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トランプ大統領の弁護団とは何者か

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まずはトランプ大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏から。
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 この人物は一体何者でしょう? 日本のメディアでは汗が毛染めで染まったことをコケにする記事や、バイデン候補の認知症を指摘するなど、虚言を流布したと報道されていて、よく知らない人は怪しい弁護士か何かと勘違いしているかもしれません。

 ルディことルドルフ・ジュリアーニは9.11テロ事件の際、NY市長だった人物です。
 ジュリアーニ氏は『割れ窓理論』の実践で知られています。さらに矢継ぎ早に訴訟を起こし、マフィアを壊滅させ、荒れていたニューヨークを再生させました。
 間違いなくアメリカ史に残る人物です。既に偉人に片足を突っ込んでいると言っても過言ではありません。生ける伝説です。
 あとは若い人に、とバトンを託していたのですが、大統領選での不正と戦うために立ち上がってくれました。

 もうお年を召していますので、これが最後の大仕事になるでしょう。

 次に、シドニー・パウエル弁護士。
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 こちらのパウエル弁護士については、著名であってもあくまで弁護士の範囲なので、実は私もよく知りません。会見では『クラーケンを放った』という言葉で一躍話題となりました。この“クラーケン”はイディオムとして「根こそぎにしてやる」程度の意味のようです。
 このパウエル弁護士がトランプ大統領側についたことで、多くの人がトランプ大統領の支持に回りました。そのくらいカリスマがある人物ということです。
 wikipediaの記述を信じるなら、連邦検事補→同僚の汚職を見て退職→弁護士として法曹界へカムバックした辣腕弁護士のようです。リアル・ナルホド君(逆転裁判)やリアル・ダイアン・ロックハート(グッドワイフ)というところですか。

 最後の一人が、リン・ウッド弁護士。
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 こちらもあくまで弁護士の範囲を出ない著名人なので、私はよく知りません。しかし、アメリカでは勝てる弁護しかしない常勝の敏腕弁護士として知られているようです。
 バイデン議員が高校生を相手に人種差別主義者であるかのような発言で攻撃したことに怒りを覚え、弁護団に加入したとのことです。また、その際にCNNとの訴訟で勝利しています。
 wikipediaを見る限り、冤罪を掛けられた人を救う非常に難しい訴訟を成功させているようです。

 訴訟は“棄却”されていますが、くれぐれも敗訴と間違えないように。日本の報道だと敗けたと表現しているところがありますが、用語を理解していないか誤訳です。原文ではただ棄却と表現されています。棄却理由については例えば――
CNN;Federal judge dismisses Trump campaign Pennsylvania lawsuit

"It is not in the power of this Court to violate the Constitution," Judge Matthew Brann of the US District Court in the Middle District of Pennsylvania wrote on Saturday in a withering decision......

 かいつまんで言うと州裁判所において、憲法については争う権限がないということ。つまりトランプ陣営の訴えは連邦裁判所でないと裁判できないので、そっちでやってねって意味です。
 アメリカの裁判制度ではいきなり連邦裁判所に訴えることはできず、まず州裁判所からスタートし、上訴することで連邦裁判所に持ち込むことができます。棄却されることは予めわかっている、あくまで手続き上のための訴訟です。何しろ証拠を提出していませんので。日本のテレビ報道はあたかも敗訴したように、わざと誤解する方向へ誘導する報道をしていますので、勘違いをしている人もいるようです。
 尚、SNS上では経歴の怪しい弁護士が『with prejudice』について大嘘をツイートしていますが、正解はこちらです。プロファイルにやたらと肩書きの多い人には要注意です。
I think what you mean to ask about is a case being dismissed "with prejudice" or "without prejudice." Those are the formal legal terms for the different ways cases get dismissed. Dismissing a case "because of prejudice" sounds like it got dismissed because of a judge's racism or something like that. This is not true......

 侮蔑的な意味が籠もっているなどというのは、よくある勘違いのようです。法律用語は難しいですからね。

 投票集計機を扱っていたドミニオン社が公聴会を前に夜逃げをして以降、風向きが大きく変わりました。アメリカ本土ではもはや選挙の勝ち負けではなく、法と秩序を求める方向へ変わっているようです。
 もしもトランプ大統領が二期目も続投した場合、アメリカもオーストラリアのようにチャイナ・パージがはじまることでしょうね。


【11/28追記】
 twitter上でジョージア州等の証言つきの訴状をアップロードすると即座に削除されます。
 原文はパウエル弁護士のdefendingtherepublicの公式サイトから。
 誰がやったかわからない日本語訳は以下より。
ジョージア州  ミシガン州

Posted at 2020/11/23(Mon) 02:05:57

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