって思った時には空には星がひろがっているというね。うん、でまたその輝きを見て切なくなる、みたいな。これが、この歳になっても、うん、やっぱ好きですね、悲しいねんけど。

最近は本当にぼーっと見てますね、このぼーっと見てるときにUFOとか見たらどうしよって思いながら、ぼーっと見てますね。で、もちろんファンの人とつながっている空なんでね、なんていうのかな、救われるんですよ。自分の思っていること、言いたいことをはっきり一語一句伝えられなくても、なんか飛んでってればいいなあ、みたいな感じで。うん。ぼーっと見てるんすけどねえ。あれ?UFOかな?なんだ飛行機か、みたいなのを繰り返しながら。

マジで見たらどうしよっていうね、ウィッス。って言えばいいかな、とか。何百機って出てきたらどうしよ?とか、考えながら。でもあの、ちっちゃい頃見てるんでね、めちゃめちゃリアルなやつ。激ヤバのやつ見てるんでね、いるなあっと思ってるんですけど。あれっきりやなあ、というね。オレンジ色の発光体でしたけどね。でもなんかこう次会うときは奈良がいいなあとか思ったりもするんすよね、ちょっとこうイメージはあるんすよ、構想で。こんな感じで出てきて、ぶわぁーなってぷわぁーみたいな、いえい!みたいな感じがちょっとあるんすけど。いつ来るかなあ〜というね。




そして、ピンギさんですね、20代の方ですけど。

「ラジオを通して剛さんの音楽を知って、Heart Discを好きになって、私の手元にその曲が届いたのが、祖父が亡くなる三日ほど前でした。祖父が亡くなった病室の窓から、冬の澄んだ空気の中、雲ひとつない青空と山がきれいに見えて「今日は逝くにはちょうどいい日だな」というフレーズがすぐ頭に浮かびました。そう思っちゃったのかなあ、と涙したのを覚えています。」

(BGM♬Heart Disc)

これ不思議なもんでさ、命とのお別れしたときにさ。無駄に空、綺麗になったりするから、なんか切ないよね、うん。今でも覚えてるもんなあ。ケンシロウが亡くなった時と、タイソンが亡くなった時の空っていうか。「なんでこんな綺麗なん」みたいな。うん。なんかでも、あの、この後にね、いろいろちょっと綴っていただいてて、その葬儀後にね初めてHeart Disc聴いて、以前はただ、いい曲やなって思ってたけど、その死を境に、自分にとって全く別の曲になってしまったっていう。

うん、あの、曲ってそういうもんやなって。この曲も僕ケンシロウのことを、なんかちょっとこう思って書いてるわけじゃないのよ、自分がおじいちゃんになった時に、自分の孫ね見たりとか、自分の子供見たりとかして、こんなこと思うんかなあとか。でも、ケンシロウがさ、そのぼーっと僕らを見てこういう風に思ってたのかなあとかさ。犬の歌になってたりとかさ、するっていうさ。不思議なもんやなあって。

だから、自分お大切な人が亡くなったり、大切な命がなくなっても、なんか自分もそこにいると思えば、絶対いるなあって、なんか思うような。ケンシロウを通して結構不思議な体験めっちゃしてるから。あの、亡くなった後、体は亡くなったけど、魂として、めちゃめちゃそばにいるよって、いうのが、まあ、びっくりするくらいあんねんやんか。

だから、あの、悲しいなって思わはるかもしれへんけど、例えばこのHeart Discを聴いてる時に思い出したら、きはると思うのよね、「おい聴いてんのか〜」みたいな。「そんな思わんでいいぞ〜」とか、いろいろ思いながら。だから、この曲聴いたら会えると思うようにしたら、またちょっとこの曲もね、書いてよかったなって思うしね。いいように使っていただけければなと思うし、ってところで。



えーっとね、はじめてメールします、ということで送っていただいた千秋さんがね。

「去年の1月末で主人が病気で他界しました。ということで、54歳でのあまりに突然の詩になかなか実感がわかず、また手続きの多さに忙殺され、悲しむ時間を失っていた」と。そうね、悲しむ間がないのよね。

「それが亡くなって3ヶ月過ぎた頃に、今まで全く夢にも出てきてくれたなかったけれど、夢の中でも主人はなくなっている設定だったと思うんですけど、突然生き返ってしまって、「なんで?どうしよ、どうしよ、お葬式までしたのに。みんなになんて言えばいいねん。」とあたふたして目が覚めたという夢を見られたと。ああ、やっと夢で会えたんだと思って、大好きな曲「春涙」を聴きながら泣きました。「春涙」は私にとって、本当に大好きな曲で、当時はまさかこんなに早く主人を思って泣く日が来るとは思っていなかった。でも、この曲で泣くことができて、私の中で一つ区切りがつきました。また、次の一歩を踏み出すきっかけとなりました。桜の季節は過ぎてしまいましたが、素敵な曲をありがとうございます。」

(BGM♬春涙)

この曲もね、なんていうのかな、心で作ったけど、ちょっと頭で作った部分もあって、うん。なんかこうさ、悲しむ間がなかった、とそんな風におっしゃってたけど、そんな感じに作るというか、うん。なんか人とか命との別れって、心で書いてしまいそうやけど、とはいえ、っていうね。頭も使わなきゃ、それを受け入れられないというもんでもあるなあと思って。ハートだけでは潰されてしまうって。頭でも、ハートでも、身体全体で、細胞ひとつひとつで、それを理解しなきゃいけない。っていう作業やから。だから、ちょっと頭も使って、言葉も選んで、で、心も使ってっていう風に作ったなって曲なんですよね。

で、この曲もすごいいいなって言ってくれる人が多いので、「END RE CHERI」なんで、rebornというか。そういう意味もあるし。この「春涙」も、オリジナル音源にするか、ちょっとアレンジを変えてもう一回レコーディングしたいなあって思ってる曲の一つで。まあそういうようなことも、今後アルバムに入れていきたいなあってことも、ENDREのRE(アールイー)にしてるところもあるんで。みなさんがこの曲いいなって言ってくださっている曲をちょっとリアレンジしたり、ボーカルをリテイクしてとどける、みたいなこともちょっとできたらなって思っている曲の一つでもございます。




最後に空さんなんですけど。
「剛くんを好きになったのは、お母さんの影響で、ずっと、お母さんとともに剛くんを応援していました。そんな母が、自分が17歳のときに病気で亡くなりました。それから月日が経つごとに、あんなに悲しかったのに、母のことを思い出すことも少なくなり、母の声が思い出せなくなって、好きだったものも思い出せなくなった。なんて親不孝者だと自分が嫌で嫌でしょうがないです。嫌でも、どうすることもできないことが、かなしくて苦しいです。本当に大事な人なのになあ。」ということなんですけど。最後に一緒に聴いた曲がソメイヨシノだったということでね、「ソメイヨシノは自分にとって1番大事な曲です。素敵な曲をありがとうございます。」


(BGM♬ソメイヨシノ)


まあこれも、お母さんがね、「あんたとあと桜何回見れるかなあ。」と言わはったんでね、それでちょっと胸がつぶれてしまうやん。そんなこと言わんといてよ、ということで、で、それで書いた曲だから。だから、母が書かせた曲でもあるんですけど。

あの、これね、やっぱりお母さんの声思い出せないとか、好きだったものを思い出せない、とかっていうのはね、なんかこう、悲しみと痛みに気づくことになるから、それを身体がちょっとこう、拒否してるだけなのかもね。だから、親不孝だとは思わないけどね。

やっぱりその、ひとの、先ほどのお話でもあるけど、自分の中の区切りつけるスピード、タイミング、時期っていうのがあるから、まだそうじゃないだけであって。自分がもう少し、心に隙間ができてきたり、スペースが出来てきたり、そういうことを考えたり、受け入れたりする時間が増えるから。だからそんなに、気持ちをはやらせてやることではないよって思うよね。

でまあ、なんかちょっとこう不思議な感覚やけど、お母さんが僕に言わせてるような気も、今ちょっとしたけどね。いま僕の言葉でも、僕の声やけど、でも、そういうことって、多いに人間はあるから。うん。お母さんが、きっと、そのなんていうのかなあ、「そんなに気にしんでいいよ」みたいなこととかも含めて、このお便りを選ばせてて、いま僕に、僕の体を通して、自分の言葉を僕に「ちょっと言ってもらっていいですか」みたいな。

あの、なんかあるんですよね。ちょっと今自分が喋ってないなあって時があるんですよ、昔から。で、僕はあの、シャーマンではないけど、よくあるんですよね「これ、誰喋ってんの?」みたいな。で、ステージ立っててもね、わーって喋ってんねんけど、「おーい、誰喋ってんねーん」(俺喋ってんねんけど)「ええ、なんか喋ってたなあ。」みたいな。でも、コントロールされて、喋ってた…みたいなそんな感じじゃないのよ。意識もあって、普通に喋ってんねんけど、まあよく喋りますねえ、誰喋ってんねやろ、っていう感じっていうか。結構あんのよ。まあ縁を結いてなんて曲なんてまさにそうでね。自分が書いてるけど、「誰が書いたん」っていまだに思ってる曲やからね。



まあねえ、まあ誰もが経験するというかね、大切な命とのお別れっていうのはね。までもあの、自分のね、リズムが整う時が来るからね。僕も、ケンシロウ亡くなった時、リズムが全然取れへんかったもんね。な、最初は。泣いたけど、家族の方が泣いてたから、涙止まっちゃってんな。それから、1年経ってからくらいかな、ようやくなんか泣けたっていうか。まあ、不思議なもんやね、本当に。

まあ、みなさんもね、なんかちょっとこう、泣きたいけど泣けないって理解できると思うんですけど、そんなエピソードがまたあれば教えてください。救われる方たくさんいらっしゃるんじゃないかなあと思うから。またお便り寄せていただければなあと思います。えーそれではね、先ほどちらっとお話ししましたが、こちら、「縁を結いて」を聴きながらお別れしたいと思います。堂本剛とfashion&music book、お相手は堂本剛でした。それではみなさんまたお会いしましょう、お休みなさい。

♬「縁を結いて」
2018/12/08 by まきんぐ [507]

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