++堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオレポ++
毎週土曜日 22:00〜22:30 bayFMでオンエア中の
堂本剛と「Fashion & Music Book」ラジオ のレポです
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#091

bayFMをお聞きの皆さん、こんばんは。堂本剛です。
堂本剛とFashion & Music Book始まりましたが、
今日はですね、ラジオネーム「たんたん」さんからメールいただいております。
「仙台と福島は学生時代を過ごした町で、たくさんの思い出があります」
という、この一行から始まっておりますが、
「大切な友達もたくさんいます、そして、剛さんとの思い出がたくさんある大切な場所。ともだちともなかなか連絡がとれず、心配になったりしていましたが、「無事です」のひとことに少し胸をなでおろしました。
自分が被災者でありながらも、物資を運んだり配ったり、みんなのために避難所で一生懸命にがんばってる友達もいます。
わたしの住んでいる米沢も、大きな揺れでしたが、さいわいにも被害は少なく、ライフラインも復旧し、被災者を受け入れていく立場にあります。
わたしには何ができるんだろう、毎日考えていました。ほんとうは避難所で手伝いをしたい。困ってる人の役に立ちたい。仕事している場合じゃないんじゃないかと、思ったりしますが、原発から80キロしか離れていないので、市民の心配も大きく、問い合わせの電話も鳴りやまなかったり、避難所の手伝い等でばたばたで、仕事もたまり、休みもなしで仕事をこなす毎日。
わたしよりつらくてがんばっている人はたくさんいる、そう思うとなんだか不思議なパワーがわいてきてがんばってこれました。でも、抱えているものがあまりにも大きい。乗り越えていかなくてはいけないものが大きすぎる。くるしい。涙が止まらなくなる。理由のない涙が流れる。でも、それでも前に進まなくてはいけないです。
今年、家族は農業ができるのか、放射能の影響が心配です。でも父はあきらめていません。準備をはじめています。自分が養っていかなくてはと。たいへんなのはまだまだこれから。そう思います。自分を信じて、みんなのちからを信じて、いまこそひとつになるときですね」
という、メールいただいたんですね。
この「抱えている物があまりにも大きい、乗り越えて行かなくてはいけないものがあまりにも大きすぎる」これは本当にこころの…うーん…声ですよね。
ただね、こういう言葉を、一度、自分がみとめた時に、あるいはこういう心を、自分がみとめた時に、くずれていってしまうんじゃないか、という不安があってね、なかなか、人間ていうものは、言わないように、努めていくんです。でもここで、もう出てしまったんですよね。
「苦しくて、涙が止まらなくて、理由のない涙がこぼれる…」
ぼくね、いろいろな人達が、いろいろな形を通して、「がんばれ」って言ってるじゃないですか。
ぼくからするとね、がんばってる方にね…それ以上、がんばるということ以上のことをね、されてる人にね、ぼくは「がんばれ」って言いたくなくてですね…
ぼくなんかがよくステージにあがる時にも言われましたよ。ステージにあがって、「今日はがんばります」そのコメントを言って、楽屋に戻ったときに、「誰やがんばれって言ったん」って、あとで怒られるんです。「当たり前や」って言われる。僕たちのお仕事はステージの上でがんばることは普通であると、それ以上のことをやらなあかんねんからと。自分の口から「がんばる」なんて言うなって、ね、そういうようなことが、昔、教育してもらった覚えがあるんです。社長に。
やっぱり自分はささげていく、エンターティナー、お客様に対して、夢を与えたり、希望を与えたりする仕事だ、って思っていた時に、そうか「がんばる」っていう言葉は、違うんだなって、そこで気づくんですね、幼い心で。
それからやっぱり自分がね、がんばるっていう言葉を、すごく…慎重に扱ってきてる部分があったんですね。
ただね。現実を受け止めることってすごく苦しいこともいっぱいある。でも現実を受け止めなければいけない、時もいっぱいある。そんなときはね、ひとりで受け止めきれなかったら、誰かに甘えたり、誰かに頼ったりしながら、その現実を受け止めていく。
ほんとにね、自分一人が、受け止めれる量っていうのは、人それぞれちがうから…。あの人ができるから自分ができるなんてことでもない。自分にしかできないことがある、っていうことを思い出して、感じとって、考えて、行動していかなきゃいけない。
ほんとにいろんなことをね、そのとき、うーん…つらかった時期に、ほんとに思ったんです。
だから、いまこうして、おたより読ましていただいて、いろいろなきもち、すべてはやっぱり、ご本人ではないから、理解はできない。ね、これはぼくの現実の答え。ただ、理解はしたいと思ったから、この手紙は読もうと思ったし、いま読みながら言葉をこぼしながら、その思いにできる限り、寄っていこうと思って、いまいろいろな気持ちを、こう、つづったような感じです。
農業のことであったりとか、ほんとにね…うーん、いろんなことを僕たちはほんと考えていかなきゃいけない。いっしょに考えていかなきゃいけない、というのも、ほんとにすごくあると思うんです。
僕が「縁を結いて」という曲を書いたのが一年半前ぐらいですが、そんときはほんとにね、日本人の心を救いたいと思ってつくっていた部分があって…
大サビの部分で、
「水ひとしずくが」っていうフレーズからはじまって、で、
「舞い戻るボレロの詩はlove love...」
っていう、大サビといわれる部分、の箇所があるんですけれども、そこで何を歌いたかったかというと、
奈良は山があって、山の水が和歌山の方流れてって、で、それが水蒸気となってあがり、そして雨が降り、で、大地に雨がおち、で食物さまざまな生物が稔り、そしてそれを僕たちが摂取する、からだに戻ってくる、このストーリーというものは愛なんだよっていうことを、当たり前のことですけど、言いたかったんです。
でもこの、当たり前のことを、言わなければいけないぐらいの今なんですよ、って、すごく思って、その歌詞を書いてるんです。で、自分がいま見つめる現実ね、
「あふれ出した涙に沈んだ街をいま、拭わないでみつめる愛で生きていきたい」っていうのは、
自分達がいまおかれている、状況、自分がいま生きている現実、人間ていうものはやっぱりさまざま悲しい、苦しい、いろんなストーリー、気持ちをいだいて、いまを生きてますから、過去のことも含めて生きてますから、
そういう、悲しいものに対して、さっきゆった夢ではなくて現実を見るという意味で、
涙にあふれるかもしれないけれども、その涙をぬぐったら負けなんだよって、流せばいい、流しつづければいい、ただ、絶対に、目そらさへんからな、っていう強さのもと、涙を流せば、僕たちの国は、うるわしきにっぽんに、うるわしき国になっていくんだ…ってことを言いたかったんです。
うん…まあ…ほんとうに、自分が…うーん、自分が世の中にリリースさせていただく、歌というものがどれだけの人々を救えることができるのか、というのはほんとに理屈ではもうわからないし、これは、この歌が、この日を選んで出ていったわけですから、たくさんの人にね、ほんとに、今こういったお便り読ませてもらってもそうでしたし、うーん…、
本気で救いたいと思って、作ってますから、救えると信じて、自分を信じて、ぼくは、リリースさせていただいたし、これからも、さまざまな場所で流させてもらったり、歌ったりしていけたらな、と、いうふうに、思っています。今日はまあこの、メールをね、読ませていただきましたんで、ここで、いま、先ほどちょっと説明させていただきましたけども「縁を結いて」をかけさせていただきながら、今日はスタートさせていただきたいと思います。それではここで聞いてください。
堂本剛で、縁を結いて

♪「縁を結いて」

 堂本剛とFashion & Music Bookそれではここで、みなさんにですね、ちょっとあの、紹介というか、あの、ご存じの方も多いと思うんですけれども、今月のbayFMのタイムテーブルがですね、この番組、「堂本剛とFashion & Music Book」が特集されているんです。
で、あのー、いわゆる、ぼくが、このラジオでオンエアされたされてないいろいろな言葉含めて、さまざまをマイクに向かって、語らしていただいているんですが、そのなかの印象的だった言葉をスタッフの方に厳選していただいて、掲載していると、いったような形で、ございます。
けっこう、ぼく読むと、はずかしいぐらいマジメに、けっこう生意気なこというてんなあというのもいろいろあるんですけども、えーとねー、たとえばねー
えーーーーー

「本来人間はここでへばるというとこで僕はへばらないんです。だからみんな、剛は大丈夫、みたいに思われるんですけど、ほんまはぎりぎりですよ。ちょっとつついたら壊れそうみたいな。だけどそこを助けてくれてるのが、ラジオのメールであったりする。それでがんばれてたりするんですよね。リスナーからエネルギーをもらえるから、自分も返さなきゃということでいろいろやっていけるんです。」
っていうね、言葉とかがあるんですけど、
ぼくほんとね、あのー、ほんまそうなんですよ。ラジオをやってへんかったら、ファンの人の声っていうのが、聞けなかったと、ほんとに思いますよ。うん。だって、僕がいま、生活してる中で、ファンの人の声を僕がしれるっていうツールっていうのは、ないですから。うん。
基本的に、一方的に、何かこう、僕は今こう思って生きてるよ、みたいなことを言えたとしても、それに対しての返信がくるっていうことは、ないわけで、うん。
ということは、ラジオがなかったらどうなってたかというと、僕はファンの人は多分自分のことをこう思ってるんだろうなっていう、誤解も含めて、いっぱい持ちすぎてたかもしれないですね。うーん。
だから、あ、ファンの人はこういうふうに思ってくれてるんだなっていうことをほんとにちゃんと真正面から理解できてるっていうのは、うん、人生のとらえかたとして、うーん、ほんとに大っきい、大っきいものを得てる感じなんですよ。
こういうふうに思ってくれてる人が自分の人生のそばにいるんだ、自分の人生いっしょに歩いてくれてるんだと思うと、これはもう自分がんばらなあかんなぁって、もう自分ふるいたたして、ここ乗り越えていかなあかんな、とかさ、なんかそんなふうに…なんか、思うんです。
で、状態がええ時は、がんばらなあかんなぁ、っていう言葉をやめて、がんばるのは当たり前やから、っていうのなんか、つけたりして。とにかくここを乗り越える、おれにしか絶対できひんから、俺が絶対ここ乗り越える、とか、あの人たちいてくれているから、絶対のりこえれんねんとか、なんかもう、そういうかんじ…
人間だれしも、無理な時ってあるんですよ。うーん。でもそれを、無理…してまで、無理を承知でやらなあかん時もあるんですよ。うーん。すごく、むつかしいね。うん。ほんとに、こう…、うん。お仕事というものをとおして、自分のまだまだな部分、成長しなきゃいけない部分、ほんとにたくさん、あの、知れてますしね。
ラジオでみなさんからいただいた、メールの中にも、あ、ぼくはもうちょっとこういうふうにしてあげたらよかったのかな、とかね、そういう反省とかもいっぱい出てきたりもしますしね、ほんとに成長できる場所、このラジオっていうのは、ほんとに僕は成長させてもらえてる場所だなと、つくづく思うんです。
この、いま少しね、ファンの方もまあ、ラジオで聞いてもらっていた言葉だと思いますが、あの、スタッフが印象に残った言葉などもチョイスしながら、あの、タイムテーブルに入っております。こちらあの、CDショップなどで手に入れることはできるんですが、今日は特別にリスナーのみなさんの中から、抽選で10名様にプレゼントをさせていただこうというふうに思っております。えー、ほしいという方はですね、エンディングで宛先をお知らせしますんで、最後までぜひ聞いていただけたらなと、いうふうに思っております。
さ、えー。まあほんとに数々、あのー、メールいただいています。えー、そして、避難所生活されてる方々からも、たくさんメールをいただいております。
「雨も好き」さんという方からですね、えー
「津波はほんとうにおそろしいものでした」という言葉も入っています。
「二階に一度逃げて、一晩出れなくて、で、夜が明けるのを待って、引き波の時になんとか脱出した」と
「避難所、で、生活してるなかで、顔を見ることも、声を聞くこともできないけれども、今の私にとっては、剛さんは生きる目的です」と
まあ、そういう言葉をつづってくれてるんですけれども、
もう…そんなこと言われると…胸が…ほんとにはりさけそうになるけれども…僕がそんなことゆっててはいけないし…うん…ほんとにね、あの…
ぼく、地震をこっちで体験した時は、30階以上の建物の中にいて、すごく揺れて、もう、ほんと、すごく恐かったんですが……まあ、そのなかでも荷物を詰めて…で、二回目の揺れを、その高い場所で経験した時もう過呼吸なっちゃって、おさまってから階段で下りましたけど、
うん…なんか、そのあとにね…テレビを、見て、で、東北の方の、状況、映像を報道で見て…、まず思ったのは、ファンの子のことだったので、
仙台のほうも、ほんとよく行ってましたしね、ライブで。だから……なにかをしてあげたくて、でも、なにかをしていいことなのか、どうなのか、いろんなこと考えたんですね。で…なにか、組織として動いてからではないと、個人的に動いてはいけないのかもしれない、いや個人的に動いていいものである、数々、いろんなスタッフに相談しましたけど、「お気持ちはわかるんですがいまは少し待ってください」といわれたこともあったりして、奈良に、お祈りに行ったんですね。東京から祈ることもできたんですけど、自分のふるさとから、みなさんの大切なふるさとに対して、祈りを投げようと思ったんで行ったんです。んー。
だから、僕がなにかできることっていうの、僕なりに考えても、考えてはいるけれど、それをアクションとして起こせる時っていうのは、僕一人では起こせないことがいろいろあるから、それが起こせるときに起こせたらなとも思ってますし、うん。
でも、あの、ウソじゃなくて、うん。ほんとにいろいろ考えてるから。毎日。うん。もう、ほんとに考えてるね。うん。だから、この思いがね、うん。みんなが気づかなくても、届いてたらいいなって思うようなぐらいの気持ちでいつも、あの、手合わせたりとか、目を閉じて思いを投げるようなイメージで投げてから眠ったりとか、そんなこともしてますけど、うん。まあほんとにあの、なんやろ…うーん…
考えないはずはないですから…ファンの子のこともそうやし、ファンの子のたいせつな人たち、ふるさとのことも。大きく考えるとほんと日本のこともね、日本のことをほんとに考えたから、「縁を結いて」という曲をリリースしたわけですし。うん。
この自分の中にある、胸の中にあるこの思いを、うん。たくさんの人が笑顔になってくれるようなものに、あのー、変えれるようにね、うん、自分のこころと身体の中を行ったり来たりさせながらなんかこう、うん、うまく、形になにかできたらいいなあとも思ってます。
だから、えー…、離れているとは、思ってもらわなくても、ほんと、よくて、いつも心は、ほんとにそばにおいてるから、どうぞみなさん、あの、自分らしく今を、生きてください。もう僕はもう、それがいちばんだと思ってますんで。
空はつながってますし、同じ月をみあげ、同じ太陽をみあげてますから、ほんとに、うん。
自分らしく今を生きていくってことを、自分のペースで、無理はせずに、無理しなきゃいけないときも多いと思いますが、無理をしすぎると自分が壊れたりもするから、なるべく、自分とちゃんと相談しながら、自分らしく無理をせずに一日一日を大切に生きていってほしいなぁって、僕はこころから思ってます。
えー…、ほんとに話し出せば、ずっと話していたいし、いれますが
エンディングの時間も迫っていますので、
4月のbayFMの、タイムテーブル、さきほど少しご紹介させていただきましたが、こちらがほしいという方はですね、発送先となるご住所、そしてお名前を書いていただいて、こちらまで送ってください。

メールの方はtsuyoshi@bayfm.co.jp
faxは043-351-8011
そして郵便番号は261-7127 bayFM
ハガキの方はどうぞこちらまでどうぞよろしくお願いもうしあげます。
えー、このラジオも、ですから、あのー、今後も、なにか違う形で、うーん、みなさんに何かお届けできるようなね、アクションがあったらいいなあとも思いますし、うん。
また、そういう、避難所からいただくメールも、僕は逃げずに、読もうと思ってますから、うん。
ぜひぜひ、みなさんの胸の中にある思いとか、えー、テーマは何でも構いません。ほんとにいっぱい送っていただけたらなぁと、いうふうに思っております。
さあそれではここでですね、えー、少しだけ聞いていただけたらなぁと思っていますが、今夜は「綴る」という曲、聴きながらお別れしたいと思います。堂本剛とFashion & Music Book。お相手は堂本剛でした。それではみなさん、また来週お会いしましょう。さよなら。

♪「綴る」

2011/04/23 by discus [93]

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* 04/23 #091

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