アウトソースしたプロセスとは?

 TC176委員会のHPを久しぶりに眺めてみると新しいガイドライン(ISO/TC176/SC 2/N630R)が発刊されていた。いずれ日本規格協会に邦訳が出るだろうし、著作権の問題もあるので重要なポイントだけを以下に示す。

 

 ◆アウトソースしたプロセスは、下請け業者によって実行されるものばかりではなく、グループ内の他の関連組織によって実行されることもある。物理的な施設、もしくは組織の作業環境が独立した場所、あるいはその他の手段で提供されることもある。多くの場合、組織は、下請け業者からアウトソースしたプロセスを購入することになるが、下請け企業が組織と同じグループである場合には、財務処理が行われないこともありうる。

 ◆7.4 購買に関する項は、アウトソースしたプロセスを提供するサービスを含めすべての購買品に適用される。アウトソースしたプロセスが顧客に適合品を提供するための組織の能力に影響を与える場には、アウトソースしたプロセスも4.1項の要求事項にしたがって管理されなくてはならない。

 組織は、旧例にしたがってアウトソースしたプロセスを購入しないということもあろう。たとえば、金銭的な遣り取りを行わず組織の本社、もしくは他の部門(大企業組織の一部門)からサービスを受けることである。このような状況であっても、4.1項は適用されうる。

 これで分かるように、アウトソースしたプロセスとして管理の対象となる範囲は広い。日本のように下請けとは言え実態は子会社である場合には、アウトソースであることには変わらない。 一方、ガイドラインでは、種々の業種の事例が提示されている。これから理解できることの一つは、アウトソースしたプロセスの管理とは日本では通常行われていることだけであり、アウトソースしたプロセスを管理するために特別のことが要求されてはいない。ISO9001品質マネージメント・システムを運営している下請けなら何の管理も必要ないだろう。そうでない下請けならプロセスをいかに管理するかの指示をきっちりと出すことになる。建設業で見られる設計の丸投げはダメである。いずれにしろ、原文を入手されることを推奨する。このHPのメニューにリンク先がある。    


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