はじめてのJCBホール。お友達に見やすいですよって言われてたのですが、ほんと見やすかったです。3Fバルコニーの真正面の席だったので一番遠かったと思うのですが、段差がかなりある上に前列座席と半席ずつずれていてとてもよく見えました。音響もよく盛り上がりました。上から見下ろす形になったのでステージ全体がよく見えました。
ステージは奈良や赤坂より明るかった気がします。最初球形の白いライトがステージに広がっていたのですが、いつの間にか最後には剛紫さんの周りに6個綺麗に並べられていました。pureさんも書いてくださったスクリーンですが、後方の席にとってはとても有効だと思いました。今までの映像に+αされていました。印象に残ったのは雨の弓。閉じた片目がスクリーンいっぱいに映し出されます。曲の転換部でパッとその目が開いてこちらを見つめるのです。あとはNIPPON。「NIPPON、NIPPON」の歌詞に合わせさまざまな形でジャンプする剛紫さんが映りました。
その映像にところどころ剛紫さんの今の演奏する姿が投影され細かい表情までよくわかります。弦の上で跳ねるダイナミックな剛紫さんの指先、丁寧に鍵盤を拾う繊細な指先、そして前を見てまっすぐに歌い上げる剛紫さんの様子が映し出されます。エンドロールもありました。美我空団のメンバーで今までわからなかった人はコーラスはTIGERさん、トランペットはLUIS Valleさんだということもわかりました。(多分奈良もこの二人だったと思います)剛紫さんは美我空FUNKERとしてクレジットされていました。
歌声は「最高」でした。疲れを知らないという感じがしました。最後になればなるほど声が大きく太くまっすぐ伸びてゆく気がしました。空と最後の即興曲は圧巻でした。最後の曲は毎回同じようなメロディ・歌詞で歌われていたのでしょうか?壮大で温かくて力強い、愛をテーマにした歌でした。剛紫さんの愛が世界中に広がってゆくようなそんな感じの歌でした。
歌の順番が前後してしまいますが、綴ると歴史の後にそれぞれ即興がありました。どちらも前の曲からの続きのような調べでした。特に歴史のファルセットがすごく胸に響き、自分はこっそり涙していたのですが、「その涙で空に虹をかけようと」いうようなことを歌ってくれたんです。そして「私たちを素敵な場所へ連れて行ってあげる」というような・・pureさんじゃないけど、「何で私が泣いてることわかってるの?」みたいな錯覚に陥り、そこから涙腺が全開してしまいました。優しい歌でした。曲が終わっても気持ちが切り替わらなかったです。次のRaindropFunkyの前半が頭に入ってきませんでした。「涙を乾かす時間をください」って思いながら聴いていました。
セッションも驚くほど進化していました。 各メンバーのソロが長くなって、皆さんの持ち味がすごくよく出ています。kenkenとLUISさんが素晴らしかったです。そして剛紫さんがネックで指示するのにみんな敏感に反応します。縦横無尽にターンしたりジャンプしたりする剛紫さんに応えます。あとは剛紫さんの指先の細かい表情に合わせ皆さんリズムを作り出し奏でます。すごかったです。このときの剛紫さんは笑顔いっぱいできらきらしていてほんと楽しそうでした。BIGAKUのC&Rも盛り上がりました。
MCはときおり笑いを入れながら客席をつかんでゆきます。 剛紫さん赤(愛)と青(痛み)のバランスを取りながら生きてゆくことが大切って言ってました。自分が何をしたいのか考えてゆくことが大切だと。自分にしかできないことがあるはずだって。
私は、自分に自信がないもんだから「これでいいんだろうか」「こんなことやったらおかしいと思われるんじゃないか」って想いが常に「やりたいこと」とより優先されてしまう。調和は大切だけどそれだけじゃ生きている意味がないんだろうな・・。剛紫さんのステージを見ているとほんとそう思います。
剛紫さん「本当の自分と本当でない自分がいる」って言ってました。剛紫さん的にはありのままでいれるのが本当の自分、ありのままでいれないのが本当でない自分ってことなのかな?
私でいえば、職場で剛紫さんのファンだということをカミングアウトしてないのは、ありのままの自分じゃないってことになるのかもな〜なんて思って聞いていました。もうひとりの自分を演じているつもりはないけど時々苦しくなりますから。
あと、私たちと同じ時代を生きてることが素晴らしいって言ってくれました。 私たちもいつもそう思ってるよって嬉しく思いました。
pureさんも書いてくださいましたが点と線の話わかりやすかったです。以前もいきなり高い目標をかかげすぎないで小さい目標をたててまずはそこまでやればいいって言ってましたよね。この素晴らしい方法論でがんばりたいって思います。
最後は「今日は素敵な空をありがとうございました」といって投げキッスをして笑顔ではけていきました。
歌声は「最高」って言葉を使ったけど、適当ではなかったかもしれません。彼はまだ進化の途中なのでしょうから。そして毎回「最高」を感じることのできる自分がすごく幸せだなって思いました。
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