昨日と同じライブなら、蓮の花の中で微笑んでいられましたが、 今日は昨日と同じグラフィックも違って見えるような熱いライブでした。
だから、また書いています。 みなさんとつなげてきたライブレポは、記録ではなくて剛さんのその時を伝える物語になっているような気がします。 ネタバレはありえない。だって、同じ曲の伝えるメッセージが違うのですもん。セットリストは昨日と同じです。
今日の剛さんは、はじめから燃えているようでした。 私には現実への怒りのように思えました。
昨日は天上界のように見えたきれいなグラフィックは砂漠の向こうに浮かんだ蜃気楼のように見えました。 きれいだけど、手のとどかない場所。 そこへ向かって、火の玉がはじけているようでした。 私は胸が苦しかったけど、曲の完成度とか興奮とか、エネルギーは昨日よりものすごいと思いました。 天上界も、灼熱の砂漠の火の玉もどちらも本当なのでしょう。
もしかしたら、今日の激しい怒りや嘆きを秘めた時間のほうが好きな方も多いかもです。 ブルーベリーでは、ジャンプなどのはじけ方に笑う、笑う自分。 ソメイヨシノでは、あまりのせつなさに泣く泣く。 CCKでばんばんノックは昨日と同じ。
Love is the key の中、うしろのスクリーンの中、流れていく灯篭のクーさんたちは今日は泣いているようでした。
最後の曲はすごかったなー。 聞いたあと、倒れそうでした。
しかし、演奏も歌もすごかったです。
砂漠で干上がりそうになっていたら、ステージのタケさんがひとりウッドストック状態でした。(上だけはだか) いい人だなーって、いつも思うけど、今日も思いました。
剛さんのMCはぼやきバージョンでした。でも、面白かったです。ある日の飲み屋さんでの情景です。
剛さんは、神戸に出かける時にお母さんの手を握ってから出てきたそうです。 実は、私も82才の母に同じようなことをしてきたし、父が入院しているときはお見舞いの帰りには手を握ってから病室を出ていたので、そういう挨拶をマザコンと言われるのは不本意だろうなーってふつうに感じました。
ふつうの思いやりが特別になってしまった時代なのかな。 変えたいですね。
なんだか、書いているうちに落ち着いてきました。 もしかしたら、この二日間で剛さんは理想と現実を教えてくれたのかもしれないな。
音楽で表現すること。純粋を守りたいって言ってました。 純粋はいつも汚されたり壊されたりするのです。 強い気持ちがないと守っていけない。守りたいです。
剛さんは会場を見ながら、「この景色を守りたい。みなさんとの時間を守りたい」と言っていました。
やっぱりとても強くなったな、と感じました。
演奏も歌も少しの妥協も許さず、怒りや熱はそのままに表現する。 これからが楽しみだと思います。
代々木に行かれる方、楽しみにして、声援を送りましょう。
グラフィックの中にちょっと不思議な「つよし童子」があるのです。 かわいいようで、皮肉なようで、ふざけているのかまじめなのか。 その「つよし童子」は昨日も今日も指をFUNKにして、ゆっくり回っているようでした。同じテンションで不思議な表情なんです。
泣いたり笑ったりその日によって変わって見えるクーさんは やっぱりいいキャラクターだなあって思いました。
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