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文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

アジアでの旧日本兵

asahi.com;インドネシア残留日本兵が死去 対蘭独立戦争を戦う
(それほど古い記事でもないのになぜか早々と削除されている)
読売online;インドネシア残留日本兵の藤山秀雄さん死去…85歳

藤山さんは佐賀県小城市(旧小城町)生まれ。19歳で陸軍に志願し、ビルマを経て、ジャワ島で終戦を迎えた。その後、藤山さんら日本兵約1000人が独立戦争に参加、200〜300人が生き残ったとされる。残留兵の互助組織「福祉友の会」の設立にかかわり、日本とインドネシアの友好親善に尽くした。

 70年代生まれの私の世代は歴史の授業で『日本は太平洋戦争においてアジア各地で残虐行為を働いてきた』と教えられてきましたが、一方でこのようなことは一切教えられませんでした。
 もしこんなことを教科書に一行でも書いたら中韓の二国(多くても台湾も含めた三国。ただし台湾の教科書には旧日本の功績も書かれている)から『戦争を美化している』などととんでもない言いがかりをつけられるのでしょうけれども。

 文学サイトらしく書きますと、たとえば中島敦の本を読むと歴史教育のすり込みと、書かれていることのギャップに愕然とします。
 パラオの人は日帝による被征服民のハズなのに日本人を心から尊敬し、旧日本による開発の恩恵を正しく評価しています。
 パラオの国旗が日本と似ているのは親日の意を顕すためだとか。終戦後は本気で日本国の一部になろうとしたそうです。
 中島敦は朝鮮についても書いています。虎狩りの話など、朝鮮人少年とのさわやかな物語もありますが(ただし出会いのシーンはかなり失笑物の上に屈折している)、「巡査の居る風景」などは非常にどろどろとした文体で、かなり屈折した内容になっています。また、「この民族は……」という言葉が出てくるなど、民族性そのものに対して批判的です。

 ネット上で韓国人自身が流布している話で、朝鮮で朝鮮人の為に尽くした日本人が敗戦直後惨殺・強姦されている事実を知り、愕然としたりしました。
 朝鮮人孤児を何人も引き取って教育をさせ、日本に留学もさせましたが最終的に頭をかち割られ、妻は強姦殺人され(孤児達からすれば育ての親)、娘は餓死してしまいます。

 一方で今回引用した記事では英雄墓地に祀られている。そして世界各地にこうした旧日本兵は沢山いて、現地の人達からそれなりの尊敬を受けて生きている。この差は一体何で、そして何が原因しているのかどうやっても理解できません。

参考:
wikipedia;インドネシア独立戦争

※同意意見であっても、ネット右翼の方は自重してください。あからさまな叩きコメントは反映しないことにしています。

Posted at 2007/06/18(Mon) 16:23:28

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