想像をはるかに超えたエネルギーで広範囲にわたって被害をもたらした台風12号。。。 くしくもその台風の襲来と時を同じくして行われた「平安神宮ライブ2011」。 初日の"奇跡"と2日目の"無念"、そして最終日・・・。
中心は日本海側に抜けた・・・ということで、風の心配はまず無くなりました。 そこで「雨だけならどれだけ降っても大丈夫!」という勢いでレインコート・タオル2枚・帰りの着替えまで用意して京都に乗り込みました! 10時前に到着してみるとうす曇り・・・晴れ間ものぞきそうな穏やかさです。「おお〜〜!」と友人と感動しながら他の友人達と合流してプチ京都観光。。。でもやっぱりまだまだ台風の影響は残っていて時折強めの雨が降ったり止んだりの繰り返しでした。"紫色"をどこか身に着けた「あ〜仲間だー!」な方達もたくさん見かけました。結構若い方が多くてビックリ!そんな中、多分母娘と思われる二人組の方に「今日参加されるんですか?」と声をかけられました。・・・何をかくそう、私もしっかり紫の「ENDLICHERIバッグ」に「ENDLICHERI Tシャツ」を身に着けていたのです。バレバレもいいところです^^;。「はい。」「いいですね・・・。私達、昨日しか取れなかったんです。ほんとに残念で・・・」なんとお返事したらいいのか・・・。「そうなんですか・・・。それは残念ですよね・・・。」それしか言葉がありません。「楽しんできてくださいね。」と言われて、つい「レポ、頑張って書きますから!」と答えてしまいました。
つよしんぐの顔合わせも降ったり止んだりの雨で入場直前のわずかな時間になってしまいました。それでも20人以上集まれていたでしょうか?全員とはご挨拶できずに終わってしまいましたが、心通じ合うお仲間さんとのおしゃべりは弾んで弾んで☆・・・数人の方に「wadachanさんの書き込みにいつも"うんうん!"ってうなずいてるんですよ〜!」とおっしゃっていただいたので「じゃ″うんうん!″ってコメント入れてくださいよ〜〜〜!」なんてお願いしちゃったりして^^v 「レポは音しか覚えてないんで、″音楽レポ″がんばります!」とここでも約束してしまいました〜^^;
というわけで、前置き長くなりましたが「31列目の右端の席」からのサウンド中心レポをお届けします♪
入場するころには上がっていた雨。それでもいつ振り出すかわからないのでレインコートを着て濡れた座席を拭いて着席しました。ステージの各々の楽器の上にはビニールのテントが施されています。(そうそう!まだ明るいうちに神宮をお参りしたのですが、ステージの後ろ側から十川さんのキーボード部分をまじまじとのぞかせていただきました。・・・キーボードが8つほど並んでいました!こんなにたくさんの機材を操ってあの音を出してるんですね〜♪) しばらくするとステージのうしろからスモークが噴出され始めました。去年奇跡の1列目で見たときにはそれと同時にいい香りが漂ってきたのですが、こちらまでは届かないようです。残念・・・。 座席もほぼ埋まって開演時間が近づいたころ「収録のためカメラが入ります」のアナウンスが。 そして開演直前、意を決したように楽器の上のテントがはずされました!!「お〜〜!」みんなざわざわ・・・。私もレインコート脱ごうかと一瞬思いましたが、止めました^^;
どこからともなく拍手のような手拍子のような・・・拍手かな?が起こって私も手を叩きましたがバンドメンバーさんが入場されてたのかな?(私からは見えません) そして赤い衣装をまとった剛さん(と思われる人)が登場!!人の頭の隙間から垣間見える剛さんは、自分の頭よりベースのネックが長くて、ついついネックに目が行ってしまいます(なんか可愛い^^)
1.美我空
笙の音が鳴り響き、そう、あれは結婚式の場面などでよく耳にするような雅楽の旋律?? バックに浮かび上がる神宮本堂の赤い屋根とみごとにマッチして「日本だぞ!」という意識が強調されます。そしていつものメロディー。ステージ左上にセッティングされた大きな和太鼓の深くも柔らかい音が重なって優しい重厚さが増します。実は私の位置からはスティーブさんが見えなくて、「あれ??スティーブさんに毛が生えた???」なんて思ってしまった私^^;・・・もちろんスティーブさんの弟「レナード衛藤」さんです。 この日の剛さんのベースの音は、音圧も高く(大きいってことですね!)ゴリゴリとした"攻め"の音でした☆・・・見た目可愛い〜なんて思ってましたが、なんのなんの!!超男前な音です♪ 和太鼓はじめ三味線の音もこの曲だったかな?・・・和楽器の音とともに思い切り「我々は日本人ですよ〜!」と主張している気がしました。力強かったです!
2.NIPPON
「スローになってかっこよかった!」と聞いていた『NIPPON』♪ 確かに・・・前奏の雰囲気からしてジャジーな雰囲気。スローな16ビート♪ メロディーも音程が変わっていました☆原曲は「ぶらりドレミファソって・・・」も「ふわりソラシドレって・・・」もC#m7なんですが、今回は2コード循環な感じで「ぶらり〜」がC#m7、「ふわり〜」が全体的に一音下がってBm7、また「きれいだな〜」がC#m7、「これからも〜」がBm7・・・と言う感じ。 もしキーボードをお持ちなら、四分音符=80くらいのテンポで16ビートを鳴らしながら、C#m7(ド#・ミ・ソ#・シ)2小節→Bm7(シ・レ・ファ#・ラ)2小節を繰り返し弾いてみてください。 雰囲気に合わせてメロディーまで自在に変えて、それがまたカッコイイんだからたまりません!! 剛さんの柔らかなボーカルに絡む優しいブラスの音もいい感じでした♪
3.Love is the key
こちらも原曲よりテンポを落としたバージョン。この曲もどこか和テイストで、剛さんのリードギターのスケール(音階)が雅楽の音階でした♪これは今までに無かったんじゃないかな〜。(キーボードがある方はドレファソラの音階を弾いてみてください。それらの音を使ってのリードギターです♪)「お!新しい!」と思いました。 また、ボーカルがなんともSexy〜で、ラストの盛り上がり部分はバックに踊る赤や緑のくねくねした光線に和の雰囲気の渋いファンク!「エロスの世界だ!」と思いました☆
とってもカッコよくて、出だし3曲はどれも「"日本人が奏でる音"として世界中に響かせたい!」と心から思いました。。。(ご本人達もこの夜そんな風に語り合ってたようですね!キーボードのSWING-Oさんがツイッターでつぶやいていらっしゃいました。「是非、発信してください!」と返信させていただきました^^v)
4.ENDLICHERI☆ENDLICHERI
剛さんの前にキーボードがセッティングされました。「時空かな?」と思っていたら、なんと!『E☆E』でした!! これも全体に"和"テイスト☆メインのフレーズは琴のような音で奏でられていて、原曲より音がまるみを帯びていました♪この日ならではの『E☆E』です。 剛さんがどんなフレーズを弾いているのかまではわかりません。でも時折「キュイ〜ン!」とか「シュ〜〜〜!」というような音がして、剛さんが嬉しそうにしているのが見えました^^ 空中に△や☆のような形が緑のレーザーで映し出されて舞っていたのはこの曲だったと思います。POPな演出でした♪
5.時空
剛さんのエレピが優しく切なく響きます。剛さんの心模様が映し出されているようです。 少し雨が舞ってきました・・・。ステージから後方にまっすぐ伸びる光線がキラキラしていたのは"雨粒"??とっても幻想的でした。 中盤からバックの音が徐々に加わり、どんどん重厚さを増していきます。レナードさんの和太鼓。平岡さんの凛とした"声"。上空に向かって七色のライトが放たれ、最後はとても壮大な『時空』でした!グッときました!!
6.空〜美しい我の空
十川さんのエレピに剛さんの透き通ったボーカル。この声はもう剛さんの特権ですね! 歌詞替えも何箇所か・・・"桜"を"星座""星空"に。季節を考えたのかもしれませんネ^^ 柔らかく優しく歌い上げる剛さん。その声にひたすら聞き惚れる私、いえ、会場中のだれもが・・・。
7.Help Me Help Me
イントロはエレピ。こさかママさんのレポによるとSWING-Oさんのエレピだったみたいですね!コロコロと転がるような可愛い音に「フランス風の曲?」なんて思っちゃいました♪ しばし耳を傾けていると少しテンポを落としてD/Dm/A・・・。「Help Meだ!!」思わずつぶやいてしまいました^^;(去年はたしか、ジャジーな感じだったんですよね!) 歌い始めた剛さん。
"逃げたいときはどうすればいい〜? 逃げたいときはどうすれば・あい〜?"と・・・。
ん??「愛」って言った??
もう一度聞くとやはりその部分は「どうすれば・あい〜?(愛)」と歌っていました♪ サビ部分も「I love you〜,I love you〜」。もうすっかり「Help Me」ではありません。 この時だったかな?・・・ふと頭上を見上げると、開演前から噴出しているスモークをスクリーンに、白くて丸いかわいい円盤のような形が4つ・・・ふわふわと宙を舞っているように映し出されていました☆ 「可愛いね〜^^」・・・友人と見上げます。 苦しみの中で搾り出すように生み出されたこの曲は、素敵な素敵なLOVE SONGに生まれ変わっていました♪
うんうん。剛さん、今とっても穏やかな表情をしてるもんね^^
8.縁を結いて
耳なれたイントロ・・・短いフレーズなのにとっても印象的で「来た〜〜〜!!」と思いました☆ 生歌で聴くのは初めてです。聴きたかったんです!!
「この花よ・・・」
出だしの声からしてやられました・・・。 なんて美しいんだろう・・・。
「春・夏・秋・冬 四季咲いて・・・」
なんて清らかなんだろう・・・。 こんなに美しい歌を、日本を、歌ってる若者は剛さんだけですよね。 全身を耳にして歌声を感じました。
でも「あれ?高音かすれてる??」と思っていたら、最後の「美しき国を・・・」は涙声でやっと搾り出して歌いきった感じでした。
その時はすぐに後ろを向いて、ライトを落とした暗闇の中、次のセッションに備えてギターを抱えていましたが、最後のトークで「色々想いがあふれて泣いてしまって・・・。歌としては歌いきれてなくてすみません・・。でも素直な想いでステージに立てたかなと思う・・・」というようなお話をしていました。
私の前の金髪の若い女の子も涙をぬぐっていました。 私も「うんうん・・・。」って思いながら聴いていました。 会場中が温かい空気に包まれていました・・・。
9.セッション
ライトが付くと静寂の空気から一変!! ラストのセッションはアッパーでファンキーなサウンド☆みんなも手拍子!横ノリで身体が揺れます♪♪ 一人一人が自分の個性をサウンドに乗せて披露していきます。私も「次は誰?誰??」と手拍子しながら耳を傾けます♪剛さんのギターはやはり"雅楽の音階"だったような・・・。 ライトも赤・青・緑・白が交差して踊ります♪♪♪・・・雨のあとの虹?? 多分8:30の音だしぎりぎりまで。
セッションを終えてメンバー紹介。
・ドラム・・・屋敷豪太 ・和太鼓・・・レナード衛藤 ・パーカッション・・・スティーブ・エトウ ・トロンボーン・・・SASUKE ・トランペット・・・ふさはらただひろ ・サックス・・・白熊(川島さんですよね^^;) ・ギター・・・名越由紀夫 ・ギター・・・(次期大統領)竹内朋康 ・ベース・・・KenKen ・キーボード・・・十川智司 ・キーボード・・・SWING-O ・コーラス・・・平岡さん ・ボーカル・ギター・ベース・キーボード・・・堂本剛
去年は豪太さん先導で二拝二拍手一拝でしたが、今年は剛さんでした☆ リハーサルのとき、バンドのみんながあまりにもバランバランの拍手だったそうで、「今度はちゃんと息を合わせてい願いしますよ!」と。。。ついついこちらまで緊張・・・^^; でもその甲斐あって、みごとに会場中の拍手がきれいにそろっていました!みんなすごい!
バンドのメンバーさんはここで退場。 一人残った剛さんは今の想いを切々と、優しく、私達に語りかけてくれました。
詳しくはこさかママさんがレポしてくださっています。 わたしもその通りだと感じました。
一つ付け加えるなら、「音楽とアートを感じてもらえたら・・・」という言葉がありました。
剛さんのライブは、音楽も幅が広くてレベルが高く聴き応え満点なのですが、衣装をはじめ、ライティングやセット等アートの部分でもホントに「センスがいい!」と感じます。 ちょうどつよしんぐのお仲間さんとも「こんなにセンスがいい演出、他にないよね!」とお話したあとだったので「分かる分かる!!」と大きくうなずきました。
台風のこと、それに伴う被害のこと、それらを踏まえながらのライブでほんとに色々感じたライブでしたが、とにかく「日本発信で世界に鳴り響いて欲しい音楽」そして「演出」だと心から思いました♪
最後にまだ台風の余韻残る天気の中、心配しながら送り出してくれた家族に感謝・・・です。
長々と気ままに綴ったレポ。最後まで読んでいただいてありがとうございました<(u u)>
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