若山炭鉱山口県厚狭郡山陽町梶


梶鉱業所跡の高台には立坑ワイヤー巻上用と思われる矢弦車が置かれていた

若山炭鉱は、本州の西の端の下関市と宇部市の中間地点の山陽町にあり、昭和28年から44年まで操業していた炭鉱。正式には若山産業梶鉱業所。
山陽町は埴生炭鉱、厚狭炭鉱など津布田炭田と呼ばれた一採炭地を形成していたが、若山炭鉱は町の南端に位置する。
2001年11月、九州への途上にこの炭鉱跡に立ち寄った。宇部市の石炭記念館の資料に掲載されていた、平成6年に撮影したという炭鉱住宅は既に撤去されたのか、見つけることは出来なかったが、現地には閉山後に炭鉱跡地を利用したゴルフ場と旅館が建っただけで、閉山から30年経ったとは思えないほど、当時の面影を残す場所だった。
梶鉱業所を経営した若山産業は、鉱業所を昭和44年11月に閉山すると同時に石炭部門を廃止。以降建設業等の多角経営を行っているが、鉱業所跡地は閉山6年後の昭和50年、ゴルフ場を開業して現在に至っている。






炭鉱跡地となる岬をボタで埋め立てた敷地はゴルフ場になっている
ここはゴルフ場の入口。昔は鉱業所入口だったと思われる
当時とあまり変わっていない様子






ゴルフ場入口から海岸のほうに降りてみた
写真右端の土の露出した敷地には最近まで木造社宅があったようだ
海の向こうは下関と九州にあたる







ゴルフ場の西隣には旅館があって、その横の海岸べりにはなにやらコンクリートの遺構が半ば傾いて放置されている






2つ有る楕円形のそれは風呂桶だったらしい
長い間の侵食で他の建造物は流されてしまったのかもしれない






風呂の遺構があるすぐそばの海岸では地元の人か、カキを採っていた
お二人に少しお話をうかがうことができた

上の楕円形のものはまさしく炭鉱の共同風呂の跡で自分も時々この風呂を利用させてもらっていたという
この周辺には昔は山の上のほうまで社宅が立ち並んでいたが、いまは藪に埋もれてすべて崩れてしまったそうだ







道路横の柵も木で出来ていてなんとものどかな風景
宇部周辺の炭鉱跡は変貌が非常に少ないところのようだ







炭鉱跡を真正面に臨む高台には、滑車が置かれていた
小柄だが炭鉱の竪坑のワイヤーロープ巻上げのために使われた矢弦車と思われる
すぐそばには手水鉢が置かれていることから炭鉱の山ノ神神社があった場所だったかもしれない
訪れた当時はこの場所まで雑草の刈り取りがされていて運良く発見できた

(参考)宇部市のときわ公園石炭記念館に展示されている東見初(みぞめ)炭鉱の矢弦車(2001.1撮影)

中国地方の鉱山

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