堂本剛と「Fashion & Music Book」
bayfmをお聴きの皆さん、こんばんは。堂本剛です。
堂本剛と「Fashion & Music Book」始まりました。
今日は7月6日ですから明日は7月7日七夕の日ですね。
織姫様彦星様が天の川をこう渡って、出会う日だというような話があってね、小さい頃よく奈良で実家の家の前の空を見ながら「あー、今頃は二人会ってんのかなあ」っとなんか思いながら見上げてたことをよく思い出します。
七夕って笹を使うじゃないですか。 その理由がね、日本では昔から笹の葉の触れあう音、サラサラサラっていう「笹の葉サラサラ」っていう歌がありますけど、その触れあう音っていうのが神様を招くっていうふうにね、信じられていたっていうところがあるんですよ。
何かその、短冊を吊るすようになったのは、江戸ぐらい。 その里芋の葉っぱとかにそのたまった露で墨をすって、願い事を書くっていうのが当時盛んに行われてて、その手習い事が上達すると言われていたんだそうですよ、というお話があるんですけど。
やっぱりこう日本ってね、振り返ると神道というか、神様っていう発想がなんか最初にあったんだろうなあって奈良で生活しているとそれは本当にひしひしと伝わってくることいっぱいあるんですけれども。
でも七夕っていうものはやっぱりこう男女が、何かこう意識する日にもなってますよね。 不思議とね。 でも七夕にホントになんか天の川が見える所で、好きな人と天の川見上げて「きれいやなあ」って言ってみたいね〜。なんかね〜。うん。
東京来ると天の川ちょっと今見えないんでね。 奈良帰れたら、たまたま奈良帰れたらいいと思うけど、いつかそんな日が来たらいいなとか思ったりもしますが。
えー、恋愛の話でね、ラジオネームちょっと書いていらっしゃらない方なんですけれども。
34歳の方で、生まれてね、初めて一目惚れをしたんですって。
この歳で一目惚れってどうなん?て思うところもあるんですけれども、その人のことは朝の通勤電車で見かけるだけで誰かも知らない、名前の知らなくて年齢も知らない、当然話したこともないと。
この歳になるまで恋愛をしたことがないわけではないんですが、もう何年も恋愛をしていません。 好きな人ができることはない思ってたから。 そう思っていたのにその彼を初めて見かけた時、私の心のどこかに衝撃が走りました。
剛さんがよく思いは伝えないと伝わらないとおっしゃっていますが、私には話しかける勇気もないし、どうしたら私をわかってもらう方法はないでしょうか。
まあ、そうですね。 まぁ、同じ電車に乗るということがもうわかっていて、けどその電車に乗り続けるしかないでしょうね。まずはね。 隣に立ってみたりとか、何かいろいろなきっかけを作んないと始まらないですよね。
話しかけなくてもいいから「自分、自分です」っていうものを相手の脳に植え付けないといけないですよね。 これはちょっと女性の方したたかな部分をちょっと使っていいんじゃないですか。
ちょっとええ匂い、香水つけて、きつくない程度になんとなくつけて、その人の隣になんかフッと立って外見てるとか、外見ている時にちょっとだけ悲しそうな顔をしてみて、みたいとかすると男は気になっていくと思うんですよね。
で、ベタですけれども何か足元に落としてみたらどうですか。 「あ、すみません、ごめんなさい」って言うて。 「あ、はい。拾いましょうか?」 「あ、ごめんなさい、すみません」 みたいなことから始まっていけばいいと思うんですよね。
で最終的にそれ全部言うんです、あとで。 「実は・・」って言って。うん。 「なんかこの人こんな匂い好きなんかなーとか。ちょっと物落としたら話できるかなとか思ってちょっとやってみたりしたんだけど」っていうような。 後で言うつもりで感じでなんかやってもいいかなって思いますけど。
どうせバレるしね、そんなの、なんか。 男もわかるからね、「そんな話あるかい」みたいねことはやっぱわかるからね。
でもなんか嬉しくない?一目惚れされて。 何かいろいろあの手この手使って十分に寄ってくるって言うか、そういう人かわいらしいなって思えたりする気がするんですけれどもね。うん。
まあ一目惚れね〜、いい響きやね、一目惚れ。
何かこれは人でなくてもなんでもね。なんかね。
楽器とか僕、えーと、今度ドラマやるじゃないですか。 そのドラマやる主題歌でアコギ弾いているんですけどもね。 これは僕が1番最初に若かりし頃にそのニューヨークに行ってね「楽器屋さん行きたいな」って言って、楽器屋さんに連れて行ってもらって。
そこでぱっと見てハミングバードっていうギターがあってね、ギブソンの。 そのアコースティックギターに一目惚れして、そのギターをずっと大事に持っていて、いまだにいい音してくれるんでね、こないだもレコーディングに持って行って弾いたんですけど。
何か一目惚れした物ってずっと好きやねんなぁみたいな感じもありますからね。 ぜひね、これはちょっと大事にしてほしいね、一目惚れいう気持ちをね。
うまく行かなくてもさ、一目惚れしたなぁっていうことはすごくいいことやなと思うから。 そっからまた恋する準備がもしかしたらまたできるかもしれないし いい方に自分が動いた心をね、誘導していってあげてほしいなというふうに思いますけれども。
それではですね、たくさんの人々が恋でも人生でもいろいろなこと悩んでるなぁと。 これはいつの時代でもそうです。
何かこう全ての悩みに対して「大丈夫だよ」と言ってあげれる曲作れないかなと思って作った曲があります。
堂本剛で「きみがいま」聴いてください。どうぞ。
♪「きみがいま」
堂本剛と「Fashion & Music Book」
ここではですね、リスナーノ皆さんからいただきましたメールをご紹介します。 まずはですね、さやのさんですね。
はじめまして、こんばんはということで。 今回剛さんのラジオにメールさせていただいて今の私の悩みを聞いて欲しくて送らせていただきました。
少しテンションを下げてしまうような話になってしまいますがごめんなさい。
生と死についてですが、私は今22歳で大学を今年卒業して就職をしました。 私は中学校2年生の頃に父親を亡くし、その前の小3の時にも祖父を亡くしています。 5年間の間に私の家族は祖父も父も大切な男手を失いました。
その後母子家庭となり、一人っ子でちゃんとしなくちゃいけないという思いがあって父のお葬式をした以来今まで8年間一度も母などの家族や友人という人前では泣いたことがありませでした。
変な見栄みたいなものか、家族を亡くした悲しみを受け入れたくなかったのかもしれません。 でもなぜか大学も卒業し社会人となった今、夜中に涙が止まらなく溢れます。
きっかけはたぶん今まで私が父の死を正面から受け入れる勇気がなく8年間ずっと、祖父のことも特に父のことも気にしないように思い出さないようにしていたからだと思います。 そうしないと普通でいられない気がしていました。
それが最近になってやっとふとしたきっかけで父の生きていた時代、母との馴れ初め、父の生い立ち…様々な話を母から聞く機会があり、それ以降もう1日おきに夜中すごく悲しくなって、今までぽっかり空いていた穴を無理矢理締めていたのが緩んで穴があいてしまったようです。
どうしたら父、祖父の死から立ち直れますか? 反抗期の時期に父が亡くなって何もしてあげられなかった、素直に本当は大好きなのに感謝してる気持ちも何も伝えられなかったのです。
前向きに頑張ろうと思い直してもたまに辛いことが重なったら私もパパのところに行きたいと思ってしまうんです。その繰り返しなんです。 もっと強く生きて父を安心させてあげたいのに、今の私はきっと父に心配をかけているでしょう。
剛さんどうしたらいいですか?というふうに言っていらっしゃいますね。
まぁ、人間てね、後悔ばっかりするんです。こうやって。 だからラジオで人のことは生意気に強く言えるからいつも僕は言うんですけど。 伝えられるうちに伝えとかないとダメですよって言うんです。
自分自身も実際後悔したことがいっぱいあるから言うんですけどね。 僕も生意気なことを言える立場ではないですけど、でもやっぱりこう伝えたかったことは伝えられ方が良かったよね。
じゃあ、今はお父さんもおじいちゃんもね、いーひん。 この世にいーひんから伝えられることはできひん…っていうことをやっぱりもう受け入れるしかないよね。
僕みたいにおばあちゃんおじいちゃんがこれ生きてた頃好きやったなぁみたいなものを食べる時に思い出したりしてあげるとかそういう様なことっていうのはすぐにでもできることやけど。
やっぱり伝えるってことはできないことだと、認識するしかないんじゃないのかなとも思う。
でも、手を合わせて、空見上げて、「お父さん」って言うて、「今までこんなふうに素直に言われへんかったけど今自分はこう思ってんねん」って思いながら口にして…空見ながら伝えることもいいと思うし、胸の中で話をするのもいいと思うし、手紙を書いたりするのもいいと思うし。
僕なんかは亡くなった方に対してできることって言ったら歌なんですよね。うん。
だからこの歌を歌うとあの人を思い出すとか、この歌を歌うとあの子の親のことを思い出すなとか、あんなことがあったからこの曲できたんやもんなとか。 僕なんかやっぱりその歌を歌う度に何かを感じずにはいられなくなるでしょうね。
でも人として単純に「伝える」「伝え合う」ということは生きているうちじゃないと成立しませんからね。 だからできる限り伝える努力はしてほしいなと思うね。
あとは同じような境遇というか、親にいろんな理由があって親のこと好きじゃないと。 でもその親は親だからどんな状況であっても自分はこう思ってるということを生きてるうちに伝えておきたいっていう気持ちにはなってほしいなと思いますよね。
直接会えないんだったら手紙を書いて伝える。うん。
そういうことも大事だなって思うよね。 そんな時にも「うっさいわ」って「知らんわ」って言われたとしても、その時はそう言われるかもしれへんけど、おそらく人間というものは命が消えようとする時に様々な反省をし、そして様々なことに今更気付くんですよね。 そん時にやっぱり親は子供、子供は親ってことをいろいろ思うだろうし。
その気持ちを何に託すか託せるかなんですよね。
だからその自分がやっぱり生きていくことは絶対大事だしね。 お父さんの所に、まぁ、いずれかは行くんだから、急ぐ必要は僕はないと思うね。 自分のタイミングで、自分のその鼓動が自然に消えていくところまでをやっぱり生きるべきだと僕は思いますしね。
でないとお父さんの所には行けないんじゃないかなとさえ僕は思うね。 やっぱり人生というものを全うすることによって、天国っていうものが開けるんじゃないのかなあとも思う。
それではですね、人生のいろいろな痛みと向き合って本当に人それぞれ生きていくと思うんですけれども、その傷や痛みって人それぞれでありたくないなあっていうか、傷の色は1つなんだよっていうようなことを何か歌いたくて作った曲がありますのでこちら聴いていいただきましょう。
「I'm you you're me」どうぞ。
♪I'm you you're me
堂本剛と「Fashion & Music Book」
今夜の放送いかがだったでしょうか。
今日は命の話をすごくさせていただきました。
そういう話をこのラジオを通してね、たくさんの人に伝えるきっかけをくれたということでやっぱりそういう話もね、ちゃんときっかけをくれて僕も話が出来るっていうところもありますし、それをまたラジオを通して聴いていろいろな思いをした人がたくさんいてね。
だからまぁ、そのさやのちゃんがいろいろ今胸の中で抱えていることがいっぱいあると思うですけれども、そうやっていろいろちゃんと素直に告白してくれたことによって、たくさんの人が何かこう気づくことができたと思うですよね。
このラジオはホントに皆さんの今思っているということを赤裸々にというか素直に伝えてくれる人が本当に多いので、僕自身も素直にこうやって話することをさせてもらえる思うんですよね。
だから素直に話をするということはすごく大きな勇気のいるアクションなんですけれども、それを皆さんラジオを通してトライしてくださったり、たくさんの人に教えたりしているじゃないかなあと思うんです。
今日もそんなふうにしてさやのちゃんにもたくさん思っていることたくさんお話ししてもらいましたので。
僕自身もやっぱりね、相談に乗りながらも自分の親のことをね、もっともっと考えていかなきゃなと、いつも考えてる方ではあるんですけれども、もっともっとより良く考えていってあげなきゃなあといろんなこと思いました。
さあ皆さんからですね、たくさんのメールをお待ちしておりますので、どうぞ様々な自分の素直な気持ちを綴って送っていただけたらなあというふうに思います。
メールの方は tsuyoshi@bayfm.co.jpまで
はがきの方は〒261―7127 bayfmまで
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
さあ、堂本剛の近況ですけれども6月の12日にライブDVD 「shamanippon―ラカチノトヒ―」を発売いたしました。
あの、こちらのライブはですね、僕自身が故郷奈良の方で長期にわたってテントを建てライブをやりました。
この時もあの、お母さんのお誕生日の日にお母さんの前で「縁を結いて」を歌ってあげようかなと思ってんけど、お母さんちょっと体調を壊して、始まる前までは楽屋にいてんけど「ちょっとふらふらしてちょっと気分悪くなって来ちゃった。」って「ごめんな」ってそのまま病院行かはったんですけれどもね。
病院行かはる時に乗ってたタクシーの運転手さんが昔僕が奈良でお母さんとよく乗ってた人みたいで「あ、おーきいなったなあ」って言われて「え?僕乗せたことあんの?」って言ったら「ちっちゃい頃よう乗せたわ、自分のこと」「ありがとうございます。ちょっとお母さん具合悪いんで病院まで送ったってもらってええですか?」「あ、わかったわかった」って言って。
そんな話もあったんですけどね。
そういうことだったり、自分の大切な友達のね、お父さんがライブ中に亡くなってたりとか、いろんなことがありました。
このDVDは、何て言うんですかね、いろんな勉強させてもらったなあと思います。
音楽っていうものと生きていくっていうことに対して真剣に向き合っていくことはやっぱり大事だよということを大変教えてもらった時間が収録されておりますので、ぜひご興味のある方はお手元の方にちょっととっていただけたらなというふうに思っております。
さぁ、そして堂本剛がですね、TBSドラマネオ「天魔さんがゆく」7月の15日月曜日スタートでございます。
深夜の0時28分から、まぁ5年ぶりと言いますか、約4年ぶりといいますか、ドラマをさせていただくことになりましたのでね。
ぜひこちらも見てください。
あの、亡くなった方と対話のできる能力を持っている男の子の役をやります。 まぁ、少しそういう能力を持っていながらも非常に怖がりだというそういう3枚目な節もあるんですが、まぁ命というものに対して向き合っていく一人の人間を描いていくこととなりますので、ぜひこちらの方、主題歌とオープニング曲、挿入歌、様々手がけていますのでそちらの方もチェックしていただければなあといううふうに思います。
最後にですね、ひろかちゃん。
先日家に帰ると母が嬉しそうに指にはめた指輪を見せて「失くしたと思ってた指輪、どこにあったと思う?」と聞いてきました。
私が「どこにあったの?」と聞くと「畑」という返事が返ってきてなんと1年前にネギの苗を植えた時に落としてしまったようでそのまま土の中に埋まっていたんですってね。
そして1年後ネギを抜いたら根っこに絡まってて指輪がでてきたそうです。 母はそれから毎日指輪を嬉しそうにはめていてかわいらしいなと思います。 指輪に根っこが絡まっていてくれて良かったです。
剛さんは失くしたと思っていたものがこんな所から出てきたなんてエピソードありますか?というような話もありますが。
物ってなんか消えていくことの方が多いかな。 そういう時は何か守ってくれたんだなって思うようにしているんですよ。
ホントね、量が半端ないっていうか、消えていきますね。
なんか、手に数珠とかはめたりとかしていた時とかもはめててんけど、なんか無いのよね。 うん、ちょっとオカルトっぽい話になっちゃいますが、物が無くなってそれが出てくるってことよりかは何か身代りになってくれたのかなあと思う様なタイミングで物が消えていくことの方が多いですね。
そういう時は「あぁ、おばあちゃん守ってくれたんかな、おじいいちゃん守ってくれたんかなあ」とか思うようにしてますが、ただ単純にね、自分が気づいていないレベルで落としてるだけかもしれへんから、そんなに思い込むようにはならないですけど。
でもそんなふうな気持ちになっちゃうようなこともありますよね。
うん、何かこうね、自分が未来に歩いていくために今現在育てておかなければいけないこととか、過去に置き忘れたものとか、いっぱいあると思うんです。
この指輪もやっぱり必要やから出て来たんだろうから、何か皆が未来に生きてく為にこれは忘れ物しちゃいけないなあと思えるような歌を作れたらいいなあと思って。
この「未来への忘れ物」っていう曲はちょうど震災の時期にやっぱり計画停電とかずっとあって、浮かぶ月明かりだけでちょっと過ごしてた数時間、その時に前もお話した自分が初めて買ったギターで、ニューヨークで買ったギターで作った曲なんですけどね。
まぁ、いろんな何か、僕今東京に住んでいるけど、いろんな日本に住んでる人がいて、その土地土地にある現在と過去、未来って全然違うと思うんですよね。 その未来が少しでもなにかあったかいものになればいいなとか、そんなことを願いながら祈りながら作った曲ですので、今夜はですね、「未来への忘れ物」を聴きながらお別れしたいと思います。
堂本剛と「Fashion & Music Book」
お相手は堂本剛でした。
それでは皆さんまたお会いしましょう。 おやすみなさい。
♪未来への忘れ物
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2013/07/06
by らいあん [211]
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