開場前に並んでいた時は皆傘をさしていました。ところが列が動き始めたころから雨が止み、そのあとは一度もぽつりとも来ませんでした。剛さんからいただいた「お守り」入りのカッパと薬師寺さんのご加護の賜物だと思います。私、剛さんは「雨男」ではなくて、「雨をコントロールできる男」だと思います。
グッズの販売はありませんでしたが、CD、DVDを販売していました。気が付いたのは終演後でしたが街〜美我空までのすべてのCD、DVDが販売されていました。このラインナップを見て、またウルウルです。
開演に先立ち薬師寺の安田管主様からご挨拶がありました。 剛さんは大講堂右手より現れ弥勒三尊様に手を合わせ深くお辞儀をしてステージに登場しました。
髪の毛は短く、カラフルな四角い模様のジレ、模様のある黒いパンツ、インナーは五分丈くらいの袖口が広がっている白いシャツ、清楚な中にも華やかさのある衣装でした。
今日は東儀秀樹さんが参加してくださいました。東儀さんは翌日ご自分のコンサートがあるにも関わらず参加してくださったようです。それだけでも心が熱くなります。
♪ソメイヨシノ 1曲目のソメイヨシノは剛さんはなんとキーボードの弾き語りを披露してくれました。いったいいつ練習したの?一音一音丁寧に押さえながら、優しさで溢れる声が東儀さんの生の笙と重なって奈良の空に溶け込んでゆく様はオープニングを飾るにふさわしい1曲でした。
今日は曲間にちょこちょこお話をしてくれました。 奈良の下で音を奏でられることの喜びを静かにだけど熱く語っていました。奈良に戻ってくると本当の自分に戻れる。今日という日を素直に感動している。風を感じながら歌いたかった。奈良に戻ると明確な自分がわかると言ってました。 地元の空の下で歌を歌えることは本当に幸せだ。奈良の空の下でライブをやることは無理だと思っていた。今、ここに立てているのはたくさんの人のお導きによるものだと感謝していました。 今日は降水確率70%だったけど、ぎりぎりになってテントを外したそうです。なぜなら仏様がみんなに見えなくなるからだと。テントをはずしたおかげで剛さんの後ろの弥勒三尊像が歌に合わせて様々な色にライトアップされてすばらしかったです。剛さんは時折弥勒如来様に向かって聴かせるようにギターを奏でていました。
メンバーは
Dr:屋敷豪太 Bass:吉田建 Guitar:名越由紀夫 Key:十川知司 Per:スティーブ・エトウ スペシャルゲスト:東儀秀樹
♪美我空 剛さんのベース、ひたすらカッコイイです。そして生で東儀さんが音を奏でています。
♪Let's Get FUNKASY!!! まさかお寺にこういうアップテンポな曲が来るとは思いませんでした。 周りを見回してみんな、「立つ?」「立つよね?」と恐る恐る立ち上がってからはもうみんな空に向かって右手をFUNKポーズで突き上げながらノリノリです。みんなのテンションはいきなりMAXに、そして結局このあと着席することなく最後まで突っ走りました。
♪Love is the key これも笙と篳篥とのコラボでした。古くて新しい感覚です。1300年の時を経ても愛はすべての鍵である・・そんな想いで聴いていました。
♪TALK TO MYSELF
♪ORIGINAL COLOR 最初何の曲かわかりませんでした。かなりアレンジが変わっていました。オリカラだとわかったときはとっても感動しました。オリジナルなカラーでここまで歩いてきた剛さんに涙が止まりませんでした。
だいぶあたりが暗くなってきました。剛さんも「日が暮れてきましたね」と。 照明も強くなりはじめ、そういえば開演ごろは人工的な光でなく自然光で剛さんを見ていたんだなと思いました。
次に奈良を思いながら作った曲だと披露してくれたのが 空が泣くからと春涙です。 大切な人を思い浮かべてくださいと。 今回のテーマは「愛」だそうです。「愛」をテーマに曲をチョイスしたということでした。
♪空が泣くから スモークがたかれレーザー光線が放たれました。レーザーがスモークに当たりオーロラのように綺麗でした。剛さんは何度も空を仰いで歌ってました。
♪春涙 私事ですが、先月末15年間付き合ってきた大切な友人を病気で亡くしました。悲しくて剛さんの歌をしばらく聴けないでいました。でも日常生活は私の気持ちにはおかまいなしにやってくるんです。雑事に追われることがかえって良かったのかもしれませんが・・でも「大切な人を思い浮かべて」聴いたこの春涙は心に沁みすぎました。薬師寺さんで聴けたことがまた何かのご縁なのだろうなと思いました。
♪街 涙の乾く間もなくイントロが始まりまた隣のお友達と一緒に涙涙でした。「このカラダまだ行けるさ」そうやって頑張って今日のこの日があるんだって思うだけで、このレポを書いている今も涙が溢れています。どの曲も素晴らしいのだけど、この曲がデビュー曲だったということがほんとに素晴らしいことだなって思いました。 途中剛さんの声がハーモニーになりましたが、そういうエフェクトがあるのでしょうか。
今日は雨が降らないと薬師寺の人に言われたそうです。降水確率70%でも降らないと。奈良には不思議な優しい力があるって言ってました。「優しい力」と言ったところが剛さんらしいなって。
♪空〜美しい我の空 奈良の空の下で「空」を聴くことができたことほんとに幸せに思いました。あたりはかなり暗くなってきました。剛さんの声が空に吸い込まれるような感じがしました。
剛さんは「暗くなってみんなの顔は見えないけど心は繋がってるから」って言ってくれました。
そしてここ奈良でもファンクセッションがありました! 剛さん曰く奈良にはファンクがあると思ってると。自分は奈良に眠っているメッセージを呼び起こしたいと。奈良の空の下で本当に自分を見つけてほしいと言ってました。
セッションは素晴らしかったです。薬師寺の大講堂が色とりどりのレーザーで彩られました。両脇にはいろんな表情の剛さんのビデオが映し出されました。ロンパース姿の剛さんの赤ちゃんの写真もありました。大講堂から金堂に向かって放たれた光線は金堂にいろいろな模様を描きました。
東儀さんの篳篥と剛さんのギターでのセッションも圧巻でした。剛さんは弥勒如来様に向かってもギターを掻き鳴らしていました。各バンドメンのソロプレイも素晴らしかった。豪太さんと建さんは剛さんソロライブでははじめてだったのでその音がすっごく新鮮でした。
セッションが終了後、剛さんは「人生の中で素晴らしい1日になったと確信している」と。綺麗な顔なのですが、目にものすごい力がありました。すごく充実したいい顔をしていました。そんな記念になる日に立ち会うことができて本当にうれしかったです。
そしてこれからも自分を成長させるために考えてゆきたいと。一人でも多くの人を救いたいと言ってました。剛さんの目線の先には安田管主様がいらっしゃったと思うので、管主様の前で「一人でも多くの人を救いたい。」と言ったわけです。並大抵の覚悟ではないって思いました。 そして「自分はひとりではない。でも自分はひとりでしかない。」とも。また深い名言が飛び出しました。
最後は管主様&客席に向かって手を合わせ深く長くお辞儀をしてはけてゆきました。
大感動のステージでした。ソロデビュー前から剛さんを見守ってきたファンにはたまらないラインナップだったのではないでしょうか。辛かった時に歌をあきらめないでいてくれて本当にありがとう。あの時のあなたがいるから今のあなたがいる..ずっと応援してきてよかった。いつまでも余韻を楽しみたいそんな夜でした。
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