244ENDLI-x ライブレポ
'08/03/29〜'08/05/26の
I and 愛 244ENDLI-x LIVE TOUR '08のレポです。全公演のレポがあります。

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息子のWATERIZEレポ

WATERIZEに単身参加した当時19才の息子から母(私)へのライブレポートです。


開場時、男性のみの客は予想より遥かに少なく50人に満たないほど。おかげで15番目以内に入場できた。信じられないことに最前列のほぼ中央右寄り。ギターにもかなり近い距離だった。開演までの2時間が長かった。そして寝不足だったので非常に眠かった。開演30分前くらいから244コールが始まる。眠気が徐々に薄れる。照明が落ちて中央スクリーンにライブツアーの様子がダイジェストみたいに流れる。眠気が覚める。その映像を見てたとき、泣きそうになったけどまだライブが始まってもいないので堪える。バンドメンバー&244登場。一曲目はBlue Berry。かなりテンションが上がった。自分の2mもない距離の真ん前で堂本剛がお尻ふって踊って歌ってる光景は最高だった。ウソだろー、っていうのと、笑えるのと、面白かったのとで。間違いなく楽しいライブになると確信した瞬間だった。

ファンクのギターはかっこよかった。間近で見れたのでいろいろ盗もうとするとライブを忘れてしまいがちだった(笑)244本人もいろいろ盗んでいってくださいって言ってたから盗めるものは盗んできたが…。全てのバンドメンバーがそれぞれのパートのスペシャリストであると同時に、キチンと『バンドメンバー』だと感じられた。バンドメンバー全員がライブを楽しんでいた。各パートのスペシャリストを集められるミュージシャンは多いけど、全員で心から楽しめるバンドメンバーが揃うのはなかなかない(それがいかに難しいか俺は日頃実感している)ので、とても素晴らしいバンドだと思った。バンドが楽しめなければオーディエンスは楽しめないと俺は考えてるから、やっぱりエンドリの素晴らしいライブと音楽はこのバンドありきだなとしみじみ感じた。

パフォーマンスははっきり言って驚いた。ここまでやるか、と。ドラム缶さえも楽器にするパーカッション、そのドラム缶に飛び乗るギタリスト、セッションともなればひたすら好き勝手に振る舞い演奏するバンドメンバーたち…これがビッグバンドだからステージ上は大変なことになる(笑)さらに自ら髪を切り始める244…今までライブ中にステージで髪を切り始めたミュージシャンなんて俺の知る限り銀杏BOYZのギタリスト・チン中村くらいしか知らない。ていうか、銀杏BOYZのギタリストと244がライブで同じことをやってるってことを銀杏BOYZを知ってる人ならどれだけ驚くか…この意味を考えてみると、ミュージシャンとしての世間の立ち位置や音楽ジャンルの違いはあれど通じるものがあるんだと俺は思う。逆にしか見えないけど、本当は似通う部分もあるんじゃないかと…。

赤坂BLITZは横浜アリーナなんかとは比べものにもならないほど小さい。大きな会場でライブをやれることも凄いことだし、それだけ大人数のオーディエンスへ音楽を伝えるためのエネルギーは莫大なものだと思う。それができるってことは本当に凄いこと。だけど、それができるだけのエネルギーをもっと狭い場所に集中させたかった…故にエンドリはライブハウスを会場に選んだんだと俺は考える。KinKi Kidsの堂本剛という付き回るイメージ、さらにその視点からしかエンドリを見れないオーディエンス…。エンドリが一生懸命に伝えようとしてることが未だにファンがキチンと受け止めようとしない現状に俺は正直かなりムカついてたが、そんなことを払いのけるかのごとくアクションを展開するエンドリを見てると、俺がムカついてるのも余計なお世話くらいにしかならない気がする。新曲のTVでの露出を完全になくし、PVにも本人は出演せず。ライブハウスを含めたツアーを行う。ごく限られた場所から一見するとわかりにくく、しかし244自身の本当の言葉でわかりやすく伝えられる情報。これほど純粋に伝えたいことを伝えるためのアクションを起こしてるミュージシャンは本当に数少ないと俺は思う。これは本当にいつも驚きの連続だ。

244を間近で見て思ったけどお父さんとかなり似てる(笑)自分が今、19でお父さんが40。で、244が29。自分がこの歳になって、一人暮らしをするようになって度々実感するようになったんだけど俺って自分でも若干気持ち悪いくらいお父さんと言動が似てる瞬間を自覚してしまう(笑)子は親の背中を見て育つと言うが…もしそうだとしたら、子と親の背中の距離の間にある道標、それが244-ENDLIxなのかも…と思った。その道標は中島卓偉であり銀杏BOYZでありTHE BACK HORNであったりもするんだろうけど。ちょうど俺からもお父さんからも10年離れた存在だし…。そういうことを考えさせてくれたきっかけが244だった(外見的に似てたから)

ライブが終わってからステージ上の幕(手のひらのサークル)をケータイで写真を撮ってる人がたくさんいてスタッフが注意してもみんなやめなかった。でも、ライブは形にはならない、二度と訪れない瞬間、まるで水の流れのようなもの〈WATERIZE〉だと俺は知っている。そんな写真を撮っても意味はない。大切なのはその瞬間に自分がいたという揺るぎない真実と確かに感じた胸の躍動〈REALIZE〉だ。俺はそう信じてる。だからケータイの電源は切ったまま会場を後にした。

エンドリの歩む世界はまだまだ大変だと思って少し悲しくなった。244はあんなに歌って、メッセージを強く放ってるのに。バンドはあれだけ素晴らしい演奏を見せるのに。エンドリは次々に強いメッセージを込めたアクションを起こしてくのに。
俺はエンドリのメッセージをキチンとわかってるなんて思わない。でも、俺はエンドリのメッセージをどうやって受け取ったらいいか、メッセージを受け取ったらそれをどうすればいいか、考えることを忘れない。これは、日常のどんな物事でも全てにおいて俺が常に心掛けていること。

今回のライブに行けて本当に良かった。ありがとう。
D*  2008/05/26 [351]

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