平安神宮二日目、前日と違って朝から日差しが照りつけていた。が、台風の影響で不安定な天気との予報、どうか今夜のライブまでお天気がもちますようにと祈る。幸いにもライブ開演時間近くには大極殿上空に雲の塊があるものの、クリアーな空には星が瞬き、雨は降らないだろと思いました。 開場して席につく。幸運にも6列目でステージがよくみえる席。開演直前に宮司さんから有り難いお祓いをうけました。胸が高鳴り始めた時「映像収録のため、カメラが入っています。」とアナウンスが入った。ステージ周りを見ると、後方に2台&クレーンカメラ、左に2台、ステージ下に2台&クレーンカメラ、客席後方正面に2台、数えただけで10台のカメラが設置されていた。これがまた映像になるんだとテンションがあがりました。ステージ上を見ると、4本の柱を立てられ、その柱の上部をしめ縄で繋いで長方形を作っていて、そのしめ縄から沢山の御幣(ごへい)が吊るされて、神棚風の作りになっていました。これが素敵で、ライブ中ずっと全体をなぞる照明があたり、涼やかに揺れる御幣が色とりどりにキラキラ輝き、とても美しかった。全ての楽器は剛さんを囲むように丸く設置されていました。
19時いよいよ開演。ステージ端のお立台にスティーブさん、レナードさんが上がり、それぞれの太鼓をリズミカルの激しく打ち始める。次第にそれぞれの楽器が重なっていく。最初の曲はインスト「意志」が演奏される。するとステージ後方からゴールドの仮面をつけ、シルクのような素材のえんじ色に黒で紋のようなプリントを施し、沢山のギャザーの入った着物のような袖、襟が黒のロングガウンアウターに、同じ生地でゆったり目のパンツ、インナーは白にピンクの柄のタンクトップを纏った剛さんが音に合わせ、美しく舞いながら登場。「意志」というテーマの創作ダンスなのだろうか?日頃見慣れたダンスでは全くない、時折両手を挙げ天を仰ぎ、その舞いは本当にしなやかで美しく、余りの素晴らしさに見とれてしまいました。で、くるくるだった剛さんの髪形がウエーブを残しつつのストレートのなっているではないか。あごのラインがとっても綺麗。凄い男前で、ビジュ最高でした。
次に聴きなれたイントロ、そう「くにのうた」。仮面をとった剛さん、会場を煽る。全員のテンションがあがり、“shamanippon,shamanipponn”と腕を挙げシャウトする度に客席へ照明があたり、ステージと会場が一体となった。まさに“くに”この一体感はほんとに気持ちがよかった。
この興奮を沈めるかのように、剛さんはギターを抱え、セクシーな音をならす。「にひ」だ。そのセクシーな歌声と表情に心奪われる。ステージ下ではカメラ2台がゆっくりと進みながら、剛さんを撮っていた。クレーンもフルに剛さんを捉えていた。どんな映像になっているのだろうか楽しみです。
次に剛さん、ギターを置いて、キーボードへ向かう。しっとりと弾き始めた。美しいメロディーラインだった。次第に楽器が重なっていく、心地よいグルーブになっていった。スティーブさんの太鼓、レナードさんの大太鼓&ドラムの力強い三つ巴セッションは圧巻でした。
次に剛さんがベースをとり、チョッパーをならす。その音色はクリアーで私が最後に聴いた時よりずっと上達していて、その上手さはもはやプロだと思った。このセッションの後半がエキゾチックな曲調になっていて心地よかった。平岡さんのフェイクの声が素敵だった。
剛さんライブの醍醐味である色とりどりの美しい照明、今回もレーザー技術を駆使し、前回をさらにバージョンアップさせ、レーザーの束が柱状に動いたり、交差したりと生き物のように空をはしる。息をのむ美しさでした。
ここでステージの照明が暗くなり、剛さん後ろ向きになりブレークタイム。長い時間夜空を見上げていました。神様と交信してるのかしら〜なんて思ってしまいました。十川さんが静かにピアノを弾いていて、剛さんが歌のスタンバイで正面を向くと、何やら柑橘系の甘いとてもいい匂いがおりてきた。アロマでもたいたのかしら〜と思いました。この匂いは剛さん好みなんだと時めいた。 「縁を結いて」十川さんのピアノの伴奏のみで静かに歌い始めた。時折夜空を仰ぎ、全身全霊心を込めて歌っていた。その歌声はやさしく会場を包んでくれていました。後半のサビのあたりにふと空を見上げると、なんと大きなハートの形の雲が出来ていて、その真ん中に一つ星がきらめいていました。神様が剛さんの歌に聴き惚れ、プレゼントしてくれたのでしょうか?歌が終わる頃にはその雲は消えていましたが、えにゆいを聴きながら、こんな雲に出会えてとっても癒されました。余談ですが、ステージをみると、レナードさんもその雲をじっとみていました( 笑)
このあとの2曲は新曲、shipで出来た曲のようです。最初の(タイトルが?)“どうしてだろう”は剛さん曰く「昨日まで詩を書いていた。ここで最初に歌います」と。心に訴えかける歌詞とサビのメロディがキャッチーなとても素敵な曲でした。最後のフェイクが凄く鳥肌もので、剛さんの歌唱力の素晴らしさを再確認しました。 2曲目は仮に”かならず〜“このサビのメロディと詩が心に響きました。このサビの部分、特殊な装置がつけられていたと思うのですが、剛さんの歌声が多重音になり厚みを増して、会場じゅうに響き渡り、今まで聴いたことのない歌声を聴くことが出来ました。そしてこの歌声に震えました。この2曲、次のアルバムに入れると言っていましたから、今から楽しみです。
感動のソロ曲が終わり、空を見上げるとなんと雲がすっかり流れ消えていて、空には沢山の星が瞬き、虫たちの大合唱が響いていました。きっと剛さんの歌声に拍手喝采したのだと思います。
最後は「TUKUFUNK」剛さん&ミュージシャン一人一人が音を楽しみ最高の音を鳴らし全ての音が重なった時、珠玉の音楽となり、色とりどりのレーザーが空を飛び交い、美しいオーロラが空を泳ぎ、盛り上がりは最高潮に達しました。このセッション、後半はNEWバージョンになっていました。決して同じ音にはしない剛さんの力量を感じました。剛さん、やはり凄い才能の持ち主だと再確認しました。
最後にMCが来ました。 メモの取らずで、あまりよく覚えていないのですが、“今回は大丈夫と余裕でいたら、三日前に16というものが来て、昨日は小雨になっちゃいました。”と。 あと“YES、NOではなく、その真ん中の答えに自分の答えを見つけるのがいい”というふうにも言っていました。
最後に4700人全員で2礼2拍1礼をして終わりました。ぶっつけ本番ながら、一糸乱れずに決まり、凄いなと思いました。1時間半、時間的には短かったけれど、内容は凄い濃くて、素晴らしいライブでした。沢山のカメラで収録した映像、絶対にDVDにして欲しいと思いました。 ミュージシャンの皆さん、ライブ遂行に携わってくれたスタッフの皆さん、平安神宮さん、そして雨を降らさずに見守ってくれた神様に感謝です。そしてそして素晴らしいライブを魅せてくれた剛さん、感動をありがとう、感謝。平安神宮にいた全ての皆さん、ありがとうございました。
感想が主体にレポになってしまいましたが、長文を読んで頂きありがとうございました。
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