2009ソロライブレポ
2009 ソロライブのレポートです。たくさんの書き込みをお待ちしています。
レポの書き方

誇れる音楽-薬師寺10日レポ

梵鐘がライヴの始まりを告げ
大講堂向かって左から剛さんがゆっくりと歩いてくる
弥勒三尊像の前で手を合わせ一礼してから舞台へ登場
客席にお辞儀をして、そのままスッとキーボードに座る
今日の剛さんは七分丈の袖が広がった白のシャツに
前身頃にカラフルなダイヤ柄パターンの黒のジレ
模様のある黒いピッタリとしたパンツに
いつもの白いスニーカーという出で立ち
髪も短く刈り上げてトップは毛先を遊ばせた感じ
そして後ろからもう一人誰かがやって来た
おぉ!あれは!東儀さんではないか!
お台場以来の生コラボに胸が高まる
東儀さんは横にシルバーラインの入った白いシャツに
少しダメージ加工してある細身の黒ジーンズ
腿には銀ラメの2羽の鳳凰模様があり
黒のブーツとかなりのおしゃれ

最初の歌は『ソメイヨシノ』を弾き語りで
そこに東儀さんの笙の音が美しくも厳かに重なっていく
十川さんの伴奏でしか聞いたことがないこの曲を自ら…
という驚きとともに
剛さんの第一声に息をのむ

「どんな想いを 世界に」と歌詞をかえ
あなたを…と何度も囁き愛を謳う
演奏が終わると空を仰ぎ目頭をそっと押さえる剛さん

MC
奈良の空の下で歌うことそして音を奏でること
これが何よりも一番自分らしく
そして本当の自分であり、少しのブレもなく
ただ清くその場を過ごせる
そういった本当に大切な時間だということを
今改めてかみしめている
自分のインスピレーションでミュージシャンに
オファーさせて頂いたのに
お忙しくて中々お時間が合わない方も
なぜかスムーズに事が運んでいったという
不思議な力を感じながら今日に至るのだと
中央Vo 剛さんのすぐ左から
Gu 名越由貴夫さん Bass 吉田建さん Dru 屋敷豪太さん
右からKey 十川知司さん Per スティーブ・エトウさん
そして本日限りのスペシャルゲスト
雅楽師の東儀秀樹さん
今日来られた方はビンゴですねと
明日は東儀さんはお仕事がありいらっしゃらないとのこと
晴れ男の東儀さん曰く
自分が出ている時は雨が降らないが
自分が引っ込むと雨になるかもねって
すると剛さんは
そんなプレッシャーを感じながら
1曲1曲大切に楽しんでいきたいと思います

『美我空』
剛さんのベースから、東儀さんの篳篥が唸り
スティーブさんが巨大な銅鑼を打ち鳴らす
後半屋敷さんの豪快なドラムが加わって
沸き起こるような音と音がぶつかり合いながら調和していく
そのままインストで繋げて、次のイントロは
これはまさか
『Let’s Get FUNKASY !!!』
ヒャ〜っという歓声とともに皆が一斉に立ち上がる
「ねぇ〜どこまでいこうか… 」に絶叫!
あまりのカッコよさに眩暈がしそうだ
ここで、このタイミングで、奈良FUNKとは…
高々とFUNKサインの手を掲げ
しなやかにリズムを取る剛さん
一気に会場もヒートアップ!
『Love is the key』
東儀さんが再び登場、剛さんのギターに笙の音をミックス
途中から篳篥に変え、まるでサックスのような
アグレッシブな演奏で曲を盛り上げていた

MC
外でやっぱり歌うと凄く開放感があって
何よりも地元の空の下でできるというのは
本当に幸せだと思います
見事に雨が降らないですね
ほんとギリギリまで(真ん中の)テントを
外すか外さないかすごく悩んで
どうしても外したいなとずっと思ってて
なぜならば仏様が皆さんから見えなくなるから
もう一つはサウナみたいになっちゃうから
やっぱり風を感じながら歌いたいなと
ここで東儀さんは一旦舞台を後にする

『TALK TO MYSELF』
アコギでしっとりと歌う剛さん
スティーブさんが出す
星が流れるような音が空に飛んでいく
『ORIGINAL COLOR』
最初イントロを聞いても何の曲かすぐにはわからなかった
リズムを打つベースドラムがとても力強く
溢れる希望を歌う剛さんの背中を押していた
「愛は やっぱいい」

MC
いい感じに日も落ちてきました
やっぱり奈良という所は自分自身の原点であって
戻って来ると明確な自分が確実に見えてしまう
こんなふうに生きていきたい
こんなふうな人生を送りたい
こんなふうな男になりたい
そんなことを凄く簡単にわかってしまうエリアなんです
本当は奈良から音楽を作っていきたいと
ずっと思っていて今もその気持ちは非常に強いです
なのでそんな年にこういう場所で歌わせて頂けることは
凄く幸せだなと何度も言ってしまうくらい
本当に幸せだという気持ちがあふれて止まらないです
今から歌わせてもらうのはその奈良を想って
作った曲たちです
今日は全部一応「愛」というものをテーマにして
曲を並べてみています
奈良の空と繋がって何かこう自分が一番大切なものだと
優しく感じられるもの
それを胸に愛を感じながら最後まで
聞いて頂きたいと思います

『空が泣くから』
水煙が舞台を覆い講堂の両端に掛った
白い垂れ幕に空の映像が映る
中央から幾つものレーザーが重なり幻想的な
水のスクリーンになっている
『春涙』
曲ごとに講堂内のライティングの色が変わるのだが
やっぱりこの曲はピンク
そして次の曲のイントロは…
『街』だ!
耳にした一瞬で今まで剛さんと共に過ごした
応援の日々が一挙に蘇ってくる
あの時の笑顔、あの時の涙、あの時の言葉
すべてがこの時の為にあったのかと思う
今の剛さんの『街』は優しくて
何もかも包み込む強さが持った
確かな未来を歌っている
気が付けば泣きながら一緒に歌っている自分がいた

MC
東儀さんがいなくても雨は降らなかった
昨日のリハで雨が降るだろうかと言うと薬師寺の方が
「絶対降らないです」と…いやでも降水確率が70%で
「いや絶対降らないです」ということで
ほんまかな〜と思ったが賭けに出てテントを外し
「腹をくくられたようですね」
「はい、もう降らないと決めました」と出て来たが
ほんとに降らなかったいうのは凄いですねと
会場からも思わず拍手が
奈良はほんと言葉では説明できない
不思議な力が流れている
薬師寺さんには特にそういうエネルギーが
流れている中で歌って演奏できるということは
本当に凄い幸せなことで中々ここまで
すんなり来ることはないと
ぜひ奈良に来てもらって、変わらないところや
逆に何かを変えていくような奈良の良さを
感じてもらいたい

明かりは気付けばほんとに真っ暗で
皆さんがそんなに見えなくなってきちゃったけど
でもちゃんと心と心は繋がってますからね
歌っているとやっぱり目に見えるものがすべてではなく
やっぱり繋がっているということが
凄く大事なんですね
皆さんもこの『空』という曲を心で聞いて頂きたいと思います

『空〜美しい我の空』
東儀さんが再び登場
篳篥の音が『空』に彩りを添えていく
レーザーに水煙が反射して空に雲が流れていくようだ
そしてどこまでも届けとばかりに伸びる澄んだ歌声
やはりこの曲が奈良に一番あっていると思う

MC
最後は奈良に眠っているメッセージを
数々呼び起こすくらいの気持ちで音を鳴らしますんで
皆さんも自由に一緒に僕達とセッションして
奈良の空の下で本当の自分を見つけて下さい

薬師寺に奈良の空にギターのリズムが鳴り響く
すると剛さんがギターを弾きながら
舞台からゆっくりと階段を下り始めた
まさか…そんなこと…一歩一歩こちらに近づいて来る
踏み出せば触れる程の近さで立ち止まり
目の前で一心不乱にギターを弾き鳴らしている
その瞬間、剛さんのギターの音しか耳に入らなくなり
このまま時が止まればと思った

スペシャルゲストソロ
篳篥という楽器は不思議だ
ウエットでのびやかで
こんなにFUNKに合う音なんだって知った
パーカスソロにドラムソロ
屋敷さんのドラムはお腹に響くパワープレー
ベースソロ、ギターソロ、キーボードソロ
そして剛さんは講堂に入り弥勒三尊像に向かって
ギターで仏様と長い対話をしていた

MC
ほんとにいろんな方々のお力で
仏様や神様のお力を頂きながら
今日という日が始まって終わっていくんだなという
この過ごした時間が僕にとって
人生の中で本当に素晴らしい1日になると
今、確信しています
今日のこの日が皆さんにとっての勇気であったり
光であったり、希望であったり、愛であったり
そういったものに繋がっていけばいいなというふうに
本当に心から思っています

改めて剛さんがバンドメンバーを紹介しながら
一人ずつ仏様に一礼してからはけて行く
東儀さんが紹介された時、胸に手を当ててする
お辞儀がとても優雅で
そこから流れるようなしぐさで剛さんに
手を差し伸べて返した姿がこの日を語っていた

繰り返し何度も何度も大好きな奈良の空の下で
歌えたことの感動や感謝を述べる剛さん
帰り道は溝が多いので胸までハマってしまわないよう
ちゃんと足元を気をつけてお帰り下さいと
ユーモア混じりに気遣う優しさ
この奈良の空の下で皆さんとこういった時間が
多くでも作れるようにがんばる
いつどうなるかわからないが
またこういったかたちで皆さんと巡り合う
ことができると思うと
最後は「また奈良であいましょう」と
深々と長く頭を下げた後、手を振りながら
弥勒菩薩様に手を合わせ姿が見えなくなった
凍れる音楽に誇れる音楽を捧げた時間だった

書いた後あまりの長さにかなり削りましたが
それでも長くなってすいません
このままでは11日の2日目も
相当長いレポになってしまうので
最後のセッションの部分だけ
お伝えします

剛さんが階段の下まで降りて来て
歩きながら弾いていたら突然座り込んで
さらにテンポをヒートアップさせて
ギターを掻き鳴らしている
序々にスローになり終わるかと思えば
再び弾きながら舞台に戻ると
そのまま弥勒菩薩様の前で
後ろからも顎のラインがわかるほどのけぞり
やがて膝まづいてギターを弾き
陶酔しきった様子で思う存分
FUNKを奉納していた
その時剛さんの周りをレインボーのビームが
取り囲むように回っていて
それはこの世のものとは思えない荘厳で
幻想的な景色であった

と2日目はこのようなセッションでした
貴重なスペースをお借りして
ありがとうございました
読みにくいレポですいませんでした
桜♪  2009/07/10 [364]

この記事へのコメント
chika 2009/07/18/00:09:34 [367]
桜♪ 様 

素晴しく、完璧なまでのレポ ありがとうございます。
私も 10日参加させていただいたのですが 右の端っこでしたので、レポを読ませていただいて、「こんなに素晴しいステージだったんだ!」と改めて感動いたしました。
剛さんが階段を降りた時、そこで何が行われているのか? 一層素敵な剛さんがいたのですね。
本当に あの空間、神秘的な空間に居られた事を幸せに思います。
そして、レポお疲れ様でした。
心からの感謝を込めて ありがとうございました。
こさかママ 2009/07/20/00:59:52 [372]
桜♪さん
臨場感あふれるレポをありがとうございます。
描写が鮮明であの日の記憶がよみがえります。
欲張りなことだとはわかってるけど、もう一度あのライブを見たい。あの歌声をあそこで聴きたい。そんな想いを呼び起こさせるすばらしいレポをありがとうございました。

No. PASS
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