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環境保護活動家が、ビッグフットを絶滅から救うために環境保護を訴える

ABC(au);Bigfoot shares human roots: environmentalist
 果たして実在するのか――謎に包まれたビッグフットであるが、環境保護活動家ビンセント・チャウ氏の談話によると、それが今でもマレーシアのジャングルを歩き回っているという。そのビッグフットはホモ・エレクタスの子孫であり、マレーシアに特有な種である、と訴えているのである。
 現代人はホモ・サピエンスと呼ばれるが、ホモ・エレクタスはその直前の祖先に当たる。ピテカントロプスや北京原人などもその枠に含まれる。ただし、現在はアフリカ単一起源説が最も正しいと考えられているため、北京原人などからホモ・サピエンスに進化したのではなく、ホモ・サピエンスへ進化したホモ・エレクタスはあくまで一種類――あるいはホモ・サピエンスはホモ・エレクタスとは別の系から進化した、と考えるべきである。
 チャウ氏によると、ビッグフットは、身長約2.3〜4メートルで、イノシシを狩り、川で魚を捕えて暮らしているが、森林破壊によって伝統的な生活の場を失い、絶滅の危機にさらされているという。
 ビッグフットの他にアメリカ・カナダのサスカッチ、ヒマラヤのイェティなど、世界中の自然保護区域で神話的生物の目撃が報告されている。しかし、いずれも存在は証明されていない。

参考1:
遺伝学電子博物館;現代人の起源をめぐる二つの説

参考2:
x51.org;イェティはヒグマにあらず

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 マレーシアのジャングルといえば、以前記事にしたが、調査の手が入るたびに多数の新種が見つかるような場所である。可能性はゼロではない。
 また、昔は小人族の存在もUMA同様に扱われていたが、実際にアフリカでピグミーが発見されるに及んで、実在が証明されたために、UMAではなくなった。マレーシアなどのアジア方面でも小人族は存在しており、こちらはネグリトと呼ばれている。
 日本人起源の海上ルートを考慮すると、これらネグリトが日本へ渡っていた可能性もあり、またいくつかの痕跡も残されている――ただし、極端な飢餓状態のための成長不良という説が有力であるが。

 確かに、原人の生き残りがいても理論上はおかしくない。いくらホモ・サピエンスに進化した現代人が徹底的に原人を絞め殺そうとしたにしても、人の手の入っていない地でなら、細々と生き残ることも不可能ではないからだ。
 しかし、ビッグフットの存在を盾に環境保護を訴えるのは、どうにも変な気分にさせられる。そこが面白いから記事として採り挙げたわけだが……。

追記:なんか、疲れていてソースURLを置き忘れいたのを、修正しました……。

Posted at 2006/07/04(Tue) 19:24:34

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