++堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオレポ++
毎週土曜日 22:00〜22:30 bayFMでオンエア中の
堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオ のレポです
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#240

Bayfmをお聴きの皆さん、こんばんは、堂本剛です。

堂本剛とfashion&music book始まりました。
え〜今日は3月の8日土曜日です。

え〜2011年3月の11日金曜日ですね、14時46分に発生しました東日本大震災からもうすぐ3年が経とうとしています。

今、あの手元にですね、現状の、状況、さまざまな、え〜情報がですね、
載っている紙などを見てはいたんですね。あの〜いろいろ、やはりその生活状況とかね、学習環境が変わったお子さん達も多いでしょうし。

先日は〜あの〜僕、お仕事場で、あのスタイリストさんとかね、え〜研修で来ている子だったり、いろんな方がやっぱり現場にいらっしゃるんですけど、
ちょうど岩手の子が、あの「私、岩手なんです」っていう話しを、ほんの少しの休憩の時間で、何か自然と始まって、そんな話をいろいろしたんです。
で、お家もやっぱり被災して、なくなってしまった状況で、え〜“こんな思いで、今、東京にいます。”とか、ん〜まあ、いろんな話を聞きました。

で、テレビを通してね、浪江の方とお話したりとか、ん〜色々してきている中で、
やはり、ん〜向き合う向き合い方っていうのは、一人一人、もちろん違うし、
僕も僕で向き合い方があるし、でもほんとにこうでなきゃいけないっていうことがないと思うんですよね。こうしていることが正義とか、正義じゃないっていう話をしていたんではいけないことだと思うし、これは本当に忘れるということではなくて、いつも思っているっていうことが大事だと思うんです。

家でのんびりテレビを見ても、家で頭抱えて歌詞書いたり、曲書いたり、
友達と全く遊ばんと仕事したり、たまに仲間と集ってお酒呑んだり、いろんな映画観たり、
家族と時間過ごしたり、家族と喧嘩してみたり、いろんなことやっている時でも、
思っているってことが、やっぱり大事だなと。まぁそういう感覚で生きていると、まぁ書く楽曲も、そこに対して思いを馳せながら書くように、自然となっていく歌も多かったです。

今回の“ロイノチノイ”という、まぁイノチノイロというアルバムを出していますけど。
イノチノイロっていうのはね、その自分らしさっていうものを、お〜僕の中では込めたタイトルでもありまして、実際、命、一度しかない人生ってこともありますけど。
自分らしさ、自分っていうものをしっかり持つってことが、どんな状況にも大事だと思うんです。というのは、“僕はこう思う、あなたは?”“私はこう思います。”が、大事なんですよね。
でないと未来は中々開けないと僕は思っているので。

で、一枚ですね、メールがありまして、
みさきちゃん、なんですが、「初めてメールをします」
ということで、進学の為にね、東京へ上京してきたんですって。で、

「今年卒業を機に、地元の岩手へ帰ることを決めました。で、そう決めた理由は凄く単純なもので、ただ両親の近くにいたいなと思った。自分の生まれた場所で生きていきたい、それだけです。剛さんのファンになって、まだ2年程しか経っていませんが、剛さんに出会って考え方が変わりました。変わったというよりも、本来の自分に戻ったのだと思います。
やっぱり大切なものは大切。震災を経験して、改めてそう思ったんです。私は両親が、家族が、大切です。その大切な人達の近くだったら、自分に合った幸せって見つかるのかなって。
剛さん、剛さんのライブにはあまり行けなくなってしまうかもしれませんが、遠くから応援させて下さいね。ずっと好きです。ありがとう。」

っていうふうに言ってくれてます。

もうライブに中々行けなくなってしまうけどって、もう全然いいですよって思いますよ。
あの〜やっぱりね、人って、あの〜んん〜そういうものだっていうと、なんかこう片付けてしまってる感じあるけど、人って何かこう大切なものの側にいたいし、大切なものを守りたいし、その中で学びたいし、成長していきたいし、あの凄く自然な話だと思います、んん。

まぁ遠く離れてても、このメール読んだことを僕は覚えているから、ライブやっててもね、
“みさきちゃん、どうしてるかな〜”とか思ったり、普通にすると思います。そういうものだと思います。

なんか縁とか、生きることって、んん〜そういうことでいいなって思うから
彼女が生まれた場所と育った場所というものを体験してるんですね。
僕もそのうちの一人ですから、奈良で生まれて東京で育つんです。

でも、僕も30歳を目前にどんどんどんどん生まれた場所に感謝、生まれて場所が気になる、生まれた場所に行くと、ここにも書いてあったけど、自分に戻るんですよね。
やっぱりその生まれた場所に勝るものはない、これはどうしても。
それに気づくのが人それぞれ違う年齢だとは思います。違う経験だと思うんですけどね。
やっぱりその生まれた場所、故郷、ほんとに大切なものだから。

皆さんが色々向き合ってらっしゃる感情っていうのは、すべて理解することは出来ないかもしれません。でも故郷は好き、或はその〜初めて恋した時に、恋におちた時に、人に対してなんともいえない感情が走ったように、皆が故郷を思うっていう感情は、どことなく似てるはずなんです。全く違うかもしれないけど、似てるものなんです、故郷って。そういうもんだと思うんですよね。


だから僕は、みさきちゃんがこういうふうに決断したということは、凄く大切な一歩だと思います。そしてまた大切な場所、大切な人の側で、生まれた場所で生活していくと、得るものがまた変わり、そこから始まるものがありますから。また自分の中で何か決断する時が来ます。
その時にどっちを選ぶか、それはもう〜みさきちゃんの選びたい方を選べばいい、今回と同じようにね、んん。

僕も、まぁ今年どれだけライブ出来るか分からないんですけど。
まぁ沢山の人に自分のその思い、思っているってことを、どんな場所でも伝えれたらなって思っています。

え〜ここにですね、メールにもありました、僕、先程も言いましたけれども、
その生まれた場所、そして育った場所、生まれた街、育った街、
これをテーマに書いた“タイムマシーン(彼方)”って曲がありますので、え〜こちらをまずは聴いて頂きましょう。

それでは堂本剛で“彼方(タイムマシーン)”聴いて下さい。

 ♬〜〜彼方(タイムマシーン)〜〜♬

堂本剛とfashion&music book それではここで、ですね、頂きましたメールご紹介していきますが、

らいあんさんです。
「今日DVDの整理をしていて、剛さんが「縁を結いて」を初めてテレビで歌った番組を久しぶりに観ました。震災があって、急遽番組から声がかかって出演されたんですよね。
剛さんが悲しさに耐えて、涙をこらえて歌っている姿を見て、当時の自然に対する恐怖や、儚さ、虚しさ、悲しさ、色々な感情が一気に心の中に思い浮かびました。
今年は雪が降ることも多く、そして亡くなる方もいらっしゃったり、動けなくて苦労されている方がいらっしゃったり。3月11日が近づいてきて、私達はまた自然に何かを教えられているような気がします。今、私は剛さんのアルバムが聴けて、とても幸せな日々を過ごしています。
でもやっぱり3年前を忘れてはいけないんですよね。あの震災があって、沢山の命やいろいろなものが失われ、そこから新たに剛さんの音作りが始まって、今に至るんですものね。
剛さんが奈良にshipを建てた意味、東北でライブや小喜利をやった意味を思い出し、まだまだ自分に出来ることをやっていかなければいけないんだと改めて思いました。
「縁を結いて」は震災があって作った歌ではないし、歌詞の内容も違いますが、でもこの歌を聴くと心が洗われて、忘れてはいけないことを思い出すことが出来るような気がします。
悲しいことを思い出すけど、大好きな歌です。ずっとずっと歌い続けて下さいね。いつもほんとに沢山の愛をありがとうございます。」と。

この最後に“悲しいことを思い出すけれども、大好きな歌です。”って言って貰ったら、え〜この「縁を結いて」っていう曲は喜ぶでしょうね。

この曲はほんとにその〜自分が家族と奈良で過ごした、奈良の神社さんで過ごした時の話、
そして母が神様を見上げながら、こう涙を流していた、その一滴の涙、一滴の雫が始まるような曲を書きたいなって、その時に思って、そこで書いたものなんですけれども。
ですからどこか、その何ていうんですかね〜涙とか、声にならない涙とか、
そういったものに刺激されながら、生まれていった曲だと思うんです。
で、自分の中でも、ほんとに曲を書いている時に、この曲を書いている自分が、凄く不思議だったのを今でも覚えています。

年齢的に考えたり、自分の今のこの現状を考えた時に、
日本人が日本の麗しき心というものを忘れてはいけない。
争うということではなくて一つになること、
手を繋ぎ合って和を作ること、和むこと、
海外の様々な文化によって、少しずつ変化してしまっている、
その和むということだったり、和だったり、えにしだったり、
そういうものを、もう一度改めて考え直さなければいけないんじゃないかって強く思っていた時期で、でも、それを表現するために、この曲を生まれていくというのは凄く不思議でもありました。英語では、縁とか、えにし、ってものは基本的にはないものですので。ということは、非常に僕達の感覚としては、オリジナリティのある感覚だとも思うんです。

自分が誰と誰から始まってたか、なんてことが分からないで、今を僕は生きてるんですね。
本当の僕の始まりってどこなのか?どこの土地なのか?
そんなこと分からない。海外かもしれないし、全然分からない。
でも今、僕が生きている。

そういう自分の生き方に対して少し腹立しい部分もあったり、自分の始まりを知らないで自分を主張しているみたいな、何かいろいろな感情が入り乱れて出来上がっている曲ではあるんです。
とにかく想像する力とか、信じる力とか、人を思う、愛は求めるものじゃなくて、
あたうものなんだという、そういう感覚を曲にしたかったんですね。

なので、震災のさまざまなニュースを見た時に、
皆さん、あの〜給水所とか、或は物資が届く時に、並んでいる姿を見て、
或は11日当日、東北の方からファンの方が
「剛くん、大丈夫かな」って、何か言ってくれたりとか、
それが凄く、あの〜んん〜やっぱりこう日本人の、ん〜まぁその人個人の、その人の、その命の美しさでもあるんですけど。そういう感覚って、やっぱり日本人が凄く育ててきたものだし、伝えてきたものだし、伝えていくべきものだと思いました。

そういうツイートを読んだり、いろいろなニュースを見たり、現地に自分で足を運んで、
現地の人と話をしたり、いろいろしていけばいく程、「縁を結いて」っていう曲を書いたことが、凄く不思議に思える時間ばっかりでした。

自分の故郷で、自分の故郷のことを思う歌が、日本を思う感情だったり、人を思う感情だったりにリンクしていくとか、んん。
だから、凄く人の感情っていうものは、シンプルでいいのかもしれないとさえ思いました、んん。自分の故郷を思えば、誰かさんが自分の故郷を思えるようになるぐらいのシンプルさ、
こういう曲はこういう曲だから、こういう歌詞を書かなければいけないではなくて、
「縁を結いて」は思いを綴った、そういう歌なんで、歌詞を書いたわけではないので、
そういうことが生じるのかなとも思ったり。

まぁさっきも言いましたけれども、ほんとに11日当日
“剛くんは大丈夫なのかな”とかって言ってくれている方がいるということが、
物凄く嬉しかったです。
自分の人生で、そんなふうに思ってくれる人がね、こんなにも沢山いるんだなぁ〜とか、
そしてそれと同時に、“夜が眠れない”っていうツイートもいっぱい見たし。
だから「Nijiの詩」をリリースしようということで、スタッフと話をして、リリースをしていきました。

「縁を結いて」と「Nijiの詩」っていうのは、本当にいろいろなことを抜きにしてリリースした作品だったので、凄く思い出深いです。

自分も少しずつですけれどね、東北の方々のその日常に意識を重ねながら、お仕事出来ているっていうのは、凄く、とてもとても慎重にしなければいけない分、大変なものですけど。
でもそれをやるべきだとも、凄く思います。
いろいろな時間を過ごさせて頂ければ頂く程思います。

え〜もう〜ほんとに自分が語りたい思いは沢山ありますが、え〜今メールにもありました、
らいあんさんがね、え〜言葉を沢山綴って下さっておりました「縁を結いて」という曲ですね、ずっと今、お話にも出ていましたが、こちらの曲を聴いて頂きましょう。
それでは堂本剛で「縁を結いて」どうぞ。

 ♬〜〜「縁を結いて」〜〜♬

堂本剛とfashion&music book 今夜の放送如何だったでしょうか。

さぁ〜最後に、kiiroさん、
「“ロイノチノイ”新しいアルバム発売になり、今は毎日通勤の電車の中で聴いています。
「美しき日」という曲が好きで、聴きながら、ふと13年前に余命3ヶ月と言われ、あっという間に逝ってしまった父を思い出しましたが、剛さんはこの曲にどんなメッセージを込めて作られたのですか?」

この「美しき日」っていう楽曲を、あの〜書いたのは、やはり11日を体感して、
今もなお、体感している中で出て来た曲ではあるとは思います。

自分が天に上った命に対して、強く煌めいて生きていくっていう決意の歌。
その11日震災だけではなく、沢山の命が天に上っていってます。
そして、僕自身もこの年齢になりますと、沢山の大切な人が消えていくんです。
もし命が消えた後に、そこに世界があるのならば、
或は星となってしまうのならば、いずれにしても、
僕自身が“生きているんだ”というその輝きを見せていないと、
向こうから見えないんじゃないかなって。
だからとても悲しいけど、君がいないことはとても悲しいけど、でも今、自分は生きているってことはなんて美しいんだろう!そういう感情を綴った曲なんです。

だから、自分自身もそうですし、まぁ日本を生きてる方、世界を生きてる方、
いろいろな方がやっぱり命、旅立っていってしまった命に対して、持っている感情を沢山自分にしか分からない感情を持ってると思うんです。
でもその感情が、生きているからこそあるものなんだ!ということだったり、
生きていくんだ!ということだったり、生きているんだ!ということだったり、
そういうメッセージをこの曲に託したんです。

この曲を書いている時も凄く、切ない気持ちになりながら書いていました。
でもそのなんか“明るい曲書いて下さいよ〜”とも言われなかったし、
“暗いですね〜“とも言われなかったし、何かそういうふうにして作品が出来上がっていく現場が、もし自分の周りにあるとするならば、凄く嫌だなとか、
やっぱり、ん〜時間が経ったら、忘れていくんではなくて、時間が経てば経つ程、
そこに立ち戻ることだったり、あん時こんなふうに自分は思ったなということだったり、
そういうものを大切にしてね、音楽作っていきたいなと凄く思ってるし、
生きていきたいなと思っているので。そういう色々な自分の、あの〜真っ直ぐな感情を込めた楽曲になっております。

え〜今夜はですね、「美しき日」こちらを聴いて頂きながら、お別れしたいと思います。
皆さま、ぜひまた素直なね、え〜お便り、このラジオに対して、え〜投げかけて下さい。

今日はほんとに色々な言葉、自分なりに綴ってしまいましたが、色々な思いを並べてしまいましたが、え〜少しでも自分の伝えたい思いが、一人の人でも、一人でも多く、背中を押せたり出来ていたらいいなっていうふうな願いを込めて、え〜今夜はお別れしたいと思います。

さあ〜え〜堂本剛とfashion&music book お相手は堂本剛でした。

それでは皆さん、またお会いしましょう。おやすみなさい。

2014/03/08 by オリーブ [246]

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