堂本剛とFashion&Music Book
bayfmをお聴きのみなさん、こんばんは堂本剛です。 堂本剛とFashion&Music Book、始まりました。
今日は春分の日でございますね。 321逆から読めば123、今日は春分の日でございますが。
ラジオネームえみさんがですね 「剛くんこんばんは。先日祖母の命日でした」と言うことで 「何か祖母の好きなものを作ろうと思って、祖母もよく作ってくれたおはぎを作りました。 小豆を煮ている時にいろいろ祖母との思い出が蘇ってきました。 今はもう思うことしかできないけれど、大好きな祖母なのでこれからも思っていたいなというふうに思いました。 ただやはり祖母の味には叶わないなと思いました。おばあちゃんて偉大ですね」と。
まあ僕のおばあちゃんもおはぎが好きですから。 おばあちゃんはおはぎ、おじいちゃんは無花果と枇杷。これがありますんで。 で、そういうところでやっぱりその人を思い出す、その人を思い出したらその人と一緒に食べてる気分で一緒に食べたりよくします。 これが命日の時はもちろんですけど、命日以外でもそういうふうにふと思い出したらおはぎ買って食べたりしてます。 泣けてくるぐらい美味しいなっていうそういう時。
おばあちゃんが生前ね、僕がこのジャニーズ事務所に入ってすぐぐらいなんでね、おばあちゃんが亡くなったのが。 だから…おじいちゃんもそうやねんけど、おばあちゃんのあとに亡くならはってんけど、もうちょっと一緒にいたかったなとは思う。 もう振り返っても無理やけど、その…仕事が忙しかったり、青春時代を棒に振ってまで、ジャニーズ事務所という所にいろいろな経験をさせてもらったから今があるねんけれども でももうちょっと、おばあちゃんとおじいちゃんと一緒にいさせてほしかったなぁってすごく思う。 今でも思う。その時も思うっていう。
やっぱり時間がないからね。 変な話、おじいちゃんおばあちゃんにレコーディングおいでとかテレビ局おいでみたいなことできひんからね。 まあそれできんねやったらね、もうちょっと一緒にしてたかなとかって思ったりするけど。
結局1年の内に休み多くて3日。あとは仕事か学校。寝る時間も1日平均3時間ってなってきたら何もできひんよね。 だからその青春時代のメモリーほぼほぼ無いし、仕事か学校しかないから、うん。 そんな中で親孝行もしにくかったりね。だからテレビに出ることがおじいちゃんおばあちゃん孝行、親孝行なんやなって思って頑張ってました。
でも一人間として考えると、もっともっと一緒にいたかったなぁってほんと普通に思いますね、今でも思う。 だからそれもあってか、命日以外でもそんなことを考えながらおじいちゃんおばあちゃんとも過ごしてるな、僕はそんな感じやなって思いますけども。
みなさんもね、今はここにはいないけれども天には昇ってしまったけれども、その人を思うことでその人もきっときっと喜んでくれているんじゃないかなって僕は思いますけど。
細かい話ですけどね、いろいろ調べていたら仏教というのはあの世というものがあるけど、神道で考えていくとそういう感覚もなかったり。 自分が思えばそこにいるっていう感覚で。 すぐ隣にその人がいるっていう、住む次元が変わったんだよっていうような感覚の説を説いてる人がいて、なんかものは考え方なんだなと思いましたけど。
僕の感覚はほんと天に昇ってしまったという感覚は逆に無いのかもしれないですね。 おじいちゃんおばあちゃんがすぐそこにいるって感覚がちっちゃい頃からしてましたので、それは誰かに言われた訳でもないんですけどね。
おばあちゃんが亡くなった時もおばあちゃんのご遺体と一緒に朝まで寝ましたから。 ほんとにあれ生きてるみたいやね、寝てるみたいな、ご遺体って。 「おばあちゃん」とかって行ってみたけど、当たり前やけど「うん」とは言われへんなっていう、そういう実験もしました。 ああやっぱりおばあちゃん死んだなって。 なんかもうちょっと一緒にいたかったなあ。 最後の最後におばあちゃんの横にくっついて寝ましたけども。
まああのそういうね、いろんな思い出がすごくありますよね。
みなさんもそのなんやろ、ほんと何回も言ってる事やけど、人生1回きりやから、いろんな自分の素直な気持ちっていうのは大切に生きてほしいなと、ほんと切に思います。
それでは全てのみなさまに捧げたいと思います。 『縁を結いて』聴いてください。
♪『縁を結いて』
堂本剛とFashion&Music Book。
それではここでリスナーの皆さんからいただきました、今日はね「夢」、夢でございます。
「ヘルシングと申します。剛さんの歌や作る曲をいつも聴かせてもらっています。同時にカラオケの時はよくものまねをしようとしています(笑) ところで剛さんのように僕も歌が上手くなりたいのですが、実際にボイトレしてもしっくりこないし、真似をしようにも酷いことになるのです。 まずはどんなことから練習を始めたらよいのでしょうか?歌だけは誰にも負けたくありません。 剛さんのように上手くなりたい、願わくば剛さんと一緒のステージで歌いたい話してみたいなど、いろいろな関係はないですが遠すぎるけれども夢を持っている もしか一緒になったら剛さんの歌に助けてもらったと言いたいと思っています。夢ばかり追い求める23歳です」と。
嬉しいですね。
もう一人のコはね、しんせい君がですね 「小学校の時から剛くんが大好きで憧れてる20歳大学2年生の男の子です。 僕は今まで夢もなくやりたいこともなく、いつも口だけで何にもしないまま時間を無駄に過ごしてきました。1日が早く終われと願うばかりな諦めた毎日です。 年始に地元の親友からバンドやろうよと誘われました。その日からちょっとだけど初めて自分のやりたいことが見つかった気がしました。 メンバーはまだ僕と親友の2人しかいませんが、何となく活動し始めました。 僕は音楽知識もなく楽器も弾けないので歌詞とメロ。親友がギターでコードを付けてくれて1曲作れました。 その時僕はバンドをやりたいと本気で思いました。早すぎますが初めての夢になった」と。
「夢を見つけてからの日々は充実感に満ちていて、毎日楽しく、やっと本当の自分を見つけ出せてとても幸せでした。 大学に奨学金で通わせてもらえてますが、自分の将来のこと家族のことも初めて真剣に考えました。 親不孝な息子なのは分かっています。親には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 ですが、誰に何と言われようが、大学も退学して就職もせずに4月から上京し、バンドの夢を叶えるため2人で約束しました。 全てを捨てる覚悟で決意して誓い合いました。 もう二度と、口だけで何もせずに諦めたくないと心に刻みました。 ですが親友が親に話した結果、猛反対されて自分の意志が揺らいだらしく、4月からの上京はできないと言われた。 ただバンドの夢は諦めていないと。 僕は今までの何もしなかった自分への後悔と、20歳からの遅すぎるスタートに焦っているだけなのかも知れませんが、本気の覚悟もなかったのに口だけで熱く語っていた彼にひどく失望しました。 彼なりの家庭事情があり家族が大切なのは分かりますが僕も同じです。 ですから裏切られた気分です。とても腹が立ちました。 だけど僕は親友とバンドがやりたい、彼となら叶えられる気がするんです。 僕は無理やりにでも彼を東京に連れて行っていいのでしょうか? それとも彼の親の許可が出るまで待ち続けるべきでしょうか? 若しくは僕は学校に通いつつ、彼は就職しつつやっていくのがいいのでしょうか?」 という、かなり迫る悩みですね。
あのまぁこれ一気に2つ読まさせてもらいましたけれども。
うーんまぁその、1つ言えるのは本当に音感っていうものは楽しいということですね、うん。 で、もう1つ言えるのはとても苛酷なものだなというふうにも言えますね。
あの…音楽をするにもやっぱりね、実際ギター持って歌うなんていうのはすぐにできますけども それをビジネスにするとか、仲間を作っていくとか、助けてもらうことだったり、いろんなその関係性を築いていくというのはとてもとても難しいってことだなと。
でも僕が本当に恵まれているのは、友達が紹介してくれる友達、がまた紹介してくれる友達、友達、友達ということでどんどんどんどん仲間が増えていったんですよ。 そういう人たちに支えられてこそ、いろんなことっていうのは実現していくなって。
だからあの…しんせい君なんかに関しては、やっぱり彼がいないと描けない夢がある。 これはもうしゃあないことだなと思いますよね。 この人とだからこれができるっていうのが人間決まってるから。
でも自分一人だったらこれができるっていうのもあるし。 この人じゃなくて誰かとでも何かできる、極端に言うとそういうものではあると思うけれども。
でも彼がギターを弾いてコード付けて歌歌ってくれるメロディ作ってくれるとかそういうのも、一緒に手助けしてくれたことで得た夢、きっかけ。 だから彼にはいずれにしても感謝の念を持った上でいろんな日々を過ごすべきかなと。
感謝の念を持ちながら待ってもいいし、卒業…学校に通って就職してみたりとか、そういうこと色々しながら夢を持っててもいいと思うんですよね。 ただ、あの時若かったなぁってみたいな行動って意外に大人になってくると痺れるものがありますから。
まあ僕が決められへんけど、そこまでやりたいんやったらやったったら?とか思ったりはしますけど。 まあ無理やり連れていくっていうのもなんかね…。
「じゃあええわ、俺一人で行ったるわボケ」言うて行ってやれることもあると思うしね。 彼が出てきた時にウェルカムしてあげれるような環境を俺が作ったんねんぐらいでも男らしいね。 友達がばんって来たら「あ紹介するわ」つってああでこうで「でお前も入れよ。一緒にバンドやろうぜ」っていうのも感動的やね。 「俺が親の言うこと聞いてる間にこいつこんなにも準備整えててくれたんや」みたいな。いいじゃないですか、そんなのもね。
だからいろいろあると思いますよ。 僕もねあの…何ていうのかな、夢があんまりなかったんですよ。 っていうか基本的には夢なんてあまり待ってないタイプなんでね。 でも音楽、ジャニーさんがやりって言うて音楽やり始めてからパーンってなんか開けたんですよね。 「あー僕これかもしれへん」て。 すごく…音楽ってものはなんか持ってるよなぁって思いました、すごく簡単に言っちゃうと。
まあヘルシング君はあれですよ、こんな日来る可能性もあるかもよねって思うけどね、歌練習して。
まぁ僕は僕で悩んでるんですからね、歌は。 その低い声もうちょっと出えへんかなとか、こういう楽曲にはこんな声出したいのに出えへんなとか。
発声で賄えるものもあるけど賄えないところもやっぱりある。 それは身体の大きさ、声帯の形、いろいろ含めて。
やっぱり何か誰かの真似から入るとすごくいいことだなと僕は思ってます。 その人のなんか歌が好き、その人のギターが好き、何でもいいねんけど、お芝居でも。 その人の真似をすることで身体が覚えたり声帯が覚えたり指が覚えたりするんですよね。 そこから自分がどんどん知識を持って成長していくと「あ、俺こっちの方がいいかも」ってなってって、そうなっていくとオリジナリティができていく。 端からオリジナリティを意識する必要はないし、真似を意識する必要はないねんけど、なんか真似するってことはそんなに悪いことじゃないかなと僕は思ってます。 好きなことに没頭するのは大事なことですから、2人ともこれガッツリといっていただきたいなと思います。
それではこちら聴いていただきましょう。 いつかこの曲をね、ちょっとコピーしてくれたら嬉しいなと思ったり、この曲コーラスで入る時来るんちゃうの?みたいな。分かんないですけど。 『I gotta take you shamanippon』聴いていただきましょう。
♪『I gotta take you shamanippon』
堂本剛とFashion&Music Book、今夜の放送いかがだったでしょうか。
今日は夢ね、に向かってというメールを読まさせていただきましたけれどもね。 まあやっぱり夢っていうのは描きにくくなっていますからね、今。 すごく現実的な毎日だし、その中で夢を見つけるのはほんと難しいことなんだろうと思うけど、 夢を与えてくれるそういう青春にぶち当たれるなんて幸せはもうないと思うから、今夢がある人はほんとそこに向かって行ってほしいとすごく思います。
後悔しいひんし、自分が目指した夢っていうのは結果どうなったとしても、うん。 それに向かって行って挫折することによって新たな自分が生まれて、「あ自分こっちの方が向いてるやん」っていう人生も多いですから。 まずはやっぱり夢に向かって行く勢いを持てる自分と出会ってしまったならその自分と一緒に未来に向かって行ってほしいと思います、僕はね。
(宛先紹介)
さ、それでは最後に1枚、まきさんですけども、リクエストしたい曲があるということで
「剛さんのアルバムの『si:』に収録されている『PINK』という曲です。 最近朝早く出かける時に空が徐々にピンク色に染まっている様子を見て、思わず立ち止まってしまいました。 真っ先に頭に浮かびその場で音楽プレーヤーで聴いたのが剛さんの『PINK』です。 上手く表すことができませんが、このPINKという曲にはこれまで何回も背中を押してもらってきた曲であって、本当に本当に大切な曲です」と。
まあこの曲は僕にとっても、すごく暗い歌なんですけど、もうほんとに絶望的な時に作ってる曲で、 あの…まあ話もしましたけど、やっぱり…まあ時間がなかったんですよね。 自分を自覚する時間がないというかな、いろんなこと次から次へとやって来るし、友達と遊ぶこともないし… ってやってる寝不足、身体が疲れてるのループ。そのループをずっとやって、眠れなくなっていって、でもう眠れないことにもイライラするし悔しいし。 なんかこう奈良にいる奈良にいた頃とか今の自分とかいろんなことがすごい距離感で離れたりまた戻ってきたりすごい感覚っていう。
そんな時に、真っ暗だった空が急にふわ〜とピンク色に光ってきて、で見てるうちに段々段々ピンク色になっていって、でその空見てすごい泣いたんですよね。 それがあって、なんか…何ていうのかな、でもやっぱり負けてはいけないなっていう。 黒から青っぽくなってピンクなって黄色になってまだ青くなっていく、そんなその空をず〜っと見てた記憶があって、それで『PINK』ができた作ったんですよね。
奈良の平城宮跡から見る空もピンク色になるんですけど、またそういうことを思い出したりとかしながらこの曲書いてたりしてたんですけどね。 とにかく負けんなよって自分になんか言いたかったんかな。とにかく逆らって逆らえよって。
ほんとに大人の都合のいい嘘いっぱい見て来てるんでね、もう無垢純粋な少年からするととてもしんどくてしゃあなかったですね。 そんな時期にちょっと書いたんです。
今日はですねこの『PINK』って曲を聴きながら、少しまあ暗めな曲ではありますけども、僕もこの十川さんのアレンジがすごい好きな曲で、 この曲はライブで歌ってても暗い気持ちにはあんまりならなくてですね、むしろすごく力強い勇気に満ち溢れた、そんな気持ちでいつもライブでは歌いますけれども。
これから何かに立ち向かって行こう、諦めかけてたことにもう1度頑張ろうと思わせてくれる力を持ってる曲だなと思いますので、こちら『PINK』を聴きながら今日はお別れしたいと思います。
堂本剛とFashion&Music Book、お相手は堂本剛でした。 それではみなさん、またお会いしましょう。 おやすみなさい。
♪『PINK』
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2015/03/21
by あやめ [301]
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