仮にミュータントと呼ばれる人達が存在していたとします。その人達は他の大勢の人類から見れば奇形にすぎないのですが、その特徴を活かして環境に適応しているとします。
これを病気として治療すべきなのか、それとも生物的進化として認めるべきなのか、意見は分かれるところだと思います。
なんでも評点;V字形に割れたつま先を先祖から受け継いできた知られざる部族 ― 木登りに適応するための進化?
だが、彼らのV字形のつま先は先天的なものである。ジンバブウェ北東部、ザンベジ川上流域のチルワ丘陵地帯で外部と接触を持たずに暮らしてきた彼らが、先祖から引き継いできた遺伝形質なのである。
リンク先のような出来事は、医学的には一種の染色体異常すなわち遺伝病として片づけられます。原因は、閉ざされた環境での交配の繰り返し。単に血が濃くなったために奇形が発生し、それが遺伝されている病気とみなされるでしょう。
一方、進化論的見地からすれば、リンク先にあるように環境への適応とされるでしょう。
現代医学を結集すればこの部族の足を治すことは可能かもしれません。しかし本当に治していいものなのか、そして本人達がそれを望むのか、ということを考えると話がややこしくなります。
以前、小人プロレスの話を採り上げたこともありましたが、こうした人達を「かわいそう」と称してテレビなどのメディアに登場させまいとする人々も世間には数多く存在します。
これは進化論的に言えば既存種による異種・新種への存在の全否定と言えるでしょう。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとの関係のように、もし全く新しい人類がどこかで発生した場合、現人類はどういう対応を執るべきなのか、そしてどのような衝突が発生するのか、など様々な問題が考えられます。
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Posted at 2007/04/05(Thd) 12:55:57
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