直前に愛知のお仲間さんから「急用ができて参加できなくなった。譲り先を探してもらえないでしょうか」というメールをいただきました。もうぎりぎりの日にちでしたので、「譲り先を探すのですぐに速達で送ってほしい」とお返事したのですが、その後彼女の急用の場所と私の家が歩いてすぐの至近距離だとわかりました。木曜晩に自宅近くでチケットをいただき、「チケットが自宅近くに届いたこと、もう誰かにお譲りせずに自分で参加させてもらってもいいのかな・・」と思い慎んで参加させていただくことにしました。Mさんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが本当にありがとうございました。
前置きが長くなりましたが、今日は剛さんのまっすぐな気持ちが仙台の地に届いたライブでした。
歌声は今日も包み込むような優しさと強さでした。 時空は剛さんの研ぎ澄まされた最後の一音が終わるまで拍手せずに全員が耳をすませて聴いていたのが印象的でした。 そして街はやはり圧巻でした。愛おしく慈しむように歌う剛さんの街。故郷を愛する限りこの歌はずっと歌われてゆくのだろうなと思いました。 そして今日のSay Anythingはなんだか色っぽかったです。歌声もなんですが、ブレスがとても色っぽい。
途中で篳篥のような音がしたのですが、福島でもあったかな?ちょっと記憶があいまいです。バンドの音が昨日と変わっていたような気がしました。これが今日のグルーヴなんだな〜と聴いていました。
昼間車で海のほうまで行ったそうです。海と街に挟まれていろいろ感じるところがあったということでした。
震災後暫くたってから東北ライブをした意味を話してくれました。もちろんルールがあって勝手に動くことができなかったのもあるでしょうけど、あの日のことを最初と比べるとだんだん話題にされなくなってきているからこその今なんだろうと思いました。
ファンが苦しんでいるのに自分が何も出来ないでいるのがすごく辛かったと話してくれました。
そして自分なりの支援の仕方を考えて実行していることなど話してくれました。義援金を送ることもたいせつだけど、被災地の人と一緒に仕事ができないかなと考えたそうです。それがあのMVになったと。
MVに映っている海は石巻の海だというお話でした。いくつかあった映像から剛さんが直感で選んだのが石巻の海だったわけです。 石巻の海だということを仙台で報告したかったということでした。 そして自分はちゃんと現実をまっすぐに伝えたいんだと。 石巻の海の映像だと知って辛くなった人もいると思うけど僕がいるから・・ということでした。 すごくまっすぐにファンに対して対峙してくれていると感じました。
MCはときおり笑いを混ぜながらでも自分の言いたいことをまっすぐにお話ししてくれました。お昼には牛たんを食べたそうです。
剛さんは自分の故郷も大きなダメージを受けていることを話し、仙台の人々が自分の状況に対してどう向き合うかは自分で考えることだと話してくれました。それは突き放した意味ではなく、うわべだけの頑張れではなく、本当にみんなのことを思いやっての言の葉だと感じました。
ファンのことをほんとに大事にしてくれているこると言葉の節々で感じました。
文明は発達してゆくが人の心は変わらないということでした。人を愛することとか人に恋することとかそういうことは変わらないということです。人間は人間でしかないので、もう一度日本人の心を取り戻すことが大切だと。
人の力がすごく大切だとそして人が人の力を信じる事が大切だと。
ライブをやると人の力をすごく感じるということでした。
お話の中ではこの2つが心に残りました。
「人一人の力や動きは人を説得するからあげあしをとる人にはしらんがなで対応しろ。」 「人を思いやることはすぐにはじめられる。」
10月の奈良ライブの詳細はまだ決まってないそうです。 ヨーロッパでリリースするアルバムは15か国だそうです。自分の国をこんなに愛していると伝えたいということでした。この先の展開を考えると期待で胸が高鳴ります。
いろいろな状況のたくさんの人に剛さんの気持ちが届いているんだなと感じた素晴らしいライブでした。
PS.十津川の知り合いは皆さん避難していて無事を確認しているということでした。心配していたのでほっとしています。
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